穴ぐさ長者への道
今週末は3日間開催、ここらで初日の出を拝んでおきたい!
文/藤山剣
新年一発目の勝負は、成就せず…。先週はこんな作戦でした。
【作戦&買い目】
中山金杯で、前走から斤量増のブラックスピネル、クレッシェンドラヴ、トリオンフ、ギベオンを①&②着、穴ぐさを③着に置いた3連複フォーメーション
同日の中山12Rで、明け4歳牡馬のロードアクアとザイツィンガーから穴ぐさへのワイド
的中なし
中山金杯は、軸馬のトリオンフが勝ち、③着に11番人気で穴ぐさのテリトーリアルが突っ込むも、②着のウインイクシードがノーマーク。やはり3連複は簡単には行かないですね。ワイドならチャンスはあったんですが、軸候補の「前走から斤量増の馬」は上でも紹介しているように4頭。さすがに4頭軸でワイドというわけにもいきません。それに、データにマッチする馬は、複勝率64.5%。少なくとも馬券圏内に2頭は入るだろう、と。なんなら3頭入ったときのことを危惧していたぐらいですから。複勝率6割以上の馬が4頭出てて、1頭がどうにか勝利。やはり競馬、というか馬券は甘くないです。
そして12Rのほうは、軸にしたザイツィンガーが⑧着、ロードアクアが⑩着と、出番なし。これはもう完敗といっていいレース。というより、いま振り返っていて気づいたんですが、軸の2頭はどちらも関西馬で、作戦に従えば関東馬を買わなきゃいけなかったんです! これは、私の凡ミス。4歳牡馬はこの2頭だけだったので、本当なら他のレースを狙うべきでした。まあ、このレースの穴ぐさは④着が最高だったので、その点では救われたとも言えますが…。気を引き締めていかないと。
さて今週は、中山&京都の3日間開催(土日月)。レースの選択肢も増えるだけに、ここらで初日の出を拝んでおきたいところ。
重賞は、日曜日のシンザン記念と月曜日のフェアリーS。シンザン記念は、頭数が少なめなので、狙うならフェアリーSでしょうが、近5年、1番人気は[0.1.0.4]と不発続きで、大波乱になるんじゃないかと。キャリアの浅い馬ばかりで、まぎれる可能性は高そうですからね。なので、今週は他の条件戦から勝負レースを選びたいと思います。
まずは、先週、もやもやが残る勝負だった中山芝の2勝クラスから、日曜日の12R(芝1600m)を。今度こそ、軸馬をしっかりチェックして抜かりなきよう勝負したい!
ここは、明け4歳の関東馬がカルリーノ、トーラスジェミニ、ルマーカーブルの3頭。この内、ルマーカーブルは4戦連続ふた桁着順中。昨年末のクリスマスCでも、お休みしてもらった馬ですから、ここも同様に、消しでいいでしょう。
なので、軸はカルリーノとトーラスジェミニで。カルリーノは、近3走連続②着で、このクラスの安定勢力。成績を見ると「東京>中山」で、なおかつ距離も「1400m>1600m」といった雰囲気はあるんですが近走の充実ぶりから格好はつけてくれるでしょう。「東の男」となったM.デムーロ騎手は、新年の開催で4勝と好発進を見せているので、ここも期待です。
トーラスジェミニは、1年の休養から復帰後は⑧⑮着。まだ本調子ではなかったのかも。2歳時のアイビーSでは、勝ったクロノジェネシス(のちに秋華賞勝ち)から0秒6差、③着のエメラルファイト(のちにスプリングS勝ち)とは4分の3馬身差の④着でした。叩き3戦目で、本来の力を出せるようならチャンス。今回は過去2勝のパートナーでもある木幡育騎手が2kg減(△54kg)で騎乗できるのもプラスですね。
馬券は、この2頭から穴ぐさへ流すワイドで。無理せずワイドに集中します。
もうひとレースは、穴ぐさの成績がいいコースから。中山&京都の中で、18年以降、穴ぐさの複勝率が最も高いのは京都芝3000mで[0.1.2.10](複勝率)ですが、ここは滅多に行われない特殊なコース。次位が京都芝1200mで[4.10.12.114](複勝率18.6%)。京阪杯のカラクレナイなど、昨秋の開催の直近4クラで馬券に絡んでいます。穴ぐさを絡めて狙う価値のあるコースですね。ただ、OPのリステッドは[0.0.0.6]、3勝クラスは[0.0.0.18]と不振。ならば、月曜9Rの乙訓特別(2勝クラス)しかないでしょう。
ここは、キャスパリーグとウイズを軸に据えます。キャスパリーグは、近4走が現級で②③②②着と、今回のメンバーでは安定感上位の存在。勝ちきれない面はありますが、勝たなくてもいい馬券で勝負するので問題なし。福永騎手とも④②②着と相性は悪くないですしね。
ウイズは、京都芝1200mでは⑤④⑥②着。②着は2走前で、このときの走破タイムが1分9秒4(0秒1差)。④着は3歳時の葵Sで、このときは1分8秒2(0秒2差)。この数字が今回のメンバーでは持ちタイム3位タイ。速くても遅くてもそれなりの結果を残しています。勝ち鞍はなくても、コース相性は悪くなさそうに思えるんですよね。前走の⑧着で人気を落としそうですし、一発を期待して狙ってみます。
こちらも、上記2頭から穴ぐさへのワイドで。ただ、日曜の中山最終よりも軸馬に手応えを感じるので、オッズをにらみつつ、よさそうなら3連複も加えます。
いまさらですが、1月2日に近所の神社へ初詣に。そこで引いたおみくじは「末吉」でした。よくよく読んでみると、「願望」のところには「春より秋がよい」とのこと。でも、競馬は毎週あるので、秋まで待てませんよ、神様! 春からおみくじを覆す結果を出せるよう精進せねば。では今週も頑張りましょう!!