穴ぐさ長者への道
今週は牝馬限定のダート戦に注目。関東馬と関西馬で明暗がくっきり!?
文/藤山剣
2連勝を狙うも失敗…。先週はこんな作戦でした。
【作戦&買い目】
●土曜日の新潟11R越後Sで、マラードザレコードから穴ぐさへのワイド
的中なし
●日曜日の新潟11RアイビスSDで、2枠の2頭(ワンアフター、カッパツハッチ)から穴ぐさへのワイド
的中なし
越後Sは、道悪でスピード勝負になるだろうと読んで、1分9秒台の持ち時計があったマラードザレコード、シスル、プレシャスルージュの中から、近況や対戦成績からマラードザレコードを軸にしたわけですが、終わってみれば、3番人気のマラードザレコードは直線で失速し⑨着。対して、軸にしなかった8番人気のプレシャスルージュが③着、6番人気のシスルがアタマ差の④着と、まったくもって見る目なし…。もっと馬場が悪化すると思ってたら稍重止まりで、これも誤算でした。
しかし、プレシャスルージュは、いくら持ち時計があったとはいえ、現級では馬券圏内がなく、ここ4戦は障害を使っていた8歳馬ですよ。ジャンプしながら2770mを走り3秒7差⑧着に敗れていた馬が、ダート1200mで変わり身を見せるなんて、さすがに読めません。
ちなみに、1分9秒台があった3頭を軸にしてワイドを買っていたら、②着に穴ぐさのスナークスターが入ったので、2.3万円ぐらいのリターンがありました。ただ、シスルはともかくプレシャスルージュは難しい…。
アイビスSDは、昨年の②着馬カッパツハッチが2枠に入ったのでけっこう期待していたんですが、もうひと伸びがなく⑧着。もう1頭のワンアフターも⑭着で馬券は不発。2週連続の的中ならず。
さて、今週も新潟&札幌で、重賞はクイーンSのみ。ここを狙ってもいいんですが、メンバーを見ると堅い気もするので、勝負レースは別のところで。
先週から2場開催となり、小倉開催がないこともあって関西馬が大挙襲来。先週の48クラの内訳は、関東馬18勝に対して関西馬31勝(同着が1クラあり)。せっかくなので、そこになにかヒントはないかと探ってみたところ、こんなデータを見つけました。
★先週の牝馬限定のダート戦の東西別成績
関東馬…[0.0.1.9](複勝率10.0%)
関西馬…[2.2.1.7](複勝率41.7%)
該当する条件のレースはいずれも札幌で、土曜日の2R3歳未勝利と日曜日の8R1勝クラスの2クラ。サンプル数が少ないとはいえ、かなりの差がついています。日曜日の8Rは、8頭立てで東西4頭ずつが出走していたんですが、①~④着が関西馬、⑤~⑧着が関東馬と、明暗がくっきり。
今週の土日48クラのうち、牝馬限定のダート戦は土曜日の札幌2R3歳未勝利と、日曜日の札幌10Rポプラ特別(2勝クラス)の2クラ。なので、この2クラの関西馬を中心に勝負します。
まず土曜日の札幌2R(ダ1700m)はタマモパッションとトーホウロゼの2頭から。
タマモパッションは過去8戦すべてダートで、良馬場だと③⑩③着、稍重~不良が⑧⑦④⑤⑤着。今週末の札幌は良馬場の可能性が高そうなので、ルメール騎手を配して必勝態勢でしょう。
トーホウロゼは、休み明けを使いつつ体も絞れてきて上昇気配。前走は、上位には離されながらも③着死守。前走のように先行策が取れればここもチャンスですね。
馬券は、この2頭から関西馬の穴ぐさのみへのワイドで。穴ぐさがすべて関東馬だった場合は、関東馬へ流します。なお、未勝利戦は穴ぐさ不在の可能性もあるので、その場合は、日曜日の資金を倍にしますか。
そして、日曜日の札幌10Rポプラ特別は、ヴォカツィオーネとリーピングリーズンを軸に。
ヴォカツィオーネは、近2走が函館ダ1700mで③②着。道中は後方で脚をため、早めに動いていくスタイルが板についてきましたね。引き続き丹内騎手で、好タイミングでの仕掛けに期待します。
リーピングリーズンは、前走の⑤着は道悪の高速決着が合わなかった感じ。良馬場のダートは[1.2.0.3]で掲示板外なし。さらに、1700mに限れば①②着。良馬場が見込める今回は力を出せそう。
馬券は、ここも軸馬2頭から関西馬の穴ぐさへ流すワイドで。穴ぐさが関東馬のみだった場合は、同じく関東馬に流します。ここ出走の関西馬7頭のうち、現級で馬券圏内があるのは、上記2頭だけですからね。オッズ次第で、2頭からの3連複も考慮してみます。
夏に2場開催というのは、単にトータルのレース数が減るだけでなく、全体の競馬の構図が変わるようで、物足りなさも感じます。トップジョッキーが避暑や有力2歳馬の依頼もあって北海道に集まり、小倉や新潟で若手ジョッキーが活躍するというのも夏の風物詩。2場開催も来週までで、その頃には全国的に梅雨もあけているでしょうから、本格的な夏競馬を楽しみにしたいと思います。では、今週も頑張りましょう!!