【穴ぐさをより活用するためにデータを深堀り!】
穴ぐさ長者への道
大阪杯は近4年のうち3年で穴ぐさが馬券絡み! 今年も激走パターンに合致する!?
文/藤山剣
先週は4重賞とにぎやかなラインナップだったわけですが、その4クラのうち、最も少頭数(10頭立て)だった毎日杯で、穴ぐさのベジャール(9番人気)が②着に激走! このあたりは競馬の難しさであり、面白さでしょうかね。
今週も、ナイスな穴ぐさをナビゲートできるようデータを精査してみましたので、お付き合いください。
※本文中の穴ぐさの集計データは、特に記載がない場合は2018年以降、2022年3月27日終了時点のものです。
今週の重賞チェック
4月2日(土)
ダービー卿CT(G3)
中山芝1600m ハンデ
中山芝1600m ハンデ
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今年の出走頭数 | ★★★★★ |
今年の波乱期待度 | ★★★★☆ |
近4年のダービー卿CTの穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 |
2018年 | テオドール | C | 5 | 4 |
ゴールドサーベラス | B | 7 | 6 | |
ミュゼエイリアン | A | 10 | 16 | |
2019年 | マイスタイル | C | 7 | 3 |
ヒーズインラブ | B | 10 | 8 | |
ダイワキャグニー | A | 8 | 9 | |
2020年 | ボンセルヴィーソ | A | 13 | 2 |
レイエンダ | B | 5 | 3 | |
エメラルファイト | C | 12 | 12 | |
2021年 | メイショウチタン | B | 8 | 8 |
ソーグリッタリング | A | 6 | 12 | |
レイエンダ | C | 9 | 15 |
毎回大荒れというわけでもないですが、近4年連続で1番人気が馬券圏外に敗れており、簡単にはいかないハンデ重賞です。その傾向に乗じて、穴ぐさも近4年で3頭が馬券圏内と好成績(20年はダブル激走)。
この激走馬3頭のうち、2頭(2019年マイスタイル、2020年レイエンダ)が5歳の牡馬。今年のメンバーで5歳の牡馬は、ダーリントンホールとノルカソルカの2頭のみですから、穴ぐさ指名なら面白そう。
4月3日(日)
大阪杯(G1)
阪神芝2000m
阪神芝2000m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★★ |
過去のレース波乱度 | ★★★☆☆ |
今年の出走頭数 | ★★★★★ |
今年の波乱期待度 | ★★★☆☆ |
近4年の大阪杯の穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 |
2018年 | ペルシアンナイト | A | 6 | 2 |
ヤマカツエース | C | 10 | 4 | |
ウインブライト | B | 9 | 12 | |
2019年 | アルアイン | B | 9 | 1 |
エポカドーロ | A | 8 | 10 | |
サングレーザー | C | 7 | 12 | |
2020年 | ステイフーリッシュ | B | 8 | 9 |
サトノソルタス | C | 10 | 10 | |
ロードマイウェイ | A | 6 | 12 | |
2021年 | モズベッロ | B | 6 | 2 |
ブラヴァス | C | 10 | 8 | |
クレッシェンドラヴ | A | 8 | 11 |
近4年のうち3年で穴ぐさが馬券に絡んでいる大阪杯。しかも、この3年とも「人気馬2頭+人気薄1頭」という決着で、「人気薄1頭」をしっかりと指名。なお、2020年は2→4→1番人気と堅い決着。つまり、少しでも荒れた時には、穴ぐさがきっちりフォローできているということなんです。
今年の大阪杯はエフフォーリアとジャックドールの二強決戦の図式。もしそれが実現し、なおかつ3頭目がまぎれるような形になれば、まさにこれまでのパターンに合致しそう。
穴ぐさの好走傾向を探ると、「前走が5番人気以内かつ⑤~⑨着」というケースが[1.2.0.1]。今年これに該当するのは、スカーフェイスとヒュミドール。両馬ともG1初参戦ですが、穴ぐさに指名されれば要注目かも。
さらに、重賞以外で注目したいレースをピックアップ!
今週の穴ぐさ特選レース
4月2日(土) 阪神10R
仲春特別(2勝クラス)
芝1200m
芝1200m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★★ |
過去のレース波乱度 | ★★★☆☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★☆ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
このコースの穴ぐさは、全体的にはそこまで突出した感じではないんですが、「4月の2勝クラス」に限れば[2.1.2.7](複勝率41.7%)とジャンプアップ。
穴ぐさが①~③着を独占した2019年の千種川特別が数値を押し上げてはいるものの、それも含めて4クラ中3クラで穴ぐさが好走しているんですから、黙って見過ごす手はないでしょう。
さらに好走パターンを絞り込めば、前走が3~7番人気でひと桁着順だった馬が[2.0.2.2]。該当馬はスキップ、ディヴィナシオン、メイショウドウドウ、メイショウハボタン、ラヴケリーの5頭。人気になりそうな馬も多いので、穴ぐさ指名馬が出るかは微妙なところですが、出れば楽しめそう。
4月2日(土) 中山12R
1勝クラス
ダート1200m
ダート1200m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★★ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★★ |
今週も、中山ダート12000mのレースが組まれているなら、取り上げないわけにはいかないでしょう。先週のこのコースの穴ぐさは[0.2.1.11](複勝率21.4%)、5クラのうち3クラで好走馬が出ていました。
これまで、このコースの穴ぐさ推奨時には、外枠をプッシュすることが多かったんですが、先週の激走を見ると、どうもその傾向が薄まっている感じがするので、今回は血統的な視点から見てみます。
このコースで、穴ぐさに指名された産駒が好成績を収めており、かつ今回出走馬がいる種牡馬の産駒は、フェスティヴノンノ(父アジアエクスプレス[1.3.0.5])、ホテルカリホルニア(父ゴールドアリュール[2.3.2.17])といったところ。穴ぐさに指名されるかどうか、ご注目ください。
ちなみに、日曜日の中山最終もこのコース(2勝クラス)でのレースが組まれています。もちろん、そちらも楽しみではあるものの、本レースと比べると近況好調馬が多いので、波乱度はやや低そうに感じます。
一応、日曜日の中山最終のほうも血統的な視点から見ておくと、モンテロッソ産駒のコルニリア、エスポワールシチー産駒のネヴァタップアウト、ロードカナロア産駒のライフレッスンズ、ロレンツォあたりは、各種牡馬のこのコースでの穴ぐさ複勝率が25%以上あるので、チェックしておいてもいいかも。
4月3日(日) 阪神10R
心斎橋S(3勝クラス)
芝1400m
芝1400m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★★ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★★ |
このコースの3勝クラスの穴ぐさは[3.4.4.28](複勝率28.2%)と好数値。多くても、年に数クラ程度しか組まれないので、ぜひ狙い撃ちたいところ。
過去の穴ぐさを精査すると、前走でマイル戦を走っていた関西馬が[3.2.1.6](複勝率50%)と好数値。該当するのは、ジャカランダレーン、ソウルトレイン、ルチェカリーナの3頭ですから、穴ぐさに抜擢されたら要チェックですね。
以上、今週は2重賞とこの3クラにご注目。
先週の当コーナーで推奨した3クラのうち、土曜日の春風Sで穴ぐさが激走したものの、残る2クラは上位人気の決着で出番なし。過去データと、今回の対戦メンバーを照らし合わせて、荒れそうなところをピックアップしているつもりも、思惑通りにいかないことも多いのが現実。めげずに前進あるのみ。
今週は2場開催でもあり、集中して臨めそうですね。引き続き、馬券生活頑張りましょう!!
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