【穴ぐさをより活用するためにデータを深堀り!】
穴ぐさ長者への道
中京記念は騎手成績に注目。小倉芝1800mの人気薄で好成績を残している騎手は!?
文/藤山剣
先週の穴ぐさは、土曜日が小倉と福島が好調で、穴ぐさがいた特別4クラとも馬券圏内に好走! そして日曜日は函館が好パフォーマンス。函館記念こそ振るわなかったものの、その他の6クラのうち5クラで③着以内に入っていました。
どこが好調か見極めは難しいところですが、その一助となれるよう、今週もナビゲートしていきます!
※本文中の穴ぐさの集計データは、特に記載がない場合は2018年以降、2022年7月17日終了時点のものです。
今週の重賞チェック
7月24日(日)
中京記念(G3)
小倉芝1800m
小倉芝1800m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★☆☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★★ |
近4年の中京記念の穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|---|
2018年 | ミエノサクシード | C | 6 | 7 |
ガリバルディ | B | 10 | 10 | |
スマートオーディン | A | 8 | 15 | |
2019年 | ジャンダルム | B | 11 | 6 |
エントシャイデン | A | 8 | 7 | |
レインボーフラッグ | C | 7 | 9 | |
2020年 | ラセット | A | 6 | 2 |
ミッキーブリランテ | B | 7 | 5 | |
ディメンシオン | C | 10 | 9 | |
2021年 | ミスニューヨーク | B | 8 | 4 |
メイケイダイハード | C | 9 | 7 | |
ダノンチェイサー | A | 7 | 10 |
2年連続で小倉1800mの中京記念。近4年、穴ぐさは②着が1頭だけという微妙な結果ではありますが、昨年は上の表にあるように、ミスニューヨークが④着(③着とは1馬身1/4差)。今年こそ決めてほしいところですね。
本来は中京マイルで行われるレースなので、過去10年を調べると、大半が中京でのデータとなってしまいます。それならば、今回は騎手の成績を参考にしてみましょうか。
2018年以降、小倉芝1800mの6番人気以下で好成績を残している騎手は以下の通り。
小倉芝1800mの6番人気以下での
複勝率ベスト10
順位 | 騎手名 | 成績 | 複勝率 |
---|---|---|---|
1 | 福永騎手 | 1.1.0.1 | 66.7% |
2 | 柴田大騎手 | 1.1.1.4 | 42.9% |
3 | 武豊騎手 | 1.0.1.4 | 33.3% |
4 | 岩田望騎手 | 2.0.5.15 | 31.8% |
5 | 石川騎手 | 1.0.0.3 | 25.0% |
6 | アヴドゥラ騎手 | 0.1.0.3 | 25.0% |
7 | 団野騎手 | 0.0.4.12 | 25.0% |
8 | 木幡巧騎手 | 0.0.1.3 | 25.0% |
9 | 松山騎手 | 3.2.1.19 | 24.0% |
10 | 服部騎手 | 0.0.3.11 | 21.4% |
※対象レースへの騎乗機会3回以上の騎手のみ。
※集計期間は2018年~2022年7月17日。
※集計期間は2018年~2022年7月17日。
この中で、今年の中京記念に名前があるのは、福永騎手(シャーレイポピー)、岩田望騎手(ヴァリアメンテ)、団野騎手(カテドラル)、松山騎手(コルテジア)の4名。6番人気以下で、なおかつ穴ぐさに指名されるようなら一発があるかもしれません。
さらに、重賞以外で注目したいレースをピックアップ!
今週の穴ぐさ特選レース
7月23日(土) 福島10R
横手特別(2勝クラス)
ダート1700m
ダート1700m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★★ |
今回の出走頭数 | ★★★★☆ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
このコースの2勝クラスの穴ぐさは、[2.7.7.62](複勝率20.5%)。勝率は低めですが、複勝率は悪くない数値となっています。
対象馬をチェックすると、父サンデーサイレンス系の関東馬が[1.3.1.9](複勝率35.7%)と好成績。今回の出走馬ではクアトロマジコ、ブルーカルセドニー、ホウオウジャッジ、ランスルーの4頭が該当。お見知りおきを。
7月24日(日) 札幌9R
HTB賞(2勝クラス)
芝2000m
芝2000m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
このコースの特別競走の穴ぐさは[3.1.7.38](複勝率22.4%)。今週の札幌の7R以降は少頭数が多い中で、ここは狙いが立てやすいレースです。
対象データを精査すると、距離短縮で臨んできた馬が[0.1.2.6](複勝率33.3%)となかなかの成績。今回のメンバーでは、エルディアブロ、ジャスティンスカイ、メイショウラナキラの3頭がそのパターン。どれもそこそこ人気になりそうですが、穴ぐさに指名されるようなら、チェックしておくべし。
7月24日(日) 福島11R
ジュライS(L)
ダート1700m
ダート1700m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★★ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
このコースのリステッド競走の穴ぐさは[2.2.0.8](複勝率33.3%)。対象レースは4クラあって、そのすべてで穴ぐさが馬券に絡んでいます。
上記の穴ぐさ12頭をふるいにかけると、前走がダート1400~1900mで、なおかつ馬体重が466~500kgだった馬が[2.2.0.0]。
今年の該当馬は、エクスパートラン、ケンシンコウ、デュードヴァン、ニュートンテソーロ、ニューモニュメントの5頭。この中から穴ぐさが出るようなら要注意です。
同コースの土曜日・横手特別も上でピックアップしていますが、そちらの結果も踏まえつつ攻めていくと、より精度が増していくことでしょう。
先週の「穴ぐさ特選レース」3クラは、土曜日の福島10Rいわき特別(スクリーンプロセスが8番人気②着)、日曜日の函館10R駒場特別(サヴァビアンが11番人気③着)の2クラで穴ぐさが激走! そして残るひとつ、土曜日の函館10Rかもめ島特別では、当コーナーでプッシュしたアサケレディが11番人気②着に頑張ってくれました。馬券ゲットされた方、おめでとうございます!!
そして、ニックネーム週末の楽しみありがとう。さんからメッセージをいただきました。
穴ぐさいつも素晴らしいです。 ただ、予算少ない自分みたいなタイプはどういう買い方したらいいか難しいです。 選べない、選べば外れの繰り返し(泣)。なにかアドバイスあればよろしくおねがいします!
誰しも予算はあるので、それを無視して朝から暴走してれば、土曜日の昼には資金が底をついた、なんてことも起こりえます。計画的に楽しむには、メリハリをつけて勝負するのがいいでしょうね。
「予算が少ない」とのことですので、たとえば1日分が3000円だとしたら、その日のいちばん自信があるレースに1500円、これは穴ぐさを絡めるかどうかは自由、2番めに自信のあるレースに500円、これは穴ぐさがいれば買い目に入れる、そして、残りの1000円であとのレースを好きに楽しむ、そんな感じはどうでしょう。1000円でも、100円ずつ買えば10回は楽しめますからね。
1日3000円で1ヵ月で8日なら24000円、仮に回収率50%としても、出費は1万円少々なら、娯楽としては悪くないと思います。もちろん、余裕があるなら、資金をひと桁増やすのも自由。それぞれの懐具合に合わせて楽しめるのが競馬のいいところでもあります。
券種は、私は点数を絞ってワイド派です。それは「ハズレを買いたくないから」という、実にセコい理由です。ここは好みが分かれるところでしょう。3連勝式で手広く買うもよし、馬単や馬連でバランスをとるもよし、どれが正解というのはありません。
穴ぐさの取捨については、決め事を作っておくのがいいと思いますね。「3頭とも買う」とか「A評価の馬だけ」などのように、マイルールを制定しておいて、それにハマらなければ諦める。大丈夫、また翌週も競馬はありますから、長い目で見ていくのが精神的にもいいんじゃないでしょうか。ご参考になれば幸いです。
そんなエラそうに言った私もそうですが、ここに集う多くの方々も、毎週悶絶しながら馬券と格闘しているはず。週末の楽しみありがとう。さんも、一緒に馬券生活、頑張りましょう!!
穴ぐさ長者へのご質問やご感想があれば、こちらのフォームからお寄せください。
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