【穴ぐさをより活用するためにデータを深堀り!】
穴ぐさ長者への道
晩夏のハンデ重賞・新潟記念は波乱が多め…今年は穴ぐさの出番あり!?
文/藤山剣
キーンランドCでヴェントヴォーチェが見事勝利を挙げた先週の穴ぐさ軍団。①着ということで、ワイドや3連勝式だけでなく、単勝や馬連・馬単を的中されたユーザーさんも多かったんじゃないでしょうか。
また、ワールドオールスタージョッキーズ4クラのうち、土曜日の第2戦、日曜日の第4戦で穴ぐさが激走。それらも含めて、札幌の穴ぐさが特に奮闘していた印象。
8月から続いている札幌・新潟・小倉の3場開催もこの土日で4週目。より精度が増した穴ぐさが見られるはず。そのあたりの脂の乗ったところをナビゲートしますので、ぜひともお付き合いください!
※本文中の穴ぐさの集計データは、特に記載がない場合は2018年以降、2022年8月28日終了時点のものです。
今週の重賞チェック
9月3日(日)
札幌2歳S(G3)
札幌芝1800m
札幌芝1800m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★☆☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★☆ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
近4年の札幌2歳Sの穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|---|
2018年 | ニシノデイジー | B | 6 | 1 |
ダディーズマインド | C | 10 | 9 | |
トーセンギムレット | A | 9 | 10 | |
2019年 | ブラックホール | B | 5 | 1 |
コンドゥクシオン | C | 9 | 7 | |
アールクインダム | A | 11 | 12 | |
2020年 | ヴィゴーレ | B | 10 | 6 |
ジオルティ | A | 7 | 11 | |
スライリー | C | 8 | 14 | |
2021年 | トーセンヴァンノ | B | 5 | 3 |
エーティーマクフィ | A | 6 | 7 | |
ユキノオウジサマ | C | 8 | 8 |
穴ぐさは、近4年のうち3年で③着以内に入っている好相性の一戦。好走の3頭は5~6番人気と、やや人気サイドではありますが、近4年ともレース自体がそこまで荒れていない中でのこの穴ぐさですから、価値はあると思います。
過去10年の6番人気以下をチェックしてみると、前走がOP特別だった牝馬が[0.1.1.3](複勝率40.0%)。サンプル数が少なめではありますが、今年の該当馬はウェイビーとドゥアイズの2頭だけなので楽しめそう。
9月4日(日)
小倉2歳S(G3)
小倉芝1200m
小倉芝1200m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★☆☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★☆ |
今回の波乱期待度 | ★★★☆☆ |
近4年の小倉2歳Sの穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|---|
2018年 | ミヤジシルフィード | C | 9 | 3 |
ブルベアオーロ | A | 6 | 9 | |
タムロドリーム | B | 11 | 12 | |
2019年 | ゼンノジャスタ | B | 8 | 4 |
ホープホワイト | C | 11 | 9 | |
シゲルミズガメザ | A | 7 | 10 | |
2020年 | ルクシオン | A | 7 | 4 |
リサコーハク | B | 8 | 9 | |
2021年 | アネゴハダ | B | 8 | 3 |
ブレスレスリー | A | 7 | 6 |
近4年のうち穴ぐさが2年で馬券に絡み、残る2年も④着ですから、まずまず好相性。
過去10年の6番人気以下を精査すると、前走が芝1200mの新馬か未勝利で、中3週以上のローテの馬が[1.2.4.16](複勝率30.4%)。該当するのはアウクソー、ニシノトキメキ、プロトポロス、ロンドンプランの4頭。この中から穴ぐさ指名が出るかどうかご注目ください。
9月4日(日)
新潟記念(G3)
新潟芝2000m外 ハンデ
新潟芝2000m外 ハンデ
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★☆☆☆☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★★ |
近4年の新潟記念の穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 |
---|---|---|---|---|
2018年 | マイネルハニー | B | 9 | 9 |
スズカディープ | C | 11 | 11 | |
レアリスタ | A | 8 | 12 | |
2019年 | センテリュオ | A | 4 | 7 |
カヴァル | C | 5 | 11 | |
サトノキングダム | B | 9 | 13 | |
2020年 | サトノダムゼル | A | 7 | 5 |
ウインガナドル | B | 12 | 8 | |
アイスストーム | C | 13 | 12 | |
2021年 | プレシャスブルー | C | 14 | 6 |
サトノアーサー | B | 13 | 7 | |
ショウナンバルディ | A | 9 | 14 |
晩夏のハンデ戦で、過去10年を振り返ると波乱多め。今年もまともに決まるとは思えないメンバー構成なので、上表のように近年の穴ぐさは不振ではありますが、出番があってもおかしくないところ。芯を食った指名馬が出てくるか注目ですね。
過去10年の6番人気以下では、ハンデ54~57kgの6歳以下の牡馬に、関西所属騎手が乗ったケースが[2.3.1.5](複勝率54.5%)。今回のメンバーでは、スカーフェイス、ディアマンミノル、ヒートオンビートの3頭が該当。要チェックです。
さらに、重賞以外で注目したいレースをピックアップ!
今週の穴ぐさ特選レース
9月4日(日) 札幌9R
すずらん賞(OP特別)
芝1200m
芝1200m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★★ |
札幌芝1200mのOP特別の穴ぐさは[1.2.3.21](複勝率22.2%)。このすずらん賞でも、2019年に9番人気のコスモリモーネが③着、2020年に10番人気のラストリージョが①着と激走しています。
対象の穴ぐさを精査すると、前走が1200m以下(芝・ダート不問)だったJRAの関東馬が[1.2.2.10](複勝率33.3%)。該当するのは、スプレモフレイバー、ナックブレイブ、ニーナブランド、ミスヨコハマの4頭。この中から穴ぐさが出るようなら要警戒で。
9月4日(日) 小倉12R
1勝クラス
芝2600m
芝2600m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★☆☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★★ |
ここでも何度かご紹介していますが、ローカルの長距離戦は穴ぐさの得意ゾーン。このコースの1勝クラスは[2.7.7.37](複勝率30.2%)と、とりわけハイアベレージです。
対象の穴ぐさを調べてみると、ハービンジャー産駒が[0.2.1.0]。唯一の該当馬セレブレイトガイズを推奨しておきます。平場であり、他に前走で上位に入っている馬もいるので、人気が読みづらい状況ですが、人気になるようなら軸馬にして穴ぐさに流すというのも悪くない作戦かと。間隔を空けたことで減っていた馬体が戻っているようなら、よりチャンスが広がりそうです。
9月4日(日) 新潟12R
雷光特別(1勝クラス)
芝1000m直
芝1000m直
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★★ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★☆☆ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
9月の新潟千直の穴ぐさは[2.2.2.9](複勝率40.0%)。8月は少しダウンするんですが、9月(夏競馬最終週)になると、また盛り返すんです。
対象となる穴ぐさを改めてチェックしてみると、今さらながら、 7 ~ 8 枠が[2.2.2.5](複勝率54.5%)。今夏のローカル開催のファイナルレースでもあるので、枠順をしっかりチェックして臨むべし。
冒頭でも触れたとおり、先週の2重賞では、キーンランドCで穴ぐさが激走。当コーナーの推奨馬とはマッチしませんでしたが、そもそもの相性が良かったので、これは納得の結果でした。
一方、「穴ぐさ特選レース」は、3クラのうち2クラで穴ぐさ指名馬がいたものの、馬券圏内には入れず…。日曜日のWASJ第3戦で推奨したユウゲンが、穴ぐさではなかったものの11番人気ながら②着に激走してくれたのが、唯一の見せ場でしたか。
まだまだ暑い日々ですが、夏競馬は今週で終わり。いい形で中央開催に入れるように、今週も馬券生活頑張りましょう!!
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