【穴ぐさをより活用するためにデータを深堀り!】
穴ぐさ長者への道
近2年の「阪神での京都記念」はどちらも穴ぐさが激走! 今年も要注目!?
文/藤山剣
先週の重賞の穴ぐさは、東京新聞杯ではエアロロノアの⑤着が最高着順。逃げた馬が押し切る展開で、③着とはクビ+クビ差まで追い込んだんですが、あと少しでした。
きさらぎ賞も、8頭立てながらノーブルライジングが穴ぐさファンの期待を背負って孤軍奮闘してくれましたが、ハ行により競走中止となってしまいました。
今週は3重賞で、穴ぐさが食い込む余地も広がるはず。そのあたりの動向をナビゲートしていきますので、お付き合いください。
※本文中の穴ぐさの集計データは、特に記載がない場合は2018年以降、2023年2月5日終了時点のものです。
今週の重賞チェック
2月11日(土)
クイーンC(G3)
東京芝1600m
東京芝1600m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★☆☆ |
過去のレース波乱度 | ★★☆☆☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★☆☆ |
近5年のクイーンCの穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 | 2018年 | アルーシャ | A | 7 | 3 |
---|---|---|---|---|
キャッチミーアップ | C | 14 | 13 | |
ナラトゥリス | B | 8 | 15 | |
2019年 | ジョディー | A | 7 | 3 |
マジックリアリズム | B | 8 | 7 | |
2020年 | チアチアクラシカ | A | 8 | 7 |
アールクインダム | C | 9 | 9 | |
アミークス | B | 7 | 11 | |
2021年 | イズンシーラブリー | A | 12 | 5 |
スライリー | B | 16 | 10 | |
カイトゲニー | C | 11 | 12 | |
2022年 | モカフラワー | A | 4 | 8 |
ショショローザ | C | 10 | 11 | |
スタティスティクス | B | 9 | 12 |
3歳牝馬限定の重賞で、この時期にしては頭数も揃う一戦ながら、堅い決着が多め。その割に、穴ぐさは健闘している印象です。
過去10年、6番人気以下で馬券圏内に入ったのは6頭のみ。傾向をあぶり出しにくい状況ではありますが、その6頭のうちの5頭が前走芝1600mで、さらに4頭が前走1勝クラスか重賞で7番人気以下でした。
該当するのは、ドゥアイズ、ブラウンウェーブ、リックスターの3頭。3頭とも、前走が人気薄ながら重賞で掲示板内なので、人気になる可能性もありそうですが、動向にご注目。
2月12日(日)
京都記念(G2)
阪神芝2200m
阪神芝2200m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★☆☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
近5年の京都記念の穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 | 2018年 | ディアドラ | A | 6 | 6 |
---|---|---|---|---|
ミッキーロケット | B | 7 | 7 | |
2019年 | ケントオー | C | 9 | 5 |
ブラックバゴ | A | 7 | 6 | |
ハートレー | B | 8 | 11 | |
2020年 | プリンスオブペスカ | B | 8 | 7 |
ドレッドノータス | A | 6 | 8 | |
2021年 | ダンビュライト | A | 6 | 3 |
サトノルークス | C | 8 | 7 | |
ベストアプローチ | B | 9 | 10 | |
2022年 | アフリカンゴールド | B | 12 | 1 |
エヒト | A | 11 | 7 | |
ラーゴム | C | 7 | 9 |
阪神では今年で3年連続となる京都記念。近2年では穴ぐさがいずれも③着以内に好走しているだけに、今回も期待できそう。
その「阪神の京都記念」で、6番人気以下で好走した4頭は、いずれも前走が2000~2400mの重賞で④~⑦着でした。今回のメンバーではマテンロウレオがこれに合致。G1馬たちを相手にどこまでやってくれますか。
2月12日(日)
共同通信杯(G3)
東京芝1800m
東京芝1800m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★☆☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★☆☆ |
今回の出走頭数 | ★★★☆☆ |
今回の波乱期待度 | ★★★☆☆ |
近5年の共同通信杯の穴ぐさ
年 | 馬名 | 評価 | 人気 | 着順 | 2018年 | カフジバンガード | B | 7 | 5 |
---|---|---|---|---|
ブラゾンダムール | C | 8 | 6 | |
アメリカンワールド | A | 5 | 9 | |
2019年 | 穴ぐさなし | |||
2020年 | 穴ぐさなし | |||
2021年 | キングストンボーイ | A | 6 | 4 |
プラチナトレジャー | B | 9 | 7 | |
タイソウ | C | 10 | 12 | |
2022年 | ビーアストニッシド | B | 8 | 3 |
レッドモンレーヴ | A | 7 | 6 | |
サンストックトン | C | 10 | 10 |
同じ3歳重賞でも、牝馬限定のクイーンCよりも、牡馬中心で少頭数になることも多い共同通信杯のほうが波乱傾向がやや強め。穴ぐさは、実質過去3回で1回馬券圏内なので、まずまずといったところでしょうか。
過去10年の6番人気以下は[2.2.3.51]で、馬券圏内は7頭。決定的な条件は見つけられませんでしたが、7頭のうち5頭が前走芝1800~2000mの関東馬でした。該当するのはシーズンリッチ、シルバースペード、タスティエーラ、ダノンザタイガー、ロードプレイヤーの5頭。この中から穴ぐさが出るかどうか。
さらに、重賞以外で注目したいレースをピックアップ!
今週の穴ぐさ特選レース
2月11日(土) 阪神10R
但馬S(3勝クラス)
芝2000m
芝2000m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
このコースの3勝クラスは[1.3.3.29](複勝率19.4%)で、もう少し数字がほしいところですが、2021年12月以降の4クラのうち3クラ(4頭)で馬券圏内に入っています。近況の良さを踏まえて、ここを狙ってみます。
対象の穴ぐさを精査すると、セン馬が[1.1.1.2](複勝率60.0%)。ここは13頭立てながら、アウスヴァール、グランディア、レヴェッツァとセン馬が3頭エントリー。穴ぐさ指名なら注目度アップですね。
2月11日(土) 東京10R
雲雀S(3勝クラス)
芝1400m ハンデ
芝1400m ハンデ
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★☆ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★☆☆ |
今回の波乱期待度 | ★★★★★ |
東京芝1400mのハンデ戦の穴ぐさは[7.6.9.70](複勝率23.9%)。どのクラスでも、ほぼこれぐらいのアベレージはキープしています。
該当の穴ぐさを精査すると、前走でメンバー中3位以内の上がりを計時していた牝馬が[2.0.2.3](複勝率57.1%)。該当するのはシュアーヴアリア、シュヴェルトライテ、ピーエムピンコ、フォラブリューテの4頭。33秒台前半~中盤の脚は使える馬ばかりなので、穴ぐさ指名があれば、よりおもしろそう。
2月11日(土) 東京12R
2勝クラス
ダート1600m
ダート1600m
穴ぐさ長者の独断査定
過去の穴ぐさ相性 | ★★★★★ |
過去のレース波乱度 | ★★★★☆ |
今回の出走頭数 | ★★★★★ |
今回の波乱期待度 | ★★★★☆ |
このコースの最終レースの穴ぐさは[8.11.16.139](複勝率20.1%)。目下5戦連続で馬券圏内に入っています。
該当馬を精査すると、前走が480~510kgだった牝馬が[3.1.3.7](複勝率50.0%)。該当馬はリッキーマジックのみ。近走は大敗続きで穴ぐさ指名の可能性は低そうですが、どんなレースを見せてくれますか。
先週の推奨レース3クラでは、土曜日の小倉10R有田特別、東京10Rテレビ山梨杯で、穴ぐさが激走!! テレビ山梨杯は①&③着のダブルでもありました。
推奨馬とはなかなか噛み合わないですが、ミッションは「穴ぐさが来るレースの選定」。もちろん穴馬の本線は「穴ぐさ」ですから、推奨馬に関しては、もう1頭ほしいときに、ぐらいの接し方で捉えていただければありがたいところです。
今週は雪の予報も出ていていますので、開催情報に留意しつつ、穴ぐさ馬券生活、頑張りましょう!!
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