今年の安田記念はこのコーナーのためにあるレースかも!?
2016.6.4
現在の馬券作戦:
「勢いのある馬に乗れ!」&
「強い馬がいる時は3連系で穴を拾え!」どうも!
馬迷男・
八木たかおです。
日常の中に
「節目」を設定したことは人類の画期的な発明だったかもしれません。たとえば
大晦日と
元日。時間は変わらずに流れているのに、
元日になった瞬間に何となく新しい気分。
「今年こそはがんばるぞ」なんつって。毎年思ってるし、がんばったことがないのにw
時間はだらだらと過ぎていくものだから、その中で生きていかなければならない人間は、気分一新するために
「節目」が必要。大古の人々も自分の
「やる気スイッチ」を探していたのでしょう。
日本ダービーが終わり、毎年恒例の祭りの後の寂しさ。でも、
ダービーがあることで、
「あー、今年も終わったな…」という気分になるとともに、
「来年のダービーを観るために働かなきゃ…」という気分にもなりました。まさに
「節目」。
ダービーから
ダービーへ。今日から新馬戦がスタート。新種牡馬産駒の登場にワクワクしたり、
「この世代の『シゲル』さんは動物シリーズ?」と思ったり、いろいろな楽しさがあります。
いっそのこと
ダービー翌週の土曜日、世代最初の新馬戦当日は東西メインを新馬戦にしてもいいのでは?
「ダービーからダービーへ」がより明確にアピールできる気がするんですけどね。レースの賞金も増額しましょう。「
新馬特別戦」の創設です。
あと、ここまで書いていて、まだ「
メイクデビュー」という単語に気恥ずかしさを感じますw 友人・知人を突然、別の呼び方をするような気持ち。いつになったら慣れるんでしょう?
さて
日本ダービー。3歳世代の頂点に立ったのは
マカヒキでした。好スタートから控えて中団。道中は距離ロスを抑えるために終始内々。直線は
エアスピネルと
サトノダイヤモンドの間にこだわって、
サトノダイヤモンドが外へ膨れたところを突く、
川田騎手の素晴らしい騎乗でした。
川田騎手は多分勝っていると思いながらも、写真判定になったためウイニングランをせずに戻ろうとしていましたが、地下馬道へ入る直前に掲示板の一番上に
「3」の数字が点滅。数字を確認した後に空を見上げた
川田騎手。今年の
ダービーのクライマックス・シーンでした。とにかく入線順の発表が地下馬道へ入るまでに間に合って良かった。およそ8センチ差の写真判定を迅速に行ったJRAさんの大ファインプレーです。
②着
サトノダイヤモンドは直線の追い比べで外へ膨れて、そこを
マカヒキに突かれてしまいました。実はレース中に左後肢を落鉄していたとか。その影響があったのかもしれませんね。着差がわずか
8センチほどだけに、レースに負けて、勝負に勝ったような印象。プロレスでいえば、完全に3カウントが入っているのにアクシデントでレフェリーが失神していたようなもの。僕には外れた蹄鉄が、
スタン・ハンセンのタックルの誤爆を食らって、リング下に転がり落ちていった
ジョー樋口さんに思えてなりません。
そして、その
サトノダイヤモンドの進路の影響でやや追いづらくなったのが③着の
ディーマジェスティ。あの不利がなければ、頭まで突き抜けていたかどうかは分かりませんが、前の2頭にもう少し迫れていたことは確実。ただ、
サトノダイヤモンドに騎乗していた
ルメール騎手も懸命の右ムチで修正しようとしていましたし、仕方ないですねぇ。
僕が期待した
リオンディーズは⑤着。後方から伸ばした末脚は、勝ち馬
マカヒキも超えるメンバー最速の上がり3ハロンタイム。ところが、スタート直後から2コーナーあたりまでクビを振る仕草。ちょっと
デムーロさん! やっぱり引っ掛かったじゃないですか! でも
「負けてなお強し」…なんて思っちゃいけません! この馬の潜在能力の高さはすでに分かっているんですから! あとは秋までにしっかり能力を発揮できるような精神面の成長を期待したいです。
気になったけど最後に消した馬
「特選馬」アジュールローズは⑫着。直線では内を突いて伸びそうな雰囲気もあったんですが、最後は上位馬に飲み込まれました。連勝中でしたが、現状は力負けだったかもしれませんね。
日本ダービーは終わりましたが、まだG1は続きます。今週は
安田記念。
世界最強クラスのマイラーの凱旋レースです。出走頭数こそ少ないですが、なかなか中身の濃いメンバーになったような気がします。まずは読者の皆さんから届いた
「安田記念の狙い馬」をご紹介していきましょう!
ハカセセブンさん「
モーリスに期待します。海外でも国内でも余裕で勝ってますから今や敵なしです。願いが叶うならロードカナロアとの対戦を見てみたかったです。久しぶりの時計の速い馬場と乗り替わりは気になりますが、1着固定で挑みます」
pokalさん「大好きなスクリーンヒーローの仔
モーリス。ここは負けられません!」
ブラックドラゴンさん「ここはやっぱり
モーリスですよね! でも不安材料もあるけど!」
いちひでさん「
モーリスには逆らうな!」
モーリスはG1の4勝を含んで現在7連勝中。その強さは誰もが認めるところでしょう。今回は、香港から白井の競馬学校での検疫を経て、
東京競馬場で調整。普段と違う調整過程と環境がどのような影響を与えるのかはわかりませんが、少なくとも万全ではないかもしれません。あとはこの馬のポテンシャルを信じるかどうか。
トムさん「
リアルスティールの1強です! モーリスを負かすのはリアルスティールしかいないと思ってます」
招福提インザスカイさん「
リアルスティールでしょう! モーリスに勝つならこの馬しかいない!」
チーム中野さん「
リアルスティールに期待します‼️ドバイで初のG1を勝って連勝期待です‼️鞍上の福永騎手はビッグマウスで人気馬で2、3着が多いですが、ビッグマウス通りの結果を期待しています‼️」
りーかさん「ここは何がなんでも勝ちたい!! って言う気持ちが伝わって来た、
リアルスティール~福永騎手の挽回に絶対の自信! 今世紀最大の単勝で勝負しますm(__)m」
シンゲンさん「モーリスを負かすなら、たぶんディープ。そこでポテンシャルの高い
リアルスティールをお奨めします。ハイペースでもスローペースでも崩れないとみています」
リアルスティールにとってもここは、国際G1を勝った後の凱旋レース。3冠で世代トップクラスの実力を示しながらもタイトルに届かなかった馬が、海外遠征を経験して、ひと回り大きくなって還ってきます。
マイル戦は初めてですが、大箱の東京競馬場なら対応できるのでは? この馬も海外遠征帰りで調整はいつも通りではなかったようですが、どんな走りを見せてくれるのか楽しみです。
ひろと氏さん「安田記念の本命は
イスラボニータです! 左回り巧者! 今回は東京左回り、そして3走目と体調も良化してるはず! 前走も2走前に比べ内容もよく見えたので3走目の今回は完全復調すると思います! 適性の高い東京左回りのマイル! 枠も天皇賞・秋のようにスムーズに競馬できそうな外目の枠。騎手も相性抜群の蛯名騎手! 期待しかありません! 去年出られなかった安田記念で久々のG1取りを期待してます! 頑張れイスラボニータ!」
藤本淳さん「
イスラボニータでいきたいと思います。東京は得意の舞台! 世界基準の2頭は強いけどまだまだ終わって無いはずだから。天皇賞ぐらい走れば勝てるんじゃないかな」
イスラボニータは去年の
マイルCSで
モーリスと0秒2差の③着。やや出遅れ気味のスタートが惜しまれる結果でした。東京コースの実績も十分。安定感のあった馬が最近、崩れるケースが出てきたのは少し心配ですが、能力を出し切れれば通用しても不思議ではありません。
うめあにさん「落ち着いた頭数ですが、実力派が揃いましたね! 狙うのは
ディサイファです! 意外とマイルで本領発揮かも!」
やっちゃんさん「スランプなのか ナンセンスなのか…なかなか軸馬が来ません。って愚痴ってても仕方ないので 安田記念で名誉挽回です。
ディサイファです。たしかに1600は未知数ですが 毎日王冠のつもりで走ってくれれば見せ場アリアリでしょ! 4角4番手以内なら[5.4.1.0]と崩れてないので先行できればアリアリですよ! あの馬に今の東京では後方からでは勝てませんし」
今回が芝のマイル戦は初挑戦となる
ディサイファ。なんだか少し意外な気がします。G1だけに相手は強いですが、レース運びの上手さを発揮できるでしょうか?
類似穴ボーイさん「◎
サトノアラジン。ダービーでサトノを負かしてしまった川田が“すみませんでした”とばかりに渾身の騎乗! 強い2頭は海外遠征帰り&ヤネ替わりで付け入る隙アリと見ます」
インザダークさん「
サトノアラジンでいいと思います。というより第66回安田記念なので枠連⑥=⑥ならネタとして面白いと思います」
サトノアラジンは前走・
京王杯SCで
上がり3ハロン32秒4の鬼脚を発揮。後方からレースを進めることが多いだけに安定感は欠きますが、一発があるとすれば自分の型を持つこのタイプかも。
すばる豪さん「ベスト狙い馬賞ありがとうございます。今回はモーリスを倒す競馬をする馬でなく、最大限脚をためて馬券に絡んでくれそうな馬を狙いたいと思います。一番最善を尽くしてくれるであろう、昨年完敗した小牧太騎手と
クラレントを推します。7歳馬ですが、左回りが得意で高速馬場にも対応できます。モーリス相手に競り合うと脚を無くしてしまうので、昨年の負けで理解しているはずですので、モーリスなど気ににせずに内で最大限貯めて、いい脚を使ってくれるはずです。2,3着狙いです」
きっちょむさん「現地観戦します。こんな世界トップレベルの戦いを南武線と入場料200円で楽しめてしまう時点で相当儲かってます。なので馬券は気楽に穴馬
ダノンシャークから」
に・・・にしさん「枠順を見た瞬間に
レッドアリオンに決めました。揉まれ弱くて安定して力を発揮できない馬なので、この少頭数とスタートしてから挟まれて終わる心配がない大外枠は願ったり叶ったりです。オマケに有力馬が差し馬ばかりでハナ争いしそうなのが同厩舎の兄クラレントくらいなので、安田記念としては近年稀に見るスローとなって、昨年の関屋記念の再現が観られるかもしれません」
色気無しババアさん「今年のG1はルメール騎手か池添騎手が必ず3着以内にきているので安田記念は
フィエロから買います」
昨年③着の
クラレント、④着の
フィエロも出走してきましたが、今年は昨年よりも出走馬のレベルが一段上がった印象。最近の日本の短距離路線は、他路線から参戦してきた馬があっさり好走するパターンが増えています。今回もそのパターンなのか? それともマイル戦の常連が存在感を示すのか。そんなところにも注目したいです。
それでは展開を考えましょう。典型的な逃げ馬がいないメンバー構成。最内枠の
クラレント(馬番1番)が押し出されてハナに立つかもしれません。
ディサイファ(馬番4番)、
コンテントメント(馬番5番)、
モーリス(馬番8番)、
レッドアリオン(馬番12番)あたりが積極的に前へ。中団は
イスラボニータ(馬番9番)、
フィエロ(馬番10番)、
リアルスティール(馬番11番)など。
サトノアラジン(馬番7番)は後方待機からの末脚勝負。
逃げたい馬がいなくて少頭数。ペースが上がりそうにありません。末脚の切れはもちろんですが、持続力も求められる展開になりそうです。前がなかなか止まらず、先行もしくは内を突いた馬が有利とみます。逆に4コーナーで外を回ると勝ち負けに加われないかも。
いやー、今回の
安田記念は、
当コラムのためにあるようなものですねw サービスレースです。なんて言ったって現在の馬券作戦は
「勢いのある馬に乗れ!」&
「強い馬がいる時は3連系で穴を拾え!」。連勝中の馬は
モーリス1頭。それも7連勝中。軸はこれで間違いなし。あとは3連系で穴を狙うだけ。
簡単簡単。
それでは買い目を発表します! 1枚目は
モーリス(馬番8番)①着→
コンテントメント(馬番5番)②着の3連単2頭流し。③着に、
ダノンシャーク(馬番2番)、
サトノアラジン(馬番7番)、
フィエロ(馬番10番)、
リアルスティール(馬番11番)、
レッドアリオン(馬番12番)の5頭。5点×600円で計3000円。
2枚目は
モーリス(馬番8番)①着→
リアルスティール(馬番11番)②着の3連単2頭流し。相手は、
ダノンシャーク(馬番2番)、
コンテントメント(馬番5番)、
サトノアラジン(馬番7番)、
フィエロ(馬番10番)、
レッドアリオン(馬番12番)の5頭。5点×600円で計3000円。2枚合わせて6000円です!
ここまで触れていない馬は
コンテントメント(馬番5番)。国際G1の舞台で0秒4差の②着だった割に人気薄。レベルの高さで知られる香港の短距離路線でG1(
クイーンズシルヴァージュビリーC)をすでに勝っている馬。この人気は美味しいかも。
ダノンシャーク(馬番2番)は
岩田騎手の内にこだわった騎乗を期待。この馬だってG1ホース。雨予報で馬場が少し悪くなりそうなので、少し時計がかかればこの馬にぴったりの条件になるのでは?
フィエロ(馬番10番)はマイル路線の常連。なかなかタイトルに届きませんが安定感が魅力。
レッドアリオン(馬番12番)は好走歴多数の大外枠。揉まれない位置で前を追走できれば、粘り込みを期待できるかも。
気になったけど最後に消した馬
「特選馬」は
イスラボニータ(馬番9番)。今年に入って
中山記念⑨着、
大阪杯⑤着。安定感があった馬にしては少し着順を下げています。能力のピークは過ぎたような気がするのですが…。
そして先週突然スタートした、届いたメッセージの中から、僕が独自の判断で、もっとも
「なるほど…」と納得させられたご意見を選ぶ
「ベスト狙い馬賞」の発表です! 今回の受賞者は…
レッドアリオンを狙っている
に・・・にしさんです! 穴馬を狙うなら、何かひとつ根拠があればそれでOK。その大事な根拠
「大外枠」を強くアピールしてくれました! 賞品は何もありませんが、おめでとうございます!
日本ダービー翌週に世界最強クラスのマイラーが観られるなんて、これはこれでかなりの贅沢。飲んだ後のラーメンのようです。
「おなか一杯」と言わずに、しっかり楽しみましょうね。レースはいくら見てもメタボになりませんから。
回収率…74.4%(目標100%)
特選馬の成績…[3.2.1.12]
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