ローズSは春の実績馬と使ってきた馬をどう見るかですが…?
2016.9.17
現在の馬券作戦:
「『抜け』が気になったらワイド!」どうも!
馬迷男・
八木たかおです。
広島カープ優勝から早1週間…。そうかぁ、まだ1週間なのか。なんだかもっと前のことだったような気がしていますが、それはこの1週間が充実していたのか、ただただ茫然と過ごしたからなのか。
10日(土)は東京ドームで観戦しました。ライトビジター応援席のチケットが取れたのですが、座席が応援団の直後。僕の席の2列前で応援団の皆さんが旗を振ったり、トランペットを吹いたりしておられました。普段、野球を観る時は、球場でもじっと座っていることが多いのですが、そんな席に座ったら応援せざるを得ません。
カープ独自のスクワット応援に加わりながら、試合の進行を見守りました。へとへと。
ただでさえ、仕事が終わったのが午後5時15分。そこからJR「水道橋駅」まで電車でGO! 改札にもっとも近い車両に乗り込み、駅に着いたら東京ドームへDASH! 試合開始の午後6時にギリギリ間に合いました。
優勝が決まる前は、自宅でその瞬間を想像しただけでも涙があふれるような状況。知らない人からすると、完全に情緒不安定なおじさん。
黒田投手や
新井選手がどんな表情で胴上げに加わるのか…
梵選手と
東出コーチが抱き合ったりするんだろうか…昨シーズン終盤に痛打を浴びて涙を流した
大瀬良投手は笑顔を見せるのか…。そんなことを想像しただけで、ぶわっと目から水が。あまりの涙腺の緩さに、クラシアンの人も止められません。そんなこともあって、
「優勝したら、号泣しちゃうんだろうな…」と思っていたんです。でも、バッグの中に、応援用のマフラータオルが入ってるから大丈夫。
で、いよいよその瞬間。巨人・
亀井選手のショートへのゴロを
田中選手がすくい上げて1塁へ送球。ファースト・
新井選手が取ってゲームセット。3塁側カープベンチから選手たちが飛び出して来て、マウンド上でもみくちゃに。
優勝だ…選手が出てきた…え? 胴上げすんの? 本当にしちゃっていいの? 本当に優勝したの? こんな感じの心境。喜びよりも驚きの方が上回っているような気持ちだったので泣けませんでした。なんだか自分に拍子抜け。
「実感がわかない」ということを初めて実感したような気がします。ちなみにこんな感じの距離で見てました。
優勝が決まった直後から友人・知人の皆さんから、メール、LINE、ツイッター、フェイスブックなど、様々な連絡方法でお祝いの言葉が届きました。優勝したのは僕じゃないですけどねw
「ありがとう!」と返すのも筋違いな気がしていましたが、お気持ちを素直に受け取っておきました。
もっとも驚いたのは、実家のオカンから
「優勝おめでとう」とショートメールが届いたこと。機械オンチのオカンがショートメールを使えたとは…。サプライズでした。
今は優勝の余韻にまだ浸りながら、カープのシーズン公式戦を観戦中。ついこの前、あんなに祝福してくれた周囲の人々が
「もう優勝したんじゃないんですか?」「消化試合でしょ?」「もう見なくてもいいでしょ?」などという声を投げかけてくれます。馬鹿なことを言ってはいけません!
CSへの調整はもちろんですが、個人タイトルもかかっていますし、来シーズンのために若手選手も試しておかなくてはいけません。この時期ならではの楽しみがあるのです。優勝翌日に東京ドームで観戦した試合では、カープ期待の2年目・19歳の
塹江(ほりえ)投手が中継ぎでプロ初登板。アウト1つ取っただけで降板し、自責点6、
防御率162.0というある意味、規格外のデビューを飾りました。プロの洗礼を浴びた若手がこの先、どんな風に伸びていくのかを見守るのがファンの醍醐味。カープの先輩では、
大野豊投手もデビュー戦はアウト一つだけで降板。自責点5、防御率135.0でした。
塹江投手もカープの大エースに育つ可能性がある逸材。新馬戦で大敗した馬が、2戦目で大差勝ちするようなガラリ一変を期待するのです。
野球はそんな感じで楽しんでいますが、考えてみれば秋競馬に挑む時は
まったく逆方向の視線。復帰してきたG1ホースや実績馬に対して
「何か、馬券から外せるような不安材料は無いか?」と血眼で疑ってかかっています。お金がかかると、人はこんなにも変わるものなんでしょうか?
先週のターゲットレース・
セントウルSも
「ビッグアーサーの実力は認めるけど、休み明けで58kgはちょっと買いたくないなぁ」と思っていたら、まさかの逃げに出て快勝。どんな競馬でもできるんですねぇ。
スプリンターズSの主役決定です。
ビッグアーサーの逃げに驚きましたが、②着
ネロの差し脚にもびっくり。この馬も力をつけていますね。これで3戦連続の②着。もうひと押しが足りないのか、それとも安定感が出てきたのか、あるいは運がないのか。
③着
ラヴァーズポイントは斤量が前走から一気に3kg増えることを嫌ってノーマークにしたんですが、②着もあるかと思わせる好走。これが、
夏場に使ってきた強みなのかもしれません。
気になったけど最後に消した馬
「特選馬」スノードラゴンは⑤着。開幕週の馬場は合わないとみましたが、逃げた
ビッグアーサーに一旦競り掛け、勝負どころでも自ら捕まえに行くという積極的なレース運び。スピード能力の高さは示しました。さすがG1ホース。
僕が期待した
エイシンブルズアイは5番人気で⑧着、
ウリウリは4番人気で⑨着。実績から判断して、もう少し走ってくれると思ったんですけどねぇ。休み明けの分かなぁ。
今週は、春のクラシックホースが続々と始動。
ニエル賞で一足早く復帰した
ダービー馬・
マカヒキに続き、
皐月賞馬・
ディーマジェスティが
セントライト記念に登場。そして
ローズSでは
桜花賞馬・
ジュエラーと
オークス馬・
シンハライトが直接対決。一気に盛り上がってきました。しかし、
馬券的には人気を背負うG1ホースから入ると、点数を絞らなくてはなりません。
ターゲットレースをどちらの重賞にするのか迷ったのですが、
ジュエラーは骨折からの休み明け。8月末には
「ここまでは何事もなく順調。時間的にぎりぎりな面もあるし、トライアルというつもりで臨む」という陣営のコメントもありました。何だか少し不安を感じるコメント。これはチャンスかも。何のチャンスって、馬券から外すチャンスですよ。そんなスケベ心が発動した結果、
ローズSを今週のターゲットレースに決定。それでは読者の皆さんから届いた
「ローズSの狙い馬」を紹介していきましょう!
ハカセセブンさん「
シンハライトに期待します。オークスは強かったですし、調教を見ると夏に成長してるように思えます。阪神も開幕したばかりですが、前に残っている馬を最後の坂でスパッと差しきるファンサービスをしてくれると期待してます。敵は台風の影響だと思うので、パンパンの良馬場でできることを祈ってます」
シンゲンさん「
シンハライトを軸にお薦めします。夏の上がり馬が見当たらないので、素直に春の実績馬で良いと思います。今回は骨折休み明けのジュエラーよりこちらをチョイスしました」
河津君高橋君見ているなりか?さん「ここは
シンハライトに期待します。調教も動いていますし秋華賞に向けて良いレースを楽しみにしています」
ブラックドラゴンさん「ここはやっぱり
シンハライトで勝って! 秋華賞へ!」
桜花賞②着、
オークス①着と牝馬クラシックで春の主役を務めた
シンハライト。能力は当然、このメンバーでも上位。あとは復帰初戦で能力をどれくらい出せるかどうかが問題ですが、7割から8割くらい出せれば馬券圏内に入ってくるはず。先日亡くなった放送作家で、書斎派の競馬評論家として活躍していた
大橋巨泉さんも
「出走してくる時は8割以上の状態」と信じていたそうです。G1ホースですし、
ここは信じてみましょう。
ぴよこさん「素直に桜花賞実績組と考えて
ジュエラーが勝つと思います鞍上のミルコデムーロも心強いと思います」
もう1頭のG1ホース・
桜花賞馬
ジュエラーは骨折を経ての休み明け。ここが
シンハライトと大きく異なる点です。専門紙などをチェックすると、骨折の程度は軽く、ここまでの調整も順調とか。ふむ。そうすると先ほど紹介した陣営の不安を感じるコメントとの整合性を欠くのですが…。あのコメントは8月末だったので、ここ数週間で一気に状態が上向いたのかもしれません。ただ本番を前に、ひと叩きするならここしかないという状態である可能性もあります。実力はメンバー上位でしょうけど、明日の馬体重やパドックの様子も気になるところですね。
すばる豪さん「
レッドアヴァンセが本命です。春はレースを使い過ぎて少し疲れが出ていて結果が出せなかったはずです。兄たちも古馬で活躍していて、馬体回復、疲れが取れれば十分通用するはずです。エルフィンSで見せた豪脚が見られるはずです」
レッドアヴァンセは
桜花賞・オークスともに⑦着。特に
桜花賞は4番人気に支持された素質馬。春は
チューリップ賞出走の際に大きく減ってしまった馬体重に回復に手間取っていた印象もあります。疲労回復、ひと夏を越えての成長を期待する手はありそうです。
藤本淳さん「
アットザシーサイドを狙います。今回は人気もアノ2頭に持っていかれると思うんで福永騎手の1発に賭けたいと思います」
オークスで⑪着と崩れた
アットザシーサイド。距離は2400mよりも短い方が向いていそうですし、世代トップクラスと戦い続けてきた疲労もあったかもしれません。勝ち星は1400mまでですが、
桜花賞③着の能力があれば1ハロンの延長ならギリギリ耐えられそうな気がします。あとはこの馬も休み明けを克服できるかどうかですね。
はんぺんさん「カイザーバルの馬券絡みに期待して、シンハライト、カイザーバルから3連複を買ってみます」
春は善戦ウーマンとなっていた
カイザーバルですが、2勝目を挙げた舞台は今回と同じ阪神芝1800m。その経験値を活かせば、春の実績馬に対抗することができるかも。札幌ですでに復帰戦をひと叩きしている点も他馬と比べて有利なはず。G1ホース以外となら互角以上に戦える可能性がある気がしますが、どうでしょうか。
うめあにさん「強い馬が何頭かいますが、こちらも重賞ホースです!
デンコウアンジュがあの末脚を再び見せてくれると思います!」
アルテミスSの豪脚が忘れられない人、きっと多いですよね。僕もその一人です。でも、あれから4戦連続であの末脚を見ることができていません。昔の彼女や、昔食べたカレーのようなもので、そろそろ忘れた方がいいのかもしれませんね。でも、
オークスは⑨着とはいえ、勝った
シンハライトから0秒4差。着順ほど負けていないんですよね。これが未練でしょうか? 着てはもらえぬセーターを涙をこらえて編みますか?
ブルーさん「2強は強力もまだ目標は先なので今回は
アドマイヤリードで。一年前ではありますが当時の評判馬シルバーステートを差し切った末脚とルメールへの手替わりに期待です」
アドマイヤリードも2歳時の輝きをやや失った状態で、夏休みに突入しました。評判馬を差し切っていても、それほど評判じゃなかった馬に負けていた戦績をどうみるべきか。精神面の成長と
ルメール騎手とのコンビに期待すれば、馬券に入れてもいいかもしれません。
それでは、展開を予想しましょう。ハナは恐らく
クィーンズベスト(馬番8番)。
フロムマイハート(馬番9番)、
バレエダンサー(馬番10番)あたりが競り掛けるかもしれませんが、比較的あっさり隊列が決まるのではないでしょうか。先行グループは控えた馬に加えて、
カイザーバル(馬番3番)、
ラベンダーヴァレイ(馬番15番)など。その後ろで、
アットザシーサイド(馬番4番)、
シンハライト(馬番7番)、
フォールインラブ(馬番11番)、
デンコウアンジュ(馬番12番)あたりが中団を形成。後方待機は
レッドアヴァンセ(馬番5番)、
ジュエラー(馬番6番)、
アドマイヤリード(馬番13番)。
人気どころのG1ホース2頭がゆったりとレースを進めるタイプなので、前半のペースは上がりそうにありません。ゆっくり流れて、3コーナーあたりから一気にペースアップするパターンになるとみます。瞬発力と末脚の持続力を合わせ持つ馬に期待すべきかもしれません。
そして現在の馬券作戦は
「『抜け』が気になったらワイド!」 前回はワイド3頭BOXで購入したのに2頭が馬券圏内に入れず。3人組アイドルユニットがソロ活動になってしまったようなお寒い結果。まさかの
ネロがソロになるダジャレ結末でした。そして先週の
セントウルSを参考にすれば、
ビッグアーサーと
ラヴァーズポイントのワイド配当が1410円。これだけの配当があれば、圧倒的1番人気から馬券を買っても十分満足できます。
ラヴァーズポイントのような人気薄を拾っていきましょう! すると、狙い目は夏に使われてきた馬かも…。
それでは買い目を発表します!
シンハライト(馬番7番)からワイド流しで、相手は
カイザーバル(馬番3番)、
フォールインラブ(馬番11番)、
ラベンダーヴァレイ(馬番15番)の3頭。3点×各2000円で計6000円です!
全15頭中、休み明けでない馬は6頭。その中から可能性がありそうな3頭をピックアップしました!
ここまで触れていない馬が2頭。
フォールインラブ(馬番11番)は前々走・
八雲特別(500万下)で函館の小回りながら1800戦を勝っています。前走・
道新スポーツ賞(1000万下)は⑤着に敗れましたが、札幌芝1500mの大外13番枠に入り、馬群の外々を上がっていく展開になったもの。それでいて最後までバテずに伸びていました。メンバーがガラッと変わりますが、使われてきた強みに期待です。あとはスタートで時々やらかす馬のようなので、出遅れませんように。
ラベンダーヴァレイ(馬番15番)は春に
チューリップ賞で③着に入って
桜花賞に駒を進めた実力馬。前走で牝馬限定500万下の平場1200m戦を勝ち上がってきましたが、
マウントシャスタや
ベルキャニオンなど、兄弟の距離適性から判断すると一介のスプリンターではなさそう。1800mくらいまではこなせる可能性があるとみました。
気になったけど最後に消した馬
「特選馬」は
アットザシーサイド(馬番4番)と
レッドアヴァンセ(馬番5番)の2頭。この2頭は、春の実績馬とはいうものの、世代トップクラスに少し及ばなかったグループ。復帰初戦に限っては、夏に使ってきた馬たちに逆転される可能性もあるのでは? また、人気にもなっているので、疑ってかかった方が馬券的に美味しいというメリットもあります。
カープがついに悲願を達成しましたが、日本競馬界の悲願も近づいているのかもしれません。
マカヒキが
ニエル賞を勝ち、いよいよ
凱旋門賞に王手をかけました。その瞬間、陣営やファンはどんな表情を見せるんでしょうか? うれし涙を流すのか、はたまた僕のように実感がわかない状態になるのか? 金子真人さん、友道調教師、そしてマカヒキのファンの皆さん、
泣いてもええんやで。
回収率…38.8%(目標100%)
特選馬の成績…[4.2.5.23]
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