せっかくの初物ですから、凱旋門賞で勝負しましょう!
2016.9.24
現在の馬券作戦:
「『抜け』が気になったらワイド!」&「秋競馬の入口は夏に使ってきた馬」どうも!
馬迷男・
八木たかおです。
先日、非常に興味深い授賞式がありました。
「イグ・ノーベル賞」という賞です。
「ノーベル賞」ではありません。1991年にアメリカの雑誌が創設した賞で、
人々を笑わせながらも考えさせる業績をたたえ、並外れたものや想像力を称賛し、科学、機械、テクノロジーへの関心を刺激するために制定されたそうです。今年は
「股のぞき効果」に関する研究で、立命館大学と大阪大学の教授2人が知覚賞を受賞されました。おめでとうございます!
この
「イグ・ノーベル賞」、過去にも多くの日本人研究者が受賞していて、今年で日本人の受賞は10年連続となりました。過去には、犬語翻訳機「バウリンガル」の開発によってヒトとイヌに平和と調和をもたらした業績に対して関係者に「平和賞」、ウシの排泄物からバニラの香り成分「バニリン」を抽出した研究に対して国立国際医療センター研究所研究員「化学賞」、床に置かれたバナナの皮を人間が踏んだときの摩擦の大きさを計測した研究に対して北里大学の教授らに「物理学賞」などが贈られています。
「ドクター中松」こと
中松義郎さんも2005年に「栄養学賞」を受賞。34年間、自分の食事を写真に撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析したことが高く評価されたそうです。
当時担当していたラジオ番組で
ドクター中松さんに電話をつなぎ、
「イグ・ノーベル賞」受賞についてお話をうかがったことがあります。
「海外ではノーベル賞よりも評価される賞なんですよ」という言葉に、
「それは言い過ぎやろ…」と思いましたが、
「おもしろさ」という観点で言えば、僕も
「イグ・ノーベル賞」の方が
「ノーベル賞」よりも上だと思います。
で、今年、日本人大学教授2人が受賞した
「股のぞき効果」とは、股のぞきによって視野と上体を逆さまにすると、全体的に物が小さく見え、風景の奥行き感が無くなることなんだそうです。要するに、股からのぞいた光景は、遠くのものが小さく見えたり、距離が圧縮して見えるということ。京都の観光名所「天橋立」で、股のぞきで逆さにのぞくその景色は、海と空が逆になり、天に架かる橋のように見えるとされていますが、それをきっかけに1990年代から研究を続けてきたそうです。そんな効果に、よく気づいたものですねぇ。その気づく力が素晴らしいです。
この受賞の報道と研究内容を聞いたとき、僕がまず思い浮かべたのは競馬の騎手。レース中に、馬上で股のぞきをしてライバル馬の位置取りなどを確認する騎手がいますが、彼らもライバル馬が実際よりも離れて見えているのでしょう。これまで考えたこともありませんでしたが、勝負どころや最後の直線で、
「あれ、もう並んできた!?」と驚くことがあるのかもしれません。
この研究がもっと進めば、股のぞきで実際の位置関係などがはっきり分かるようになるんでしょうか? 案外、競馬の戦術に影響を及ぼしそうな研究。今後も進展や新たな発見を期待したいと思います。科学と研究が、スポーツの世界を進化させるなんてステキ!
さて先週のターゲットレースは
オールカマー。
ローズSに続き馬券2連勝を目指しましたが、あえなく返り討ち。しかし、こちらでも発見がありました。
「馬券の調子が上がってくると、『特選馬』の調子も上がってくる」。今年の
「特選馬」はあまり好走しないので
「ちょっと馬券が上手になったのかも」と思っていたんですけどねぇ。
馬券の軸に据えた
ゴールドアクターは横綱相撲。中団からレースを進め、4コーナーで馬群の外目を回り、直線は
サトノノブレスをきっちり競り落として秋の始動戦を快勝。着差はクビでしたが、馬券を買っている側からすればそれ以上の安心感があったように思えます。
②着が
『特選馬』の
サトノノブレス。夏に使ってきた馬を上位にとる作戦のため、迷った末に馬券から外しました。重賞の常連で、先行力のある馬。やっぱり買っておくべきだったなぁ。
内を突いて伸びてきた
ツクバアズマオーが③着。
サトノノブレスを交わしそうだったんですが、最後は押さえ込まれました。でも、見せ場は作ってくれました。
マリアライトは休み明けが苦手とみて、馬券から外したまでは成功。思い切って馬連で勝負したところ、
「特選馬」に好走されてしまいました。ワイドなら当たっていたのに…。まあ、1番人気と3番人気の馬連ですから配当が840円と低めだったのがわずかな救い。狙いは悪くないと思うので、いつかハマることを期待しましょう。
さて、今週のターゲットレースは
凱旋門賞。あ、やっぱりいいですね、この響きw 当コラムも突然グローバル化が進んだような気がします。
スプリンターズSもありますが、日本で初めて馬券が買える海外のビッグレースです。記念すべき海外初戦を白星で飾りましょう! それでは読者の皆さんから届いた
「凱旋門賞の狙い馬」を紹介していきましょう!
ハカセセブンさん「
マカヒキを応援します。ニエル賞は、久々って感じで少し反応が良くなかったように思います。でも、シャンティイ競馬場は、合っていると思いますし、休み明けであれだけできれは、期待しますよね。ポストポンドが強いと評判ですが、凱旋門賞は騎手のほうが恐いような。スミヨンとムーアのことですが、騎乗は上手いし、日本でも強いですからね。でも、マカヒキには父のように飛んでほしいと思います」
うめあにさん「馬券が発売になることもあり、
マカヒキ以外から買うという方も多々いるとは思いますが、それでもやっぱり、マカヒキが勝つことを日本人は望んでいるでしょう! 勝ってもらいましょう! 低配当でも、外れてもいい!」
マカヒキングさん「2011年、東日本大震災で落ち込んだ日本にデムーロとヴィクトワールピサが笑顔をもたらしてくれました。今年、熊本でも大地震があり辛い生活を送っている方がたくさんいます。この凱旋門賞で
マカヒキ・ルメールが日本に笑顔をプレゼントしてくれると思います! 迷わずマカヒキです」
りーか改めジングルベル♪さん「凱旋門賞…初めての海外馬券、嬉しいですが…当たる当たらないにせよ、今年ほど海外のレースを楽しみにしてた一週間って今まで生きて来た人生で初めての気持ちですが…当然の様にマカヒキに頑張ってもらいたい…嫌…勝つのは
マカヒキでしょう~(^^)」
ブラックドラゴンさん「
マカヒキです! 凱旋門賞を勝って欲しいです!」
国内で初めて販売される海外レースで、日本馬が悲願の
凱旋門賞制覇。こんな出来過ぎたストーリーがフィクションなら鼻白むところですが、ノンフィクションで起きるからこそスポーツは魅力的なのです。
マカヒキはステップレースの
ニエル賞を消耗の少なそうなレース内容で勝利。新聞などを読むと、調整は順調のようです。あとは相手関係のみ。期待大です。ただ、国内のオッズ的には一本被りになる可能性もありそう。そのあたりが馬券を買う際には考えどころ。
すばる豪さん「
レフトハンドが本命です。3歳牝馬は買わない訳にはいきません。徐々に力をつけている点、距離が伸びて成績を上げている点がいいと思います。コースも調べてみると最後の直線はダラダラと坂を登る感じなのでパワーを要し、欧州馬らしい重厚な血統をもつ当馬の方が、ポストポンドやマカヒキより有利だと思います」
最近馬券不調さん「
レフトハンドから行きます。マカヒキにも頑張って欲しいですが、馬券的には穴が欲しくて…。前走初距離、初古馬を克服して初G1制覇。仏オークスでは低人気ながら2着…強い馬たくさん居ますが斤量を生かして頑張って欲しいものです」
はんぺんさん「
レフトハンドから3連複を買ってみます」
読者の皆さんの支持を集めたのが
レフトハンド。ライバルの1頭と見られていた8戦8勝の
ラクレソニエールが回避しましたが、その馬と
フランスオークスで0秒1差の接戦を演じました。
フランスオークスのあとは2戦2勝。能力が高い点は疑う余地がありませんし、3歳牝馬とあって斤量が54.5kgという点も魅力。
マカヒキを脅かす存在です。
シンゲンさん「
ハーザンドが気になります。3歳で斤量が軽いですし、前走は8着も、4着とはそう差がありません。叩いて良化していれば、挽回可能とみます」
阿波の虎さん「単純に
ハーザンドからいきます。どのような人気になるのでしょうね? マカヒキは見事に差してくれるかな? 後はジョッキーの駆け引き次第ですかね」
ハーザンドは
イギリスダービーと
アイルランドダービーを連勝。前走・
アイルランドチャンピオンSは⑧着に敗れましたが、レース中に右後肢をぶつけ、レース後にはハ行していたそうです。幸い状態は回復したそうですから、それならば能力を発揮できそう。
マカヒキとのダービー馬対決が楽しみです。
ミノッチさん「マカヒキを応援しますが、馬券はポストポンドかファウンドかで迷ってます でもドゥラメンテの名誉の為にも
ポストポンドに勝ってもらおうかな(笑)」
ポストポンドは
ドバイシーマクラシシックで
ドゥラメンテを破ったことでおなじみ。その
ドバイシーマクラシシックを含めて現在6連勝中。現役では世界最強の1頭であることは間違いありません。このレベルの馬に斤量59.5kgの心配は無用でしょう。
も もさん「今年は開催される競馬場がロンシャンではなくシャンティイなので、去年の仏ダービーを好タイムで勝利している
ニューベイを本命にします」
昨年の
フランスダービー馬で、昨年の
凱旋門賞③着の
ニューベイは今年3戦1勝。やや安定感を欠いていますが、管理している
A・ファーブル調教師は
凱旋門賞歴代最多の7勝。馬作りの名人が大一番できっちり仕上げてくれば、能力を最大限発揮しても不思議ではありません。穴でおもしろい1頭です。
tytさん「スミヨンの
シルバーウェーヴで。やはり『過去に勝ったことがある騎手』という利は大きいのではないかと(開催場所は違いますが)日本馬に凱旋門賞のタイトルはまだ早い」
サンクルー大賞と
フォワ賞を連勝して本番に駒を進めてきた
シルバーウェーヴ。昨年は
ニエル賞②着から
凱旋門賞⑩着。思わぬ惨敗を喫した昨年のリベンジはなるんでしょうか?
それでは普段通り展開を予想したいところですが、海外のレースはどの馬が行くのかすら予想しづらいですねぇ。なので今回は展開予想をパス。今後も、海外レースを検討する際には、そんな苦労が伴うのかもしれません。
そして現在の馬券作戦は
「『抜け』が気になったらワイド!」&
「秋競馬の入口は夏に使ってきた馬」。後者の作戦は今回使用しません。マカヒキの扱いが焦点になる
凱旋門賞。まだオッズが出ていないので何とも言えませんが、恐らく「応援馬券」的な人気を背負うものと思われます。その点を考慮すると、
マカヒキを買うのは少しためらわれます。もちろん勝って欲しいんですけどねぇ。
それでは買い目を発表します! ワイドで
ハーザンド、ポストポンド、レフトハンドの3頭BOX。3点×各2000円で計6000円です!
マカヒキが勝っても②着・③着を拾う作戦。これなら
マカヒキの勝利と、馬券の的中をダブルで喜べます!
気になったけど最後に消した馬
「特選馬」は
ファウンド。近5走連続②着で、これまで18戦して④着以下が昨年の
凱旋門賞⑨着だけという驚異の安定感。ただ、近5走連続②着のうち、勝ち馬に離されたレースが3つあるんですよね。その点で、他馬に先着される可能性があるとみました。
いやー、楽しみですが、海外のレースは本当に分かりませんねw 国内のレースも当たらないのに、海外のレースはこんな状況ではなおさら。でも、買わざるを得ません。だって馬券を売っているのだから! 注目の一戦を楽しみましょう!
回収率…42.2%(目標100%)
特選馬の成績…[4.3.5.25]
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