スプリングSは新星誕生を期待します!
2017.3.18
2～3月は単勝or複勝強化月間!
どうも! 先週からの繰越金3000円を持っている馬迷男・八木たかおです!
数年前から様々な方面で見聞きするようになった言葉が「コストパフォーマンス」の略である「コスパ」。テレビやラジオのCMでも「コスパ抜群!」なんてコメントを見聞きします。僕は「コスパが高い」という言葉を、「投資額が安い割に見返りが大きいこと」と認識していますが、大体合っていますよね?
飲食店で安いのに美味しいものが食べられたり、安い代金で購入した商品が予想以上に便利だったりすれば、それはうれしいこと。競馬で言えば、1歳時に北海道サマーセールで税抜150万円で落札され、その後なんやかんやあって(編注:2歳時に北海道トレーニングセールで税抜1000万円で落札されました)、結局10億円以上の賞金を稼いだモーリスは「コスパ」抜群です。まあ、かなりレアなケースですけど。
ただ、他人から聞く「コスパの高いエピソード」は大抵おもしろくありませんよね。たとえば「この服、いいでしょ? でも安かったんだ」という話。「へー、良かったね」としか返事のしようがありません。損をしたり、苦労したりする話を愚痴だけでなく、独自の視点でいかにおもしろく伝えるかがその人の技量。お笑い芸人の方々のトークはその点がさすがなんですよね。
僕は旅好きですが、「旅は苦労したり、空回りしたりするために出かけるもの」という認識です。コスパの高さはその瞬間はうれしいんでしょうけど、後日おもしろくなるのはコスパの低い旅。そんなわけで僕は今、鹿児島県は奄美大島の東に位置する島・喜界島に来ています。喜界島は僕の母方の祖父・祖母が生まれ育った島。どんな場所なのか、一度見てみたかったのですが、あまりに遠いガンダーラ。旅費も、時間もかかるため、これまで訪れることはありませんでしたが、満を持しての初上陸。4月から当分、2泊3日で旅行に出かけるスケジュールの空きがなくなりそうなので、「ここで行かなきゃ、数年後になる」と思い切りました。遠くまで出かけるのに、1泊2日はもったいないですからねぇ。
祖父と祖母の故郷への訪問。なんかいい話っぽいですが、別に遠い親戚と会う約束をしているわけでなし、取り立ててプランがあるわけでなし。さらに語弊を恐れずに書けば、ぜひ見ておきたい観光名所があるわけでなし。言ってみれば、僕の人生のスタンプラリーにたまたま「喜界島」というチェックポイントがあったのです。
当初は喜界島に滞在するのを1日だけにして、他の日程は鹿児島や奄美大島といった観光レベルの高い場所で過ごそうかと思いましたが、「いや違う」と思い直して2泊3日の間、滞在することに。都会と比べて「何もないなぁ…」と思いながら過ごす時間こそ、今回の旅の意義があると思っています。
まあ、僕はどんな環境下に置かれても「自分の楽しいこと」を見つける能力が突出していると思うので、退屈することはありません。昨日(金曜)なんて海岸で缶ビールを飲みながら、2時間かけておもしろい形や珍しい形の石やサンゴの欠片を探していましたからw
喜界島は島全体がほぼサンゴを由来とする石灰岩でできているそうで、海岸でサンゴの欠片が多くみられます。こんなこと、実際に来ないと分からないよなぁ。でも、1日だけだと楽しいけど、ずーっと住んでいるとサンゴが珍しくもなんともなくなるんだろうなぁ。そんな島で、祖父と祖母は都会へのどんな思いを抱えていたんだろうなぁ。
今日(土曜日)は宿泊するホテルのフロントの方がおすすめしてくれた喜界島の観光名所・百之台国定公園に出かけます。「平坦な地形の喜界島で最も高い場所」なんだそうですが、標高は203m。東京タワーより低いやん! ほぼ1ハロンやん! 馬やったら12秒くらいで走る程度の高さやん! …と若干ナメた姿勢で向かいますが、おもしろいものを発見できるでしょうか?(編注:ここからの景色は、八木さんのツイッター@takaoyagiでご確認下さい)
高い旅費をかけ、夏場のリゾート時期でもないタイミングに、2泊3日の貴重な時間を無為に使うという、完全なるコスパ度外視の旅。ただ、「観光的にあまり期待していない」ということは、言い換えればハードルが下がっているので、意外なおもしろいものを発見しやすいということ。コスパの向こう側に何が見えるんでしょうか? 今回の旅は、自分でも相当楽しみです。
さて、先週は桜花賞トライアルのフィリーズレビューが行われました。カラクレナイが勝ってこれで3連勝。ここまでの獲得賞金が約7000万円ですから、かなりのコストパフォーマンスを発揮しているはず(編注:社台オーナーズで総額1000万円募集でした)。行きたがる気性ではないようですし、末脚は直線で楽々前を捉える鋭さ。1600mに距離が延びる本番・桜花賞でも期待していいかもしれません。強いて課題を挙げるとすればスタートでしょうか。
②着に敗れたレーヌミノルは予想外の中団からの競馬。4コーナーで前を射程圏に捉えて「さあ、ここから」というところで内にササってしまい、他馬に大迷惑。個人的には追い切りで一杯に追うなど、勝負気配を感じていただけに、本番はやや評価を下げようかと考えています。
最後方を追走し、直線を向いたところでも最後方にいたゴールドケープが外からよく伸びて③着確保。ただ、内にいた馬がレーヌミノルのお行儀の悪さでゴチャゴチャしたため、能力を発揮しづらかったレースでもあります。純粋な能力比較では上位2頭とやや差があるように思えました。
気になったけど最後に消した馬「特選馬」のジューヌエコールは3番人気で④着。この馬こそ、直線のゴチャゴチャで被害を受けた1頭。逆に本番では狙っておもしろいかもしれません。
僕の期待したクインズサリナは13番人気で⑦着。よくがんばってくれましたが、この馬も直線で幸騎手が追い始めた直後に手綱を引く場面がありました。スムーズだったらなぁと思いますが、これも競馬ということで納得…できないなぁw
今週は3日間開催ということで、喜界島から帰京しても月曜に競馬を楽しめます。幸せー。ターゲットレースは日曜の重賞・スプリングS。阪神大賞典はどうにもこうにもサトノダイヤモンドに逆らいようがない気がしているので、スプリングSを選んでみました。こちらは朝日杯FSを勝ったサトノアレスの取捨がポイント。読者の皆さんはどの馬から? まずは「スプリングSの狙い馬」単勝コースからご紹介していきましょう!
はんぺんさん
「アウトライアーズの単勝です。スムーズに直線外に出して突き抜けてほしい」
河津君落合さん花粉症なりか?さん
「アウトライアーズ頭の単複馬単3連単で勝負します。調教も良いですし2歳チャンピオンのサトノアレスは余裕残しでくると思うのでここは是非とも勝ってもらって皐月賞での走りを見たいです」
万爆ノリさん
「ここは少頭数ですが、サトノアレス鉄板とは見ずに、関東の大物になる予感のアウトライアーズの単勝で勝負!」
ちゅんちゅんさん
「アウトライアーズ頭で狙います。父の父がネオユニで中山なら走るかなあ」
アウトライアーズを狙っている方が大勢いますねぇ。前走・ひいらぎ賞が強い勝ちっぷりだったアウトライアーズ。4コーナーで馬群の大外を回りながら、楽な手応えで差し切りました。前々走・百日草特別では③着でしたが、勝ったアドマイヤミヤビと0秒1差で、②着のカデナとはハナ差。能力の高さを感じます。今回は中山芝1800mでスローになりそうなメンバー構成。行きたがる面がある上、末脚を生かすには展開も向きそうにない今回は苦戦が予想されます。逆に言えば、ここで好走できれば、本番が大いに楽しみになりそう。ちなみに「ひいらぎ賞」とキーボードで打って変換すると「柊翔」とホストの名前のような楽しい文字が出てきたので、ここにメモしておきますw
ハカセセブンさん
「サトノアレスの単勝を買います。朝日杯FSの豪脚は素晴らしかったです。今回は、久しぶりに少し外枠になりましたが、ごちゃつかないし、差し馬には良かったかなと思います。デムーロ騎手の連勝を止めるか、見ものです」
3連勝&5戦パーフェクト連対で朝日杯FSを制したサトノアレス。その安定感は高く評価されるべきでしょう。強いて不安点を挙げるとすれば、デビューから2戦連続で②着に敗れていること。叩き良化型の可能性は現段階では拭いきれません。他馬を狙うならその点が拠り所になりそうですがどうでしょう。
うめあにさん
「トリコロールブルーの単勝で! なんとなく、G1ウィナーが惜敗するイメージのレースです」
トリコロールブルーも前走・フリージア賞で強さを見せつけました。直線で前を行く馬が左右にフラフラして追い出しにくそうでしたが、コースを確保できてからはしっかり伸びました。坂上では②着馬に迫られた後、もうひと伸び。まだまだ余力があったのかもしれません。ここは相手が一気に強くなりますが、中山芝1800mのトリッキーなコースを味方につけることができれば大物食いもありそうです。鞍上はM・デムーロ騎手。現在まで日曜メイン6連勝なので「そろそろ負け頃なんじゃないの?」と思ったりもしますが、この人、上手な上に意外性も持ち合わせているんですよねぇ。
疾風ウォルフさん
「エトルディーニュの単勝で。この馬は再三クラシック有力馬と好戦してますが、血統もあってか、なかなか人気にはならず。スプリングSは過去4年馬番6番以内が連対を独占しており、他の有力馬が外枠なのも後押しかと」
エトルディーニュはエイシンサンディ産駒。近2走連続で2着ですが前々走・セントポーリア賞は7番人気、前走・共同通信杯は6番人気での好走。まあ、渋いお父さんですから、なかなか上位人気には推されないかもしれませんが、そんな馬だからこそ穴党のお友達なんでしょうねw 気になることをいえば、前々走・ひいらぎ賞でアウトライアーズとウインブライトに完敗していること。先行力が生きる展開になれば。
単勝狙いは以上。サトノアレスを狙うメッセージが少ないあたりに、読者さんの傾向を感じられます。「サトノアレスに決まっとるやないか! 単勝1000万円じゃ! ガハハハ!」 当コラムは、そんなガハハおじさんからのメッセージも大歓迎ですw では、続いて複勝狙いコースのメッセージ!
すばる豪さん
「複勝で狙います。ウインブライトが本命です。兄姉には早くから活躍している馬が多く、他馬よりも力はまだ上のはず。ステイゴールド産駒で母系もスピード色が強く、まだ時計の速い小回りの中山芝なら外回り向きの他馬よりも、当馬の方が力を出しきれそう。先週、先々週はパスしましたが、今年はこのコーナーで2連勝中ですので、今週も当てます」
ブルーさん
「ウインブライトの複勝で! 松岡騎手がこの馬にかなりの手応えを感じているようですし、相手うんぬんよりこの馬のレースをとのコメントを目にしたので最低限権利はとってくれるのではと期待!!」
ウインブライトは今回と同じ中山芝1800mの前走・若竹賞で快勝。この点は大きな買い材料。好スタートから、すっと控えて中団後方に控えるあたり、折り合い面の不安もないようにみえました。ただ、前々走・ひいらぎ賞ではアウトライアーズに完敗。レース巧者ぶりを生かして逆転できるでしょうか?
弥栄丸さん
「モンドキャンノの複勝です。距離不安は克服できると思うので!」
前走・朝日杯FSでしぶとく末脚を伸ばして、勝ったサトノアレスに2分の1馬身まで詰め寄ったモンドキャンノ。1400mの京王杯2歳Sを勝っているせいか、短距離の方が良さそうに思えますが、朝日杯FSのレース運びを見ると1800mでも十分戦えそうな気がします。ただ、朝日杯FSでサトノアレスが追い始めた瞬間、一瞬でリードを広げられたように瞬発力では分が悪そう。今回は直線が短い中山コース。乗り替わりの大野騎手がいい脚を長く使えるこの馬をどのように導くのか、注目です。
恵那桜さん
「サトノアレスの複勝です。ここは実績を信頼したいと思います」
シンゲンさん
「トリコロールブルーの複勝です。鞍上は絶好調のデムーロ騎手。全3戦、異なる競馬場で好走してますし、権利は確保してくれると思います」
単勝コースで触れた馬を狙うというメッセージも届きました。トリコロールブルーはともかく、サトノアレスは複勝1倍台前半。なかなか買いづらいですねぇ。せめて1.3倍ついてくれれば。
それでは展開を予想しましょう。オールザゴー(馬番3番)の単騎逃げ濃厚。先行グループはダノンケンリュウ(馬番1番)、サウンドテーブル(馬番2番)、エトルディーニュ(馬番5番)、プラチナヴォイス(馬番7番)。中団にストロングレヴィル(馬番4番)、アウトライアーズ(馬番8番)、サトノアレス(馬番9番)、ウインブライト(馬番10番)、トリコロールブルー(馬番11番)。後方待機はモンドキャンノ(馬番6番)。
ペースは上がりそうにありません。遅めのミドルからスローとみます。ただ、単騎逃げ濃厚のオールザゴー(馬番3番)も瞬発力勝負は避けたいはずですし、3コーナー前から早めに上がっていく馬がいそう。純粋な瞬発力勝負にならず、末脚の持続力も求められそうです。
では買い目を発表します。アウトライアーズの複勝1点! スローペースで末脚不発の可能性も否定できませんが、能力はこの中に入ってもヒケをとらないはず。皐月賞へ向けて、新星登場を期待します。
今年からは買い目を示した後に、改めて自信度を0%～100%で発表! 今回の自信度は75%。不安材料は中山記念でアンビシャスもハマった中山芝1800mスローの罠。
パーセンテージによって、購入資金を最低100円～最大6000円の範囲で決めていますが、先週からの繰越金3000円を使い切らなければいけないので、1点買いで9000円購入します。
気になったけど最後に消した馬「特選馬」はモンドキャンノ(馬番6番)。朝日杯FS②着の馬ですし、ここまで4戦してパーフェクト連対。ただ、マイルに距離が延びた朝日杯FSで後方待機策をとったことが少々気になります。陣営も距離不安を感じているような気がするんですよ。今回はさらに1ハロン延びて1800mになるだけに不安が募ります。オッズ的にはおいしくなっているんですけどねぇ…。
今後のスケジュールは日曜夜に帰京し、そのままテレビ局へ入って徹夜作業。その後は月曜開催に、WBC決勝ラウンド、サッカー日本代表のワールドカップアジア最終予選、ドバイミーティング、高松宮記念。来週はスポーツ好きにとって忙しい1週間になりそう。今のうちに、南の島でのんびりしておきますw
現在の回収率…94.3%(目標100%)
特選馬の成績…[2.0.0.3]
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