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二強対決の天皇賞、軸に選んだのは!?
2017.4.29

4月はワイド強化月間!

どうも! 馬迷男八木たかおです!

先週の土曜日、競馬ライターのマーク長岡さんとヤクルト―広島戦のナイターを神宮球場で観戦。一緒に野球を見に行くはずだったカープファンの友人が行けなくなったので、急きょソフトバンクファンの長岡さんを誘ったところ、快諾していただきました。昼には東京競馬場に一緒にいたので、競馬場から野球場へ流れるコース。話題の「おじさんレンタル」だったら、長時間なのでかなりの料金がかかりそうです。

その日は昼過ぎから雨が降り続いていて、そのうち止むと思っていたらまったく止まず。雨が二の脚、三の脚でしぶとく脚を伸ばしたため、ナイターが7回裏で降雨コールドゲームになる有様。僕はいいんですけど、贔屓じゃないチームの試合をびしょ濡れになって観ることになった長岡さんがかわいそう。「おじさんびしょ濡れ代」の追加料金も必要かもしれません。

そんな悪条件の中、2人で不思議なことに気づきました。「あれ、何ででしょうね?」「不思議ですね…」スタンドを歩きながらビールなどを売っているお姉さんたちが雨に濡れていない!? 濡れてはいるんでしょうけど、髪が張り付いたり、メイクが崩れたりしていないのです。映像や画像を見せながら「お気づきだろうか…」と読者の皆さんに問いかけたいほどの怪現象。信じられないかもしれないだろうけど、本当なんです。

自分の目を疑いながら、お姉さんたちをよーく見てみると、服はジャージみたいな素材。あの素材は濡れたときに変色しないようなので、その見た目の影響はありそうです。メイク崩れも、「雨に強い」とか、「濡れても崩れない」みたいな売り文句の化粧品のCMを見たことがあるので、そういうものを使っているのかもしれません。でも、髪の毛は濡れるのでは?

そこで仮説を立てました。仮説1「薄い膜のようなものをまとっていて、雨を弾いている」。その膜、目にはまったく見えませんでしたけどね。人間の全身に振りかけていいような撥水スプレーなんてあるのかしら?

仮説2「スタンドの裏に風を送るゲートのようなものがあって、そのゲートを通るだけで体の表面の水分を吹き飛ばすことができる」。トイレについているエアタオルみたいなイメージです。でも、それだと水分は飛ばせても、髪や衣服がぼっさぼさになりそう。

読者の皆さんの中に、知り合いやご家族が屋外球場でビールなどを売るアルバイトをしていたという方はいませんか? ぜひ雨の日対策について、どんなことをしていたのかを聞いていただき、当コラムまでメッセージを送っていただけませんでしょうか? 僕の知人の女性がビールなどを売っていたことを思い出したので聞いてみましたが、勤務先が東京ドーム。雨と無縁でした。

もしですよ。もし、雨に濡れない方法があるんだったら、競馬にも使えるんじゃないかと思ったんですよね。馬の脚元に撥水スプレーをかけたら、道悪でも楽に走れたりしないんでしょうか? 自分で認識できるほどの大胆な素人考えですが。そもそも、撥水スプレーを使うことがルール違反だったりするんですかね?

先週は、撥水スプレーがまるで必要ない快晴の中、マイラーズCが行われました。直線最内で一瞬前が詰まったように見えたイスラボニータが、進路を外へ切り替えてヤングマンパワーエアスピネルの間を割る豪快な末脚を見せて差し切り勝ち!

こんな脚が使えるのに、なぜ3歳時のセントライト記念から2年7か月も勝てなかったのか? 中間の調教からこれまでの休み明け以上の勝負気配を感じてはいましたが、「そうは言ってもイスラボニータだし…」と侮り、気になったけど最後に消した馬「特選馬」にしてしまったのが大失敗でした。でも、現状ではエアスピネルブラックスピネルのWスピネルの方が上と考えた人は僕以外にもいたのでは? 今回の馬券結果に関していえば、僕は悪くありません。これまで煮え切らない競馬をつづけてきたイスラボニータが悪い!

②着のエアスピネルは惜しい競馬。武豊騎手もまさかイスラボニータがあんな豪脚で差してくるとは思わなかったんじゃないでしょうか? でも、エアスピネルは、本番・安田記念に向けて、もう一段の上積みがありそう。

ヤングマンパワーは一瞬先頭に立つも、ゴール前で外から相次いで交わされて③着。1000m通過ラップが58秒8を2番手追走。開幕週の絶好馬場ですし、G1クラスのメンバーならこれくらいがミドルペースかもしれません。もっとスローになることを想定していたのですが、意外と流れました。ヤングマンパワーはもともとG3を連勝するほどの実力の持ち主ですが、このメンバーを相手に、このペースで好走できたことは、馬と陣営にとっても自信になったのではないでしょうか。

馬券は、立ち回りの上手さに期待してブラックスピネルから入りましたが④着。今回は最初から前に行かない競馬を考えていたようなレース運びでした。メンバー最速の上がり3ハロンタイム32秒8で追い込んで届かず。結果的にポジションが後ろ過ぎたかもしれませんね。ただ、安田記念に向けて期待させるレースだったように思います。



わずか11頭立てということもあり、「ここで当てなきゃいつ当てる!」と意気込んだものの、あえなく空振り。勝負所とみたレースを外したことで暗雲がもくもく立ち込めていますが、今週はそんな状況は一切関係なく楽しみなレースです。キタサンブラックサトノダイヤモンドの一騎打ちムードですが、競馬がなかなか一騎打ちで決着しないことはこれまでの歴史を見ても明らか。割って入る穴馬はいるんでしょうか? 読者の皆さんから届いた天皇賞・春の狙い馬」をご紹介していきましょう!

ピロミさん
キタサンブラックはまず崩れないと思うので軸に最適だと思います」

ハカセセブンさん
キタサンブラックが軸で決まりでしょう。またまた内枠に入りましたし、あの淡々とした逃げで勝つと思います。ヤマカツライデンの大逃げが気になりますが、豊マジックで上手く捌くと思います」

うめあにさん
キタサンブラックの連覇でしょう! 相手には人気薄を買いたいところです!」

シンゲンさん
キタサンブラックです。逃げて良し、控えて良し。当然、マークされるでしょうが全く問題ありません」

フラスコさん
「久しぶりの投稿です。最近2、3万馬券がバンバン当たってます。軸はまたしても絶好枠に入ったキタサンブラックです」

はんぺんさん
「馬券内ならキタサンブラック。相手にディーマジェスティの1点」

ブルーさん
キタサンブラックです!絶好枠を引き当てペースを自在に操れる強みは最大の武器です。いつも堅実に走るという点で鉄板の軸です!キタサンからのヒモ荒れに期待します!」

ちゅんちゅんさん
キタサンブラックは軸でレインボーラインとシュヴァルグランとシャケトラに流します」

てぃむさん
「この枠順なら仕方ない。キタサンブラックでしょう。横山典Jが大逃げとかしなければ大丈夫だと思います」

コニタン♂さん
「軸に最適な馬は人気でもキタサンブラックだと思います。だって黒帽で3番ですよ!(笑)冗談抜きで内枠有利の先行馬で信頼できるのではないでしょうか。相手はシャケトラと乗り替わりが不気味なゴールドアクターに注目です!」

パウエルさん
「絶好枠を引き当てたキタサンブラックの2連覇に期待します。平成の盾男こと武豊との相性で」

そんちゃさん
「そりゃもう、キタサンブラックですよね。安定の内枠3番。サトノは8枠に入ったので、キタサンの軸は決まりでしょう」

前走・大阪杯でさすがのパフォーマンスを見せてくれたキタサンブラック。今では誰も母の父サクラバクシンオーに触れなくなりましたし、距離不安をささやく人もいません。出自を自分の走りで乗り越えた感じがしてかっこいいです。去年の天皇賞・春は逃げて、直線で差し返す派手な競馬。勝負根性か、スタミナか。いずれにせよ並みの馬にはできない芸当を見せてくれました。3200mという長距離戦は、スピード優先の現代競馬においては特殊なレース。年を跨いで好走するリピーターが続出するのも当然です。昨年勝った馬を馬券から外すことはできませんねぇ。

Nasuさん
「人気馬で決まりそうな気もしますが、穴で狙うならアルバートでしょうか?ハンデ58kgでダイヤモンドS勝ちからの参戦は2年前のフェイムゲームを彷彿とさせます。距離適性も一番でしょう」

すいーとえもーしょんさん
アルバートが面白いかなと思います。キタサンが居るのでペースは緩まないと思いますし、サトノも早めに動きそうなんで前に行ったら苦しいかと思います。豊富なスタミナを生かして最後に差してくると期待しています」

ミスキャストさん
「軸はアルバート

現代競馬の中でスタミナを存分に発揮している異質な馬がアルバートステイヤーズS連覇は見事ですが、昨年の天皇賞・春はキタサンブラックから0秒5差の⑥着。ちょっと物足りない結果でした。前半はじっくり構えて末脚を伸ばすのがこの馬の好走パターンですが、G1になるとなかなか前が止まらないんですよねぇ。人気馬が激しくやり合うような展開が理想ですね。

河津君落合さん大丈夫なりか?さん
レインボーラインを軸にします。2頭抜けている馬がいますけどサラブレ編集部様のデータで過去10年で馬場16番は連対率33.3%との事。デムーロマジック炸裂を期待しつつ応援します」

招福提インザスカイさん
「この枠を見ても狙うのはレインボーラインです! 過去5年で3勝のステイゴールド産駒ですよ」

色気無しババアさん
「去年も一昨年も皐月賞で騎乗停止になって天皇賞春に騎乗できなかったデムーロ騎手に期待して外枠は気になりますがレインボーラインで」

16番枠はそんなに好成績なんですね。でも枠が走るわけじゃないし…というのが僕の予想スタイルなので、あまり枠ごとの有利不利は取り入れません。東京芝2000mの内枠有利・外枠不利のように、コース形態によるものはしっかり取り入れますけどね。天皇賞・春は1番枠も好走しているので、「16番枠好走説」は気にしないです。そうは言ってもレインボーラインは昨年の菊花賞②着馬。この馬もアーリントンCを勝ったため、その後しばらくは2000m戦以上になると距離不安がささやかれた馬ですが、様々な距離で好走してきた立派な馬です。菊花賞ではサトノダイヤモンドに完敗でしたが、今回はサトノダイヤモンドキタサンブラックを意識することになります。仕掛けをサトノダイヤモンドよりも少し遅らせることができれば、逆転の目が出てくるかもしれません。

ミノッチさん
「内枠に入ったシャケトラが気になりますね。上位2頭から行ってもワイドじゃたかが知れてますし、荒れるのを願ってこの馬からっていうのもありかと思います」

セクサーさん
「2強のハードルはこの上なく高いですが、まだ直接対決が無いシャケトラに期待したいと思います! 速い上がりになった時に不安がありますが、内枠ですし、京都のマンカフェですし…やれるはずです」

6戦4勝で、まだまだ未知の魅力に溢れているシャケトラ。前走・日経賞の完勝劇は、前々走・日経新春杯②着惜敗からわずかな期間でさらなる成長を遂げた印象を受けました。初の3200mはもちろん気になりますが、現状でどんな走りを見せてくれるのかが楽しみ。ただ単勝3番人気あたりの支持は、新たなスターの誕生を期待しがちな競馬ファンの夢を含んでいるような気がします。ひねくれ者の僕は素直に買えそうにありませんw

北陸の夢追い人さん
シュヴァルグランが良いのではないかと思います。勢いあるオーナーが揃ってるレースだしオッズも良い感じではないでしょうか。直線強襲を期待します! 」

万爆ノリさん
「強いダイヤモンド、安定感のキタサン(好枠)から行ってもワイドじゃ…………ならば4歳でG1馬、淀の長丁場うまい蛯名のディーマジェスティを軸に据えて勝負! 」

とろわさん
「狙いはヤマカツライデン! 三強は硬いが二強は荒れるという格言もあるし、春天は前に行く馬が穴をあけますよね。キタサンとの行った行ったの展開を夢見てます」

少数意見にもG1ホースなど魅力的な馬が揃いました。特に魅力的なのはシュヴァルグラン。昨年のこのレースで③着に好走していることは、特殊レースだけに大きなアドバンテージがありそうです。人気2頭のレース運びを見ながら仕掛けのタイミングを考えられそうな立場も好材料。

で、ここまで一通もサトノダイヤモンドを狙うメッセージが届いていないのですが、読者の皆さんの間では完全にキタサンブラック上位ということなんでしょうか? ま、僕もそう思っていますけどw

有馬記念では3コーナーでサトノノブレスキタサンブラックをつついてサトノダイヤモンドをアシストしたシーンがありました。覚えてるでぇ。そのアシストがあってクビ差だったことを踏まえれば、キタサンブラック有利と見ることができるはず。ただ、4歳馬の成長度が一気に上回っている可能性もありますけどね。

また、池江泰寿調教師「3200mは適性距離を超えている」というコメントも気になります。今回の京都芝3200mという舞台では、やはりキタサンブラックが有利かもしれません。

それでは展開を予想しましょう。ハナはヤマカツライデン(馬番17番)とみます。キタサンブラック(馬番3番)は2番手。3200mの長丁場ですから、逃げるよりはこの形の方がキタサンブラック(馬番3番)は競馬がしやすいのでは? ほかに先行しそうな馬はラブラドライト(馬番2番)、タマモベストプレイ(馬番8番)、アドマイヤデウス(馬番10番)あたり。中団にシャケトラ(馬番1番)、シュヴァルグラン(馬番6番)、アルバート(馬番7番)、ディーマジェスティ(馬番9番)、ゴールドアクター(馬番12番)、サトノダイヤモンド(馬番15番)、レインボーライン(馬番16番)など。後方待機はフロレタリアト(馬番11番)。

サトノダイヤモンド(馬番15番)は直線入口でキタサンブラック(馬番3番)を射程圏に捉えたいはず。3コーナーの下りからじわっと動き出す形になるでしょう。

一方、キタサンブラック(馬番3番)はサトノダイヤモンド(馬番15番)を気にせず、自分の競馬に徹することができそうです。4コーナーで逃げるヤマカツライデン(馬番17番)に並びかけて、早め先頭からの押し切りパターン。ヤマカツライデン(馬番17番)が早めに失速するパターンもありそうですが、それでも昨年逃げ切ったキタサンブラック(馬番3番)&武豊騎手なら対応できそうです。

では買い目を発表します! キタサンブラック(馬番3番)からワイドで流します。相手はシュヴァルグラン(馬番6番)とレインボーライン(馬番16番)の2頭。

自信度は、うーん…65%くらい? シュヴァルグラン(馬番6番)は距離とコースに実績がありますが、レインボーライン(馬番16番)は昨年の菊花賞だけですもんね。ちょっと不安。でも2点×各3000円で計6000円で勝負します。

ワイドで2強以外の「もう1頭」を狙いにいく馬券になりました。シュヴァルグラン(馬番6番)なら3倍程度でしょうからまずまず。レインボーライン(馬番16番)ならちょっといい感じ。両方来れば、盆と正月が同時に来たような大騒ぎ。どっちが盆で、どっちが正月かはあとで考えます。レイン「ボ」ーライ「ン」(馬番16番)ということで、わずかにこちらが盆っぽいでしょうか?

気になったけど最後に消した馬「特選馬」シャケトラ(馬番1番)。未知の魅力はありますが、この馬にとって3200mは適性距離とは言えないような気がします。あと直線が平坦な京都のG1だと、前を捕まえきれない可能性がありそうです。人気にもなっていますし、今回は馬券から外します。

天皇賞・春は前走・大阪杯組はあまり成績が良くないイメージがあるのですが、過去10年の結果を見ると、実はそうでもないみたいですね。このイメージは多分、競馬を見始めた頃の記憶が影響しているような気がします。大阪杯①着から天皇賞・春⑤着だったトウカイテイオーとか、大阪杯をステップにした年に天皇賞・春で②着に敗れて3連覇を逃したメジロマックイーンとか。

いまだにシンザン記念きさらぎ賞にはクラシックにつながらない頃のイメージを持っていますw あんなに好走馬が出ているのにw 競馬の歴史が積み重なる中で、競馬ファンも各レースのイメージを変化させることが求められるのかもしれませんね。そんなことを考えながら、競馬の歴史に残りそうな2強直接対決を楽しみます!

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現在の回収率…57.0%(目標100%)
特選馬の成績…[3.0.0.8]

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