関屋記念は仕掛けのタイミングが重要になりそうですが……?
2017.8.12
8月は3連単強化月間!
どうも! 馬迷男・八木たかおです!
このところ、深夜に世界陸上の中継を観ています。家にいながらにして、トップアスリートの競技を楽しめるなんて、司会の織田裕二さんでなくても「地球に生まれて良かったー!」と思います。この幸せ、胸いっぱいに抱きしめたい! 大空に羽ばたきたい!
日本人選手ではサニブラウン・ハキーム選手が男子200m決勝に18歳5か月の史上最年少で進出する快挙。決勝は足の痛みもあって7位でしたが、立派なものです。スポーツ新聞も「サニブラ悔し7位」などの見出しで伝えましたが、名前を略されるというのはそれだけ知名度が上がったということ。新聞を作る人だって、分からない場合は略しませんから。僕も「八木たか奇跡の万馬券的中」などと報じられたいところです。あと一文字、なぜ「お」だけ省略したのか。
小学生の頃、足の速い人がモテていたのは恐らく全国的な「あるある」だと思っていますが、それは「足が速い」ということが基本的な運動能力につながっているからだと思います。「スポーツできる人はカッコイイ」を因数分解していくと「足が速い人もカッコイイ」になるのでしょう。お相撲さんもあんなに体が大きいのに、走ると速い人が多いらしいですよ。横綱・白鵬もかなり速いそうです。もし、あの巨体で追いかけられたらおしっこちびります。「太陽にほえろ!」や「西部警察」で、「お前は今日から白鵬だ」と名付けられた「白鵬デカ」がいたなら、検挙率がかなり上がりそう。
一方で、長距離の速い人もモテる可能性がありますが、こちらは「走っているときの顔がブサイク」などと、どうしようもない理由で女子に好かれないリスクがあります。苦しいんだからしょうがないじゃない。でも、モテるために走るなら短距離一択。
僕は小学生の頃、足が速くなかったのですが、運動会の徒競走で一度だけ1位になりました。あの経験が今の僕を支えています。ウソです。でも、自分でも驚いたので、よく覚えてるんですよねぇ。
僕の通っていた小学校の徒競走は、50m走の記録によってカテゴリー分けされていました。簡単に言えば、「9秒台グループ」、「8秒台グループ」、「7秒台グループ」といった感じ。競馬でいえばクラス分け。走るのが苦手な子供にも1着になるチャンスを与えようとしたのでしょう。
6年生の運動会。今思えば、ウチの小学校は左回りのワンターン。そして直線に坂がない平坦コース。奇しくも今週の関屋記念と同じコース形態。直線は600mもありませんでしたし、陸上競技が左回りなのは当たり前だし、そもそも小学校の運動場で急坂なんて見たことがありませんが。スターターピストルの合図で出走メンバーの6人くらいが一斉に走り出してコーナーヘ。3番手くらいを追走していたときに、妙な感覚があったんです。「あれ? もう少しスピードを上げたら前を抜けそう…」
100mもない距離の徒競走ですから、ワンペースで走りそうなものですが、自然と先頭に引っ張られていたようです。そして、コースの内にスペースがありました。「あった」というよりも「見えた」感じ。前を走る子がコーナーで膨らむこともなぜか察知していた記憶があります。コーナーの内々を回りながら先頭に躍り出て、そのまま押し切って1位。新人騎手の方々が時々言う「前に誰もいない不思議な感じ」でした。スポーツに限れば、あれが人生最後の1位なんだろうなぁ。それにしても、あの日の僕は我ながらレース巧者。エピカリスくん、走り方を教えたろか?
先週のレパードSは、単勝1.5倍の圧倒的な支持を受けたエピカリスが先行するも直線で進路を失う展開。最後のひと伸びで③着を確保して、地力の高さは見せましたが、ちょっと消極的なレース運びだったように思いました。海外遠征で出走を取消した直後でしたから、万全な状態ではなかったのかもしれませんし、それがレース運びに影響したのかも。発走前から不安材料、要するに負けた時の理由がある馬は3連単の①着付けにしない方がいいようですね。
「エピカリスくん、走るときはな、最後の直線を向く前に進路を考えておかなアカンで。俺は小学校の運動会の時にな…(以下略)そんなんやったら世界に通用せえへんで。なに? ボルトに合わせて③着にした? そんなんええねん!」説教している本人は、同級生にしか通用せず。
勝ったのは11番人気の伏兵・ローズプリンスダム。先週、狙っている読者さんが複数いた馬です。せっかくいいアドバイスをもらったのに…。鳳雛Sの勝利を「サンライズノヴァが取りこぼしたレース」と過小評価してしまいました。まあ、レパードSもエピカリスが取りこぼしたレースなんでしょうが、ライバルのエラーをしっかり拾うのは実力がなければできない芸当。今後はしっかりチェックさせていただきます。
木幡巧也騎手は重賞初勝利。直線で内から外へ持ち出した手綱さばきは見事でしたが、厳しいことを言えば持ち出した瞬間はちょっと外へ行き過ぎた印象。トップジョッキーならもっとロスなく追い出しにかかっていたかも。「ええか巧也くん…」以下略。何はともあれ、重賞初勝利おめでとうございます! 苦しい時期が続いていましたが、この夏競馬でさらなる飛躍を! 当方、「ガールズジョッキー」を手掛けてからというもの、若手騎手の騎乗が気になって仕方ありません。
12番人気で②着のサルサディオーネはよく粘りました。ハナに意外とすんなり立てたのが好走の要因ですかね。今後も展開次第で穴をあけそうです。
気になったけど最後に消した馬「特選馬」のイブキは6番人気で⑭着。テイエムアンムートがスタート直後に膠着して競走を中止したため、イブキは最下位。道中の行きっぷりは良く見えて、「あ、やられるかも」と思ったんですけどね。今回は初ダート。慣れれば、そのうちいいところが出てくる予感もしました。
今回馬券に入れた馬たちの成績はエピカリス③着、ハルクンノテソーロ⑥着、テンザワールド⑦着、スターストラック⑧着、タガノグルナ⑨着、タガノカトレア⑩着、タガノディグオ⑫着。①着付けの軸馬以外は掲示板を外す惨敗。そして⑥着からの5連単を的中。見事なハズしっぷりでした。
さて今週の重賞は関屋記念とエルムS。関屋記念がウインガニオン、エルムSはテイエムジンソクと3連勝中の馬がそれぞれ人気になりそう。個人的にはテイエムジンソクとオヤコダカの「密かな3連勝中対決」を注目しています。そんな中、関屋記念で登録メンバーの中に狙ってみたい馬を発見。色気たっぷりで関屋記念に挑むことにします。まずは読者の皆さんの「関屋記念の狙い馬」をご紹介! 先週のように、教えてもらった穴馬を見逃すことがありませんように…。
ハカセセブンさん
「ダノンリバティを中心にします。新潟は2着以内に来てますし、1600も実績もあります。斤量も有利ですので、期待します。今回も、1着2着付けで買いたいと思います」
ダノンリバティは昨年のこのレースで②着。前走・中京記念で⑤着に敗れましたが、昨年も中京記念⑤着からの好走でした。新潟芝コースは3戦して[1.2.0.0]とほぼパーフェクトな成績。コース適性ばっちりですから、馬券に入れておきたいですね。
すばる豪さん
「ロサギガンティアが本命です。過去5年で520kg以上の馬は本レースで好成績を収めています。昨年はG1後で、2～7Fまで11秒台以下のペースで、早めに先頭に立ちすぎ、目標にされてしまって失速した感じ。今回はしっかりした逃げ馬がいて内で上手く脚を溜められそう。G2・2勝の力は見限れない。3連単の軸でいきます」
昨年のこのレースで⑤着だったのがロサギガンティア。勝ったヤングマンパワーから0秒3差ですから、もうひと押しが利けば勝ち負けに加われるはず。ただ、近走はちょっとスランプ状態。立ち直りのきっかけがあればいいんですけどね。
ツムツムツムラーさん
「ダノンプラチナを推します。新潟は初ですが左回りは[3.0.1.1]で連対率60%複勝率80%、芝1600も[4.0.2.2]と連対率50%複勝率75%、休み明けも[1.0.2.0]と崩れてないので!」
G1ウィナー・ダノンプラチナが復帰戦を迎えます。成績を見ると、左回りももちろんですが、軽い馬場でのスピード争いが向いているような気がします。あとは10か月ぶりをどう克服するか。
うめあにさん
「マイネルハニーを狙います! この秋大きなところを狙えると思っています!」
マイネルハニーは先行力が大きな武器。イメージ的には新潟よりも小回りコースの方が合いそうな気がしますし、距離もマイルよりは1800mや2000m当たりの方が向いていそう。でも、今年の京都金杯で⑤着に粘ったように、マイル戦でも先行力が通用することは証明済みです。あとは展開の助けが必要でしょうか。
シンゲンさん
「ヤングマンパワーを軸にします。関屋記念は昨年1着、一昨年3着。持ち時計も上位ですし、出来は去年と遜色なしという陣営のコメントに乗ります」
ヤングマンパワー(馬番11番)は関屋記念に3年連続の出走。G1以外で大きな崩れのない馬だけに、このメンバーなら3年連続の好走を期待していいはず。今回はやや人気を落としているようですから、馬券的な妙味もありそう。
それでは展開を予想します。ハナはマルターズアポジー(馬番3番)。ウインガニオン(馬番15番)との兼ね合いが気になっていましたが、内枠と外枠にはっきり分かれました。
ウインガニオン(馬番15番)は離れた2番手が理想かもしれません。ただ、そこにマイネルハニー(馬番13番)が並びかけてくるので、意外とレースがしづらい組み合わせかも。そこにクラリティスカイ(馬番9番)、ヤングマンパワー(馬番11番)なども加わって先行グループを形成。
中団にダノンプラチナ(馬番1番)、ロサギガンティア(馬番5番)、メートルダール(馬番6番)、ショウナンバッハ(馬番7番)、ダノンリバティ(馬番10番)、ブラックムーン(馬番12番)、ロードクエスト(馬番14番)など。
後方待機はトーセンデューク(馬番4番)。
軽快に逃げるマルターズアポジー(馬番3番)を捕まえに動く役目がウインガニオン(馬番15番)。それに付いていくマイネルハニー(馬番13番)。切れ味勝負を避けたい馬たちと、切れ味勝負に徹したい馬たちの仕掛けのタイミングが興味深いですね。
例年、究極の末脚勝負が繰り広げられている印象のあるレースですが、実は2009年のスマイルジャックを最後に最速上がりの馬が勝っていません。その前は、最速上がりの馬がよく勝っていたのに。コース状態に何か変化があったのか、それともたまたまなのか。まあ、分からないことは気にしない方向で。
では買い目を発表します! 1枚目は3連単でメートルダール(馬番6番)①着付け流し。相手はマルターズアポジー(馬番3番)、ダノンリバティ(馬番10番)、ヤングマンパワー(馬番11番)、ブラックムーン(馬番12番)、マイネルハニー(馬番13番)、ロードクエスト(馬番14番)。
2枚目は3連単でロードクエスト(馬番14番)①着付け流し。相手はマルターズアポジー(馬番3番)、メートルダール(馬番6番)、ダノンリバティ(馬番10番)、ヤングマンパワー(馬番11番)、ブラックムーン(馬番12番)、マイネルハニー(馬番13番)。
今回の自信度は70%。逃げ・先行馬たちの動きによって結果が大きく変わりそうなので、不確定要素が大きいように思えます。その分、軸馬を2頭にしてみましたが、手が広がってしまったので6000円満額勝負をせざるを得ません。3連単って投資金額がかさみますねw 1枚目・2枚目とも30点×各100円で3000円。2枚合わせて6000円です!
ここまで触れていない馬が馬券に入っています。1枚目の軸馬メートルダール(馬番6番)は前走の準オープン・多摩川Sを58kgのトップハンデを背負って勝利。終始馬群の外を回って、早め先頭から押し切る強い内容でした。前々走・新潟大賞典は1番人気で③着でしたし、3歳時にも重賞で③着2回。そもそもオープンクラスで実績のある馬です。人気になりそうですが、そこそこの位置から、そこそこの脚を使えるとみました。
2枚目の軸馬ロードクエスト(馬番14番)は完勝の新潟2歳Sが忘れられません。やや相手は軽かったかもしれませんが、この馬のベストの舞台は新潟芝マイルかも。休み明け2戦目のここが狙い目と判断しました。あ、こちらも案外人気ですか? 週初めから狙ってたのに。
マルターズアポジー(馬番3番)は単騎逃げが濃厚。ここ2戦連続で崩れていますが、楽に逃げられれば巻き返しがあるのでは?
ブラックムーン(馬番12番)は切れ味が魅力。展開に左右される面はありますが、確実に末脚を伸ばしてくれそうです。あとはどこまで届くか。
気になったけど最後に消した馬「特選馬」はウインガニオン(馬番15番)。前走・中京記念を2番手からの競馬で勝ちましたが、4コーナーで逃げ馬が避けた荒れた内目を通って押し上げるレース運びでした。特殊な展開でしたし、荒れ馬場の巧拙が大きく影響したように思います。あの一戦だけで「控える競馬もOK」と太鼓判を押すのは難しいですし、今回は展開的にもしんどいポジションになりそうです。
さて、今日(土曜)から三浦皇成騎手が約1年ぶりに復帰。エルムSもドリームキラリでレースを引っ張って存在感を示しそうです。テイエムジンソクとオヤコダカの「密かな3連勝中対決」に大きな影響を与える逃げになりそうですから、中継を楽しみにしたいと思います。
さてさて、ちょくちょくお知らせしておりましたが、僕が脚本・構成を担当している、騎手を目指す女の子たちの物語「ガールズジョッキー」の「ピクチャードラマDVD」の先行発売が昨日からスタートしました! 自分の作品が多くの方に届くというのはやはりうれしいもので、ツイッターなどで「買った!」というつぶやきを見つけてはニンマリしていますw 東京ビッグサイトで開催中の世界最大級の同人即売会「コミックマーケット92」の企業ブース「ジェンコブース」で販売しております。当コラムの読者さんの中に「コミケ」へ出かけられる方がいらっしゃいましたら、ぜひお買い求めくださいませ。
「ガールズジョッキー」公式サイト
https://girlsjockey.jp/
「ガールズジョッキー」公式ツイッターアカウント
@grjockey
文化放送 超! A&G+サイト
http://www.agqr.jp/
現在の回収率…149.7%(目標100%)
特選馬の成績…[4.0.0.25]
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