スプリンターズSは昨年の覇者レッドファルクスをどこで買うかがポイント!?
2017.9.30
9～10月はフリースタイル
どうも! 馬迷男・八木たかおです!
この原稿を書いている30日(土)の朝、自宅の窓から見上げる東京・新宿の空は薄曇り。予報によると、このあと天気は回復に向かうようです。明日は晴れそう。ついでに、中山競馬場のある千葉も今日と明日は晴れ予報。この天気を遠くフランス・シャンティイに、サトノダイヤモンドのために届けてあげたい。お天気宅配便。
「サトノダイヤモンドさんですね。馬迷男・八木たかおさんから『日本晴れ』のお届けです。こちらにサインか、蹄印をお願いします」。留守で宅配業者の方が持ち帰っちゃって、馬房に不在連絡票が入っていたら、早めに受け取ってくださいね。凱旋門賞が終わった後だと意味がないので。「八木さん郵便」からのお知らせ。小包もむしゃむしゃ食べちゃいます。
今、JRAさんの公式サイトのニュース欄には「シャンティイ競馬場の馬場状態及び天気予報について」という項目があります。それを見ると凱旋門賞の前日である30日(土)の天気の表記は「終日、涼しい」。「いや、それ天気ちゃうやん! 気温やん!」と言いたくなりますが、予想最高気温は18度。確かに涼しそう。そして予想降水量は「0.0mm」。これはサトノダイヤモンドにとって朗報。フォワ賞④着の大きな要因は道悪でしょうから。
そして「10月1日(日)レース当日の馬場状態予測」も掲載されています。「稍重(BON SOUPLE)」だそうです。でも、フランスの稍重って日本の稍重よりも重に近そう。アメリカのファストフード店でドリンクのLを注文すると、日本の「L」よりもひと回り大きい容器に入ってくるみたいな感じで。
2008年の北京オリンピックの時、開会式を晴天で迎えるために、「中国の気象部門が人工消雨ロケット1104発を雨雲に打ち込んだ」というニュースがありました。「天気をコントロールできる時代なんだ…」と驚いた記憶がありますが、やりましょう! 日本からシャンティイへ人工消雨ロケット全弾発射! 日本が持っているかどうか知りませんし、現地では「Jアラート」ならぬ「Fアラート」がビャンビャン鳴っちゃうかもしれませんが。
「Yアラート」も鳴っています。「ヤギアラート」のことですが、現在の回収率は117.0%。函館2歳S、アイビスSDを連勝した直後は156.0%もあったのに、8月・9月は全敗。回収率がみるみる下がっています。今年こそ夢の100%超えを達成できるかと思ったのに、あっという間に大ピンチ! 野球で言えば序盤でリードしたものの追加点を奪えない状況。このまま「好位置につけるも末伸びず」の展開はなんとか避けたいところなんですけどねぇ…。
先週の神戸新聞杯はダービーホース・レイデオロにケンカを売って、見事に返り討ち。いいパンチがきれいにアゴの先端に入って、腰から崩れ落ちました。脳が揺れたわぁ。
スタート直後に4番手のポジションを確保。1コーナーあたりではやや行きたがる仕草が見られましたが、その後、折り合いがつくと、直線で危なげなく抜け出して完勝。春よりも前のポジションでレースができたところに、気性面の成長を感じました。先週の当コラムで、何が「取りこぼす可能性は十分」かと。先週の自分にロケット全弾、打ち込みたい。
②着のキセキ、③着のサトノアーサーもがんばりましたが、レイデオロとは力の差を感じました。でも、レイデオロの次走はジャパンCに向かうそうなので、目の上の超巨大なたんこぶがいなくなる菊花賞なら有力。
気になったけど最後に消した馬「特選馬」のダンビュライトは4番人気で④着。武豊騎手が決め手不足を早めの抜け出しでカバーしようとしましたが、後続に捕まってしまいました。やはり距離が長かったのかも。この馬も次走は菊花賞になりそうです。距離を不安視するなら菊花賞では「消し」ですが、昨年のエアスピネルの例もあります。直線平坦の京都なら粘りこめるかも。
馬券に入れた馬の成績は、レイデオロ①着、キセキ②着、サトノアーサー③着、アドマイヤウイナー⑤着、ベストアプローチ⑥着、カデナ⑨着、ホウオウドリーム⑫着。①着から③着までをすべて入れておきながら外れるという残念な結果に。何か起きると思ったら、何も起きなかった。ま、競馬ではよくあることです。
さて、今週から秋のG1シーズンが開幕! スプリンターズSは凱旋門賞の陰に隠れて、レースの存在がやや地味になってしまった印象。この路線が相変わらず主役不在が続いていることも影響しているかもしれません。それでも、現役最速馬を決定する注目の一戦であることは変わりありません。外国馬だらけの凱旋門賞よりも各馬の特徴や力関係が分かりやすいので、今回のターゲットレースはスプリンターズSに決定です。まずは読者の皆さんから届いた「スプリンターズSの狙い馬」をご紹介していきましょう!
シンゲンさん
「レッドファルクスを軸にします。スノードラゴン以外のG1馬は休み明け。しかし、この馬は鉄砲駆けしますし、鞍上はデムーロ騎手。上位人気でしょうが、混線模様でもあるのでオッズの妙味もあるかもしれません」
ピロミさん
「レッドファルクスがいいと思います。中山G1で強いデムーロ騎手にも期待したいです」
大方の予想通り、オッズは割れています。正月からかなり経った鏡餅のようにバッキバキ。そんな中で、昨年のこのレースの勝ち馬レッドファルクスが人気を集めています。この春は高松宮記念③着、京王杯SCを58kgの斤量で①着、安田記念③着。特に距離が長いかなと思わせた安田記念でも好走したあたりは、この路線の実力上位であることを示しました。休み明けにも実績があり、昨年も3か月ぶりの出走でこのレースを勝っています。今年は約4か月ぶりの出走ですが、心配ないかもしれませんね。混戦ムードですが有力馬の1頭です。
に・・・にしさん
「フィドゥーシアから行きたいです。前走は苦手の距離延長ローテで残り200mでパッタリと止まっただけで度外視出来るので、シュウジが暴走しなければ楽にハナには行けるのでは?」
フィドゥーシアは前走・セントウルSが2番人気で⑨着。当コラムでも、「この馬には突然のポカがある」と指摘していましたが、不安が的中してしまいました。その前走は直線でパタッとやめてしまったようなレース。気性的に難しい面があるのかもしれません。陣営のコメントでは、今回は他の馬を行かせて早めに先頭に立つ作戦だとか。スピードは上位ですし、中山芝1200mは1戦1勝。巻き返しても不思議ではありませんが果たして。
万爆ノリさん
「ワンスインナムーンに期待します。有力どころは初中山だったり、追い込み脚質だったり、乗り替わりだったりが多いが夏の上がり馬に鞍上も手にいれてる感じでスルスルっと勝ち負けまで! 馬連の軸で勝負」
ワンスインナムーンは2連勝中。夏の上がり馬っぽいですが、そもそも今年2月の京都牝馬Sで②着があります。実力馬が降級を経て、さらに力をつけてきたと考えていいかも。人気は控えめですが、スプリント路線は連勝中の馬が一気にタイトルを獲得することもあります。要注意の1頭かもしれません。
すばる豪さん
「モンドキャンノが本命、軸にします。前走は叩き台で今回か本番。マイルもこなしていましたが、筋肉質の当馬には短距離が向きそう。斤量差を活かして差し込めるはずです」
僕もモンドキャンノは短距離向きだとみています。気が合いますねw 前走・キーンランドCは⑥着とはいえ、勝ったエポワスから0秒4差。モンドキャンノは4コーナーで大外を回る不利な展開でした。勝ち馬は北国の古豪で洋芝の鬼。あの敗戦は仕方のないところ。今回は人気がありませんし、鞍上は決め打ち騎乗で穴を空ける池添騎手。穴でぜひ狙いたいですね。
それでは展開を予想しましょう! ハナはワンスインナムーン(馬番6番)。その後ろにフィドゥーシア(馬番4番)、ネロ(馬番14番)、シュウジ(馬番15番)が続くとみます。ただ、この4頭では枠順的にフィドゥーシア(馬番4番)が最内。控えたくても、好スタートからドーンと引っ掛かってしまったらハナへ立つ可能性もありそうです。
この4頭を見るようにセイウンコウセイ(馬番3番)、ダイアナヘイロー(馬番7番)、ビッグアーサー(馬番10番)、ファインニードル(馬番13番)あたりが先行グループを形成。
中団にレッツゴードンキ(馬番2番)、ラインミーティア(馬番5番)、メラグラーナ(馬番9番)、モンドキャンノ(馬番11番)、ブリザード(馬番12番)など。
後方待機はダンスディレクター(馬番16番)。
ワンスインナムーン(馬番6番)の作るペースなら、前半3ハロンが33秒台半ばくらい。スプリント戦のG1ならミドルペースです。どの馬にもチャンスがありそうな混戦。各馬&各騎手が色気を持って、仕掛けも気持ち早くなりそうです。ミドルペースながら意外と中団以降に構えた差し馬も届く展開になるかも。
それでは買い目を発表します! 1枚目は3連単でレッドファルクス(馬番8番)の②着付け流し・マルチ無し。相手はレッツゴードンキ(馬番2番)、セイウンコウセイ(馬番3番)、メラグラーナ(馬番9番)、モンドキャンノ(馬番11番)、ファインニードル(馬番13番)、ダンスディレクター(馬番16番)。30点×各100円で計3000円。
2枚目は3連単でレッドファルクス(馬番8番)の③着付け流し・マルチ無し。相手はレッツゴードンキ(馬番2番)、セイウンコウセイ(馬番3番)、メラグラーナ(馬番9番)、モンドキャンノ(馬番11番)、ファインニードル(馬番13番)、ダンスディレクター(馬番16番)。30点×各100円で計3000円。2枚合わせて6000円。満額購入です。
今回の自信度は70%。レッドファルクス(馬番8番)が伸びるも差し切れず。そんな結果を予想しました。昨年のスプリンターズSは鮮やかでしたし、実力上位ではありますが、他馬を圧倒するほどではありません。ここは取りこぼしがあるとみます。
ここまで触れていない馬が馬券に入っています。レッツゴードンキ(馬番2番)は1200m戦なら折り合いの心配なし。最内から抜け出す競馬が理想かもしれません。
セイウンコウセイ(馬番3番)は前走・函館スプリントSが④着と意外な結果。洋芝が合わなかったのかもしれませんが、もう少し格好をつけて欲しかったところ。ただ、100%の仕上げではなかったはず。高松宮記念勝ち馬だけに無視はできません。
メラグラーナ(馬番9番)はいい枠に入りました。内過ぎず、外過ぎず、ちょうど真ん中。揉まれないポジションを確保しながら、直線で外へ持ち出すレース運びが理想のはず。中山1200mは3戦3勝。いよいよG1タイトルに手が届くかも。
ファインニードル(馬番13番)はセントウルSを完勝。その時、降した馬の方が上積みはありそうですが、現在のスプリント路線では実力上位のはず。勝ち切れないかもしれませんが、馬券からは外せません。
ダンスディレクター(馬番16番)は上積みが期待できる1頭。昨年のこのレースは4コーナーで大外を回る展開となり⑮着大敗でしたが、勝ったレッドファルクスとは0秒5差。少し時計がかかれば、差し切りまであるとみました。
気になったけど最後に消した馬「特選馬」はダイアナヘイロー(馬番7番)。4連勝中ですが、前走・北九州記念はファインニードルが取りこぼしたレース。ハンデ53kgでの勝利でもありましたし、別定戦で相手もさらに強化される今回は厳しいのでは?
今日、この原稿を書きながらPATで馬券を買おうと思ったら、見慣れない画面が…。今週からパソコン版のJRA・海外競馬ネット投票サイトがリニューアルされていました。使ってみて、なんだかしっくりこないんですけど慣れていくしかありませんね。
そして「今日から」と言えば、僕が構成・脚本を担当している、騎手候補生の女の子たちの物語「ガールズジョッキー」のピクチャードラマDVDが、今日から札幌・函館を除く全てのJRA競馬場、ウインズ後楽園、Gate.J新橋、Gate.J梅田の各施設にある「ターフィーショップ」で販売されています! 買わなくてもいいので、一度手に取っていただいて「ふーん…」と言ってもらえればうれしいです! もちろん買ってもらえるとうれしいんですがw
「ガールズジョッキー」公式サイト
https://girlsjockey.jp/
「ガールズジョッキー」公式ツイッターアカウント
@grjockey
文化放送 超! A&G+サイト
http://www.agqr.jp/
現在の回収率…117.0%(目標100%)
特選馬の成績…[5.1.0.29]
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