馬迷男の挑戦
2連敗の香港マイル王者は今回も難しいレースになるとみて…
どうも! 馬迷男・八木たかおです!
なんやかんや言って注目されてたり、実はちょっと楽しみにしている今年の新語・流行語大賞に、「ONE TEAM」が選ばれましたね。「タピる」を推していた女子高生の皆さんにとっては残念な結果。個人的には「順当なところかなぁ」という印象。まあ、こういった賞は、誰もが納得できる結果なんてあり得ませんし、人それぞれ趣味嗜好や生活環境が違ったり、付き合っている人も違うんですから、会話の中でよく使う"流行語"なんて大きく違って当たり前。ましてや"新語"が入っているんです。カオス! 競馬で言えば新馬が入って、古馬が70kg近い斤量を背負っているハンデ戦のようなもの。
女子高生の皆さんはご存じないと思いますが、会社の上司と部下による「今日、久しぶりに一杯タピらないか?」「いいっすねぇ! 課長、喜んでお供致します!」なんていう職場の会話はないんです。ドラマ「おっさんずラブ」がどんだけ流行ったとしてもないんです。むしろ、こんなことを言ったら「上司にタピオカを強要された」として「タピハラ」問題に発展する世の中。残念、若者。大人たちが悪くしてしまった世の中を良くしてね。
まあ、逆にスポーツやラグビーに興味のない方にとっては「『ONE TEAM』なんて初めて聞いた」という人もいるかも。スポーツ好きからすると、「こういう言葉があったんですよ。あとね、実は今年、ラグビーのワールドカップもあったんです。ご存じでしたか?」と恐る恐る尋ねるくらいしかできません。だって、ラグビーワールドカップ中継やスポーツニュースを見ていて、「ONE TEAM」のフレーズが出てこないことって、まず無かったですから。結局は"引っかかりどころ"の問題で、「ONE TEAM」というフレーズをスルーしちゃっていたか、どうかの違いではないでしょうか?
新語・流行語大賞って、まるで「国民の総意もしくは大多数の意見」みたいな感じで選ばれていますが、選んでるのは選考委員を務めている大学教授とか、漫画家さんとか、おっちゃんとおばちゃんですからね。恐らく選考委員の中にもタピったことがない人たちがいるでしょうから、「タピる」が大賞を獲得することは、まあ可能性が低いはず。「ハイボーる」の方がまだ可能性がありそうですが、そんな言葉はありませんでした。最初から無理みざわです。…すみません、女子高生の間の流行語だという「〇〇みざわ」を初めて使ってみました。
これが「女子高生と中高年男性が選ぶ! 新語・流行語大賞!」だったら、「なんじゃそのカテゴリー?」と思いながらも、どんな言葉が出てくるのか、より興味津々。で、「タピる」が大賞に選ばれた時は、「ああ、おっさん側が忖度したんだな…」と思いますし、「『ONE TEAM』が選ばれた時は「おっさんと『ONE TEAM』になる気なんて全くないくせに!」と完全におっさんずサイド擁護派です。
そんな世代間の分断を生じさせる罪深い新語・流行語大賞ですが、ここ最近、鼻につくのが政治家や大企業の幹部などの偉い人たちが「ONE TEAMで…」とたびたび発言していること。こういう人たちはきっと数年前まで「ONLY ONEを目指して…」とか言ってたはずw
「ONE TEAM」にしろ、「ONLY ONE」にしろ、言葉に罪はないんです。「ONE TEAM」なんて、エディー・ジョーンズ監督のその言葉でチームがまとまり、活躍の原動力となったわけですから。
ただ、言葉は使う側の意図に染まる存在なので、「流行りに乗って、他人を誘導しようとしている者」が触れた途端、瞬く間に鮮度を失い、枯れ果てていく気がしています。「ONE TEAM」じゃなくても「チーム一丸」とか「みんなで頑張る」とか、これまでに使われていた言葉でいいじゃないですか?
なのに、これまで使っていた言葉を敢えて流行語に差し替える人には作意を感じます。今このタイミングで「『ONE TEAM』で頑張っていこう!」とか言う偉い人とは、あまり一緒にいたくないし、一緒に仕事したくないなぁと思うんですよねぇw 素直に「そうだ! 『ONE TEAM』で頑張るんだ!」と思える人っているんですかねw
G1連戦の流行りに乗せられないため…ではなく、単純に追い詰められて先週は、G1・チャンピオンズCじゃなくてオープン特別・ラピスラズリSで勝負。当コラムは例年のこの時期、回収率100%の目標達成に向けて追い詰められるのが恒例ですが、今年はさらに「馬迷男ミッション」でも追い詰められています。最初にクリアしても不思議ではないミッション「東京or中山で馬券的中」がいまだに残っているんですよねぇ。
今年最初の打合せの時に編集部員さんから「馬迷男ミッション」を提案された時は「楽しそう!」と思ったのですが、まさかここまで追い詰められるとは! まさに"平成の負の遺産"!
そして、そんなラピスラズリSはナックビーナスが斤量58kgを背負いながらもマイペースの逃げに持ち込んで、後続に影さえ踏ませない逃げ切り勝ち。「斤量がキツイ」と判断したんですけどねぇ…。スプリント重賞の上位常連がスピードを見せつけた印象。
3番手あたりでレースを進めたハウメアが②着死守。前々走オパールS⑦着時よりも先行力を発揮した前めの積極的なレース運び。オープン2戦目で結果を残しました。5歳牝馬ですが、これから力をつけてきそうですね。
6歳のベテラン・キングハートが最後に③着に浮上。このメンバーに入れば実績上位。地力の高さを示しましたね。
気になったけど最後に消した馬「特選馬」アンフィトリテは8番人気で⑦着でした。今回も復活はお預け。精神的な問題ですかねえ。
今回馬券に入れた馬たちの成績はナックビーナス①着、ハウメア②着、キングハート③着、ラヴィングアンサー⑤着、カルヴァリオ⑥着、シャドウノエル⑧着。
期待したラヴィングアンサーは中団から伸びず。スローペースに末脚を封じられた形になってしまいました。前々走のオーロCのように3、4番手あたりにつけられれば出番があったかもしれませんけどねぇ。
9頭立てで6頭も馬券に入れたのですが、軸が違って空振り。7番人気のキングハートも馬券に入れられているのになぁ。
そして先週、「気楽な立場で…」と予想したチャンピオンズCもハズレ。立場関係ないやんw チャンピオンズCもラピスラズリS同様、前にいた馬で決まる流れ。それにしてもゴールドドリームとインティの間を伸びたクリソベリル、強かったですねぇ。
ラピスラズリSの空振りのおかげで、9回裏ツーアウトで10点ビハインドくらいに追い詰められていますが、実は今週、「馬迷男ミッション」コンプリート失敗が決定的になる土壇場を迎えています。ミッションの中にある「海外レースの馬券的中」、JRAさんの年内の海外馬券発売って今年は香港国際競走で最後ですよね? ドバイターフ、愛チャンピオンS、凱旋門賞といろいろ購入してきたのですが、まだ未クリア。大ピーンチ! でも、ここを的中させて弾みがつくことも無いことは無い! ど薄めツモを信じて、ヤマへ手を伸ばしましょう! 国内のG1・阪神JFではなく、今週のターゲットレースは香港!
で、香港国際競走の4つのうち、どのレースにするのかが悩みどころ。ここは日本馬4頭が出走することで注目度が高く、現地からの情報量も多そうな香港マイルに決定です! アーモンドアイが出走していれば、こんな悩みもなく香港カップ一択だったんですけどねぇw
まんぞうさん
「ビューティージェネレーション本命。とにかく去年の印象が残っていて、どう考えても日本馬が勝つイメージが浮かばない。想定3番人気なら頭固定で連単勝負の他に単勝も買いたい」
藤本淳さん
「ビューティージェネレーションでしょうね。ノームコアのチャンスだと思っていましたが、世界基準の逃げが炸裂すると思います」
香港マイル界の王者・ビューティージェネレーションに異変が! 昨年4月の香港チャンピオンズマイルから続いていた連勝が10でストップ(シャティントロフィー③着)。さらに前走・香港ジョッキークラブマイルも③着に敗れて、まさかの連敗。ただ、ここ2走は相手との斤量差が大きかったようです。今回、同斤になるのはこの馬にとっては大歓迎のはず。あっさり逃げ切られて「やっぱり…」 そんな結果もまったく不思議ではありませんね。
シンゲンさん
「インディチャンプを買ってみたいです。ちょっと古いですが、アグネスデジタルが天皇賞でテイエムオペラオーを負かした次走で、香港カップを獲っています。インディチャンプも安田記念でアーモンドアイに勝ち、一叩きしてマイルCSを勝って春秋制覇。最強クラスを負かした勢いというのは、なかなか侮れないと思います」
春秋マイルを制覇するほどまでの成長を見せているインディチャンプ。香港マイルでも日本の大将格を務めます。もちろん能力は通用するレベルのはず。心配なのは馬場適性とコンディション。
今年勝ったマイルG1で自身が記録した上がり3ハロンタイムは安田記念が32秒9、マイルCSが33秒9。シャティン競馬場でも切れ味を発揮できるかどうか。またコンディションに関してはマイルCSを目標に仕上げ切った後のお釣りが残っているかどうか。充実度合いとステイゴールドの血でクリアしてもらいたいところですが…。
俺の名を言ってみろぉさん
「ワイククです。G1未勝利ですが、近2走の内容から今がピークと見ました。斤量増でも過去にも背負っているので問題なさそう。大外のゲートがカギになりそうですが、モレイラ騎手なら何とかするでしょう」
ワイククは香港ジョッキークラブマイルでビューティージェネレーションを③着に下して優勝。実は前々走・シャティントロフィーでもビューティージェネレーションに先着して②着好走しています。しかし、斤量はシャティントロフィーは52.5kg、香港ジョッキークラブマイルは55.5kgとビューティージェネレーションよりも軽量。今回は同斤になっての真っ向勝負です。
また、ワイククはウインブライトが勝ったこの春のクイーンエリザベス2世Cでは⑫着大敗しましたが、この秋は安定した成績を収めています。ただ、2000mは少し長かったよう。距離をマイル前後に戻したのが復活の要因でしょうね。香港馬の中では一番勢いがありそうです。
阿波の虎さん
「外国の競馬はオッズが読みにくいので、いつも馬単で少しだけ参加するけど、馬単なら三桁配当はないだろうからね。今回は9番ノームコアが私の主役です。いつものように裏はなしね…裏がきたときはあきらめます」
ノームコアは骨折明けだった富士Sを快勝。次走にマイルCSではなく、ここ香港マイルを選びました。何か不安があったわけではなく、むしろコンディションを整えるための短期放牧を挟んだようですね。この馬も切れ味で勝負する馬。インディチャンプ同様、馬場適性がカギになりそうですが、ハービンジャー産駒なら少しくらい力の要る馬場でも大丈夫かな?
ハカセセブンさん
「アドマイヤマーズを中心にします。シャティン競馬場の馬場の質は、血統的に合うと思いますし、スミヨン騎手ですから期待したいと思います」
アドマイヤマーズも富士Sからここへ。しかし、富士Sがまさかの⑨着。NHKマイルCを勝った時にはマイル王へ一気に上り詰めるかと思ったんですけどねぇ…。初海外挑戦で相手は一気にレベルアップ。でも、ここで好走できると未来がグンと広がりますね。
それでは展開を予想しましょう! 最内ゲートのカーインスター(馬番6番・ゲート1番)がビューティージェネレーション(馬番1番・ゲート5番)のハナを叩くとみます。ビューティージェネレーション(馬番1番・ゲート5番)は2番手。
ワイクク(馬番4番・ゲート10番)、アドマイヤマーズ(馬番9番・ゲート4番)が先行。
中団にインディチャンプ(馬番2番・ゲート3番)、ペルシアンナイト(馬番3番・ゲート6番)、ザーキ(馬番5番・ゲート2番)、シンブリーブリリアント(馬番7番・ゲート7番)、ノームコア(馬番10番・ゲート9番)。
後方待機はシトロンスピリット(馬番8番・ゲート8番)。
2連敗を喫した王者ビューティージェネレーション(馬番1番・ゲート5番)がここも難しい競馬を強いられます。どこで前を行くカーインスター(馬番6番・ゲート1番)を捕まえるのか?
それでは買い目を発表します! 1枚目は、3連単フォーメーションで①着にワイクク(馬番4番・ゲート10番)、ノームコア(馬番10番・ゲート9番)の2頭。②着にビューティージェネレーション(馬番1番・ゲート5番)、インディチャンプ(馬番2番・ゲート3番)、ワイクク(馬番4番・ゲート10番)、シンブリーブリリアント(馬番7番・ゲート7番)、ノームコア(馬番10番・ゲート9番)の5頭。③着にビューティージェネレーション(馬番1番・ゲート5番)、インディチャンプ(馬番2番・ゲート3番)、アドマイヤマーズ(馬番9番・ゲート4番)、ワイクク(馬番4番・ゲート10番)、カーインスター(馬番6番・ゲート1番)、シンブリーブリリアント(馬番7番・ゲート7番)、ノームコア(馬番10番・ゲート9番)の7頭。40点×各100円で計4000円。
2枚目は馬単でワイクク(馬番4番・ゲート10番)流し・マルチあり。相手はビューティージェネレーション(馬番1番・ゲート5番)、インディチャンプ(馬番2番・ゲート3番)、アドマイヤマーズ(馬番9番・ゲート4番)、カーインスター(馬番6番・ゲート1番)、シンブリーブリリアント(馬番7番・ゲート7番)、ノームコア(馬番10番・ゲート9番)の7頭。12点×各100円で計1200円。2枚合わせて5200円! 残った800円は来週に持ち越します!
不確定要素の多い海外馬券。ですが、「馬迷男ミッション」の残りミッションを考えると単式馬券で攻めざるを得ません。ワイクク(馬番4番・ゲート10番)のビューティージェネレーション(馬番1番・ゲート5番)に2戦連続先着した勢いを買って馬券の軸に。そして日本馬の中ではノームコア(馬番10番・ゲート9番)がここへもっとも照準を絞って参戦してきた印象があります。
ここまで触れていない馬が馬券に入っています。カーインスター(馬番6番・ゲート1番)は今回逃げを打つとみました。少頭数の逃げ馬。とりあえず馬券に入れますし、前走・香港ジョッキークラブマイルも2番手から②着に粘っています。逃げたらさらに粘りが増す可能性も。
シンブリーブリリアント(馬番7番・ゲート7番)は前走が香港ジョッキークラブマイル④着でしたが、そのレースがアレクシス・バデル騎手との初コンビ。継続騎乗となる今回は、前走以上のパフォーマンスが期待できそう。
気になったけど最後に消した馬「特選馬」はペルシアンナイト(馬番3番・ゲート6番)。昨年のこのレース⑤着。今回こそは…と思いたいところですが、ご存じの通り、マイルCSで好走しているものの17年優勝、18年②着、19年③着と1年ごとに順位を下げている状況。やんわり能力を下げているとみて、今回は馬券から外しました。
そして国内G1・阪神JFも気楽に予想します。先週で、気楽に予想しても的中しないことが証明されましたがw
◎リアアメリア(馬番15番)
〇ウーマンズハート(馬番3番)
▲クラヴァシュドール(馬番10番)
△レシステンシア(馬番4番)
△クリスティ(馬番6番)
△マルターズディオサ(馬番9番)
大器リアアメリア(馬番15番)が3連勝でG1制覇する本命戦とみました。馬券は3連単でリアアメリア(馬番15番)1着流し・マルチ無しで、牡馬相手に勝ってきたウーマンズハート(馬番3番)、牡馬相手に好走したクラヴァシュドール(馬番10番)、2連勝で先行力もあるレシステンシア(馬番4番)、福永祐一騎手の継続騎乗が心強いクリスティ(馬番6番)、初の右回りを克服してほしいマルターズディオサ(馬番9番)の5頭に流します。
気になったけど最後に消した馬「特選馬」はロータスランド(馬番7番)。前回は先行力が道悪でより生きましたが、今回は良馬場でのレースになりそう。相手も一気に強化されます。
では競馬ファンの皆様、残り4週間、「ONE TEAM」でがんばっていきましょうw 馬券も大事ですが、まずは風邪やインフルエンザにかからないように健康管理!
「馬迷男」2019年ミッション一覧
ミッション | 達成状況 |
東京or中山で馬券的中 | 未達成 |
京都or阪神で馬券的中 | 達成! |
新潟or福島or中京or小倉で馬券的中 | 達成! |
函館or札幌で馬券的中 | 達成! |
3連単的中 | 未達成 |
馬単的中 | 達成! |
外国人騎手以外の単勝的中 | 未達成 |
1番人気以外を軸にして馬券的中 | 達成! |
海外レースの馬券的中 | 未達成 |
払戻5万円以上の馬券的中 | 未達成 |
3週連続的中 | 未達成 |
年間回収率100%以上 | 未達成 |
特選馬の複勝率25%以下 | 未達成 |
2019年の回収率…27.7%
特選馬の成績…[4.5.2.38](複勝率22.4%)
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