ホープフルSは買い目をぎゅっと絞って…

ババンババンバンバン､年賀状書いたか? 鏡餅供えたか? 玄関にしめ縄飾ったか? 全部やっていない馬迷男･八木たかおです! どうもどうも!

競馬を見始めて30年目の1年が終わろうとしています｡そして今気づきました｡そっかぁ､30年目だったかぁw まあ､でも､来年は30周年です｡来年華々しく自分をお祝いすると共に､JRAさんからどっさりお祝いの配当を頂くことにしましょう｡来年､本気出す｡

有馬記念を中山競馬場で生観戦してきました｡レース直後､｢そういうことになるか…｣とアーモンドアイ惨敗の敗因を自分なりに分析｡リスグラシューの勝ち時計は2分30秒5｡2003年､シンボリクリスエスの有馬記念2度目の勝利と同じ｡ちなみに､その時の②着はリンカーン､③着はゼンノロブロイ｡比較的､スタミナを持つ馬が上位でした｡

今年の有馬記念で印象的だったのは､気になったけど最後に消した馬｢特選馬｣のワールドプレミアが道中最後方から③着に入ったこと｡あれは､武豊騎手が時折見せるイチかバチかの乗り方｡そして､出遅れたキセキが⑤着に押し上げたこと｡典型的な先行馬総崩れ｡キセキは出遅れが､むしろ奏功したかも｡逃げたアエロリットの作ったペース･1000m通過58秒4に全馬巻き込まれました｡

アーモンドアイは2分30秒5の時計に対応できない馬ではないだろうけど､レース全体の上がりは4ハロン49秒9､3ハロン37秒6｡かなり遅くなりました｡スタミナが求められる展開とスタンド前でポジションを上げていった力みが敗因かなぁ｡あと､香港カップ回避の原因となった熱発も影響したかなぁ｡

そんなことを考えながら､阪神11レース･サンタクロースSの馬券を買うために窓口へと歩いていたら､呆然と立ち尽くす女性を発見｡服装はシルクレーシングの勝負服デザインのTシャツ｡髪を黄色いバンダナでまとめていました｡5枠の色｡｢ああ､アーモンドアイのファンだろうな…｣ この結果､受け止めにくいはず｡細江純子さん似の女性の横にいる､彼氏なのか､旦那さんなのか､男性も女性の扱いに困っている様子でしたw 女性の年齢は恐らく30代半ばから40代｡うんうん､その年代なら多分､いろいろなことで心が何度も傷ついて､かさぶたができて､分厚くなっているからきっと平気w 勝手にそう考えて窓口へw

ここ数年､｢ファンになる｣って大変なことだなぁ､と思っています｡自分以外のことで感情が大きく揺さぶられるのだから｡

たとえば､アイドルグループのファン｡テレビやラジオへの出演を追いかけたり､ライブやイベントに参加すると､ものすごく楽しいと思うんです｡きっと｢俺も仕事がんばろう!｣と活力をもらえるほど｡でも､メンバーの離脱とか､スキャンダルとか､グループ解散とか､歓迎できない出来事もあるじゃないですか｡それは誰もができれば避けたいことのはず｡

でも､うれしいこと､楽しいことだけ共有するなんて､きっとできないんですよねぇ｡ファン活動とは､ハッピーを受け取る反面､アンハッピーに遭遇するリスクをも受け入れる決意｡しんどいなぁw 自分の責任じゃないことが多いもんなぁw

ただ､だからこそ､ハッピーを共有できる喜びが増すのかも｡我が広島カープがBクラスを続けていた"暗黒時代"と呼ばれる頃は｢生きているうちに優勝が見られるかなぁ…｣という思いがありました｡だからこそ､2016年の25年ぶりリーグ優勝があんなに嬉しかったはず｡とはいえ､やっぱり｢ファン｣対象を増やすのは怖いですw 応援する対象を増やすと､悲しい思いをする機会も増えるので…｡

最近の僕は特別好きな馬がいません｡競馬全体は好きですけどね｡｢競馬箱推し｣と言っていい状態｡強いて言えば林徹厩舎が管理する2勝クラスの3歳牝馬イチゴミルフィーユが気になってるかなぁ｡くるみ賞で穴馬券を取らせてくれたし､名前も可愛いからw

でも､｢イチゴミルフィーユ単推し｣や｢アーモンドアイ単推し｣にはなれません｡絶対女王でもこんなことがあるし､やっぱり怖いもの｡カープ以上か､同じくらいに感情を揺さぶられたら死ぬw 逆に､｢単推し｣になれる人って羨ましいし､憧れます｡きっとたくさんのハッピーを共有できているんだろうし､"覚悟"のある強い人なんでしょう｡あと､｢応援したい｣と思える対象に巡り会えることも羨ましいですね｡

来年､僕は何かを応援するのでしょうか? オリンピック･パラリンピックでは日本選手を応援していると思いますがw 競馬では応援したくなる1頭に出会えるでしょうか? そんな"巡り会い"のある1年が､読者の皆さんにもありますように｡

自分でも｢なかなかいいな｣と思えるほど､自画自賛できるこんな言葉を2019年締めくくりの挨拶に代えさせて頂きます｡今年も1年､ご愛読頂きありがとうございました!

…本題に入る前に､書き終わってしまうところでしたw 先ほどアーモンドアイの敗因については考えましたが､改めて有馬記念を振り返りましょう｡

勝ったリスグラシューの使った上がり3ハロンタイムは34秒7｡前がガッツリ止まった分､数字以上に切れて見えましたねぇ｡これで宝塚記念､豪コックスプレート､そして有馬記念と国内外G1を3連勝のぶっこ抜き｡完全に今がピーク! でも､ここで引退! 残念…｡

もったいない気がしますし､来年のドバイワールドカップへの挑戦なんかも見たいのですが､その後に引退だと初仔の誕生時期が遅れちゃいますもんね｡それに活力みなぎるうちにお母さんになるのも良いことなのかも｡繁殖牝馬として大切なお仕事をしてもらいましょう｡リスグラシューの仔､もしキャロットクラブで募集されたらお高くなりそうですねw

②着サートゥルナーリアはやっぱり中山で走りますねぇ｡というか､よっぽど東京で走らないんですねぇ｡来年以降は右回り中心もしくは東京を避けたローテーションになるんでしょうか? 秋の古馬王道路線をどうしましょうか? いっそ海外を転戦するとか､角居勝彦調教師をはじめとする陣営の皆さん､いかがでしょうか? そういえば角居調教師は2021年2月末で調教師引退を表明されているので､G1挑戦は来年が実質ラストイヤー｡サートゥルナーリアのローテーションが注目されます｡

気になったけど最後に消した馬｢特選馬｣ワールドプレミアが③着確保｡人気薄ならまだしも単勝4番人気｡そんな馬で､しかもG1で道中最後方追走を許されるのって武豊騎手くらいじゃないですかw で､その作戦がハマりました｡前に2頭いましたが､現状の能力は出し切ったのでは? 来年はもう一段パワーアップした姿を見せてもらいましょうー!

馬券に入れた馬の成績はリスグラシュー①着､サートゥルナーリア②着､フィエールマン④着､キセキ⑤着､ヴェロックス⑧着､アーモンドアイ⑨着｡

この結果､｢馬迷男ミッション｣の｢3週連続的中｣を達成できず､この時点でコンプリート失敗となりました｡最終盤に来て､いい盛り上がりは作れたのになぁ…｡見せ場止まりかぁw

でも､まだまだ終わったわけではありません! 最後の最後に｢年間回収率100%以上｣｢3連単的中｣｢払戻5万円以上の馬券的中｣をクリアできる可能性は…あくまで数字の上では残っています! 先週も計算した通り､回収率を年間100%以上まで急浮上させるには､19万5830円の払い戻しが必要｡武豊騎手の騎乗ではありませんが､今週はイチかバチかのホームラン狙いです! 2歳G1･ホープフルSを大振り一発で仕留めますよ!

まずは読者の皆さんから届いた｢ホープフルSの軸馬｣をご紹介! 穴っぽいところを馬券に入れて､高配当を狙わねばならんのです! ヒントください!

ハカセセブンさん
｢ワーケアを中心にします｡重馬場でも上がりタイムは優秀ですし､荒れ気味の馬場も合いそうな気がします｡今年最後はルメール騎手に期待します｣

ブラックさん
｢ワーケアを馬券の軸に三連単流しマルチ｡ ヴェルトライゼンデ､コントレイルで｡ ラインベックは消します｣

出走馬の中に無敗が5頭｡ワーケアはその中の1頭ですね｡前走･アイビーSは鋭い末脚で中団から差し切り､新馬戦に続いての勝利でデビュー2連勝｡直線では一気に脚を使い切らないようにクリストフ･ルメール騎手が抑えながらもグイグイ伸びている感がありました｡中山コースは初めてですが､長距離輸送がないのは他馬との比較で有利かも｡良馬場なら､さらに切れるかも｡

シンゲンさん
｢コントレイルを本命に推します｡ブラックホールやオーソリティのほうが今の馬場や中山コースに向きそうですが､東スポ杯2歳Sで見せたパフォーマンスはやはり魅力です｡ホープフルSのG1昇格後は､ディープ産駒から勝ち馬が出ていませんが､G2時代は2頭勝ってますから､そろそろ出番じゃないでしょうか｣

コントレイルは前日最終オッズ単勝2.0倍の1番人気｡東京スポーツ杯2歳Sの圧勝を見ればさもありなん｡能力が高いことは皆､承知｡問題は誰が見ても長い直線のコース向きで､中山向きでは無さそうな馬がこのコースをどうこなすかの一点｡陣営が｢中山は向いてないかもしれないけど…｣と語るほど｡さあ､どうします?

俺の名を言ってみろぉさん
｢オーソリティです｡前走は少頭数でしたが同コースを上がり最速で勝利｡近親には昨年の覇者サートゥルナーリアがおり血統面での裏付けもあります｡馬主シルクレーシング･ノーザンファーム生産馬ならぶっつけのG1でも問題なさそう｣

前走で同距離･同コースの芙蓉Sを完勝したことは､他馬よりも大きなアドバンテージを持っていそうなオーソリティ｡新馬で負かしたブラックホールが札幌2歳Sを勝ったことで､この馬の評価もより上がった気がします｡やや外めの枠に入ってしまったので､その点が他馬との比較で気になるところ｡

てぃむさん
｢あまりにも人気がなさそうなので､ブルーミングスカイから｡中山の田辺Jも信頼出来るかと｡スタートが悪いのが気になりますが……｡八木さん､サラブレスタッフの方々､今年1年お世話になりました｡来年もよろしくお願いします｣

こちらこそお世話になりました｡来年も1年間､お互いに元気に競馬を楽しみましょうね!

さて､ブルーミングスカイの前走･黄菊賞は内から伸びず④着｡大外をぶん回した勝ち馬や鋭く伸びた②着馬と比べると､現状はスケールの面で見劣る気がするのですが…｡

それでは展開を予想しましょう! どうしても逃げたい馬がいない組み合わせ｡ハナはナリノモンターニュ(馬番6番)､パンサラッサ(馬番9番)､ラインベック(馬番13番)あたりか｡ラインベック(馬番13番)が大外から果敢にハナを奪う展開があるのでは?

コントレイル(馬番2番)､ヴェルトライゼンデ(馬番5番)､オーソリティ(馬番11番)など､有力馬が先団を形成｡

中団にブラックホール(馬番1番)､ワーケア(馬番7番)あたり｡

後方待機はディアセオリー(馬番10番)｡

どうしても逃げたい馬はいませんし､この時期の2歳馬たちの2000m戦ですから､ペースはスローが濃厚｡直線の瞬発力勝負になるとみます｡道中で引っかかっちゃう馬も出てきそうだなぁ｡

それでは買い目を発表します! 3連単で①着はコントレイル(馬番2番)流し｡相手はヴェルトライゼンデ(馬番5番)､オーソリティ(馬番11番)の2頭｡2点×各3000円で計6000円満額勝負です!

買い目を絞らざるを得ない1戦｡ギュッと絞りましたw スローの瞬発力勝負なら､中山でも対応可能とみてコントレイル(馬番2番)を軸に｡

ここまで触れていない馬が馬券に入っています｡ヴェルトライゼンデ(馬番5番)は前走･萩Sが鮮やかな勝利｡競馬が上手で､前走の舞台･京都より中山の方が向いている可能性がありそうな気がします｡

気になったけど最後に消した馬｢特選馬｣はワーケア(馬番7番)｡何が足りないということはなく､馬券に入れた3頭が中山の瞬発力勝負なら合っているイメージがするのです｡単純に買い目を絞らないといけないので｢手が回らない｣ということです｡

なんやかんやあった2019年｡最後の中央競馬G1です｡皆さんのもとに､ちょっと遅いサンタクロースが来てくれることを祈っておりますw

当コラム的には､来年1月2日に2019年の成績振り返り回をアップ､来年はフェブラリーSの前日2月22日から連載スタートします! 来年も一緒に競馬を楽しみましょうね!

それでは良いお年をー!

｢馬迷男｣2019年ミッション一覧

ミッション	達成状況
東京or中山で馬券的中	達成!
京都or阪神で馬券的中	達成!
新潟or福島or中京or小倉で馬券的中	達成!
函館or札幌で馬券的中	達成!
3連単的中	未達成
馬単的中	達成!
外国人騎手以外の単勝的中	達成!
1番人気以外を軸にして馬券的中	達成!
海外レースの馬券的中	達成!
払戻5万円以上の馬券的中	未達成
3週連続的中	不達成
年間回収率100%以上	未達成
特選馬の複勝率25%以下	未達成

2019年の回収率…29.4%
特選馬の成績…[4.5.3.40](複勝率23.1%)

---

｢ガールズジョッキー｣公式ツイッターアカウント
@grjockey

※投稿いただいた内容は､今後､弊社雑誌､書籍､ウェブ､その他の媒体へ掲載･収録させていただくことがあります｡ご了承ください｡