馬迷男の挑戦
2020年反省会。空前の好成績? 去年の的中、全部見せます! 馬迷男・第1部ラストラン!
あけましておめでとうございます! 馬券師格付け「一流馬券師への道」の最終ランクが“3連複(普通馬券師)"となった馬迷男・八木たかおです! うむ、普通が一番。
2021年のお正月、読者の皆さんはどのように迎えられたでしょうか? この原稿は12月30日に執筆中。僕は大晦日から元日にかけてインターネットで配信された、年越しイベントのMCのお仕事で新年を迎えているはず。酒を飲みながら紅白歌合戦を観る、いつもの過ごし方ができなかったのは残念ですが、このご時世、お仕事のお声がかかるだけでありがたいです。
実は、年越しイベントのお仕事を引き受けた後、東京の鉄道各社が大晦日の深夜運転を中止することを発表。「仕事の後、どうやって家に帰ればええねん。タクシーも走ってないでしょうに…。始発まで待機?」と思ったら、イベントを行うスタジオが自宅から徒歩20分ほどの距離。昨年ブレイクしたお笑いコンビ「ぺこぱ」風に言えば、「ちょっと遠いが歩けない距離ではないだろう」 仕事の現場がこんなに近所のことはなかなかありません。これはきっと2021年はついてるな! 馬券も当たりまくるな! 思い込みは大事。
そして新年は3日から仕事スタート。日の並びが悪くて正月休みがほとんどないので、ハナから帰省は断念。元日&2日の休みを漫喫すべく、“全力寝正月"で過ごしているはずです。あるいは川崎、名古屋、高知、帯広ばんえい、水沢、園田の馬券をチマチマ買い漁っているかも。このコロナ禍に普段とは変わらないなぁw
コロナ禍に関して言えば、例年、有馬記念は現地観戦しているのですが、昨年は“おうち有馬“。まあ、それは仕方ないんですけど、意外な影響が出ました。
1年を通して使う手帳はここ十数年、「優駿手帳」を愛用しています。JRAさんが販売しているこの手帳、1週間区切りになっていて、週末に行われる重賞競走も印刷されていて、何かと便利。毎年12月の中山開催時に中山競馬場内のターフィーショップで購入していたのですが、昨年はほら、競馬場に行けなかったじゃないですか。なので12月26日(土)にウインズ新宿まで調達に出かけることに。売店で新聞などと一緒に売られてるんですよ。
「わざわざ出かけるのめんどくさいなぁ、これもコロナのせいだなぁ…」なんて思うも天才的ひらめき! 嫁さんサービスも同時にすればいい! 以前から、嫁さんがマクドナルドのグラタンコロッケバーガーを食べたがっていたのを思い出しました。「手帳を買いに行くけど、グラコロを買いに一緒に行く?」夫婦で散歩がてらのお出かけにプラン微調整。テクテク歩いてウインズ新宿に到着。実はこちらも自宅から徒歩20分ほどの距離。
ところが、いざウインズ新宿の売店を覗いてみても「優駿手帳」が置かれていません。キョロキョロしていると売店の横に張り紙。「優駿手帳、完売しました。再入荷の予定はありません」。なんやて!? 仕方なく、ウインズ新宿近くのマクドナルドで購入した「グラコロ」の入った袋をぶら下げて帰宅。鮮やかなミッション・インコンプリート。なんか納得いかないw
「じゃあ、ネット注文すっか」と「ターフィー通販クラブ」をチェックしてみると、こちらも売り切れ。そして「今後の追加販売はございません」の文字が…。そんな人気手帳だったのか!? 競馬場のターフィーショップでは毎年、結構並んでたけどなぁ。競馬場の来場者が少ないから発行数を抑えたんですかね?
「では…」と、今度はネットで「優駿手帳」を検索してみると、フリーマーケットサイトに出品されていました。「えーっと、お値段は…ご、5000円!?」。定価は1000円だったはず。どんな高級手帳やねんw
というわけで、2021年は図らずも十数年使い続けた手帳をチェンジすることになりました。新型コロナの影響がこんなところにまでw コロナ許さん!
このモヤモヤした気分も有馬記念が的中していれば晴れたのでしょうが、ご存じの通り、モヤモヤが続いていますw さ、サラキアだと!?
1周目の4コーナー手前では、中団後方でクロノジェネシスのすぐ外にフィエールマンがいて、その2馬身後ろにサラキアという、結果的に上位3頭が固まった位置取り。そこからフィエールマンがぐーんと上がってポジションを取りに行きました。いつもと違う積極策をとったのは、C・ルメール騎手のレース後のコメント、「彼が好きな馬場ではなかった」ことがあらかじめ分かっていたからなんですかね。
もちろんルメール騎手が熟考した末の位置取りだったとは思いますが、11番人気で②着に突っ込んできたサラキアは松山弘平騎手の腹を括った後方待機策がズバリ。勝利が求められる2番人気と思い切った騎乗が許される11番人気では立場が違い過ぎるとは言え、サラキアが伸びたのだから、フィエールマンもいつもの末脚を生かすレース運びだったらどうだったのかなぁと思っちゃいます。③着に粘れた点は、さすがの地力だと思いますが…。モヤモヤ倍増w
一方、勝ったクロノジェネシスは課題のゲートを五分に出て、中団後ろから2周目3コーナー手前あたりでじわっと進出。終始馬群の外を回る位置取りでしたが、北村友一騎手が馬場の良いところを選んだのでしょうか? 何だか「無理なく自然に回ってきました」というレースに見えました。
今回の勝利でクロノジェネシスは「ポスト・アーモンドアイ」時代の主役を担う権利を獲得したと言えるでしょう。関係者コメントによると、来年は凱旋門賞をはじめとする海外進出も視野に入っているようです。楽しみですねぇ。状況はいろいろ難しいかもしれませんが、今年秋なら落ち着いてるかな?
そして北村友一騎手は有馬記念初騎乗でしたが、同コース・同距離の土曜12レース・グレイトフルSと日曜8レース・グッドラックHに騎乗してたんですね。グッドラックHで騎乗したディアスティマの馬主はクロノジェネシスと同じサンデーレーシングですし、周囲のバックアップも有馬記念の好騎乗に繋がったかもしれませんね。
②着サラキアは想像以上に馬がパワーアップしていることと合わせて、松山騎手の好騎乗にやられたという印象。牡馬に交じったことで評価を下げてしまいました。でも、この馬を馬券に入れるのは難しかったですよねぇ。牝馬のワン・ツーは有馬記念史上初らしいですね。“牝馬の時代"に完全に乗り遅れました。ドンマイ。
今年の競馬界は数々の偉業が達成されましたが、北村友一騎手、松山弘平騎手といった若手から中堅に差し掛かっている立場の騎手にスポットが当たる1年にもなりました。このあたりの世代の騎手が活躍してくるのは、競馬界にとって良いことなんでしょうね。今年は誰が活躍するんでしょうか。こちらも楽しみ。
気になったけど最後に消した馬「特選馬」となったバビットは10番人気で⑬着。キセキが出遅れたことで、展開が僕の予想とは全然違う形になりましたが、バビットに騎乗した内田博幸騎手も同じ心境だったはず。2周目4コーナーで並びかけてくるのがフィエールマンだとは思わなかったでしょうw 心中、勝手にお察し致します。
最終決戦・有馬記念の3連複は①着クロノジェネシス1番人気―②着サラキア11番人気―③着フィエールマン2番人気で73.7倍。これを400円分購入できていれば、最大目標の年間回収率100%に到達できたのに…。
結局、年間回収率は90.1%でフィニッシュ。「馬迷男ミッション」も「年間回収率100%以上」だけがクリアできず…。うーん、惜しかったけど、僕としては上出来ですw ジャパンCで派手なトリガミをかました上に、そこから4連敗するあたりが勝負弱さですね。実に僕らしいw
それでは、ここ数年恒例となっている2020年の馬迷男の的中、全部見せます!
1・中山記念
複勝1.2倍×6000円=7200円
2・高松宮記念
複勝8.1倍×4000円=3万2400円
3・大阪杯
単勝4.1倍×4000円=1万6400円
4・桜花賞
ワイド4.9倍×1000円=4900円
5・皐月賞
馬連6.6倍×2000円=1万3200円
6・ヴィクトリアマイル
馬連7.5倍×1200円=9000円
7・ユニコーンS
馬連6.1倍×1200円=7320円
8・宝塚記念
馬単53.5倍×200円=1万700円
9・アイビスSD
馬単21.9倍×200円=4380円
10・エルムS
3連複26.8倍×200円=5360円
11・京成杯AH
3連複233.5倍×300円=7万50円
12・セントライト記念
3連単126.0倍×100円=1万2600円
13・スプリンターズS
3連単225.4倍×100円=2万2540円
14・菊花賞
3連単87.4倍×100円=8740円
15・天皇賞・秋
3連単41.3倍×200円=8260円
16・マイルCS
3連単44.8倍×200円=8960円
17・ジャパンC
3連単13.4倍×100円=1340円
今年はたくさん当たりましたねぇ。広島カープ・小園海斗選手の打率と争った的中率は45戦17的中の3割7分8厘。小園選手が一軍でノーヒットでしたから完勝ですw 勝ったのは嬉しいけどアカンねん! 小園くんにもっと活躍してもらわんと!
今年の“ホームラン"と呼べるのは京成杯AHですね。13番人気③着のボンセルヴィーソを上手に拾えました。スプリンターズSも10番人気③着のアウィルアウェイが狙い通りに大外から突っ込んできてくれました。感謝感謝。高松宮記念のモズスーパーフレアの複勝8.1倍も嬉しかったなぁ。
今年はG1で1番人気がしっかり馬券に入ってくれたことが回収率&的中率の好成績に繋がったかもしれません。…ということは、こんな良い成績の年、もう生きている間に来ないかもw
すでにお伝えした通り、当コラム「馬迷男の挑戦」は現在の内容での連載を終了します。「馬券上手になる」がテーマのコラムですから、最後の年に回収率100%に迫れて良かったですw
忘れもしません。編集長さんから2010年のジャパンC当日、全レース終了後に居酒屋で飲んでいる時に「予想コラムを書きませんか?」というありがたいお話を頂きました。「え? 僕でいいんですか?」という気持ちでしたが、どうやら馬券下手を探していたようですw そこでライターのマーク長岡さんが「ちょうど良い馬券下手がいる」と推薦したと聞いていますw アイツめ!
そうそう、あの時のジャパンC、ブエナビスタの単勝を1万円買ってたんですよね。それが1位入線②着降着(ローズキングダムが繰り上がり①着)ですから、もうコラムを担当できるのは僕しかいませんw おもしろく外すことができるのは天賦の才。
編集長さんの「自由に書いていいですよ」という言葉に甘えて、2011年から10年間にわたって本当に自由に書かせて頂きました。時には広島カープや他のスポーツのことばっかり。女子アナやグラビアアイドルについて持論を語っていた時期もありました。なんだ、その予想コラムはw
そんな予想コラムが10年ですよ。10年って言ったら、カレンミロティックが生まれてから引退するまでですからね。あるいはアサカディフィートが生まれてから小倉大賞典を連覇して、平地最高齢重賞勝利記録を打ち立てるまでですから。とにかく“長い"ということです。
当初のオーダーは「試行錯誤している感じを出して欲しい」「ラジオで喋っているみたいな文章にして欲しい」だったように記憶しています。「試行錯誤」に関しては、狙わずとも演出できたのではないでしょうかw
「馬迷男の挑戦」というタイトルも編集長さんがつけてくれました。香港では競馬好きのことを「馬迷」と呼ぶんですって。いまだに「ホンマかいな?」と思っていますけどw 放送上では最近、あまり使わない方がいい言葉とされてはいますが、「釣りキチ三平」とか「野球狂の詩」みたいなことなんでしょうね。作品名なんだから問題ない…はず。
そして、この10年間書き続けて来られた最大の要因は、読者の皆さんが楽しんでくれて、メッセージを送ってくれたからです。本当にありがとうございました!
放送作家として普段からテレビやラジオ、ネットなどの番組を作っているので分かるんですけど、番組にメールやFAXを送るのって、楽しいけどめんどうな作業なんですよね。でも、番組作りには欠かせないんです。当コラムはメッセージを送っても「採用させて頂いたのでステッカーを送りまーす」みたいなグッズも無いしw 本当に楽しんでくれている方でないと送ろうとしないと思うんですよね。それが毎週たくさん届くんですから、本当にありがたかったです。
そして、どうやら新たな内容で今年もコラムを書かせて頂けるようです。まだどんな内容になるのかは決まっていませんが、新たなコラムでも読者の皆さんに楽しんで頂けるように精進したいと思います。少しでも読者の皆さんの馬券に貢献できるといいんですけどね。でも、僕は競馬の専門家じゃないから、やはりファン目線で楽しんじゃうんですよね。
さあ、2021年がスタートしました! きっと良い年になりますよ。まずは東西金杯、お互いにがんばりましょうね! 去年の東京大賞典はもう忘れた! 狙ったヒストリーメイカーが④着なんて、もう忘れたw
最後に改めて10年間、本当にありがとうございました! しばらくお休みを頂きますが、そのうち戻ってきますw 「馬迷男」の戦いはこれからも続くのです! 今年も読者の皆さんと楽しく「当たった!」「外れた!」と、元気に競馬を楽しめる1年になりますように! いや、きっとなりますw
「一流馬券師への道」
3連単(一流馬券師)
|
3連複(普通馬券師)
|
馬単(二流馬券師)
|
馬連(三流馬券師)
|
ワイド(競馬ビギナー)
|
単勝(競馬に興味ある人)
|
複勝(競馬を知らない人)
|
2020年ミッション達成状況
ミッション | 達成状況 |
G1的中 | 達成! |
G2的中 | 達成! |
G3的中 | 達成! |
ハンデ戦的中 | 達成! |
16頭立て以上のレース的中 | 達成! |
3連単的中 | 達成! |
年間回収率100%以上 | 不達成 |
特選馬の複勝率25%以下 | 達成! |
的中率で広島・小園選手の シーズン打率を超える |
達成! |
2020年の回収率…90.1%
2020年の的中率…3割7分8厘(45-17)
特選馬の成績…[0.6.3.42](複勝率17.6%)
広島・小園選手のシーズン打率…0割0分0厘(シーズン終了)
※投稿いただいた内容は、今後、弊社雑誌、書籍、ウェブ、その他の媒体へ掲載・収録させていただくことがあります。ご了承ください。