どうも! “馬迷男"八木たかおです! 今年は全国的に梅雨入りが早いようですね｡毎日のようにお天気がぐずつき､週末の馬場状態にやきもきします｡調子が梅雨入りするのはまだまだ早いのですが､先週の結果は馬場状態に左右されることになったようです｡

まずは､新馬券術｢牝馬限定戦は大きい馬作戦｣の検証から｡先々週に三条S(牝馬限定･新潟ダート1800m)でシンガリ人気を拾えたことから､新仮説｢ダート戦こそ馬体重に注目｣が浮上｡5/16中京8Rの4歳以上2勝クラス(ダート1800m)を狙ってみました｡


▲5/16中京8Rは8→5→9で決着

9頭立てという手ごろな頭数だったのですが､結果は不発｡3連単①着付けと､強気で狙ったマーブルサニー(馬番7番)は⑦着でした｡

マーブルサニーは3番人気&馬体重2番目タイということで､仮説｢『馬体重5番目以内』+『5番人気以内』の馬を狙う｣に適応｡また､前々走(1勝クラス②着)､前走(1勝クラス①着)と2戦連続で先行できていたので､ここも先行策を期待したのですが､ちょうど中団あたりの位置取りになって､勝負所から徐々にポジションを下げる厳しい展開になりました｡

①着メイショウヨソユキと②着ピクシーメイデンは共に馬体重452kg｡この数字は馬体重6番目タイ｡③着は馬体重1番目で､4番人気だったフラーレン｡後方から最後に差してきました｡馬券の軸にするならこっちだったか……｡

馬場状態は稍重でした｡軽量馬台頭の要因は軽いダートだったかもしれません｡ちなみに先々週の三条Sは良｡新仮説｢ダートで重い馬を狙うなら良馬場｣も考えなくてはなりません｡これからの雨の時季は要注意?

先週はG1･ヴィクトリアマイルも新馬券術｢牝馬限定戦は大きい馬作戦｣対象レースでした｡勝ったグランアレグリアは馬体重3番目&1番人気｡現役最強マイラーとはいえ､仮説｢『馬体重5番目以内』+『5番人気以内』の馬を狙う｣の対象｡ただ､②着ランブリングアレーは12番目､③着マジックキャッスルは16番目……｡

今週のオープンの牝馬限定戦は､日曜･東京11Rのオークス｡そのほか､ダートであれば土曜･東京12Rが牝馬限定の2勝クラス(ダート1600m)です｡芝の道悪だと､逆に馬格のある馬が好走しやすい可能性もありそうなので､このあたりを馬場状態に気をつけながら狙ってみましょう｡

続いては､新馬券術｢昇級戦は前走の上がりに注目作戦｣の検証です｡先週は､日曜の東京10R･青竜S(東京ダート1600m)のピースマッチングが対象馬だったのですが､⑧着に敗れました｡

このレースでピースマッチングの上がり3ハロンタイムは37秒6で､12頭中10番目｡末脚が通用しなかった…ように見えますが､ちょっと待った! ピースマッチングの前走を改めて確認してみると､不良馬場で3番手あたりを追走する先行策から､メンバー最速の上がり3ハロンタイムをマークしての勝利でした｡

4月2日の当コラムで､｢前走で逃げ切り勝ちを収めた馬で､なおかつ前走の上がり3ハロンタイムがメンバー中最速or2番目だった馬｣について検証した結果､｢逃げ切って､なおかつ他のメンバーの上がりタイムを大きく上回っている馬は能力が高い｣という仮説が浮上しましたが､先行策をとった馬にも同じことが言えるのでは?

ピースマッチングの前走のメンバー中最速だった上がり3ハロンタイムは36秒9｡2位は37秒1が2頭｡レース全体の上がり3ハロンタイムも37秒1｡ピースマッチングが大きくリードしていたわけでありません｡そして逃げた②着馬との差はクビ｡③着馬とはクビ+2馬身｡大きな差はついていません｡

先行して上がりタイムが優秀であれば､他馬をちぎる可能性もあるのに､そうならなかったということは､その上がりタイムの価値を疑うべきなのかも……｡新仮説｢前走で上がり3ハロンタイムが優秀だった逃げ･先行の好走馬は､着差が少なければ割引｣が浮上します｡

また､ピースマッチングの前走は不良馬場で､今回は良馬場でした｡馬場状態の大きな違いもありそうです｡このあたりのポイントを､改めて意識したいと思います｡

今週のオープンの登録馬では､オークス､平安S､鳳雛Sに対象馬がいます｡こちらは前走のポジションと着差､そして馬場状態に注目しながら狙ってみます｡

さて､先週発売された最新号で｢サラブレ｣本誌は休刊｡今後は｢サラブレモバイル｣を中心に競馬情報を配信していくそうですね｡まずは関係者の皆さん､26年におよぶ長い間､お疲れさまでした｡

僕も時々､ページや企画に関わらせて頂きました｡大変お世話になりました｡また､毎年発刊されていたムック｢全部見せます中央競馬｣で､スポーツ新聞のダジャレ見出しの優秀作を選ぶ企画などをやらせてもらいましたっけ｡“競馬のバラエティー担当“として､非常にやりがいのあるお仕事でしたw

休刊は残念ですが､競馬ファンの裾野を広げると共に､一時代を築いた雑誌だったと思います｡ただ､｢サラブレモバイル｣は続きます｡今後も当コラムでは､｢サラブレ｣本誌に詰まっていた“競馬を楽しむ心"を大切にしていきたいと思います｡



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