どうも! “馬迷男"八木たかおです! 今年もセレクトセールが終了｡他人による巨額の買い物を堪能させて頂きましたw 自分の財布には全く関係がないのに､金額が上がっていく時の高揚感はセリならではのもの｡購入された仔馬たちにはいずれ競馬場で､そしてテレビ中継でお会いできるはず｡｢おお､あの時の! しばらく見ないうちに大きくなったな!｣ 遠い親戚のような距離感で接したいと思います｡

さて､今週も新馬券術｢牝馬限定戦は大きい馬作戦｣の検証から｡特に未勝利戦､新馬戦で一定の成果をあげてきたこの新馬券術に関して､先週の当コラムでは馬券購入までの流れをまとめました｡改めてご紹介しましょう｡


そして､この流れで馬券を購入し､先週も複数の的中馬券を手にすることができました｡まずは11日(日)の福島2R3歳未勝利戦(ダート1700m)｡


▲7月11日福島2Rは1→13→6で決着

流れに従って､馬体重5番目(468kg)+4番人気だったデルマフゲン(馬番13番)を馬連流しの軸に抜擢しました(馬体重上位4頭はすべてふた桁人気)｡そして､このレースは､アラゴナイト(馬番1番)が3番人気で①着｡休み明けながらも休養前に安定した成績を収めていたことを評価して相手に入れていたことで､馬連13.3倍にたどり着きました｡

続いて､11日(日)の小倉6R2歳新馬戦(芝1200m)｡


▲7月11日小倉6Rは3→2→1で決着

流れに従って､馬体重494kgでメンバー中1番重く､単勝3.1倍のテイエムスパーダ(馬番3番)の単勝および馬単1点を購入したところ､見事①着｡1番人気で②着だったアンジーニョ(馬番2番)は426kgでも馬体重3番目でした｡単勝3.1倍､馬単5.7倍をゲット｡配当は控え目ながら1点買いなら上々です｡

また､的中馬券を手にすることはできませんでしたが､先週行われた牝馬限定戦の中で最上級条件だった11日(日)の函館12R函館道新スポーツ杯(芝1200m)でも､馬体重が2番目に重かったノクターンノーツが6番人気で③着と好走しました｡

今週の牝馬限定戦の中で最上級条件レースとなるのは17日(土)の函館12Rかもめ島特別(芝1800m)｡また､今週は牝馬限定の未勝利戦､新馬戦が6鞍｡特に土曜の前半戦で5鞍と偏っていますので､新馬券術を駆使して､土曜後半以降の軍資金を獲得したいところです｡

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続いては､新馬券術｢持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦｣の検証です｡七夕賞の対象馬となったうちの1頭､マウントゴールドが11番人気ながら④着と健闘｡③着ショウナンバルディ(9番人気)とはハナ差でしたから非常に惜しい結果となりました｡改めて､七夕賞出走馬の持ち時計上位を確認してみます｡

■七夕賞(芝2000m)
1位:1分57秒4(良)マウントゴールド
2位:1分57秒5(良)アールスター
3位:1分58秒2(良)ショウナンバルディ

持ち時計1位のマウントゴールドが､3位のショウナンバルディを0秒8離している形｡しかし､今回はショウナバルディがマウントゴールドを逆転しました｡0秒8はかなり大きな差に思えるのですが､なぜ逆転できたのでしょうか? 両馬が上位に入っているので､恐らく能力を十分発揮できたと仮定した上で､このような結果になった理由を考察します｡

この2頭の持ち時計は､昨年8月の小倉記念でマークされたもの｡マウントゴールドはハンデ54kgで③着､ショウナンバルディはハンデ53kgで⑦着でした｡

そして､今回の七夕賞のハンデは､マウントゴールド57kg､ショウナンバルディ55kg｡2kg差に広がっていました｡斤量について一般的に言われているのが1kg=1馬身=0秒2｡この公式を先ほどの持ち時計に当てはめた場合の“想定持ち時計"は下記の通り｡

マウントゴールド:1分57秒4→1分58秒0
ショウナンバルディ:1分58秒2→1分58秒6

ショウナンバルディが逆転した事実を踏まえると､持ち時計あるいは想定持ち時計の0秒6差はセーフティリードではないのかもしれません｡しかし､逆に言えばこんな仮説も考えられるのでは? 新仮説｢想定持ち時計0秒7差以上は信頼｣｡ただし､この新仮説は芝のレースに限定されるかもしれませんので､現状では取り扱いに注意が必要です｡

また､ダートのレースですと､道悪になると状況が大きく異なるので､持ち時計→想定持ち時計への変換が難しくなります｡芝､ダートごとにどれくらいタイム差があれば信頼できるのかは変わってきそうなので､今後､検証を進めていきたいと思います｡

以上を踏まえ､今週狙えそうなレースは下記の2鞍です｡

■函館2歳S(函館芝1200m)
1位:1分7秒9(良)ポメランチェ
2位:1分8秒5(良)ナムラリコリス
3位:1分9秒0(良)リトス

■中京記念(小倉芝1800m)
1位:1分45秒4(良)アメリカズカップ
2位:1分45秒5(良)ボッケリーニ
2位:1分45秒7(良)ディアンドル

函館2歳Sはポメランチェの持ち時計が優秀で､2位を0秒6離しています｡その上､2位のナムラリコリスの持ち時計は52kgでマークしたものなので､54kgを背負う今回の想定持ち時計は1分8秒9｡1秒0の差があります｡

キャリアの浅い2歳馬のレースですし､今回が芝1200mは初めてという馬もいますが､ポメランチェは馬券の軸として期待できるかもしれません｡馬単･3連単のアタマに据えた上で､馬連･3連複で保険をかける手がありそうです｡

中京記念はアメリカズカップの持ち時計が58kgを背負ってマークしたものだったので､今回のハンデ54kgを考慮して0秒8減算すると､想定持ち時計は1分44秒6｡2位ボッケリーニは想定持ち時計と持ち時計が同じ1分45秒5なので､0秒9と大きく引き離しました｡アメリカズカップはこのところ大きな着順が続いていて､恐らく人気は無さそうですが……｡色気満々で､一発狙ってみたいところ｡

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新馬券術｢昇級戦は前走の上がりに注目作戦｣に関しては､先週は対象馬がいませんでした｡今週のオープンのレースでは､ジュライSのマリオがただ1頭の対象馬｡仮説｢『前走上がり最速』+『4コーナー中･外･大外』は期待度アップ｣には当てはまります｡

しかし､前走がハンデ戦の松風月S(3勝クラス)で54kgを背負っての勝利ですから､仮説｢前走の条件に注意｣にもマッチング｡さらに今回は別定戦｡どんな結果になるでしょうか｡

そして､今週はお試しで新たな作戦を実施｡それは､前走がオープンのレースでメンバー中上位の上がりタイムを記録した馬を狙う作戦です｡

新馬券術｢昇級戦は前走の上がりに注目作戦｣は､人気を落とすことがある昇級馬を狙い撃ちして好配当を狙う作戦｡ただ､一般的には上位のレースで速い上がりをマークした馬の方が信頼できるはず｡

今週だと､ジュライSのデアフルーグ､函館記念のドゥオーモ､ハナズレジェンド､マイネルウィルトス､中京記念のクラヴェル､メイケイダイハードあたりが該当｡この馬たちを馬券に絡めて､まずは様子をみたいと思います｡

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さて､最後は｢文通コーナー2021｣｡今週のテーマは｢馬券の相性が良いジョッキー｣! 馬券を購入していると､なぜだかジョッキーとの間に相性が発生することってありますよね｡今回は読者の皆さんと好相性のジョッキーについてメッセージを募集しました｡早速ご紹介です!

シンゲンさん
｢Club JRA-Netに加入していると自分の騎手別回収率が見られるんですが､今年は現在のところ鮫島克駿騎手が､昨年だと酒井学騎手がトップでした｡さほど人気にならないタイプの関西所属のジョッキーと相性が良いようです｣

そうそう､｢Club JRA-Net｣の｢騎手別回収率｣ってたまに見るとおもしろいですよね｡｢あれ? このジョッキーと!?｣と､自分は意識していないのに好相性のジョッキーを見つけることができます｡鮫島克駿騎手と酒井学騎手ですと､人気薄の馬を好走させてくれた時に､上手に馬券に入れていたパターンかもしれませんね｡夏競馬でも活躍してくれるイメージがありますので､良いお付き合いが続きますようにw

ちなみに僕も自身の｢騎手別回収率｣を久しぶりに見たところ､今年の1位は平沢健治騎手､2位は小野寺祐太騎手でした｡障害レース好きが丸見えw

黒いアヒルさん
｢相性の良いジョッキーは木幡巧也騎手です｡特にメインレースを外した後の最終レースで『お願い!』と狙ってみると､穴を開けてくれるパターンが多いです｣

最終レースで助けてくれるジョッキーは良いジョッキーw 明日あるいは来週への活力と軍資金をもたらしてくれるのですから大感謝ですね｡木幡巧也騎手は先週日曜の福島12R･彦星賞でも､13番人気のグラスボイジャーで逃げ切り勝ち｡次の爆走はぜひ拾いたいですねぇ｡

それでは来週の｢文通コーナー｣のテーマを発表します｡｢セレクトセール｣も終わったところなので､来週は｢好きな種牡馬｣でいかがでしょうか｡

安定感のあるタイプや一発ホームランタイプなど､種牡馬のキャラクターも様々｡現役時代と種牡馬になってからのイメージが変わる馬もいますよね｡あとは育成ゲームでお世話になった種牡馬もいそう｡すでに引退した種牡馬でもOKですよ｡皆さんのメッセージをお待ちしています!



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