どうも! “馬迷男"八木たかおです! 当コラムは今年3月にリニューアルオープン｡3つの新馬券術がまずまず形になってきて､最近は応用も考えながら馬券を購入しています｡時には上手くいって的中馬券を手にすることもありますが､実は先週､エリザベス女王杯で盛大にしくじりました…｡ちょっと頭がボーッとするくらいのショック! 詳しくは後ほど､涙を拭いながらご報告しますw

13日(土)は好調でした｡新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣で､堺Sの対象馬だった2頭､ミステリオーソが5番人気②着､ジュディッタが3番人気③着と馬券圏内を確保｡この2頭から流した3連複フォーメーションで56.5倍をダブル的中できました｡


▲堺Sは1→9→13で決着

ミステリオーソは2戦連続の②着となりましたが､前走は3番人気で､今回は5番人気｡出負けが多いことが､人気を下げた理由かもしれません｡僕もその点が気になったため､もう1頭の対象馬で､こちらは3戦連続の馬券圏内となったジュディッタを軸とした馬券も購入したわけですが､ミステリオーソもしっかり走ってくれました｡

7番人気①着のブラックアーメットは前走が0秒6差⑤着でしたが､斤量は前走が55kgで､今回は53kg｡もうひと押しを期待して馬券に入れたのが正解でした｡

そして､堺Sのひとつ前の岸和田Sではワイド12.0倍が的中しました｡このレースの対象馬は4頭いて､そのうちパラダイスリーフが1番人気③着､スカーフェイスが9番人気①着｡パラダイスリーフ以外の3頭がいずれも人気薄で､ワイドでも好配当が期待できるとみて､パラダイスリーフから流しました｡


▲岸和田Sは11→4→5で決着

岸和田S､堺Sはどちらもハンデ戦で､この新馬券術がハンデ戦との相性が良いことを証明できました｡しかし､岸和田Sの馬券的中が翌日の大一番に影響するとは…｡

このほか､先週の対象馬では福島記念でアラタが1番人気③着､銀嶺Sでフルヴォートが1番人気②着､エリザベス女王杯でステラリアが7番人気②着と好走しました｡

続いて､データ蓄積を続けている､前走よりも直線距離が長いコースを走った対象馬の成績も見ていきます｡秋競馬が開幕した9月11日以降の対象馬は延べ128頭で､その成績は[13.18.14.83]｡そして…｡

■直線距離が長いコースを走った対象馬
[8.10.10.52](勝率10.0%､複勝率35.0%)

■直線距離が同じか短いコースを走った対象馬
[5.7.4.32](勝率10.4%､複勝率33.3%)

両項目の比較で差がなくなってしまったので､データの洗い直しを行います｡今回は直線距離によって各競馬場を以下の通り､“ロング"“ミドル"“ショート"の3項目に分類しました｡

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

その上で､同じ項目内での転戦､たとえば“ミドル“から"ミドル“への転戦の場合は｢直線距離が同じ｣としてカウント｡対象馬延べ128頭の成績を当てはめてみると､意外なデータが見えてきました｡

■直線距離延長
[5.8.8.38](勝率8.5%､複勝率35.6%)

■直線距離が同じ
[7.7.5.32](勝率13.7%､複勝率37.3%)

■直線距離短縮
[1.2.2.13](勝率5.6%､複勝率27.8%)

｢直線距離が同じ｣が勝率､複勝率とも1番｡｢直線距離延長｣は勝率がやや低くなっています｡このデータを踏まえると､馬券の頭から狙うのは前走と直線距離が同じくらいのレースに出走してきた対象馬となりそうです｡

末脚自慢の対象馬が｢直線距離延長｣となると狙ってみたくなりますが､差して届かずの②着や③着というレースも確かによく見る気が…｡脚の使いどころや仕掛けのタイミングが難しくなったり､長い直線を意識してペースが遅くなることが原因かもしれません｡

今後はこのデータを蓄積していくことで､新たな傾向が見えてくるでしょうか｡検証を続けていきたいと思います｡また､これまで文末のまとめでは､｢直線距離延長｣に該当する対象馬の馬名の前に｢◯｣をつけていましたが､今後は｢直線距離が同じ｣に該当する馬に｢★｣をつけていきます｡

---

続いて､新馬券術｢持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦｣の検証です｡先週は狙い馬3頭のうち､ユートピアSのシングフォーユーが6番人気②着と好走｡持ち時計をベースに1kg=0秒2で計算する“想定持ち時計"で1位でした｡馬券は的中しませんでしたが､8頭立てで馬連14.1倍､3連単87.3倍というまずまずの配当を演出｡

シングフォーユーは近2走が⑥⑬着だったこともあってか､あまり支持が集まりませんでしたが､これまで3勝クラス以上で②着が3度｡この新馬券術では､成績にムラがあるタイプの馬でも､持ち時計のみに着目することでピックアップすることができるようです｡さらに､今回のように人気が下がったところで狙えればベターですね｡

今週､狙えそうなレースは下記の3鞍です｡

■尼崎S(阪神芝外2400m)
1位:2分23秒7(良)エドノフェリーチェ
2位:2分24秒3(良)エヒト
3位:2分24秒6(良)エクセレントミスズ

■福島民友C(福島ダート1700m)
1位:1分41秒3(重)トップウイナー
2位:1分41秒6(重)ダノンスプレンダー
3位:1分42秒9(不良)ケイアイパープル

■霜月S(東京ダート1400m)
1位:1分21秒3(稍重)ミッキーワイルド
2位:1分22秒3(良)ヘリオス
3位:1分22秒4(不良)レディバグ

尼崎Sは“想定持ち時計"2分23秒7のエドノフェリーチェが1位で､2位で2分24秒5のエヒトを0秒8リード｡ペースや展開に左右されやすい芝2400mですが､ここはエドノフェリーチェを信頼します｡

福島民友Cの“想定持ち時計"比較は1位が1分41秒7のトップウイナー､2位が1分41秒8のダノンスプレンダーで､この2頭が3位を1秒以上引き離しています｡しかし､トップウイナーとダノンスプレンダーの持ち時計は､レコード決着となった今年のプロキオンS(小倉)で記録されたもの｡ここは2頭を控えめに狙ってみます｡

霜月Sの“想定持ち時計"1位は1分21秒3のミッキーワイルドで､2位に1秒0差をつけています｡ミッキーワイルドは6戦連続で馬券圏外に敗れていますが､2年前のこのレースの勝ち馬｡その時と同じハンデ56kgということで､一発に期待します｡

---

最後は､新馬券術｢牝馬限定戦は大きな馬作戦｣の検証です｡冒頭の｢盛大にしくじった｣のがエリザベス女王杯でした｡勝ったアカイイトは馬体重1番目で10番人気､②着ステラリアは馬体重4番目で7番人気でしたが､馬券を的中できず…｡

ここで改めて､｢牝馬限定高配当バージョン｣の流れを確認してみましょう｡


これに適合したのはステラリアで､普段ならこの馬から馬体重5番目以内の馬や気になった馬に流していくのですが､今年のエリザベス女王杯は皆さんご存じの通り“3強"の対決が注目されていました｡

｢よもや3頭すべてが馬券圏内を外すことはないだろう｣と考えた上で､閃いたのが前日の岸和田Sと同様の馬券作戦｡つまり､ステラリアからワイドで3強に流す馬券です｡

｢ワイド3点で10倍ゲットは美味しい｡あわよくば2点的中も…｣なんて思ってレースを見ていたら､まさかの結末｡いつも通り購入していれば馬連518.7倍が的中していた可能性があったのに…｡完全な応用失敗でした｡

先週はエリザベス女王杯以外の牝馬限定戦でも馬体重の重い馬が好走｡14日(日)の東京6Rは､①着が馬体重4番目で3番人気のユキノエリザベス､②着が馬体重1番目で5番人気のタマテバコ､③着が馬体重5番目で2番人気のクロスマジェスティでした｡また､前述したユートピアS②着のシングフォーユーは馬体重3番目･6番人気での好走｡このほかにも､上位人気で馬券圏内に入った馬も複数いました｡

エリザベス女王杯の悲劇は簡単に払拭できませんが､今週は3場で牝馬限定戦が11鞍｡少頭数のレースを中心に3連単でも勝負して､立ち直りのきっかけとなる馬券を手にしたいものです｡

なお､先週急浮上した仮説｢2歳牡牝混合OPは馬体重1番目を要チェック｣ですが､デイリー杯2歳Sの馬体重1番目プルパレイは3番人気④着｡福島2歳Sの馬体重1番目ショウナンマッハは3番人気④着｡ともに､あと一歩､馬券圏内に届きませんでした｡福島2歳Sは馬体重2番目のニシノレバンテが7番人気②着､5番目のブランデーロックが13番人気③着で､上手く使えば形になりそうなのですが…｡

それでも､今年10月以降の2歳牡牝混合OPで､馬体重1番目の馬の成績は[2.2.2.3]と､まだまだ優秀｡引き続き､今週は東京スポーツ杯2歳Sの馬体重1番目の馬に注目してみます｡

---

さて､新馬券術を開発したり､さらにその新馬券術を応用してみたりと､試行錯誤を続けている当コラムですが､それもすべては馬券を的中させるためです｡そんな中､先日､驚きのネット記事に出会いました｡｢ムツゴロウ王国｣でおなじみ…と言っても若い読者さんはご存じないかもしれませんが､ムツゴロウさんこと畑正憲さんのインタビュー記事です｡競馬などギャンブルがお好きなことで有名でしたが､ムツゴロウさんの馬券への取り組みが独特でした｡

馬券が外れると､敗因を知るために自分で馬を育てて､調教して､自分で乗って草競馬に出走｡｢それを何度もやらなきゃ馬のことはわかりません｣と語っておられました｡さすがムツゴロウさん｡そんな競馬ファンはそうそういませんw これくらい全力で取り組まないと馬券は当たらない…という話だと思って受け止めます｡

今週のマイルCSも豪華メンバーが揃いました｡新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣でシュネルマイスターが対象となっていますが､気になるのはサリオス｡上がりがかかっている今年の阪神であれば､この馬のパワーがさらに活きるのでは? 集中のスポーツ新聞などを読んでいても春よりは状態が良さそうに思えますし､人気もきっとそこそこのはず｡好配当を呼び込んでくれることに期待します｡ムツゴロウさんの狙いはどの馬だろう…｡



※投稿いただいた内容は､今後､弊社雑誌､書籍､ウェブ､その他の媒体へ掲載･収録させていただくことがあります｡ご了承ください｡