どうも! “馬迷男"八木たかおです! 今週､アグネスデジタルが旅立っていきました｡芝･ダートの両方でG1を制した“二刀流"といえる馬でした｡

アグネスデジタルが勝った01年天皇賞･秋は､クロフネが出走できずダートの武蔵野Sに回る形になり､クロフネは武蔵野SとジャパンCダートを圧勝｡“二刀流"アグネスデジタルがクロフネの“二刀流"を目覚めさせたとも言えそうです｡先週はクロフネの娘の白毛馬ソダシがチャンピオンズCでダートに初挑戦｡20年前から脈々と続くドラマを見られて､競馬ファンは幸せですね｡

当コラム的は､先週は馬券でも幸せでした｡市川Sの3連複165.2倍を的中! 新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣の対象馬ヴォワドアンジェが10番人気③着に激走してくれました｡


▲市川Sは9→11→4で決着

軸にしたヴォワドアンジェは1勝クラス､2勝クラスを連勝していて､前走の上がりはメンバー最速｡今回は前走から2kg増のハンデ52kgでしたが､直線で馬群の内からグイグイ伸びて③着を確保してくれました｡

勝ったブランクチェック(6番人気)は前走が1年ぶりで⑭着でしたが､休養前にはレパードS③着､3勝クラス②着がありました｡｢ひと叩きで変われば｣と馬券に入れて正解でした｡

また､先週はチャレンジCで対象となった3頭のうち､ソーヴァリアントが1番人気①着､ペルシアンナイトが5番人気③着と好走しました｡馬券は的中しませんでしたが…｡

チャレンジC②着は4番人気のヒートオンビート｡この馬が抜けたために的中しなかったのですが､思い返せばこの新馬券術で過去に何度も対象馬になっていた馬｡休み明けで臨んだ前走の京都大賞典は⑧着でしたが､前走はG2､今回はG3で､グレードが下がっていた点に注目するべきだったかもしれません｡このあたりにも新馬券術のタネがありそうです｡

なお､秋競馬が開幕した9月11日以降の対象馬は[19.21.19.111]という成績で､各競馬場を直線距離によって“ロング"“ミドル"“ショート"の3項目に分類した上で､前走から｢直線距離延長｣､｢直線距離が同じ｣､｢直線距離短縮｣ごとの成績をまとめると､以下の通りとなっています｡

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

■直線距離延長
[6.8.9.44](勝率9.0%､複勝率34.3%)

■直線距離が同じ
[12.10.6.50](勝率15.4%､複勝率35.9%)

■直線距離短縮
[1.2.5.17](勝率4.0%､複勝率32.0%)

先週はチャレンジC③着のペルシアンナイト､市川S③着のヴォワドアンジェがいずれも｢直線距離短縮｣｡この2頭が｢直線距離短縮｣の複勝率を上昇させましたが､勝ち切れない傾向は続いています｡

中山開催がスタートした関係で｢直線距離短縮｣のデータが増えそうなのですが､早速､市川Sでヴォワドアンジェが好走しました｡今後も中山の動向は､特に注目したいと思います｡

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続いて､新馬券術｢牝馬限定戦は大きな馬作戦｣の検証に移ります｡先週は5日(日)の阪神1Rで､馬体重2番目で3番人気だったペイシャイシュタルが②着｡この馬から流した馬連が的中しましたが､①着が1番人気だったため､3.8倍の堅い決着となりました｡


▲5日阪神1Rは6→5→3で決着


ペイシャイシュタルは3番人気ながら11.1倍とそこそこのオッズだったため､｢これは美味しい1頭かも…｣と思ったのですが､その分､馬体重1番目で勝った1番人気馬が1.4倍と圧倒的支持を集めていました｡馬体重3番目だった馬が10番人気で④着に入っているのですが…｡

このようなオッズの場合､1番人気の馬に絞って厚く買う馬券作戦もありそうですが､的中しても高配当は期待できません｡今回のトリガミは高配当を狙うためのチャレンジだったとしましょう｡

ちなみに､先週は4日(土)の中京3Rで馬体重1番目だったハクサンライラックが9番人気①着｡同日の阪神12Rでは馬体重3番目だったマーチリリーが9番人気③着と､人気薄で激走しています｡

この2頭はどちらも9番人気ですから､｢牝馬限定高配当バージョン｣では軸になりません｡ただ､2頭とも従来からこの新馬券術で重視している逃げ･先行での好走でした｡｢牝馬限定逃げ･先行狙いバージョン｣を開発すれば､新たな高配当狙いの馬券作戦が成立するかもしれません｡今後の研究課題とします｡

今週の牝馬限定戦は3場で10鞍あります｡特に昨年の阪神JFはソダシが馬体重3番目で1番人気①着､サトノレイナスが2番目で2番人気②着､ユーバーレーベンが4番目タイで6番人気③着と､馬体重の重い馬が上位を独占したレースです｡｢牝馬限定高配当バージョン｣に当てはめてみれば､ユーバーレーベンを軸にして3連複50.2倍を的中できていた可能性もありそう｡今年は皆さんも､馬体重の重い馬を狙ってみては?

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続いて､新馬券術｢持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦｣の検証です｡先週の対象レースは5日(日)の逆瀬川Sのみでしたが､狙い馬2頭のうち､シンボが3番人気③着に好走しました｡

しかし､馬券はもう1頭の狙い馬から入り､取り逃してしまうところが僕の勝負弱さ｡8頭立てで3連複45.3倍､3連単315.7倍と好配当になったのに残念です｡しかし､この新馬券術はかなり狙いを絞れる傾向があるので､今後もチャンスがありそうです｡

実は前回､対象レースに挙げるか迷ったのが南総S(中山芝1200m)｡このレースは持ち時計上位の馬に､時計の速かったこの夏の小倉芝で持ち時計をマークした馬が多かったんです｡そして､結果は持ち時計2位だったマイネルジェロディが6番人気①着､1位の馬は馬券圏外｡持ち時計を使った馬券作戦の難しさを再認識しました｡

時計の速い馬場で持ち時計をマークした馬をどう扱うか｡また､持ち時計2位や3位の馬を狙えるのはどんなタイミング･条件なのか｡まだまだ研究の余地がありそうです｡

そして､今週も持ち時計の評価に悩む馬がいるのですが､狙えそうなレースは下記の3鞍とさせていただきます｡

■師走S(中山ダート1800m)
1位:1分48秒3(不良)アッシェンプッテル
2位:1分48秒6(重)アメリカンシード
3位:1分49秒0(重)ペオース

■常総S(中山芝1800m)
1位:1分44秒4(良)レッドイグニス
2位:1分45秒6(良)シングフォーユー
3位:1分45秒7(稍重)ジョディー

■オリオンS(阪神芝2200m)
1位:2分9秒7(良)ネプチュナイト
2位:2分11秒2(良)サウンドバーニング
3位:2分11秒9(良)ジョウショームード

師走Sは“想定持ち時計"1分48秒1のアッシェンプッテルが､2位を0秒7引き離しています｡ここはハンデ53kgのアッシェンプッテルに期待します｡

常総Sは“想定持ち時計"1分43秒8のレッドイグニスがダントツ｡2位に1秒6差がついています｡しかし､レッドイグニスが持ち時計を記録したレースは19年のダービー当日のむらさき賞で､この時期の東京開催は時計が速くなりがち｡レッドイグニスを狙いますが､時計ほどの信頼は置きづらいかもしれません｡

オリオンSも“想定持ち時計"2分10秒1のネプチュナイトが飛び抜けていて､2位のサウンドバーニングを1秒7リードしています｡実は､この2頭が持ち時計を記録したレースは19年4月の比良山特別で､ネプチュナイトは日本レコード､サウンドバーニングは⑦着でした｡この持ち時計を信頼していいかどうか微妙なので､控えめに狙ってみます｡

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さて､最近肩凝りがひどくなり､首や肩に痛みを感じるため､週2回くらいのペースでマッサージに通っています｡先日､若い男性のマッサージ師さんが僕のスマホケースにオジュウチョウサンがデザインされているのを見て､｢競馬お好きなんですか?｣と質問されました｡で､そこから｢実は僕もウマ娘をしていまして…｣と告白されて､しばし競馬トーク｡｢この前､レースの映像を観たんですけど､ディープインパクトってすごかったんですね｣なんて､初々しい感想を語ってくれました｡

｢八木さん､好きな馬はいるんですか?｣と聞かれて､｢昔の馬だからご存じないと思いますよ｡ホワイトストーンとか､ノースフライトとか｣と答えると､やっぱり知りませんでした｡まあ､しょうがない｡そこは想定内｡僕たち競馬ファンは､｢ウマ娘｣ブームの今こそ､競馬のドラマをビギナーの皆さんに伝えるチャンスかもしれませんね｡



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