どうも! “馬迷男"八木たかおです! 先週は新人の角田大河騎手が5日(土)の阪神1R＆2Rを連勝｡初騎乗からの連勝は1996年の福永騎手以来26年ぶりだそうで､土曜の朝からいいものを見せてもらいました｡減量特典がある新人騎手は､馬券的にも展開予想的にも気になる存在｡早く新人騎手の皆さんの特徴･個性を掴みたいものです｡

先週から3歳クラシックのトライアルがスタート｡この時期の3歳馬もまだ特徴･個性が掴みづらいものですが､先週は新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣の対象馬だったアスクビクターモアが弥生賞ディープインパクト記念､ナミュールがチューリップ賞を勝ちました｡この2頭はいずれもページ最下部に掲載している対象馬の中で『直線距離が同じ』の｢★｣付き｡①着狙いが期待できる2頭でした｡

しかし､馬券はこの2頭を①着付けにして流した3連単はハズレ…｡新馬券術｢牝馬限定戦は大きな馬作戦｣で狙ったチューリップ賞のサークルオブライフの複勝のみ的中しました｡G1ホースが馬体重2番目で出走してきたため､自分としてはちょっと大きめの金額で購入しましたが､期待に応えてくれました｡

▲チューリップ賞は6→1→3で決着

先週の対象馬は6鞍で18頭出走し､[4.2.1.11](勝率22.2%､複勝率38.9%)とまずまずの成績｡前述した2頭のほかにも､総武Sでバーデンヴァイラーが1番人気①着､サンダーブリッツが2番人気②着､斑鳩Sでルプリュフォールが4番人気①着､弥生賞ディープインパクト記念でドウデュースが1番人気②着でした｡ところが､いずれのレースでも手元に的中馬券は無し…｡

なお､先週の｢★｣付きは[3.0.1.5](勝率33.3%､複勝率44.4%)ですから､対象馬たちは期待には応えてくれています｡そして､9頭の単勝を均等買いしていた場合の回収率は172%｡馬券の調子が悪い場合は「★」付きの単勝で様子を見る…そんな立ち回りが必要な時もあるようです｡


◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください｡3連単･馬単の頭､WIN5で狙うなら､『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります｡『直線距離延長』の｢◯｣付き､『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います｡

ここで当コラムが特に簡単な新馬券術候補として現在検証を続けている､｢3歳OP限定､メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も検証しておきましょう｡

先週はチューリップ賞で2頭､弥生賞ディープインパクト記念で1頭の計3頭が注目馬だったのですが､いずれも馬券圏外でした｡これで､今年の3歳OPにおいて､出走前時点でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[3.5.2.9](勝率15.8%､複勝率52.6%)となりました｡複勝率は依然､高い数字を保っていますが､勝率については検証を始めた4週前(27.3%)から徐々に下がっています｡

この傾向をどう分析するべきでしょうか? クラシックのトライアルが始まる時期になると､地力が高い馬が出走してくるため､切れだけでは勝ち切れなくなるのかもしれません｡

一方で高い複勝率を考慮すると､馬券作戦が2つ考えられます｡1つは｢頭で狙わず､連複系で狙う｣｡もう1つは｢トライアル以外の3歳OPで狙う｣｡今週からはこの2段構えで検証してみようと思います｡

今週はアネモネS(中山芝1600m)のフィールシンパシー､昇竜S(中京ダート1400m)のラヤス､フィリーズレビューのブッシュガーデンが注目馬｡トライアルあり､ダート戦ありで､どんな結果が出るのか楽しみです｡

---

続いて､新馬券術｢持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦｣の検証に移ります｡先週の狙い馬は潮来特別のラヴィンジャーが3番人気⑤着､大阪城Sのスーパーフェザーが3番人気⑦着｡この新馬券術で的中馬券に辿り着くことはできませんでした｡

潮来特別は中山2500mで出走馬8頭中5頭がこの距離未経験だったため､“控えめに狙う"としていたレース｡①＆③着が未経験の馬でした｡また､大阪城Sのスーパーフェザーは2ヶ月半ぶりでした｡

今週狙えそうなレースは下記の4鞍｡そのうち3鞍が新馬券術と相性の良いハンデ戦なので､今週こそは的中馬券を手にしたいところです｡

■アクアマリンS(中山芝1200m)
1位:1分7秒1(良)サトノジヴェルニー
2位:1分7秒6(良)レノーア
3位:1分7秒8(良)アーズローヴァー

■中京スポーツ杯(中京ダート1400m)
1位:1分22秒5(重)アオイツヤヒメ
2位:1分22秒6(重)メイショウコゴミ
3位:1分22秒8(重)エピックアン

■飛鳥S(阪神芝外1800m)
1位:1分44秒4(良)ルペルカーリア
2位:1分44秒9(良)ステイオンザトップ
2位:1分44秒9(良)シンボ

■昇竜S(中京ダート1400m)
1位:1分23秒6(重)グットディール
2位:1分24秒3(不良)ジレトール
3位:1分24秒7(不良)ペプチドヤマト

この4レースのうち､上から3レースがハンデ戦｡アクアマリンSは､持ち時計をベースに今回の斤量1kg増減=0秒2で計算する“想定持ち時計"を比較すると1分6秒9のサトノジヴェルニーがトップ｡2位以下に0秒6差をつけています｡ここはサトノジヴェルニーに期待です｡

中京スポーツ杯は持ち時計を“想定持ち時計"に変換すると､1位に1分22秒0のメイショウコゴミが浮上して､2位を0秒7リードしています｡軽ハンデ52kgに期待して､メイショウコゴミを狙います｡

飛鳥Sの“想定持ち時計"1位は1分44秒4のルペルカーリアで､2位に0秒7差｡持ち時計の比較よりも大きい差が付いています｡ここはルペルカーリアの巻き返しに期待｡

昇竜Sは3歳戦ということで実験的に狙いたい一戦｡“想定持ち時計"1位は1分23秒8のグットディールで､2位以下を0秒9以上引き離しています｡また､持ち時計を記録したレースの馬場状態はグットディールが重馬場だったのに対し､2位の馬は不良だったのでタイム差以上の評価もできそう｡

3歳戦は持ち時計を詰める馬が出てくる可能性がありますが､ここはグットディールを狙います｡前回､実験的に狙ったマーガレットSのショウナンマッハは4番人気②着｡こちらはどうでしょうか｡

---

続いて､新馬券術｢未勝利戦は初ダート馬作戦｣の検証です｡この新馬券術も先週は的中馬券がありませんでした…｡


先週､ダートの未勝利戦に出走した初ダートの馬の成績は[0.2.2.24](複勝率14.3%)｡このうち前走8番人気以内に絞ると[0.2.2.9](複勝率30.8%)で､馬券圏内に入った馬はすべて前走8番人気以内でした｡

一方､先週はダートの未勝利戦で初出走の馬は[3.0.0.27]で､“勝つか馬券圏外”という成績でした｡先週も触れていますが､やはり今後は初出走の馬がポイントになりそうです｡

先週の結果をヒントにすると､勝った3頭の共通点は以下の通りとなります｡

[1]4番人気以内(4番人気以内に限ると[3.0.0.5])
[2]牡馬(4番人気以内の牡馬に限ると[3.0.0.2])
[3]偶数馬番(4番人気以内の偶数馬番に限ると[3.0.0.1])

6日(日)中山1Rのように､16頭中6頭が初出走(そのうち初出走のミッキーストロングが勝利)というレースも出てきました｡先週の結果をヒントにして､今後は初出走の馬もチェックしていきたいと思います｡

---

最後に､新馬券術｢牝馬限定戦は大きな馬作戦｣を簡単に｡先述の通り､狙っていたチューリップ賞は馬体重2番目で2番人気のサークルオブライフが③着に入り､複勝が的中しました｡


今週の牝馬限定戦は3場で15鞍｡そのうち､3歳限定の特別競走はアネモネS､フィリーズレビューです｡

---

さて､冒頭で触れた角田大河騎手のデビュー2連勝ですが､騎乗馬は1Rがメイショウソウゲツ(8番人気)､2Rがメイショウトール(2番人気)でした｡先週､新人騎手が騎乗した｢メイショウ｣の馬は[2.0.2.2]で､勝った2頭以外にも今村騎手が騎乗したメイショウシロガネが5日阪神7Rで3番人気③着､角田河騎手が騎乗したメイショウオキビが6日阪神6Rで3番人気③着に入っています｡今週も新人騎手が騎乗した｢メイショウ｣の馬に注目!?


※投稿いただいた内容は､今後､弊社雑誌､書籍､ウェブ､その他の媒体へ掲載･収録させていただくことがあります｡ご了承ください｡