馬迷男の挑戦
夏競馬で古馬を狙う新馬券術スタート! 気になる条件は?
どうも! “馬迷男"八木たかおです! 27日(月)の大井4R(2歳新馬)でデビューしたシテイタイケツの勝ちっぷりが、海外メディアで「不可能な位置から勝利を掴み、史上最も衝撃的なデビューを果たした」と報じられたそうです。先頭から20馬身以上離れた“ポツン最後方"の追走から、前を行く5頭をごぼう抜きして②着馬に4馬身差の完勝。動画を確認すると正に衝撃的でした。
ネット上ではブロードアピール、デュランダル、ディープインパクトなどとなぞらえる書き込みもあったようです。僕は新馬戦ということでエルコンドルパサー、ミホノブルボンを思い出しました。いずれにせよ競馬ファンなら誰もが知る名馬。シテイタイケツにも名前の挙がった名馬たちにも負けないくらいの大活躍を期待して、海外ダートG1を目指してもらいましょう。その時はきっと海外メディアも「あの時の馬か!?」と再びの衝撃を受けるはず。“大井から世界へ“を見てみたいです。
先週はシテイタイケツのような豪快な追い込みではなく、しぶとく逃げた馬が好配当を届けてくれました。新馬券術「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」で甲州街道Sの狙い馬だった7番人気メイショウマサヒメが、軽量51kgのハンデを活かして逃げ切り勝ち。もう1頭の狙い馬ヘライアとの2頭軸で、3連複フォーメーション79.3倍が的中しました。
▲甲州街道Sは14→8→11で決着
軸2頭がどちらも人気薄だったので、ここは手広く勝負しても狙い馬が来れば好配当の公算でした。結果、②着に2番手追走の4番人気ボルサリーノ、③着に3番手につけた3番人気エターナリーと、前に行った3頭で決着。
このレースは、持ち時計をベースに今回の斤量1kg増減=0秒2で計算する“想定持ち時計"の比較で、ヘライアとメイショウマサヒメが3位を0秒6以上離していました。また、この2頭が持ち時計を記録したレースは21年6月6日の小金井特別。メイショウマサヒメは同時期の激走となりました。
この新馬券術は先週、2鞍に3頭の狙い馬がいて、舞子特別では実験的に狙った3歳牝馬ルピナスリードが1番人気で③着。馬券は的中しませんでしたが、踏ん張ってくれました。
ルピナスリードは“想定持ち時計"比較で1位。2位との差は0秒3で、基準としている0秒5差をクリアしていませんでした。ただ、ルピナスリードは3歳馬でここまでのキャリアは5戦。今回は1番人気でしたが、“想定持ち時計"上位の3歳馬は狙っていけるのかもしれません。「舞子」は僕の地元で、通っていた小中高の学校名にも入っている地名。そのため「舞子特別」は的中させたい“心のG1"だったのですが残念でした…。
今週狙えそうなレースは3鞍。先週同様、好配当を期待できそうな馬もいます。
■TVh杯(函館芝1200m)
1位:1分6秒9(良)クリノアリエル
2位:1分7秒8(良)ヴィズサクセス
3位:1分7秒9(良)フォイアーロート
■九州スポーツ杯(小倉ダート1700m)
1位:1分42秒4(不良)ミステリオーソ
2位:1分43秒1(重)タイセイアゲイン
2位:1分43秒1(重)ギブミーラブ
■巴賞(函館芝1800m)
1位:1分44秒6(良)モンブランテソーロ
2位:1分45秒0(良)ウインイクシード
2位:1分45秒0(良)ランフォザローゼス
TVh杯におけるクリノアリエルの持ち時計1分6秒9を記録した時の斤量は50kgなのですが、他のレースでも53kgで1分7秒0、55kgで1分7秒4を記録しています。今回はハンデ52kgなので、“想定持ち時計"は1分6秒8で1位。2位に0秒6差を付けています。クリノアリエルは休み明けだった前走・UHB杯(⑨着)で勝ち馬と0秒3差。ここはクリノアリエルを狙ってみます。
九州スポーツ杯は“想定持ち時計"比較で1頭が抜けているレース。1分42秒8のミステリオーソが2位を0秒9引き離しています。小倉ダート1700mは[1.1.0.2]ですし、前走が⑬着だったことで人気を落とせば、美味しい配当を届けてくれるかもしれません。
巴賞の“想定持ち時計"1位は1分44秒6のモンブランテソーロで、2位を0秒6リードしています。約1年の長期休養明けですが、前走は同コースの五稜郭S勝ち。昇級での激走に期待します。
続いて、今週から新馬券術に昇格させる「夏競馬は敢えて古馬に注目作戦」の検証に移ります。夏競馬といえば3歳馬の好走が目立ちますが、好配当を目指すのなら人気になりがちな3歳よりも古馬を狙うという作戦です。1勝クラス以上で古馬と3歳馬の対戦が始まった6月4日以降、狙える古馬の条件として下記のような傾向が見えています。
■狙える古馬の条件
・過去に同級以上のクラスで一度でも馬券圏内がある
・昇級2戦目まで
そんな傾向に照らし合わせて、青函Sの3連複34.5倍と馬連12.8倍が的中。このレースは5歳馬ジュビリーヘッドが1番人気②着で、唯一の3歳馬だったプルパレイが2番人気⑫着でした。
▲青函Sは14→15→16で決着
ジュビリーヘッドの前走はG3の函館スプリントS②着。この馬を軸にして、オープンで馬券圏内に入ったことがある古馬6頭のうちの2頭、昇級2戦目までの古馬3頭、そしてプルパレイの計6頭に流しました。勝ったのは昇級初戦の4歳馬ヴァトレニで、③着は2~3走前でどちらも③着だった4歳馬マイネルジェロディという結果。“古馬狙い"が功を奏した一戦となりました。
そして日野特別は、4歳馬アイリッシュセンスが2番人気②着。この馬から流した馬連28.3倍が的中しました。アイリッシュセンスは前走・2勝クラスの平場で②着。持ち時計も出走メンバー中2位でした。
▲日野特別は4→6→2で決着
このレースは16頭中3歳馬が2頭で、狙う条件に当てはまる古馬が12頭。そして条件に当てはまらない古馬2頭のうちの1頭が持ち時計最速だったので馬券に入れたため、ほぼ総流しの14点流しになってしまいました。
しかし、8番人気の4歳馬ロードシュトロームが①着で、アイリッシュセンスが②着となったため、プラス収支となりました。ちなみに3歳馬2頭は5番人気③着と1番人気⑨着。相手が増えたため、3連系ではなく馬連にしたのですが、上手くハマりました。
さらに、12頭立てだった25日(土)函館7Rは馬連総流し。1番人気(3.4倍)だった4歳馬リキサンハートが②着に入り、この馬を軸にした馬連20.2倍が的中しました。総流しでもプラス収支です。リキサンハートは前々走と前走で連続②着で、持ち時計はメンバー中2位。「この馬が3.4倍!?」とオッズを2度見しましたが、素直に信じて正解でした。
▲25日函館7Rは5→12→1で決着
このレースは3歳馬が4頭いて、狙える条件に当てはまる古馬が5頭いました。ところが、このレースは牝馬限定戦。条件に当てはまらない3頭がいずれも新馬券術「牝馬限定戦は大きな馬作戦」で対象となる馬体重5番目以内だったり、持ち時計最速だったりしたので、腹を括って総流ししました。
先週行われた3歳馬が1頭でも出走した3歳以上条件の平地競走は26鞍。世代ごとの成績は下記の通りです。
3歳[12.16.14.101](勝率8.4%、複勝率29.4%)
4歳[12.8.9.112](勝率8.5%、複勝率20.6%)
5歳以上[2.2.3.85](勝率2.2%、複勝率7.6%)
回収率の比較では、3歳が単勝61%・複勝91%、4歳が単勝125%・複勝97%となっていて、4歳を狙う方が回収率が上がるという傾向が出ています。
また、前述26レースで馬券圏内に入った古馬36頭を、過去に一度でも馬券圏内に入ったことがある馬とそうでない馬に分けて集計しました。
馬券圏内あり:23
馬券圏内なし:13
「馬券圏内なし」のうち、昇級2戦目までの馬は4頭。36頭のうち75.0%の馬が狙う条件に当てはまっていました。方向性は間違っていないようです。
さらに踏み込んで調べてみると、このうち前々走もしくは前走、あるいはその両方で、同級以上のレースで馬券圏内に入っていた馬が16頭。その人気は下記の通りです。
1番人気:3頭
2番人気:5頭
4番人気:2頭
5番人気:1頭
6番人気:2頭
7番人気:1頭
9番人気:2頭
1番人気はわずか3頭。すでに同級で好走しているにも関わらず、人気は3歳馬に集中しているようです。配当の妙味があるのはこういった馬かも。そこで、「狙える古馬の条件」を以下の通りとしたいと思います。
■狙える古馬の条件
・前々走、前走のどちらかで同級以上で馬券圏内がある
・昇級2戦目まで
・前々走、前走のどちらかで同級以上で馬券圏内がある
・昇級2戦目まで
ただ、先週の的中馬券では買い目が増えすぎている気がしますし、ページ最下部の表でも対象馬が多すぎる印象も受けます。もう一段、買い目を絞れる条件を探すのが今後の課題です。
続いて、新馬券術「前走の上がりに注目作戦」の検証です。5鞍に6頭の対象馬がいて、その成績は[1.0.0.5]。宝塚記念をタイトルホルダーが勝ちましたが、的中馬券は無し…。江の島Sのサトノセシル、天保山Sのタガノビューティー、大沼Sのブラックアーメットがいずれも④着という悔しい結果となりました。
■前走で速い上がりを記録した馬をもっとも狙えるのは『直線距離が同じ』
■『直線距離延長』『直線距離短縮』は馬券の頭から狙わない
■『直線距離延長』『直線距離短縮』は馬券の頭から狙わない
◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
芝:東京、阪神外回り、新潟外回り
ダート:東京、中京
●ミドル
芝:阪神内回り、京都外回り、中京、新潟内回り
ダート:新潟、阪神
●ショート
芝:中山、京都内回り、福島、小倉、札幌、函館
ダート:中山、京都、福島、小倉、札幌、函館
今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単・馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の「★」付きということになります。『直線距離延長』の「〇」付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。
そして、「3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦」は現在、[8.6.3.30](勝率17.0%、複勝率36.2%)となっています。ラジオNIKKEI賞の対象馬はソネットフレーズ。NHKマイルC⑰着からの巻き返しに期待したいところですが、福島は開幕週。やや控えめに狙うことにしましょう。
続いて、新馬券術「未勝利戦は初ダート馬作戦」の検証に移ります。先週はこの新馬券術による的中はありませんでした…。
■「未勝利戦は初ダート馬作戦」購入の流れ(暫定)
[1]馬券の軸は、初ダートの馬の中から前走8番人気以内
[2]軸から初ダートの馬&気になる馬に流す
[3]軸になった馬が4番人気以内であれば単式①着付けも検討
[1]馬券の軸は、初ダートの馬の中から前走8番人気以内
[2]軸から初ダートの馬&気になる馬に流す
[3]軸になった馬が4番人気以内であれば単式①着付けも検討
先週、ダートの未勝利戦へ出走した初ダートの馬の成績は[0.3.2.17](複勝率22.7%)。このうち前走8番人気以内に絞ると[0.2.1.9](複勝率25.0%)でした。
夏競馬に入り、3歳未勝利戦終了が迫ってきて、初ダートへの挑戦に踏み切るケースも増えてくるかもしれません。ここからが、この新馬券術にとっても“最後の勝負“の時期になりそうです。
さて、今週から福島、小倉、函館の3場開催となり、夏競馬が本格的にスタート。そのタイミングで新馬券術「夏競馬は敢えて古馬に注目作戦」の研究もスタートさせます。
夏競馬が終了するまでではありますが、しっかりと好配当を呼び込む古馬を見定める方法を探っていきたいと思います。来年以降の夏競馬にも活用できる傾向を発見したいものです。新馬券術「牝馬限定戦は大きな馬作戦」は夏競馬の間、お休みさせて頂きますので、ご了承下さい。
★今週の狙い馬★
【福島・土曜】
【福島・日曜】
【小倉・土曜】
【小倉・日曜】
【函館・土曜】
【函館・日曜】
★各項目の説明★
上「前走の上がりに注目作戦」
※ハンデ戦、牝馬限定戦、古馬戦を重視、前走および今回が1200m以下の場合は対象外
※中13週以上、前走が勝ち馬と1秒1差以上は割引
※前走よりも直線距離が長いコースを走る馬は馬名の前に「◯」、直線距離が同程度のコースを走る馬は馬名の前に「★」
※前走が同級以上の馬は(同級)を表記
初「未勝利戦は初ダート馬作戦」
※初ダートで、前走が8番人気以内の馬を表記
持「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」
古「夏競馬は敢えて古馬に注目作戦」
※3歳馬が出走する古馬混合戦で、近2走以内に現級以上(芝・ダートは別)で③着以内があるか、昇級2戦目以内の古馬を表記
【福島・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | |
3 | |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | 古エレガントチャーム、古スカイテラス、古ネイチャーシップ |
10 | 古エレヴァテッツァ、古ブルームスベリー、古マッチレスノヴェル |
11 | 古サトノファビュラス、古ショウナンバービー、古ワンスカイ |
12 | 古アイアムイチリュウ、古エコロカナワン、古オニジオオタニ、古マーベラスアゲン |
【福島・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | |
3 | 初ニシノラーナ |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | 古ミッキーハロー |
9 | 古ケイサンフリーゼ、古ランスルー |
10 | 古サイヤダンサー、古ショウナンラスボス、古スズノヤマト、古セイラブミー、古ファイアダンサー |
11 | 上グランディア(同級)、上フェーングロッテン(同級) |
12 |
【小倉・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | 初アジュール |
3 | |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | 初ブレットアーチ、初ホウオウブリッツ |
8 | |
9 | 古シゲルカチョウ、古シュライエン、古ソルトキャピタル、古テンジュイン、古ナリタローゼ |
10 | |
11 | 持ミステリオーソ、上メイショウヨカゼ(同級) |
12 | 古アイファーリンクス |
【小倉・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | |
3 | 初エムズフラッシュ |
4 | 初シャウビンダー |
5 | |
6 | |
7 | 古サンライズグリット、古ニホンピロクリフ |
8 | 古ヴィルトオシタ、古ヴェールクレール |
9 | |
10 | 古ディパッセ、古ハイパーノヴァ、古ミッキーヌチバナ、古ラルフ |
11 | 古カリボール、古タイセイビジョン、古ロードベイリーフ |
12 | 古ロードドミニオン |
【函館・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | 初クラシカルオーサー |
3 | |
4 | 初ルナソル |
5 | |
6 | |
7 | 古マイネルエニグマ、古ルーパステソーロ |
8 | 古ヤマノマタカ |
9 | |
10 | |
11 | 持クリノアリエル |
12 | 古トランセンドパスト、古ラブエスポー |
【函館・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | |
3 | |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | 古テンナイトパール、古レスペディーザ |
8 | 古スマートワン |
9 | 古エコロデイジー、古テーオーメアリー、古メイショウエニシア、古メイショウツワブキ、古モンファボリ、古ラヴケリー |
10 | 古アースライザー、古サクセスエース、古バルサミックムーン、古ブラッティーキッド、古ラヴィータエベラ、古ロスコフ |
11 | 持モンブランテソーロ、上ホウオウピースフル(同級)、上ロードマックス(同級) |
12 | 古サウンドブライアン、古スズカサウスソング |
★各項目の説明★
上「前走の上がりに注目作戦」
※ハンデ戦、牝馬限定戦、古馬戦を重視、前走および今回が1200m以下の場合は対象外
※中13週以上、前走が勝ち馬と1秒1差以上は割引
※前走よりも直線距離が長いコースを走る馬は馬名の前に「◯」、直線距離が同程度のコースを走る馬は馬名の前に「★」
※前走が同級以上の馬は(同級)を表記
初「未勝利戦は初ダート馬作戦」
※初ダートで、前走が8番人気以内の馬を表記
持「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」
古「夏競馬は敢えて古馬に注目作戦」
※3歳馬が出走する古馬混合戦で、近2走以内に現級以上(芝・ダートは別)で③着以内があるか、昇級2戦目以内の古馬を表記
※投稿いただいた内容は、今後、弊社雑誌、書籍、ウェブ、その他の媒体へ掲載・収録させていただくことがあります。ご了承ください。