どうも! “馬迷男"八木たかおです! 厳しい暑さが続く中､先週23日(土)は｢土用の丑の日｣でした｡幸い夏バテで食欲が落ちた経験はないのですが､｢そういう日だから…｣と近所の鰻屋さんから鰻重をテイクアウト｡ガツガツ平らげました｡人も馬もカイバが上がるのは良くないので､この夏も周囲の人から｢むしろちょっと絞った方がいいのでは…｣と言われるくらいの食欲で乗り切りたいと思います｡

我が家が鰻重にありつけた要因は23日(土)小倉12R｡新馬券術｢夏競馬は敢えて古馬に注目作戦｣によって3連複フォーメーション114.5倍が的中しました!

▲23日小倉12Rは7→9→10で決着

■狙える古馬の条件
･前々走､前走のどちらかにおいて同級以上で馬券圏内がある
･昇級2戦目まで

このレースは16頭立てで3歳馬9頭､古馬7頭という組み合わせ｡古馬の中では前々走③着の4歳馬トップスターサン､3ヶ月の休み明けながら近3走が②→③→②着の4歳馬ハイエストポイントの2頭が｢狙える古馬の条件｣を満たしていました｡

ハイエストポイントの成績は1番人気になっても不思議ではない内容ですが､今回は3歳馬2頭に人気を譲って3番人気｡しかも鞍上は活躍が目立つ今村聖奈騎手なので4kg減の★53kgでした｡そこでハイエストポイントを軸に抜擢｡期待に応えて②着に好走してくれました｡

①着は2番人気の3歳馬､③着は7番人気の3歳馬という結果｡近3走連続で馬券圏内に入っていた馬を軸にして万馬券ゲットですから､美味しい馬券だったと言えます｡

24日(日)岩国特別は､5歳馬レガーメペスカから流した3連複61.1倍が的中です｡

▲岩国特別は16→9→15で決着

このレースは16頭立てで3歳馬4頭､古馬12頭の対戦｡古馬の中で6頭が｢狙える古馬の条件｣に該当していたのですが､ここではレガーメペスカに注目しました｡3ヶ月半の休養明けで､その前は③→②→④着｡安定感を見せていて､④着の前走も0秒3差でした｡先行力にも期待したところ､大外枠から逃げ切って5→1→7番人気の決着となりました｡なお､③着の4歳馬ラルフも前々走が②着だったので､｢狙える古馬の条件｣該当馬でした｡

23日(土)大牟田特別は｢狙える古馬の条件｣該当馬2頭を軸にした馬連フォーメーションを購入して､そのうちの1頭だった4歳馬ヨシノイースターが2番人気②着｡しかし､①着が1番人気の3歳馬マッドクールだったため､馬連5.6倍の堅い決着となり､追加馬券も及ばずトリガミでした…｡

▲大牟田特別は3→2→4で決着

先週行われた3歳馬が1頭でも出走した3歳以上条件の平地競走は27鞍｡世代ごとの成績は下記の通りです｡

3歳[17.17.13.94](勝率12.1%､複勝率33.3%)
4歳[6.8.8.101](勝率4.9%､複勝率17.9%)
5歳以上[4.2.6.75](勝率4.6%､複勝率13.8%)

ここ2週不振が続いていた4歳馬が復調するとともに､先週はミニオンペールが11番人気でしらかばS､エスケーアタランタが8番人気で米沢特別を勝つなど､6歳馬の活躍が目立ちました｡先週の6歳馬全体の成績は[2.0.3.20](勝率8.0%､複勝率20.0%)で､単勝回収率461.0%､複勝回収率122.0%と魅力的な数字が並びます｡

エスケーアタランタの前走はリボン賞で9番人気③着だったので｢狙える古馬の条件｣該当馬でした｡人気薄で好走した馬はフロックと見てしまいがちですが､そこは｢格より調子｣が定説の夏競馬｡敢えて狙う馬券作戦もありそうです｡

そして先週の｢狙える古馬の条件｣該当馬の成績は[4.7.6.44](勝率6.6%､複勝率27.9%)｡また該当馬で1番人気となった馬は[0.2.0.2]でした｡ただし馬券圏外の1頭は白河特別でジュンブルースカイがスタート直後に躓き､落馬して競走中止となったもの｡古馬で1番人気になった馬は安定した成績を収めています｡

さらに狙える可能性が浮上していた人気最上位古馬の先週の成績は[3.7.2.15](勝率11.1%､複勝率44.4%)｡このうち1～3番人気に絞ると[0.5.1.7](複勝率46.2%)となり､先週は上位人気の馬が勝ち切れませんでした｡その影響もあってか､人気最上位古馬の単勝回収率は152.0%､複勝回収率104.0%となっています｡

この勝ち切れないパターンは仮説｢人気最上位古馬が1～3番人気ならば単勝､単式①着付け｣を否定するもの｡頭固定にするのかどうかは､一考してもいいのかもしれません｡

そして先週は､ちょっと興味深い数字が出ました｡先述の通り､先週は6歳馬が好調で､｢狙える古馬の条件｣該当の6歳馬は[1.0.1.2]で単勝回収率1020.0%､複勝回収率200.0%｡また､｢狙える古馬の条件｣該当の5歳馬は[2.1.1.13]で単勝回収率160.0%､複勝回収率85.0%でした｡

｢狙える古馬の条件｣該当の4歳馬が[1.6.2.29]で単勝回収率18.0%､複勝回収率69.0%ですから､5～6歳馬の方が好成績です｡ひょっとすると夏競馬は3～4歳馬以外を狙う方が回収率アップにつながるのでしょうか? 今週以降はどんな成績になるのか注目してみたいと思います｡

---

続いて､新馬券術｢持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦｣の検証に移ります｡先週は3鞍に3頭の狙い馬がいて､23日(土)の安達太良Sでアティードが1番人気③着｡この馬から流した3連複22.6倍が的中しました｡追加馬券も購入していたので､トリガミ回避に成功しています｡

▲安達太良Sは4→1→5で決着

このレースのアティードは､持ち時計をベースに今回の斤量1kg増減=0秒2で計算する“想定持ち時計"が1分7秒1でトップ｡2位以下を0秒8リードしていました｡ダート1150mという短距離戦での“0秒8差以上"ですから､過去の検証結果から｢信頼度は高い｣とみていましたが､1分7秒0という“想定持ち時計"に近いタイムで走破してしっかり期待と人気に応えてくれました｡

ちなみに上位2頭はダート1150mに初出走､かつ軽ハンデの4歳牝馬2頭｡ここは3連複を選択して正解でした｡

今週狙えそうなレースは2鞍です｡

■STV賞(札幌芝1800m)
1位:1分45秒2(良)ルース
2位:1分46秒2(良)フォワードアゲン
2位:1分46秒3(良)ターキッシュパレス

■関越S(新潟芝外回り1800m)
1位:1分43秒9(良)グレートマジシャン
2位:1分44秒6(良)モンブランテソーロ
2位:1分45秒5(良)レッドフラヴィア

STV賞の“想定持ち時計"1位は1分45秒2のルース｡2位を1秒2引き離しています｡約3ヶ月の休み明けになりますが､ここはルースの先行力に期待します｡

関越Sは“想定持ち時計"の比較で1分43秒9のグレートマジシャンがトップ｡2位を0秒7リードしています｡グレートマジシャンが持ち時計を記録した去年の毎日杯はシャフリヤールがレコード勝ちしたレースで､グレートマジシャンはクビ差②着でした｡時計の速い馬場だったこと､さらに去年の日本ダービー以来となる1年2ヶ月ぶりということを考慮すると､ここは控えめな狙いに留めておくべきかもしれません｡

---

続いて､新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣の検証です｡先週は3鞍に5頭の対象馬がいて[2.0.1.2]でした｡ジュライSでニューモニュメントが2番人気①着､ケンシンコウが1番人気③着､大雪Hでブラッティーキッドが1番人気①着｡いずれも人気に応える好走を見せてくれましたが､馬券は的中しませんでした…｡

ニューモニュメントは中団から上がり36秒9の末脚で突き抜けて①着｡ブラッティーキッドも中団追走からメンバー2位の上がり37秒6で完勝｡この2頭､どちらも上がりがメンバー2位でしたが､最速の上がりを記録した馬は最後方の位置取りでした｡“実質1位"の上がりで勝っていますから､今後ますますの活躍が期待できそうです｡


◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください｡3連単･馬単の頭､WIN5で狙うなら､『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります｡『直線距離延長』の｢〇｣付き､『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います｡

---

続いて､新馬券術｢3歳未勝利戦は初ダート馬作戦｣の検証に移ります｡先週､ダートの3歳未勝利戦へ出走した初ダートの馬の成績は[0.0.0.13]と1頭も馬券圏内に入りませんでした｡よって､この新馬券術での的中もありません…｡


これまで狙い目としてきた前走8番人気以内の馬も8頭いたのですが､全て馬券圏外でした｡3歳未勝利終了が迫る中､先週｢ここからが最後の“狙い時"｣と書いたのですが､まさかの結果となりました｡

先週の3歳ダート未勝利は11戦｡レース数が減ったことが原因なのでしょうか? それとも他に原因があるのでしょうか? いずれにせよ潮目が変わったのであれば､この新馬券術に“賞味期限“が存在する可能性もありそう｡今週の結果が注目されます｡

---

さて､今週と来週は新潟と札幌の2場開催｡新潟開幕週に行われる夏の風物詩･アイビスSDでは､藤田菜七子騎手と今村聖奈騎手がJRA女性騎手同士では初の重賞同時騎乗となるようです｡これから何度も重賞で一緒に乗るんでしょうけど､“初対戦"はやはり注目されますね｡

藤田騎手と言えば千直競馬が得意なイメージがあって､2016年のデビューから10勝を挙げています｡一方､今村騎手はCBC賞での重賞初騎乗初制覇など､この夏はかなりの勢い｡千直競馬は5月のはやぶさ賞で一度乗っていて③着があります｡得意コースの藤田騎手か､勢いの今村騎手か｡例年以上に熱いアイビスSDになりそうです｡


※投稿いただいた内容は､今後､弊社雑誌､書籍､ウェブ､その他の媒体へ掲載･収録させていただくことがあります｡ご了承ください｡