どうも! “馬迷男” 八木たかおです! 10月17日に来年のJRAの開催日程､来年4月22日の京都競馬場リニューアルオープン､紫苑SのG2昇格申請などが発表されました｡中でも馬券的に最も影響がありそうなのは負担重量の引き上げでしょうか｡平地の最低負担重量はオープンが48→49kgに､それ以外が49→50kgに引き上げられます｡軽ハンデ馬の活躍が減少する可能性があるので､穴を狙う際の馬券的立ち回りに変化が求められそうです｡

先週は穴馬券を追い求める新馬券術｢3歳よりも古馬狙い作戦｣によって､15日新潟12Rの3連複32.9倍が的中しました｡

▲15日新潟12Rは5→10→6で決着

■狙える古馬の条件
･前々走､前走のどちらかにおいて同級以上で馬券圏内がある
･昇級2戦目まで

■狙える古馬の条件Ver.2
･古馬の中で人気最上位かつ1～3番人気
･1番人気は信頼度◎

このレースは13頭立てで3歳馬7頭､古馬6頭の組み合わせ｡｢狙える古馬の条件｣該当馬として文末まとめに挙がっていたのは､5歳馬トランペットシェルと4歳馬レイデルマールの2頭でした｡この2頭を中心に3連複フォーメーションを組んだところ､トランペットシェルが6番人気③着で馬券圏内を確保｡①着は3番人気の3歳馬､②着が2番人気の4歳馬でした｡

トランペットシェルは6戦連続でダート1000mに出走していて､近3走は③②③着｡今回は1F延長が気になるところでしたが､ダート1200mの持ち時計もメンバー1位でした｡この近走成績と持ちタイム1位の馬が6番人気｡これは美味しい1頭となりました｡

白秋Sも3連複22.7倍が的中｡文末まとめの狙い馬に挙がっていた中で､4歳馬レイモンドバローズが4番人気①着と頑張ってくれました｡わずかですがプラス収支です｡

▲白秋Sは17→5→13で決着

このレースは18頭立てで3歳馬5頭､古馬13頭の組み合わせでした｡ただ､ここは近2走がCBC賞③着､北九州記念④着と重賞でも上位に入っていた3歳馬アネゴハダが強いとみて､馬券の軸はこの馬に決定｡そのアネゴハダが1番人気②着で､③着は2番人気の4歳馬でした｡4→1→2番人気という上位人気馬での決着にしては､3連複はまずまずの配当だったのではないでしょうか｡

先週行われた3歳馬が1頭でも出走した3歳以上条件の平地競走は34鞍｡世代ごとの成績は下記の通りです｡

3歳[25.19.15.136](勝率12.8%､複勝率30.3%)
4歳[6.9.13.112](勝率4.3%､複勝率20.0%)
5歳以上[3.6.6.105](勝率2.5%､複勝率12.5%)

先々週は4歳勢が健闘したため､能力の高い3歳勢が勝ち上がってそろそろ古馬勢のターンに移行してきたかと思いましたが､先週は3歳勢が好成績｡当コラムが唱える仮説｢古馬と3歳馬の対戦には波が存在するのでは?｣の通りに傾向が推移しません｡しかし､先週の新潟では3歳馬が1頭でも出走した3歳以上条件の平地競走14鞍のうち､3歳馬が13勝と圧倒｡3歳勢の成績は[13.7.5.67](勝率14.1%､複勝率27.2%)でした｡

これは東京･阪神の中央場所より､出走馬レベルがやや落ちそうな新潟に照準を定めていた3歳勢が多かったからではないかと推測できます｡この成績を見れば｢ローカル開幕週は3歳優勢｣といった狙いも成り立つかもしれません｡

そして､先週の｢狙える古馬の条件｣該当馬の成績は[4.4.11.64](勝率4.8%､複勝率22.9%)｡該当馬で1番人気となった馬は[0.1.0.4](複勝率20.0%)でした｡

また､先週の人気最上位古馬は[2.5.5.22](勝率5.9%､複勝率35.3%)｡新潟での3歳勢の活躍はあったものの､古馬勢の複勝率はまずまずの数字となっています｡これは有力3歳勢が勝ち上がった後で､古馬勢の巻き返しを示す予兆かもしれません｡

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続いては､｢未勝利戦は初ダート馬作戦｣の検証に移ります｡16日阪神2Rの3連単18.0倍が的中｡1→2→4番人気の堅い決着でしたがプラス収支となりました｡

▲16日阪神2Rは2→8→3で決着

現在はダートの3歳未勝利戦で結果を出していた購入の流れを､そのまま2歳未勝利にも流用しています｡


16日阪神2Rは8頭立てで､初ダートの馬はマラマだけ｡この馬は中京芝2000mのデビュー戦が5番人気③着で､今回が2戦目でした｡ここまでの研究では､2歳未勝利戦は初ダート馬が①着まで突き抜けるパターンが少ないのですが､マラマの母は地方交流重賞を6勝したアムールブリエ｡抜群のダート適性を備えている可能性もあるとみて､勝った際にも対応できる3連単2頭軸マルチを選択しました｡

レースはもう1頭の軸にしたロイガヴェーグルが1番人気①着で､マラマは2番人気②着､ノボリクレバーが4番人気③着｡配当は跳ねませんでしたが､的中馬券を手にすることができました｡

先週行われたダートの2歳未勝利戦は8鞍｡出走した初ダートの馬は[1.2.1.17](勝率4.8%､複勝率19.0%)｡これを前走8番人気以内に絞ると[1.2.0.10](勝率7.7%､複勝率23.1%)となります｡

そしてこの新馬券術では､狙うレースと馬を絞るために同じレースに出走した前走8番人気以内の初ダート馬の頭数に注目しています｡先週は前走8番人気以内の初ダート馬が3頭のレースが無かったため､すべて｢2頭以内｣でカウントしています｡

2頭以内[1.1.0.7](勝率11.1%､複勝率22.2%)
1頭のみ[1.1.0.1](勝率33.3%､複勝率66.7%)

連対したのは､いずれも前走8番人気以内の初ダート馬が1頭のみだったケース｡勝った馬は15日阪神2Rに出走したネイキッドで､芝で②②着の後､今回は1番人気①着｡単勝1.3倍という圧倒的支持に応えて､初ダートでしっかりと勝ち切りました｡

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続いて､新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣の検証です｡先週は7鞍に対象馬がいて[0.1.1.9]でした｡西宮Sでノースザワールドが3番人気②着&タガノパッションが6番人気③着だったのですが､馬券は的中しませんでした…｡

今回ノースザワールドはメンバー3位の上がり33秒6､タガノパッションは2位の上がり33秒5の末脚を見せてくれたのですが､勝ったピンハイは桜花賞⑤着､オークス④着の実力馬｡ここは相手が悪かったかもしれません｡


◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください｡3連単･馬単の頭､WIN5で狙うなら､『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります｡『直線距離延長』の｢〇｣付き､『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います｡

そして､｢3歳OP限定､メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣の狙い馬もチェックしておきましょう｡秋華賞の対象馬だったスターズオンアースは1番人気③着｡今年に入ってから3歳OPにおいて､レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[9.7.4.34](勝率16.7%､複勝率37.0%)となりました｡

菊花賞の対象馬はドゥラドーレス｡過去5戦全てでメンバー最速の上がりを発揮していて､しかも馬券圏外が無いという堅実派｡前走で2勝クラスの藻岩山特別を勝ち上がっての格上挑戦の形になりますが､重賞の毎日杯でも0秒2差③着があります｡これは狙っておもしろいかも…｡

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続いて､新馬券術｢持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦｣の検証です｡先週は2鞍に各1頭ずつの狙い馬がいて､どちらも馬券圏内に入ることができませんでした｡的中馬券も手元にありません…｡

今週狙えそうなレースは3鞍です｡

■北陸S(新潟芝1200m)
1位:1分7秒1(良)ジョニーズララバイ
2位:1分7秒3(良)ロジーナ
3位:1分7秒6(良)エイシンスポッター
3位:1分7秒6(良)ブレスレスリー

■赤富士S(東京ダート2100m)
1位:2分8秒8(重)ペプチドナイル
2位:2分9秒2(重)ダノンブレット
3位:2分9秒8(重)ホウオウエーデル
3位:2分9秒8(重)アイファーキングズ

■兵庫特別(阪神芝外2400m)
1位:2分25秒4(良)レットミーアウト
2位:2分25秒7(良)ナオミラフィネ
3位:2分26秒6(良)イヤサカ

北陸Sは持ち時計をベースに今回の斤量1kg増減=0秒2で計算する“想定持ち時計"を比較すると､1位が1分6秒7のジョニーズララバイとなり､2位を0秒6リード｡目安としている“0秒5差以上"をクリアします｡ジョニーズララバイが持ち時計を記録したレースは去年7月のマレーシアC(小倉)｡当時の小倉芝は時計が速かったので､ジョニーズララバイを一応の軸として考えます｡

赤富士Sは2頭が抜けている一戦｡“想定持ち時計"1位は2分8秒8のペプチドナイルで､2位は2分9秒2のダノンブレットとなり､この2頭が3位を0秒6以上引き離しているので､この2頭を信頼します｡

2勝クラスのハンデ戦･兵庫特別は“想定持ち時計"1位が2分25秒3のナオミラフィネで､2位が2分25秒4のレットミーアウト｡この2頭が3位以下を1秒2以上引き離しています｡2400m戦ということでペースによって時計が大きく変動しそうですが､この2頭に期待します｡

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続いては､当コラムの注目種牡馬情報です｡今年6月以降､2歳新馬&未勝利戦で高回収率を示している芝のダノンバラード産駒､ダートのヘニーヒューズ産駒､マインドユアビスケッツ産駒､ドレフォン産駒に注目しています｡

16日阪神4R(新馬戦､ダート1400m)は12頭の中にヘニーヒューズ産駒1頭､ドレフォン産駒2頭｡買い方を迷いましたが､調教と陣営コメントから判断して2頭をピックアップしたところ､ドレフォン産駒のダンテバローズが2番人気①着で､ヘニーヒューズ産駒のミラクルティアラが1番人気③着となり､この2頭から流した3連複14.4倍が的中しました｡

▲16日阪神4Rは12→8→2で決着

ただ､的中したものの､この買い方が効果的なのかどうかは我ながら疑問です｡それでは各種牡馬産駒の最新成績を見てみましょう｡

芝のレース出走のダノンバラード産駒
[5.4.11.50]
単勝回収率85.0%↓､複勝回収率137.0%↑

ダートのレース出走のヘニーヒューズ産駒
[10.8.9.30]
単勝回収率135.0%↓､複勝回収率229.0%↓

ダートのレース出走のマインドユアビスケッツ産駒
[8.6.3.28]
単勝回収率83.0%↓､複勝回収率85.0%↑

ダートのレース出走のドレフォン産駒
[5.4.5.16]
単勝回収率110.0%↓､複勝回収率100.0%↓

先週はダノンバラード産駒の複勝回収率がアップしました｡16日新潟2Rでコスモバラタが5番人気②着となり複勝1.5倍､16日新潟4Rでグスタールが7番人気③着となり複勝3.5倍｡芝の新馬&未勝利戦に出走したダノンバラード産駒はこの2頭だけでした｡

そしてダートで注目だったのは16日東京4Rでした｡15頭立てでヘニーヒューズ産駒4頭､マインドユアビスケッツ産駒1頭､ドレフォン産駒1頭と､当コラムの注目種牡馬の産駒が大量出走｡①着はヘニーヒューズ産駒の1番人気ビターゼノビア､②着はマインドユアビスケッツ産駒の6番人気オーサムデアラーで､馬連は17.7倍付きました｡

ただこのレース､｢手が負えない…｣とケンに回っていました｡16日阪神4Rと同様に複数出走のレースの買い方はまだまだ研究が必要｡良いパターンを早く見つけたいと思います｡


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