どうも! “馬迷男” 八木たかおです! 今年のブリーダーズCクラシックを8馬身4分の1差で圧勝したフライトラインが電撃引退しました｡6戦6勝で､②着に付けた差は合計71馬身｡ケタ違いの走りをもっと見ていたかったのですが､数年後､産駒を日本の競馬場で見られることを楽しみに待ちたいと思います｡

そのフライトライン引退のニュースが流れる前日､アメリカから遠く離れた日本の福島ではフライトラインC…ではなくフルーツラインCが行われ､新馬券術｢3歳よりも古馬狙い作戦｣によって､3連複85.8倍が的中しました｡

▲フルーツラインCは2→9→12で決着

■狙える古馬の条件
･前々走､前走のどちらかにおいて同級以上で馬券圏内がある
･昇級2戦目まで

■狙える古馬の条件Ver.2
･古馬の中で人気最上位かつ1～3番人気
･1番人気は信頼度◎

このレースは13頭立てで3歳馬2頭､古馬11頭の組み合わせ｡｢狙える古馬の条件｣該当馬が6頭以上いたため､文末まとめでは推奨できなかったのですが､5歳馬ジゲンが1番人気に支持されていました｡｢狙える古馬の条件Ver.2｣該当ということで､この馬を馬券の軸に決定｡

結果､勝ったのは2番人気だった3歳馬ヤマトコウセイで､8歳馬マラードザレコードが9番人気②着と激走｡3連複フォーメーションの軸にしたジゲンが③着に入りました｡

フルーツラインCはダート1150mという､福島でしか設定されていない距離条件｡勝ったヤマトコウセイを含めて5頭がこの距離未経験でしたが､ダート1200mの持ち時計をチェックすると､1位マラードザレコード､2位ヤマトコウセイ､3位ジゲンとなっていました｡今回はこの3頭ですんなり決着｡福島ダート1150mや東京ダート1300mといったレースで､距離未経験の馬が多い場合は近い距離の持ち時計も参考にすると的中馬券に近づけるかもしれません｡

先週行われた3歳馬が1頭でも出走した3歳以上条件の平地競走は35鞍｡世代ごとの成績は下記の通りです｡

3歳[22.20.18.136](勝率11.2%､複勝率30.6%)
4歳[9.10.11.132](勝率5.6%､複勝率18.5%)
5歳以上[4.5.6.123](勝率2.9%､複勝率10.9%)

福島開幕週だった先週､当コラムでは仮説｢ローカル開幕週は3歳優勢｣が成立するのかに注目していました｡その福島では､3歳馬が1頭でも出走した3歳以上条件の平地競走15鞍のうち､3歳馬が8勝という成績｡過半数をかろうじて超えましたが､3歳馬が14鞍中13勝した10月15～16日の4回新潟開幕週と比較すると目立った数字ではありませんでした｡そこで過去3年間の秋の新潟･福島開幕週の3歳以上･平地競走を対象に､世代別の勝利数を調べてみると…｡

<新潟>
2019年:3歳10勝､4歳3勝､5歳以上2勝
2020年:3歳7勝､4歳6勝､5歳以上3勝
2021年:3歳9勝､4歳2勝､5歳以上3勝

<福島>
2019年:3歳9勝､4歳3勝､5歳以上3勝
2020年:3歳10勝､4歳5勝､5歳以上2勝
2021年:3歳10勝､4歳5勝､5歳以上0勝

ほとんどの年で古馬よりも3歳馬の方が多く勝っているものの､14鞍中13勝のような圧倒的な数字はありません｡今年の4回新潟開幕週の数字は極めて特殊だったようです｡仮説｢ローカル開幕週は3歳優勢｣は間違いではないのですが､積極的に狙うべき馬券作戦にはならないかもしれません｡

そして先週の｢狙える古馬の条件｣該当馬の成績は[9.9.6.87](勝率8.1%､複勝率21.6%)｡該当馬で1番人気となった馬は[5.3.2.4](勝率35.7%､複勝率71.4%)とまずまず安定した成績でした｡

また､先週の人気最上位古馬は[8.6.4.17](勝率22.9%､複勝率51.4%)｡比較的人気がなかった馬の中では､5日福島3Rでタガノリバイバーが6番人気②着と好走しました｡

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続いて､新馬券術｢持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦｣の検証に移ります｡先週の狙い馬は[1.1.1.5]で､ノベンバーSでノースザワールドが1番人気②着､錦秋Sでバトルクライが1番人気①着､みやこSでオメガパフュームが1番人気③着と､人気になった狙い馬はしっかり馬券圏内を確保しました｡

馬券はノベンバーSの3連単34.2倍を200円分的中｡ノースザワールドはこれまで[3.7.2.7]と②着が多いので､②着付けの馬券も購入していたのが正解でした｡

▲ノベンバーSは4→1→5で決着

今週狙えそうなレースは2鞍｡エリザベス女王杯にも狙い馬が浮上しています｡

■奥羽S(福島ダート1700m)
1位:1分41秒7(重)クリノホノオ
2位:1分42秒8(重)コパノニコルソン
3位:1分43秒1(重)ギブミーラブ

■エリザベス女王杯(阪神芝2200m)
1位:2分10秒3(良)デアリングタクト
2位:2分10秒7(良)ウインマリリン
3位:2分10秒9(良)ソフトフルート

奥羽Sは持ち時計をベースに今回の斤量1kg増減=0秒2で計算する“想定持ち時計"を比較すると1位が1分41秒9のクリノホノオで､2位が1分43秒0のコパノニコルソン｡この2頭の間に1秒1差､2位と3位には0秒7差がついていて､目安となる“0秒5差以上"はクリアしています｡

しかし､クリノホノオが持ち時計を記録したレースは勝ち馬がレコードを記録した去年7月のインディアT｡時計の出る馬場だったとみて､やや割り引いた方がいいかもしれません｡2位の3歳馬コパノニコルソンの伸びしろも考慮して､ここはクリノホノオとコパノニコルソンの2頭を狙います｡

エリザベス女王杯の“想定持ち時計"1位は2分10秒3のデアリングタクト､2位は2分10秒8のウインマリリンで､この2頭が3位以下を0秒5以上リードしています｡ここは2頭に注目｡デアリングタクトを上位に取り､ウインマリリンも警戒します｡

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続いては新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣の検証です｡先週は6鞍に対象馬がいて､いずれも馬券圏内に入ることができませんでした｡よって的中馬券もありません…｡


◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください｡3連単･馬単の頭､WIN5で狙うなら､『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります｡『直線距離延長』の｢〇｣付き､『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います｡

そして､｢2歳OP限定､メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣の狙い馬もチェックしておきましょう｡

先週の対象馬は､京王杯2歳Sのロンドンプランが1番人気⑭着､ファンタジーSのミカッテヨンデイイが9番人気⑫着｡これで今年の2歳OPにおいて､レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[5.3.3.11](勝率22.7%､複勝率50.0%)｡さらに末脚の切れよりも先行力のある馬が有利になることが多い1200m以下のレースを除くと[5.2.2.7](勝率31.3%､複勝率56.3%)となりました｡

今週の対象馬はデイリー杯2歳Sのクルゼイロドスル｡新潟芝外回りの新馬戦②着､東京芝の未勝利戦①着と直線の長いコースを使われてきたこの馬が､阪神芝外回りでも末脚を炸裂させてくることに期待します｡

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続いては､｢未勝利戦は初ダート馬作戦｣の検証に移ります｡先週はこの新馬券術での的中はありませんでした…｡

現在はダートの3歳未勝利戦で結果を出していた購入の流れを､そのまま2歳未勝利戦にも流用しています｡


先週行われたダートの2歳未勝利戦は9鞍｡出走した初ダートの馬は[1.3.2.20](勝率3.8%､複勝率23.1%)｡これを前走8番人気以内に絞ると[1.2.1.9](勝率7.7%､複勝率30.8%)となります｡

先々週は初ダートの馬全体が[5.1.4.33](勝率11.6%､複勝率23.3%)で､前走8番人気以内に絞ると[2.1.4.15](勝率9.1%､複勝率31.8%)｡前走8番人気以内が2週連続で複勝率30%を超えました｡現状は3連複で狙うのがベターという状況です｡

そしてこの新馬券術では､狙うレースと馬を絞るために同じレースに出走した前走8番人気以内の初ダート馬の頭数に注目しています｡先週は前走8番人気以内の初ダート馬3頭以内は2鞍で､どちらも2頭のレースでした｡

3頭以内[1.2.1.9](勝率7.7%､複勝率30.8%)
2頭以内[1.1.0.2](勝率25.0%､複勝率50.0%)
1頭のみ[0.0.0.2](複勝率0.0%)

6日福島1Rは前走8番人気以内の初ダート馬が2頭出走して､この2頭によるワンツーとなりました｡1番人気と2番人気だったので馬連4.3倍という堅い決着にはなりましたが､狙いすまして的中できそうなレースも出てきました｡

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続いては､当コラムの注目種牡馬情報です｡今年6月以降､2歳新馬&未勝利戦で高回収率を示している種牡馬を観測しています｡先週はダートのレース出走のキンシャサノキセキ産駒･ルイスを狙って､6日阪神4Rの3連複17.2倍が的中しました｡ルイスは2番人気①着でした｡

▲6日阪神4Rは12→2→5で決着

芝のレース出走のダノンバラード産駒
[5.4.12.65]
単勝回収率69.0%↓､複勝回収率115.0%↓

ダートのレース出走のヘニーヒューズ産駒
[12.9.11.40]
単勝回収率114.0%↓､複勝回収率194.0%↓

ダートのレース出走のドレフォン産駒
[5.6.6.28]
単勝回収率73.0%↓､複勝回収率78.0%↓

ダートのレース出走のキンシャサノキセキ産駒
[5.6.5.10]
単勝回収率106.0%↑､複勝回収率202.0%↓

ダートのレース出走のキンシャサノキセキ産駒が単勝回収率を上げました｡先週はルイス1頭だけの出走で①着ですから､引き続き馬券圏外になることが少ない傾向です｡

そして､観測種牡馬の入れ替え候補には2頭が浮上しています｡

芝のレース出走のダイワメジャー産駒
[12.6.11.54]
単勝回収率251.0%､複勝回収率123.0%

ダートのレース出走のエスポワールシチー産駒
[3.3.1.8]
単勝回収率360.0%､複勝回収率220.0%

特にエスポワールシチー産駒はキンシャサノキセキ産駒と同様に出走頭数が少ない分､馬券圏外が少ない傾向が出ています｡複勝率は46.7%と優秀な数字｡産駒は芝だと1回走って馬券圏外ですから､やはりダートで狙いたい種牡馬ですね｡


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