どうも! “馬迷男” 八木たかおです! いよいよJRAラストウィークを迎えました｡テレビやラジオなどでは｢歳をとると1年が早いですね｣なんて会話が交わされていますが､こちらは｢日本ダービーが終わったら新馬戦､夏競馬と来て､秋競馬が始まったと思ったらG1シーズンに突入して､気がついたら有馬記念､そしてホープフルS｣という思いでしたから､“早い"なんてことはなく妥当な1年｡心の準備が違います｡

先週の朝日杯FSは準備万端に構えて馬券的中｡新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣の対象馬だったドルチェモアが1番人気①着､ダノンタッチダウンが2番人気②着｡さらに､｢2歳OP限定､メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣の狙い馬レイベリングが3番人気③着に入り､馬券は3連単45.7倍と馬連5.5倍が的中しました｡

▲朝日杯FSは2→12→14で決着

先週は｢前走の上がりに注目作戦｣の対象馬が[3.1.1.8]｡朝日杯FSの他では､ターコイズSでフィアスプライドが12番人気③着､北総Sでヴァルツァーシャルが1番人気①着､六甲アイランドSでアグリが2番人気①着と好走しました｡


◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください｡3連単･馬単の頭､WIN5で狙うなら､『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります｡『直線距離延長』の｢〇｣付き､『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います｡

有馬記念は｢★｣付きがいません｡ホープフルSの登録馬ではシーウィザードが｢★｣付きとなっています｡

そして､当コラムが注目している｢2歳OP限定､メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣の狙い馬ですが､朝日杯FSは②着のダノンタッチダウンと③着のレイベリングの2頭が対象馬でした｡

これで今年の2歳OPにおいて､レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[7.4.4.14](勝率24.1%､複勝率51.7%)｡さらに末脚の切れよりも先行力のある馬が有利になることが多い1200m以下のレースを除くと[7.3.3.10](勝率30.4%､複勝率56.5%)となっています｡2頭が馬券圏内に入ったことで複勝率がアップ｡

ホープフルSの登録馬ではガストリックが対象｡新馬戦､東京スポーツ杯2歳Sを連勝中の素質馬が､どんな走りを見せてくれるのか注目です｡

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続いて､新馬券術｢3歳よりも古馬狙い作戦｣の検証に移ります｡先週は舞浜特別で3連複71.2倍が的中しました｡

▲舞浜特別は2→9→14で決着

■狙える古馬の条件
･前々走､前走のどちらかにおいて同級以上で馬券圏内がある
･昇級2戦目まで

■狙える古馬の条件Ver.2
･古馬の中で人気最上位かつ1～3番人気
･1番人気は信頼度◎

このレースは16頭立てで3歳馬8頭､古馬8頭の組み合わせでした｡文末まとめでは2頭が挙がっていて､そのうちの1頭だった4歳馬テイエムアトムが1番人気③着｡3歳馬のナックドロップスが逃げ切って12番人気①着､3歳馬のウィンダミアが3番人気②着でした｡先行馬の多いメンバー構成だったため､ナックドロップスは展開的に厳しそうでしたが､一応馬券に入れておいて正解でした｡

先週行われた3歳馬が1頭でも出走した3歳以上条件の平地競走で､世代ごとの成績は下記の通りです｡

3歳[22.18.12.144](勝率11.2%､複勝率26.5%)
4歳[9.8.15.129](勝率5.6%､複勝率19.9%)
5歳以上[3.6.6.99](勝率2.6%､複勝率13.2%)

そして先週の｢狙える古馬の条件｣該当馬の成績は[5.8.8.51](勝率6.9%､複勝率29.2%)で複勝率はまずまずでした｡該当馬で1番人気となった馬は[0.1.1.2](複勝率50.0%)｡また､先週の人気最上位古馬は[5.6.4.18](勝率15.2%､複勝率45.5%)と好調でした｡

先々週は4歳馬が[1.7.10.124](勝率0.7%､複勝率12.7%)と極度の不振でしたが､先週は巻き返しました｡先々週の不振は“たまたま"という見方でいいのではないでしょうか｡

この新馬券術は3歳馬と古馬の対戦が始まった今年6月から検証を続けてきました｡｢狙える古馬の条件｣｢狙える古馬の条件Ver.2｣該当馬が毎週､的中馬券を運んで来てくれて､使えるメドが立ったように思えます｡年が明けて3歳馬が4歳になるタイミングで一旦検証を終了したいと思います｡

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続いては､｢未勝利戦は初ダート馬作戦｣の検証です｡先週はこの新馬券術での的中は無し…｡しかし､初ダート馬の好走が増加しました｡

先週行われたダートの2歳未勝利戦は13鞍で､出走した初ダートの馬は[4.2.2.48](勝率7.1%､複勝率14.3%)｡これを前走8番人気以内に絞ると[4.1.2.17](勝率16.7%､複勝率29.2%)となります｡いよいよ潮目が変わって､初ダート馬好走のシーズンが到来したかもしれません｡

現在はダートの3歳未勝利戦で結果を出していた購入の流れを､そのまま2歳未勝利戦にも流用しています｡


そしてこの新馬券術では､狙うレースと馬を絞るために同じレースに出走した前走8番人気以内の初ダート馬の頭数に注目しています｡

3頭以内[4.0.2.13](勝率21.1%､複勝率31.6%)
2頭以内[3.0.2.5](勝率30.0%､複勝率50.0%)
1頭のみ[1.0.0.1](勝率50.0%､複勝率50.0%)

初ダート馬2頭以内のレースでは､馬券的にも好勝負が期待できる数字となりました｡今週の土日水3日開催もどんな成績になるのか､注目します｡

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続いて､新馬券術｢持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦｣の検証に移ります｡先週は2鞍に狙い馬がいて､3頭とも馬券圏外｡よって､この新馬券術での的中はありませんでした…｡

今週狙えそうなレースは4鞍です｡

■グレイトフルS(中山芝2500m)
1位:2分31秒9(良)ロードトゥフェイム
2位:2分33秒9(良)コーストライン
3位:2分34秒0(良)サトノラディウス

■摩耶S(阪神ダート1800m)
1位:1分48秒7(不良)アドマイヤメティス
2位:1分50秒4(重)シダー
3位:1分50秒7(不良)ドライゼ

■フェアウェルS(中山ダート1200m)
1位:1分9秒1(重)ラインガルーダ
2位:1分9秒9(重)ジゲン
3位:1分10秒1(稍重)レッドランサー

■サンタクロースS(阪神芝2000m)
1位:1分57秒2(良)ムジカ
2位:1分58秒2(良)リフレーミング
3位:1分58秒3(良)ヘッズオアテールズ
3位:1分58秒3(良)ビッグリボン

3勝クラスのハンデ戦･グレイトフルSは持ち時計をベースに今回の斤量1kg増減=0秒2で計算する“想定持ち時計"を比較すると､1位は2分32秒1のロードトゥフェイム｡2位に1秒8差をつけて､目安としている“0秒5差以上"をクリアしています｡ここはロードトゥフェイムを狙ってみましょう｡

同じく3勝クラスのハンデ戦･摩耶Sは“想定持ち時計"比較で1分48秒9のアドマイヤメティスが断トツ｡2位に0秒9差をつけています｡アドマイヤメティスの持ち時計は去年9月の大府特別を勝った時のもので､当日は2歳未勝利戦のダート1200m､翌日の2歳未勝利戦のダート1800mでレコードが出ています｡時計の速い馬場だった可能性はありますが､“想定持ち時計"2位以下にこれだけの差があれば狙ってみてもいいのではないでしょうか｡

フェアウェルSの“想定持ち時計"1位は1分9秒3のラインガルーダ｡2位を0秒6リードしています｡昇級戦だった前走･播州Sは3番人気⑦着でしたが､重馬場で1分11秒0という走破時計は能力を出せなかったと見ることもできそう｡クラス慣れが見込める今回は好走を期待します｡

サンタクロースSの“想定持ち時計"比較は､1位が1分57秒2のムジカで､2位を1秒0引き離しています｡持ち時計をマークしたレースは今年の博多S｡好時計が連発した開催でしたが､前走･オリオンSも②着と3勝クラスにメドをつけています｡ここはムジカにクリスマスプレゼントを運んで来てもらいましょう｡

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続いては､当コラムの注目種牡馬情報です｡今年6月以降､2歳新馬&未勝利戦で高回収率を示している種牡馬を観測しています｡先週は18日阪神3R(2歳未勝利戦､芝1600m)でダノンバラード産駒のメイショウコボケが6番人気②着｡この馬から流した3連複65.2倍が的中しました｡

▲18日阪神3Rは14→1→6で決着

芝のレース出走のダノンバラード産駒
[5.7.14.87]
単勝回収率52.0%↓､複勝回収率106.0%→

芝のレース出走のダイワメジャー産駒
[12.8.11.74]
単勝回収率198.0%↓､複勝回収率100.0%↓

ダートのレース出走のヘニーヒューズ産駒
[16.14.14.56]
単勝回収率106.0%↑､複勝回収率156.0%↓

ダートのレース出走のキンシャサノキセキ産駒
[9.6.7.25]
単勝回収率92.0%↓､複勝回収率135.0%↓

ダートのレース出走のエスポワールシチー産駒
[4.3.1.14]
単勝回収率257.0%↓､複勝回収率155.0%↓

先週はダートのレース出走のヘニーヒューズ産駒が2勝｡単勝回収率を上げてきました｡

一方､芝のレース出走のダノンバラード産駒は馬券こそ的中したものの､単勝回収率はかなり下がってきています｡観測種牡馬から外すことになりかねない水域ですが､巻き返しはあるでしょうか｡

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そして､仮説を唱えている､新馬券術のタネも検証しておきます｡｢近5走以内にトップジョッキーが継続騎乗&G1開催日に別の競馬場で出走している馬は狙えるのでは?｣という作戦です｡

｢トップジョッキー｣は現在のリーディングを参考に川田将雅騎手､戸崎圭太騎手､横山武史騎手､松山弘平騎手､C.ルメール騎手､福永祐一騎手､岩田望来騎手の上位7人に加え､レーン騎手ら日本ですでに実績のある外国人騎手ということにしていました｡

朝日杯FSが行われた18日の中山､中京の対象馬の成績を調べてみると…

舞浜特別:クローリスノキセキ6番人気⑧着
北総S:ソルドラード4番人気⑨着
ディセンバーS:サクラトゥジュール10番人気②着
中山12R:ブローザホーン1番人気①着､ティズグロリアス5番人気⑦着

中京6R:ミツカネヴィーナス11番人気⑨着
中京7R:ヴルカーノ2番人気⑦着
コールドムーンS:グレートウォリアー3番人気③着､サイモンハロルド11番人気⑭着､ナンヨーアイボリー6番人気⑥着､
中京12R:エイカイマッケンロ1番人気②着

先週の対象馬は[1.2.1.7](勝率9.0%､複勝率36.4%)｡複勝率は悪くない感じですが､好走したのはディセンバーSのサクラトゥジュール以外は人気馬でした｡ここまで数週間見てきて､妙味の薄さを感じているので､この新馬券術のタネはここで断念しようと思います｡

さて､今年も1年お世話になりました｡私事ですが先々週､ついに新型コロナに感染して､発熱､喉の痛みを覚え､今も喉にやや違和感を抱えています｡改めて健康第一であることを実感しました｡読者の皆さんも元気にこの年末年始を乗り越えてくださいね｡新年は1月6日(金)の更新から再開します｡良い有馬記念､そして良いお年を!


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