馬迷男の挑戦
クイーンC的中にも繋がった、連対率100%の条件とは?
どうも “馬迷男” 八木たかおです! エフフォーリアの電撃引退が発表されました。キャリア11戦全てで横山武史騎手とコンビを組みましたが、全レースで同じ騎手が騎乗して現役を終えたJRAのG1・3勝以上の馬は、安藤勝己騎手が騎乗したダイワスカーレット以来だそうです。現役ではソダシと吉田隼人騎手のコンビもいます。
デビューからずっと同じ騎手が乗り続けることが少なくなった昨今ですが、“名コンビ"の活躍が見られるのも競馬の魅力のひとつではないでしょうか。横山武史騎手を育てたと言っても過言ではないエフフォーリアはこの先いつか、彼がダービージョッキーになった時にその存在が再び大きくクローズアップされるはず。そして次は、エフフォーリア産駒と横山武史騎手の名コンビ結成を楽しみに待ちたいと思います。
先週はクイーンCの3連複33.0倍が的中。馬券はデビュー以来、吉田隼人騎手が乗り続けているドゥアイズと武藤雅騎手が乗り続けているモリアーナの2頭軸で流しました。2番人気②着のドゥアイズは新馬券術「前走の上がりに注目作戦」と「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」の両方の対象馬となっていて、3番人気③着のモリアーナは「2歳~3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦」の対象馬でした。
▲クイーンCは9→7→3で決着
まずは「前走の上がりに注目作戦」を検証します。ドゥアイズは前走・阪神JFでメンバー中2位の上がりを使って③着。前走から『直線距離が同じ』となるコースへの転戦ということで、文末のまとめではもっとも狙える「★」付きでした。
前走が後方から末脚を伸ばしたのに対し、今回は3番手追走ということもあって上がりはメンバー中9位。ガラッと違うレース運びになりましたが、当コラムの仮説「速い上がりを使える馬は、そもそも能力が高い」の通り、総合力で好走してくれました。
先週、この新馬券術は8鞍に対象馬がいて[3.3.2.9]。共同通信杯でファントムシーフが3番人気①着、ダノンザタイガーが1番人気③着、京都記念でプラダリアが4番人気③着と重賞でも好走馬が出ました。その他にも茨木Sでペルアアが1番人気①着、セイクリッドゲイズが5番人気②着、洛陽Sでジャスティンスカイが1番人気①着、初音Sでタガノパッションが3番人気②着と頑張ってくれました。
■前走で速い上がりを記録した馬をもっとも狙えるのは『直線距離が同じ』
■『直線距離延長』『直線距離短縮』は馬券の頭から狙わない
■『直線距離延長』『直線距離短縮』は馬券の頭から狙わない
◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
芝:東京、阪神外回り、新潟外回り
ダート:東京、中京
●ミドル
芝:阪神内回り、京都外回り、中京、新潟内回り
ダート:新潟、阪神
●ショート
芝:中山、京都内回り、福島、小倉、札幌、函館
ダート:中山、京都、福島、小倉、札幌、函館
今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単・馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の「★」付きということになります。『直線距離延長』の「〇」付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。
そして、「2歳~3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦」の対象馬も振り返っておきます。先週は先述したクイーンCのモリアーナが3番人気③着、共同通信杯のシーズンリッチが11番人気⑥着でした。
これで今年の2歳OPにおいて、レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[9.8.5.19](勝率22.0%、複勝率53.7%)。さらに末脚の切れよりも先行力のある馬が有利になることが多い1200m以下のレースを除くと[9.7.4.15](勝率25.7%、複勝率57.1%)となっています。
今週の対象馬はヒヤシンスSのメタマックス。上がり最速を記録したレースは前走の未勝利戦・小倉ダート1000mなので一気の3ハロン延長に一抹の不安もよぎりますが、ここは美味しい馬券を届けてくれると信じて狙ってみます。
続いて、新馬券術「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」の検証に移ります。先週は7鞍に狙い馬がいて、先述したようにクイーンCでドゥアイズが2番人気②着。そのほか、初音Sでタガノパッションが3番人気②着、茨木Sでセイクリッドゲイズが5番人気②着でした。実はこの3頭すべて、新馬券術「前走の上がりに注目作戦」と「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」のダブル対象馬。連対率100%! 頼りになります。ページ最下部の表では「上」と「持」が両方付いている馬なので、いたら注目してみて下さい。今週は不在ですが……。
今週狙えそうなレースは2鞍。先週のような好走馬続出に期待します。
■金蹄S(東京ダート2100m)
1位:2分8秒5(重)ホウオウバリスタ
2位:2分10秒1(良)アベックフォルス
3位:2分10秒4(稍重)ヴィジョンオブラヴ
■播磨S(阪神ダート1400m)
1位:1分22秒6(良)ウインアキレウス
2位:1分23秒1(重)モズリッキー
2位:1分23秒1(重)レオノーレ
2位:1分23秒1(重)ハッピースワニー
金蹄Sは持ち時計をベースに今回の斤量1kg増減=0秒2で計算する“想定持ち時計"比較で1位となるのが2分8秒9のホウオウバリスタ。2位に1秒7差をつけて、目安となる“0秒5差以上"をクリアしています。東京ダート2100mで2連勝中とコース相性も抜群。昇級初戦ですが、ここはホウオウバリスタを馬券の軸に据えます。
播磨Sの“想定持ち時計"1位は1分22秒2のウインアキレウスで、2位を0秒6以上引き離しています。3勝クラス昇級後は苦戦していますが、馬券のヒモに加えて、高配当を狙う作戦はどうでしょうか。
続いて、新馬券術「未勝利戦は初ダート馬作戦」の検証です。先週はこの新馬券術で的中馬券を掴むことはできませんでした…。
■「未勝利戦は初ダート馬作戦」購入の流れ(暫定)
[1]馬券の軸は、初ダートの馬の中から前走8番人気以内
[2]軸から初ダートの馬&気になる馬に流す
[3]軸になった馬が4番人気以内であれば単式①着付けも検討
[1]馬券の軸は、初ダートの馬の中から前走8番人気以内
[2]軸から初ダートの馬&気になる馬に流す
[3]軸になった馬が4番人気以内であれば単式①着付けも検討
先週行われたダートの3歳未勝利戦は14鞍で、出走した初ダートの馬は[3.0.3.37](勝率7.0%、複勝率14.0%)。これを前走8番人気以内に絞ると[2.0.3.16](勝率9.5%、複勝率23.8%)となります。
前走が8番人気以内で今回が1番人気だった馬は[1.0.1.1]で単勝回収率110.0%、複勝回収率110.0%。この良績を何とか馬券的中に繋げたいものです。
続いては、当コラムの注目種牡馬情報です。去年6月以降、現3歳世代の新馬&未勝利戦で高回収率を示している種牡馬を観測しています。
先週は12日阪神4Rの新馬戦ダート1800mでヘニーヒューズ産駒のセラフィックコールが1番人気①着。この馬を馬券の中心にした3連複11.0倍が的中しました。
▲12日阪神4Rは11→13→1で決着
先週の開催を終えた時点の成績をチェックしておきましょう。
芝のレース出走のダイワメジャー産駒
[14.10.12.89]
単勝回収率184.0%→、複勝回収率95.0%→
ダートのレース出走のヘニーヒューズ産駒
[20.17.17.75]
単勝回収率93.0%↓、複勝回収率134.0%↓
ダートのレース出走のキンシャサノキセキ産駒
[11.10.10.50]
単勝回収率70.0%↓、複勝回収率116.0%↓
ダートのレース出走のシニスターミニスター産駒
[10.11.10.42]
単勝回収率246.0%↓、複勝回収率200.0%↓
ダートのレース出走のエスポワールシチー産駒
[7.5.1.28]
単勝回収率166.0%↓、複勝回収率105.0%↓
ダート戦のエスポワールシチー産駒がじりじりと数字を下げながらも、いまだ単勝回収率と複勝回収率のどちらも100%以上をキープ。どこかで美味しい馬券を的中させましょう。
そして、今年から負担重量の見直しが行われたことで、当コラムでは重い斤量に耐えられるイメージがある馬体重500kg以上の馬に注目しています。去年、そして今年ここまでの平地競走を対象にした500kg以上と499kg以下の馬たちの成績をチェックしましょう。
■2023年1月5日~2月12日
500kg以上[106.122.104.920](勝率8.5%、複勝率26.5%)
499kg以下[333.318.334.3907](勝率6.8%、複勝率20.1%)
■2022年
500kg以上[747.639.602.6032](勝率9.3%、複勝率24.8%)
499kg以下[2588.2694.2725.29622](勝率6.9%、複勝率21.3%)
2月半ばの段階で500kg以上の馬の複勝率が昨年を上回っています。まだデータが少ない段階ですが、500kg以上の馬の優位性が現れている数字と言えるかもしれません。今後、どのような成績の変移を見せるのか、引き続き注目していきましょう。
そして、2月限定の新馬券術「小倉ダート1000m、1700mは500kg以上の馬作戦」も検証しましょう。先週は和布刈特別(小倉ダート1700m)で馬体重504kgのメイショウジブリが1番人気①着、馬体重540kgのサンライズジャストが2番人気②着。この2頭から流した3連複12.5倍が的中しました。
▲和布刈特別は4→15→10で決着
馬体重500kg以上の馬を対象に、今年に入ってからの小倉ダート各距離の成績を確認しておきましょう。
小倉ダート1000m[4.1.1.7](勝率30.8%、複勝率46.2%)
小倉ダート1700m[10.9.7.47](勝率13.7%、複勝率35.6%)
小倉ダート2400m[1.1.1.4](勝率14.3%、複勝率42.9%)
先週はダート1000mで2頭が馬券圏外だったので、これまでの出走頭数が少なかったこともあり、勝率、複勝率が大きく下がりました。しかし、それでもまだまだ優秀な数字。残り2週も狙っていいのではないでしょうか。
また、特別競走に限定すると[5.5.3.18](勝率16.1%、複勝率41.9%)で、単勝回収率145.0%、複勝回収率131.0%。この数字は、斤量が増えるレースで500kg以上の馬のパワーが活きているのかもしれません。
そして先週、意外にもマル外が好成績と指摘しましたが、先週は12日の1R(ダート1700m)でアヘッドが8番人気④着でした。残り2週間、マル外を待ちわびます。
★今週の狙い馬★
【東京・土曜】
【東京・日曜】
【阪神・土曜】
【阪神・日曜】
【小倉・土曜】
【小倉・日曜】
★各項目の説明★
上「前走の上がりに注目作戦」
※ハンデ戦、牝馬限定戦、古馬戦を重視、前走および今回が1200m以下の場合は対象外
※中13週以上、前走が勝ち馬と1秒1差以上は割引
※前走よりも直線距離が長いコースを走る馬は馬名の前に「◯」、直線距離が同程度のコースを走る馬は馬名の前に「★」
※前走が同級以上の馬は(同級)を表記
初「未勝利戦は初ダート馬作戦」
※初ダートで、前走が8番人気以内の馬を表記(該当馬が1レースにつき5頭以内の場合)
持「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」
大「小倉ダート1000m、1700mは500kg以上の馬作戦」
※小倉ダートで前走時馬体重が500kg以上の馬を表記
【東京・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | 初ブーケエスポワール、初フッカツラヴ |
2 | |
3 | 初テンプーシャオン、初マンスール |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | |
10 | 上コパノリッチマン(同級、★)、持ホウオウバリスタ |
11 | 上シルブロン(○)、上レクセランス |
12 |
【東京・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | 初アルマロクザン |
2 | |
3 | |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | 上ツウカイリアル(○) |
10 | 上クロノメーター(同級、★) |
11 | 上ケンシンコウ(同級、★) |
12 |
【阪神・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | 初ジアッシズ |
2 | 初タガノルビー、初ヒットザフロント |
3 | 初ガルヴァナイズ |
4 | 初アシャカタカ、初セブンキューブド、初プエルトボニータ |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | |
10 | 持ウインアキレウス、上ナンヨープランタン(同級)、上レオノーレ(同級) |
11 | 上ヒメノカリス(★)、上フェルミスフィア(同級、〇) |
12 |
【阪神・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | 初シンキングサベージ |
2 | 初コトヴィア、初ロンシャンクイーン |
3 | 初カズボニファシオ、初シゲルショウタイム |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | |
10 | 上スズカカナロア(同級)、上セルバーグ(○)、上トーホウディアス(同級)、上ベジャール(同級、★) |
11 | |
12 |
【小倉・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | 大アーユーレディ、初大ガンウルフ、大コパノパサディナ、大リリーブースター |
2 | |
3 | 初レイレフア |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | 大イーサンバーニング、大ヴォーグマチネ、大クリノマンゲツ、大タマモモンレーブ、大ロイヤルダンス |
8 | |
9 | 大グレートキャンベラ、大サムハンター |
10 | |
11 | |
12 |
【小倉・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | 大スマイルスルー、初ピエナナイスガイ、大フッカツノアカシ、初ヨシノクラウン |
2 | |
3 | 大トランザクト、大ブリュットミレジメ |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | |
10 | 大ハギノオーロ、大ルーリング |
11 | 上ダンディズム(同級、★)、上ヒンドゥタイムズ、上フォワードアゲン(同級、★) |
12 |
★各項目の説明★
上「前走の上がりに注目作戦」
※ハンデ戦、牝馬限定戦、古馬戦を重視、前走および今回が1200m以下の場合は対象外
※中13週以上、前走が勝ち馬と1秒1差以上は割引
※前走よりも直線距離が長いコースを走る馬は馬名の前に「◯」、直線距離が同程度のコースを走る馬は馬名の前に「★」
※前走が同級以上の馬は(同級)を表記
初「未勝利戦は初ダート馬作戦」
※初ダートで、前走が8番人気以内の馬を表記(該当馬が1レースにつき5頭以内の場合)
持「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」
大「小倉ダート1000m、1700mは500kg以上の馬作戦」
※小倉ダートで前走時馬体重が500kg以上の馬を表記
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