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馬迷男の挑戦

今週は小倉ダートで大型馬狙い作戦の最終決戦! 注目のマル外の出走は?


どうも “馬迷男” 八木たかおです! 2月の最終週は話題が豊富。サウジカップデーと福永騎手の現役ラスト騎乗に加え、調教師5人の定年引退も控えています。関係者が引退するタイミングで、不思議と管理馬が爆走するのは“競馬あるある"。この土日は五十嵐厩舎、池添兼厩舎、大江原厩舎、橋田厩舎、南井厩舎の馬は馬券に入れておきたいところです。

今週の重賞、中山記念には橋田厩舎のスカーフェイス阪急杯には池添兼厩舎のショウナンアレスと南井厩舎のメイショウケイメイが登録。大江原師はJRA通算300勝まであと1勝と迫っています。最終週に節目の勝利で花道を飾って欲しいものです。

先週はモレイラ騎手の4年2カ月ぶりとなったJRA騎乗も話題でしたが、そのモレイラ騎手がダノンラスターに騎乗して実に1533日ぶりのJRA勝利を飾った金蹄Sの3連複26.4倍が的中。ダノンラスターと新馬券術「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」の狙い馬となっていたホウオウバリスタの2頭軸で仕留めることができました。

▲金蹄Sは1→10→5で決着

ホウオウバリスタは持ち時計をベースに今回の斤量1kg増減=0秒2で計算する“想定持ち時計"比較で1位となっていて、2位に1秒6差をつけて目安となる“0秒5差以上"をクリアしていました。また、東京ダート2100mで2連勝中とコースとの相性もバッチリ。今回は1番人気③着と期待に応えてくれました。

今週狙えそうなレースは3鞍。好メンバーが揃った中山記念は、あの馬が狙いに浮上しました。

■仁川S(阪神ダート2000m)
1位:2分3秒8(稍重)エブリワンブラック
2位:2分4秒1(稍重)メイショウフンジン
3位:2分4秒3(稍重)ロードレガリス

■ブラッドストーンS(中山ダート1200m)
1位:1分10秒1(不良)ローレルジャック
2位:1分10秒2(稍重)マイステージ
2位:1分10秒2(重)タイセイグラシア

■中山記念(中山芝1800m)
1位:1分44秒3(良)ダノンザキッド
2位:1分44秒8(良)シュネルマイスター
3位:1分44秒9(良)ヒシイグアス

オープンのハンデ戦・仁川Sの“想定持ち時計"1位は2分3秒4のエブリワンブラックで、2位を1秒1離しています。中央のオープンでは苦戦が続いていますが、阪神ダート2000mは3勝を挙げている得意コース。さらに、今回は走り頃のハンデ55kgということで、爆走に期待する手もアリなのではないでしょうか。

3勝クラスのハンデ戦・ブラッドストーンSは狙い馬の扱いが悩ましい一戦。ハンデによる逆転で“想定持ち時計"1位には1分9秒1のローレルジャックが浮上し、2位に1秒2差をつけます。ただ、2020年3月に2勝クラスを勝った以降は、3勝クラスで一度も馬券圏内がありません。また今回は約半年の休み明け。一応、軽ハンデ52kgを警戒して、馬券のヒモには加えておきます。

中山記念の“想定持ち時計"1位は1分44秒5のダノンザキッドで、2位に0秒6差をつけます。ダノンザキッドの持ち時計は去年の毎日王冠③着時のもの。今回は中山ですが開幕週の芝は歓迎のはず。ここはダノンザキッドから入ります。

続いて、新馬券術「前走の上がりに注目作戦」の検証に移ります。先週、この新馬券術は9鞍に対象馬がいて[2.0.3.12]でした。ダイヤモンドSシルブロンが1番人気③着、小倉大賞典ヒンドゥタイムズが2番人気①着と重賞でも好走。そのほか、武庫川Sセルバーグが3番人気①着、アメジストSクロノメーターが4番人気③着、播磨Sレオノーレが1番人気③着と頑張ってくれたのですが、馬券的中に繋げることができませんでした…。

惜しかったのは京都牝馬Sで14番人気④着だったフェルミスフィア。③着とはわずかクビ差でした。

■前走で速い上がりを記録した馬をもっとも狙えるのは『直線距離が同じ』
■『直線距離延長』『直線距離短縮』は馬券の頭から狙わない

◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
:東京、阪神外回り、新潟外回り
ダート:東京、中京

●ミドル
:阪神内回り、京都外回り、中京、新潟内回り
ダート:新潟、阪神

●ショート
:中山、京都内回り、福島、小倉、札幌、函館
ダート:中山、京都、福島、小倉、札幌、函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単・馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の「★」付きということになります。『直線距離延長』の「〇」付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

そして、「2歳~3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦」の対象馬も振り返っておきます。先週はヒヤシンスSの対象馬メタマックスが12番人気⑭着。上がり最速を記録したレースが前走の小倉ダート1000mの未勝利戦だったので、一気の3ハロン延長に不安を感じていましたが、やはり厳しいレースになってしまいました。

これで今年の2歳OPにおいて、レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[9.8.5.20](勝率21.4%、複勝率52.4%)。さらに末脚の切れよりも先行力のある馬が有利になることが多い1200m以下のレースを除くと[9.7.4.16](勝率25.0%、複勝率55.6%)となっています。

引き続きなかなかの好成績ですが、先述したヒヤシンスSのように、距離が大きく変わると信頼度が落ちるのかもしれません。

今週の対象馬はすみれSシャザーンマーガレットSビッグシーザー。距離を考慮すると、1200m戦のマーガレットSよりは2200m戦のすみれSの方が狙えそうな傾向が出ていますが、どんな結果になるでしょうか。

続いて、新馬券術「未勝利戦は初ダート馬作戦」の検証です。先週はこの新馬券術での馬券的中はありませんでした…。

「未勝利戦は初ダート馬作戦」購入の流れ(暫定)
[1]馬券の軸は、初ダートの馬の中から前走8番人気以内
[2]軸から初ダートの馬&気になる馬に流す
[3]軸になった馬が4番人気以内であれば単式①着付けも検討

先週行われたダートの3歳未勝利戦は14鞍で、出走した初ダートの馬は[0.2.3.30](複勝率14.3%)。これを前走8番人気以内に絞ると[0.1.3.17](複勝率19.0%)となります。初ダート馬が総じて振るわなかった中、馬券圏内に入った5頭のうち4頭が前走8番人気以内でした。

19日阪神2Rは文末まとめに前走8番人気以内の初ダート馬2頭が挙がっていて、ロンシャンクイーンが4番人気②着、コトヴィアが5番人気③着とどちらも馬券圏内に入りました。勝ったのが2番人気のカマチョクインで、3連複112.1倍、3連単493.2倍の万馬券決着。我ながら「なんでこのレースが当たらないのか…」と愕然としましたが、全体的な成績が悪い中でもチャンスがあるのがこの新馬券術です。引き続き狙っていきます。

続いては、当コラムの注目種牡馬情報です。去年6月以降、現3歳世代の新馬&未勝利戦で高回収率を示している種牡馬を観測しています。

先週は19日阪神4Rの新馬戦ダート1400mでヘニーヒューズ産駒フェリが1番人気①着。この馬を馬券の中心にした3連複26.1倍とフェリの複勝1.4倍が的中しました。

▲19日阪神4Rは15→3→16で決着

フェリに狙いを絞れた根拠はダート出走のヘニーヒューズ産駒に加え、調教では坂路で好時計を記録していました。さらに鞍上は永島騎手だったので斤量4kg減。稍重馬場ということもあって、ポンと出てそのまま押し切る展開を想定したのですが、その通りの逃げ切りでした。

先週の開催を終えた時点の成績をチェックしておきましょう。

芝のレース出走のダイワメジャー産駒
[14.10.12.90]
単勝回収率183.0%↓、複勝回収率94.0%↓

ダートのレース出走のヘニーヒューズ産駒
[23.18.17.79]
単勝回収率93.0%→、複勝回収率130.0%↓

ダートのレース出走のキンシャサノキセキ産駒
[11.10.10.51]
単勝回収率69.0%↓、複勝回収率115.0%↓

ダートのレース出走のシニスターミニスター産駒
[12.12.12.43]
単勝回収率405.0%↑、複勝回収率218.0%↑

ダートのレース出走のエスポワールシチー産駒
[7.5.1.31]
単勝回収率155.0%↓、複勝回収率98.0%↓

先週、ダートのレース出走のシニスターミニスター産駒は[2.1.2.1]と好調。中でも19日東京2Rではダスクが11番人気①着と爆走して、単勝136.1倍、複勝17.8倍をつけました。その影響でシニスターミニスター産駒の単勝・複勝の回収率がどちらも大幅アップ。

実は先ほど「未勝利戦は初ダート馬作戦」に出てきた19日阪神2Rを2番人気で勝ったカマチョクインシニスターミニスター産駒。ここへ来て“激アツ種牡馬"に浮上してきました。ダート戦にシニスターミニスター産駒が出走していたら、ひとまず馬券に入れておいた方がいいかもしれません。

そして、今年から負担重量の見直しが行われたことで、当コラムでは重い斤量に耐えられるイメージがある馬体重500kg以上の馬に注目しています。去年、そして今年ここまでの平地競走を対象にした500kg以上と499kg以下の馬たちの成績をチェックしましょう。

■2023年1月5日~2月19日
500kg以上[123.133.117.1066](勝率8.5%、複勝率25.9%)
499kg以下[385.376.390.4562](勝率6.7%、複勝率20.1%)

■2022年
500kg以上[747.639.602.6032](勝率9.3%、複勝率24.8%)
499kg以下[2588.2694.2725.29622](勝率6.9%、複勝率21.3%)

データが蓄積されて、そろそろ傾向らしきものが見えてきました。去年との比較で499kg以下の馬が勝率・複勝率とも下げているのに対し、500kg以上の馬は複勝率がアップ。しかしながら、500kg以上の馬は勝ち数よりも②着がやや多くなっています。馬券的には500kg以上の馬は②着付けも考慮に入れた方がいいかもしれません。

そして、2月限定の新馬券術「小倉ダート1000m、1700mは500kg以上の馬作戦」も検証します。500kg以上の馬を対象に、今年に入ってからの小倉ダート各距離の成績を確認しておきましょう。

小倉ダート1000m[4.2.2.9](勝率23.5%、複勝率47.1%)
小倉ダート1700m[12.9.8.50](勝率15.2%、複勝率36.7%)
小倉ダート2400m[2.1.1.8](勝率16.7%、複勝率33.3%)

ダート1700mに関しては、18日小倉1Rでコパノパサディナが2番人気①着、ガンウルフが1番人気③着、19日小倉1Rでスマイルスルーが3番人気①着となり、先々週との比較で勝率・複勝率ともアップ。ダート1000mも伊万里特別ハギノオーロが5番人気③着、19日小倉3Rでトランザクトが2番人気②着となり、複勝率を上げてきました。

また、特別競走に限定すると[5.5.4.20](勝率14.7%、複勝率41.2%)で、単勝回収率132.0%、複勝回収率129.0%。依然として100%超の回収率を続けています。そしてガンウルフがマル外なので、500kg以上のマル外も[4.1.1.2]で単勝回収率203.0%、複勝回収率157.0%と引き続き好調。

2回小倉開催は今週が最後の戦い。ダートの特別競走は土曜の早鞆特別だけですが、マル外はトップスターサンが出走予定で、前走時馬体重は514kgです。

★今週の狙い馬★
【中山・土曜】
R 狙い馬
1 クローネウィルマ、ブルーエンジェルス
2  
3 ステラデルシエロ、ナスノカンゲツ、ユイアングレイス、リマスタリング、ルージュアマルフィ
4  
5  
6  
7  
8  
9  
10  
11 ジネストラ(同級、★)、ルーカス(同級)
12  

【中山・日曜】
R 狙い馬
1 ニシノクラウディア、ニシノレールガン
2 ウィンターダフネ、サトノウェーブ、ジェイエルドラフト、デザイアーフェーム
3 ニシノトレンディー
4 ドゥフレーシュ
5  
6  
7  
8  
9  
10 ローレルジャック
11 イルーシヴパンサー(同級)、ダノンザキッド
12  

【阪神・土曜】
R 狙い馬
1 インクルードダイヤ、ヒーリングアート
2 キタサンエルピス、サクセスバラード、ローザ
3  
4  
5  
6  
7  
8  
9 アヴニールドブリエ(○)、ショウナンバシット
10 キングズソード(★)、サトノロイヤル(同級、○)、サンライズアリオン、ジロー(同級)、ゼウスバイオ(同級、★)
11 エブリワンブラック、ゴールドハイアー
12  

【阪神・日曜】
R 狙い馬
1  
2 エスペランサフラグ、ルフレーヴ
3  
4 メイショウエース
5  
6  
7  
8  
9 メイショウブレゲ(○)、レベランス
10  
11 サトノラムセス(★)、ダディーズビビッド(同級、★)、ルプリュフォール(同級、★)
12  

【小倉・土曜】
R 狙い馬
1 ウインステイトリー、コントロッロ、メイショウメイプル、モズマワシゲリ
2  
3 トランザクト
4  
5  
6  
7 ラニカイ
8  
9  
10  
11 シホノディレット、タイキドミニオン、タガノリバイバー、トップスターサン、ラルフ、ワンダーブレット
12  

【小倉・日曜】
R 狙い馬
1 マテンロウウェイ、リヤンドメテオール
2 ヴェラグエリエロ、シゲルダンガン、ヘイローグラン
3  
4  
5  
6  
7  
8 コパノパサディナ、スマートハンター、タガノチョコラータ、ブライトファントム、レッドソリッド
9  
10  
11  
12 エルバリオ、サードフォース、レッドヴァイス、ロイヤルダンス

★各項目の説明★
「前走の上がりに注目作戦」
※ハンデ戦、牝馬限定戦、古馬戦を重視、前走および今回が1200m以下の場合は対象外
※中13週以上、前走が勝ち馬と1秒1差以上は割引
※前走よりも直線距離が長いコースを走る馬は馬名の前に「◯」、直線距離が同程度のコースを走る馬は馬名の前に「★」
※前走が同級以上の馬は(同級)を表記

「未勝利戦は初ダート馬作戦」
※初ダートで、前走が8番人気以内の馬を表記(該当馬が1レースにつき5頭以内の場合)

「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」

「小倉ダート1000m、1700mは500kg以上の馬作戦」
※小倉ダートで前走時馬体重が500kg以上の馬を表記

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