馬迷男の挑戦
大型馬狙いで271.6倍! ヴィクトリアマイルもダブル的中!
どうも! “馬迷男” 八木たかおです! 先週、新しい取り組みが発表されました。古川奈穂騎手が5月15日から3週間、大井競馬場で調教に騎乗。そして大井競馬の松浦裕之厩舎所属の吉井章騎手が5月16日から2週間、栗東トレセンで調教騎乗を行うそうです。
若い2人の騎手に限らず周囲の関係者も含めて、技術や情報を交流させることはこれからの強い馬づくりに役立ちそう。この“交換留学"が競馬界にどんな“化学反応"を起こすのか、長い目で注目していきたいと思います。
新しい馬券術の開発に日々取り組んでいる当コラムは先週、2つの馬券術の“化学反応"によってG1・ヴィクトリアマイルで結果を出すことができました。3番人気②着だったソダシは新馬券術「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」、1番人気③着だったスターズオンアースは新馬券術「前走の上がりに注目作戦」の対象馬で、3連複17.2倍をダブル的中です。
▲ヴィクトリアマイルは6→16→2で決着
まずは「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」から検証しましょう。ヴィクトリアマイルは終わってみれば持ち時計上位2頭、ソングラインとソダシによるワンツー。また、持ち時計をベースに今回の斤量1kg増減=0秒2で計算する“想定持ち時計"でもソダシが1位、ソングラインが2位タイでした。小雨が降る中でのレースとなりましたが、馬場状態は良。2頭のスピードが活きたようです。
「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」には先週、6鞍に対象馬がいて、ヴィクトリアマイルのほかでは中ノ岳特別でアルムブラーヴが1番人気①着。この馬の複勝をきっちり頂きました。“想定持ち時計"1位だったアルムブラーヴは2位を0秒7引き離していて、昇級初戦でも期待に応えてくれた形です。
▲中ノ岳特別は13→15→9で決着
今週狙えそうなレースは2鞍。この新馬券術と相性の良いハンデ戦も入っています。
■メイS(東京芝1800m)
1位:1分44秒5(良)ノースザワールド
2位:1分44秒8(良)キングストンボーイ
3位:1分44秒9(良)マテンロウスカイ
■シドニーT(京都芝2000m)
1位:1分57秒5(良)イリマ
2位:1分58秒3(良)ヘッズオアテールズ
3位:1分58秒4(良)アサケレディ
OPのハンデ戦・メイSは2頭が抜けているレース。“想定持ち時計"1位は1分44秒1のノースザワールドで、2位にはハンデの関係で1分44秒3のマテンロウスカイが浮上。この2頭が3位を0秒5以上リードしていて、目安となる“0秒5差以上"をクリアしています。
ノースザワールドの前走はオープン入り初戦で大阪杯に挑んで⑮着でした。今回はOP特別で走り頃のハンデ55kg。変わり身を狙える一戦になりそうです。マテンロウスカイは前走で3勝クラスの難波Sを快勝してのOP入り。これまで10戦して馬券圏外はセントライト記念⑬着だけという堅実派だけに、昇級戦でも期待大とみます。
シドニーTの“想定持ち時計"1位は1分57秒9のイリマで、2位に0秒6差をつけています。ただ、持ち時計を記録したレースが、良馬場だと好時計が連発していたおととしの小倉。しかし、近3走は馬券圏内に入れないまでも0秒6差⑥着、0秒7差⑧着、前走は格上挑戦の中山牝馬Sで1秒1差⑨着とあとひと押しの印象。馬券には入れておきたい1頭です。
続いて、新馬券術「前走の上がりに注目作戦」の検証に移ります。この新馬券術は先週、8鞍に対象馬がいて[3.2.4.16]。ヴィクトリアマイルのほかにも京王杯SCでレッドモンレーヴが2番人気①着、都大路Sでエアファンディタが1番人気①着、アドマイヤハダルが3番人気②着と重賞やリステッドで対象馬が好走。
そのほかのレースでも、錦Sでシェイリーンが1番人気①着、トオヤリトセイトが8番人気③着、緑風Sでサクセスシュートが3番人気③着、BSイレブン賞でウナギノボリが3番人気③着、弥彦Sでルドヴィクスが5番人気②着とがんばってくれました。
馬券は錦Sでシェイリーンとトオヤリトセイトの対象馬2頭軸流しの3連複70.8倍が的中。8番人気を軸にできた、なかなか気持ちの良い的中馬券となりました。
▲錦Sは11→10→4で決着
■前走で速い上がりを記録した馬をもっとも狙えるのは『直線距離が同じ』
■『直線距離延長』『直線距離短縮』は馬券の頭から狙わない
■『直線距離延長』『直線距離短縮』は馬券の頭から狙わない
◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
芝:東京、阪神外回り、新潟外回り
ダート:東京、中京
●ミドル
芝:阪神内回り、京都外回り、中京、新潟内回り
ダート:新潟、阪神
●ショート
芝:中山、京都内回り、福島、小倉、札幌、函館
ダート:中山、京都、福島、小倉、札幌、函館
今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単・馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の「★」付きということになります。『直線距離延長』の「〇」付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。
「2歳~3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦」も検証しておきましょう。先週は青竜Sのジャスリーが4番人気⑤着でした。
これで現3歳世代のOPにおいて、レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[15.12.5.39](勝率21.1%、複勝率45.1%)。さらに末脚の切れよりも先行力のある馬が有利になることが多い1200m以下のレースを除くと[14.11.4.35](勝率21.9%、複勝率45.3%)となっています。
今週の対象馬はオークスのリバティアイランドと鳳雛Sのフェルヴェンテ。リバティアイランドは新馬戦の31秒4があまりにも強烈で、オークスでも対象馬となりました。末脚炸裂での二冠達成に期待します。
続いて、新馬券術「500kg以上の馬は前走4角4番手以内狙い作戦」の検証です。13日東京6Rは前走4角2番手だったレディフォースが、昇級初戦の今回も2番手追走の積極的なレース運びで3番人気①着。この馬を馬券の軸にした3連複271.6倍が的中しました!
▲13日東京6Rは10→1→4で決着
このレースで馬券圏内に入った馬は3→2→11番人気でした。③着アンスリウムは前走の初ダートで初勝利。今回は距離が1ハロン延びましたが、「前走を勝っている馬は馬券に入れる」という方針が成功しました。このレースは前走を勝っていた馬が16頭中8頭もいたので買い目は増えたものの、配当が跳ねてくれました。
13日京都2Rは前走4角3番手だったアッチェレランドが3番人気②着。この馬を馬券に入れた3連単19.7倍が的中しました。
▲13日京都2Rは3→4→5で決着
アッチェレランドの前走は、スタートで出遅れて道中で上がっていくレース運びでの4角3番手でした。先行力を見せたレースではなかったので半信半疑の馬券購入でしたが、今回はスタートを決めて先行。4角2番手から粘り込んでくれました。スタート状況に関係なく4角の位置取りだけに注目して馬券が的中するのであれば、新馬券術としてはより簡単になるので助かります。
■2023年1月5日~5月14日
500kg以上[334.293.292.2642](勝率9.4%、複勝率25.8%)
499kg以下[959.1001.1001.11732](勝率6.5%、複勝率20.2%)
■平地に出走した500kg以上の馬の前走4角位置取りごとの成績
4番手以内[179.130.144.929](勝率13.0%、複勝率32.8%)
5番手以下[140.145.130.1489](勝率7.4%、複勝率21.8%)
■前走4角4番手以内だった500kg以上の馬の芝・ダート別成績
芝[47.33.46.332](勝率10.3%、複勝率27.5%)
ダート[132.97.98.597](勝率14.3%、複勝率35.4%)
そして、4週目を終えた京都開催に限定した500kg以上の馬の成績も確認しておきましょう。
■4月22日~5月14日に京都に出走した500kg以上の馬の芝・ダート別成績
芝[12.7.4.74](勝率12.4%、複勝率23。7%)
ダート[20.15.16.127](勝率11.2%、複勝率28.7%)
芝では500kg以上の馬が先々週4勝、先週3勝と急激に勝ち星を伸ばしていて、勝率ではダートをやや引き離しました。この傾向の原因を推測すると、開催が進むに連れて芝コースが少し傷んできて、500kg以上の馬のパワーが有利に働くようになってきたのかもしれません。コース的には先週からBコースになっていますから、引き続きBコースで行われる今週もこの傾向が続く可能性がありそうです。
さらに当コラムが注目している、京都に出走した500kg以上の馬を対象にした前走4角の位置取りと成績もチェックしておきます。
■京都芝に出走した500kg以上の馬の前走4角通過順別の成績
前走4角1番手[3.2.0.9](勝率21.4%、複勝率35.7%)
前走2番手以内[4.4.0.18](勝率15.4%、複勝率30.8%)
前走3番手以内[5.4.0.26](勝率14.3%、複勝率25.7%)
前走4番手以内[6.4.0.30](勝率15.0%、複勝率25.0%)
■京都ダートに出走した500kg以上の馬の前走4角通過順別の成績
前走4角1番手[6.3.0.11](勝率30.0%、複勝率45.0%)
前走2番手以内[12.7.2.27](勝率25.0%、複勝率43.8%)
前走3番手以内[13.9.7.37](勝率19.7%、複勝率43.9%)
前走4番手以内[13.9.11.43](勝率17.1%、複勝率43.4%)
ダートでは引き続き高い複勝率をキープ。先ほどの「京都に出走した500kg以上の馬の芝・ダート別成績」を考慮すると、現状は芝・ダート問わず500kg以上の馬を狙っていけそうです。
続いて、新馬券術「未勝利戦は初ダート馬作戦」の検証に移ります。先週はこの新馬券術による的中馬券はありませんでした…。
■「未勝利戦は初ダート馬作戦」購入の流れ(暫定)
[1]馬券の軸は、初ダートの馬の中から前走8番人気以内
[2]軸から初ダートの馬&気になる馬に流す
[3]軸になった馬が4番人気以内であれば単式①着付けも検討
[1]馬券の軸は、初ダートの馬の中から前走8番人気以内
[2]軸から初ダートの馬&気になる馬に流す
[3]軸になった馬が4番人気以内であれば単式①着付けも検討
先週行われたダートの3歳未勝利戦は15鞍で、出走した初ダートの馬(初出走の馬は除く)は[1.0.2.19](勝率4.5%、複勝率13.6%)。これを前走8番人気以内に絞ると[1.0.1.5](勝率14.3%、複勝率28.6%)となります。
好走馬は少ないものの、前走8番人気以内に絞れば何とか勝負になる数字です。前走8番人気以内で馬券圏内に入った初ダート馬の今回の人気に注目してみると、勝った馬は4番人気で、③着になった馬は5番人気。また、この2頭が馬券圏内に入ったレースはどちらも1番人気が絡んでいたのに3連複が40倍台の好配当になっていました。文末まとめの初ダート馬が1頭や2頭のレースであれば、初ダート馬+1番人気の2頭軸での3連複や3連単…といった作戦も狙えるかもしれません。
続いては、当コラムの注目種牡馬情報です。去年6月以降、現3歳世代の新馬&未勝利戦で高回収率を示している種牡馬を観測しています。先週の開催を終えた時点の注目種牡馬の成績をチェックしておきましょう。
芝のレース出走のダイワメジャー産駒
[18.14.12.112]
単勝回収率161%↓、複勝回収率100%↓
ダートのレース出走のヘニーヒューズ産駒
[31.29.23.118]
単勝回収率83%↓、複勝回収率115%↓
ダートのレース出走のシニスターミニスター産駒
[18.15.18.69]
単勝回収率310%→、複勝回収率181%→
ダートのレース出走のエスポワールシチー産駒
[8.5.3.42]
単勝回収率125%↓、複勝回収率84%↓
キズナ産駒
全成績[34.25.16.193]単勝回収率126%↓、複勝回収率99%↑
芝[25.17.12.127]単勝回収率141%↓、複勝回収率99%↑
ダート[9.8.4.66]単勝回収率94%↓、複勝回収率101%↓
シルバーステート産駒
全成績[26.20.34.185]単勝回収率94%↑、複勝回収率88%↓
芝[22.14.21.117]単勝回収率92%↑、複勝回収率86%↓
ダート[4.6.13.68]単勝回収率99%↓、複勝回収率94%↓
先週はシルバーステート産駒が芝のレースで[2.1.0.4]。全成績および芝で単勝回収率をグイッと持ち上げました。また、キズナ産駒は芝とダートで1頭ずつが馬券圏内に入るなど[0.1.1.2]で、こちらも全成績および芝で複勝率をアップ。種牡馬としての底力を感じるこの2頭を含め、引き続き注目種牡馬を観測していきます。
★今週の狙い馬★
【東京・土曜】
【東京・日曜】
【京都・土曜】
【京都・日曜】
【新潟・土曜】
【新潟・日曜】
★各項目の説明★
上「前走の上がりに注目作戦」
※ハンデ戦、牝馬限定戦、古馬戦を重視、前走および今回が1200m以下の場合は対象外
※中13週以上、前走が勝ち馬と1秒1差以上は割引
※前走よりも直線距離が長いコースを走る馬は馬名の前に「◯」、直線距離が同程度のコースを走る馬は馬名の前に「★」
※前走が同級以上の馬は(同級)を表記
初「未勝利戦は初ダート馬作戦」
※初ダートで、前走が8番人気以内の馬を表記(該当馬が1レースにつき5頭以内の場合)
持「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」
大「特別競走で500kg以上の馬は前走4角4番手以内狙い作戦」
※平地の特別競走で前走時馬体重が500kg以上で、前走が4角4番手以内の馬を表記
【東京・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | |
3 | 初ダックダイヴ |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | |
10 | |
11 | 持ノースザワールド、持マテンロウスカイ |
12 |
【東京・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | 初イサチルキュート |
2 | 初ゼファーラーテル |
3 | |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | 大キミコソシャチョウ、大ケリーズノベル、大ホウオウフウジン |
9 | |
10 | 大セッタレダスト、上ドゥラモンド(同級、○)、上ボルザコフスキー(同級、★) |
11 | 上イングランドアイズ(同級、★)、上キタウイング(同級、★)、上ヒップホップソウル(同級、○)、上ミッキーゴージャス(○)、上リバティアイランド(同級、★) |
12 | 大トップスティール、上ラヴォラーレ(同級、★) |
【京都・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | 初エルモサミオ |
2 | |
3 | |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | |
10 | 持イリマ |
11 | 大カフジオクタゴン、大グロリアムンディ、上大タイセイドレフォン(同級、★)、上ホウオウルバン(同級、★)、大メイショウフンジン、上ヴァンヤール(同級、○) |
12 | 大スマートセプター、大ドゥーベ |
【京都・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | |
3 | 初アスターブジエ |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | 大キボウノダイチ |
10 | 大エクロジャイト、上オーロイプラータ(同級、★)、上ジャスパーバローズ、上フェルヴェンテ(同級、★)、大ベンダバリラビア、大マテンロウガイ |
11 | 大サトノテンペスト、大ジェットエンブレム |
12 |
【新潟・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | |
3 | 初ロードアウォード |
4 | |
5 | |
6 | 初インオービット、初モンテコルノ |
7 | |
8 | |
9 | 大オリエンタルキング |
10 | 大エスポワールミノル、大コンテナジュニア |
11 | 大ミキノバスドラム、大ロサロッサーナ |
12 |
【新潟・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | |
3 | 初レッドアルベール |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | |
10 | |
11 | 大スティクス、大ハーモニーマゼラン、大ビアイ、大ライオンボス |
12 |
★各項目の説明★
上「前走の上がりに注目作戦」
※ハンデ戦、牝馬限定戦、古馬戦を重視、前走および今回が1200m以下の場合は対象外
※中13週以上、前走が勝ち馬と1秒1差以上は割引
※前走よりも直線距離が長いコースを走る馬は馬名の前に「◯」、直線距離が同程度のコースを走る馬は馬名の前に「★」
※前走が同級以上の馬は(同級)を表記
初「未勝利戦は初ダート馬作戦」
※初ダートで、前走が8番人気以内の馬を表記(該当馬が1レースにつき5頭以内の場合)
持「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」
大「特別競走で500kg以上の馬は前走4角4番手以内狙い作戦」
※平地の特別競走で前走時馬体重が500kg以上で、前走が4角4番手以内の馬を表記
※投稿いただいた内容は、今後、弊社雑誌、書籍、ウェブ、その他の媒体へ掲載・収録させていただくことがあります。ご了承ください。