馬迷男の挑戦
2023オークスの3連単341.4倍的中! 15番人気ドゥーラを買えた理由は!?
どうも! “馬迷男” 八木たかおです! 今年のオークスは「ゲートが切られるまで、2秒ほど声援を我慢して頂いて…」という川田将雅騎手の呼びかけが話題となりました。そして、出走全馬の本馬場入場終了後にも場内実況アナウンサーから同様の呼びかけがあり、静寂の中でのスタート。当日の東京競馬場の入場者数約4万5000人が呼びかけに応じた形になりました。すばらしい! 今週の日本ダービーも…というか、今後すべてのレースで“静寂のスタート"が見られますように。
そのオークスは新馬券術「前走の上がりに注目作戦」の対象馬だったリバティアイランドが6馬身差の快勝。リバティアイランドを①着付けにして、15番人気ドゥーラまで拾った3連単341.4倍が的中しました! 当コラムはヴィクトリアマイルに続いてG1を2連勝です!
▲オークスは5→12→13で決着
圧倒的1番人気の馬から56点購入だったのでトリガミの恐れもありましたが、実は勝算もそこそこありました。2番人以下のオッズが割れていたこともあり、3連単オッズは4番人気が56.4倍となっていて、それ以下の人気の決着になればプラス収支。たとえ最悪のトリガミになってもマイナス2500円ほど。「ならば…」と突っ込んで購入したところ、③着に人気薄が入って配当が跳ねました。
人気薄だったドゥーラを馬券に入れられた根拠は、近2走のふた桁着順が能力を出し切ったものではないと判断したことにあります。前々走・チューリップ賞⑮着は4角で不利がありながら勝ち馬とは1秒0差。また前走・桜花賞⑭着は出遅れて外を回るレース運びになった上、勝ったリバティアイランド以外は前めにつけた馬が馬券圏内に入る展開で1秒1差。敗因が明らかなのに大きく負けていないし、今回は人気薄になって配当の期待値も十分でした。
先週、新馬券術「前走の上がりに注目作戦」は5鞍に対象馬がいて[1.0.2.11]。オークス以外では平安Sでヴァンヤールが3番人気③着、鳳雛Sでジャスパーバローズが10番人気③着と好走しました。馬券はヴァンヤールを馬券に入れていた平安Sの3連複9.4倍が的中。追加馬券でこのレースをプラス収支に持ち込むことに成功しました。
▲平安Sは2→11→15で決着
■前走で速い上がりを記録した馬をもっとも狙えるのは『直線距離が同じ』
■『直線距離延長』『直線距離短縮』は馬券の頭から狙わない
■『直線距離延長』『直線距離短縮』は馬券の頭から狙わない
◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
芝:東京、阪神外回り、新潟外回り
ダート:東京、中京
●ミドル
芝:阪神内回り、京都外回り、中京、新潟内回り
ダート:新潟、阪神
●ショート
芝:中山、京都内回り、福島、小倉、札幌、函館
ダート:中山、京都、福島、小倉、札幌、函館
今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単・馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の「★」付きということになります。『直線距離延長』の「〇」付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。
「2歳~3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦」も検証しておきます。先週はオークスのリバティアイランドが1番人気①着、鳳雛Sのフェルヴェンテが2番人気④着でした。
これで現3歳世代のOPにおいて、レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[16.12.5.40](勝率21.9%、複勝率45.2%)。さらに末脚の切れよりも先行力のある馬が有利になることが多い1200m以下のレースを除くと[15.11.4.36](勝率22.7%、複勝率45.5%)となっています。
今週の対象馬は日本ダービーのシーズンリッチ、葵Sのモズメイメイ、白百合Sのワイドアラジンです。
続いて、新馬券術「500kg以上の馬は前走4角4番手以内狙い作戦」の検証に移ります。21日京都3Rは前走4角3番手だったバックトゥザライトが3番人気②着で、前走4角4番手だったリードブローが4番人気③着でした。馬券はリードブローを中心にした3連複23.5倍がダブル的中。なお、バックトゥザライトと2番人気①着だったヒロノオオゾラは当コラムが観測を続けているシニスターミニスター産駒でした。
▲21日京都3Rは12→14→1で決着
21日新潟12Rは前走4角2番手だったサパテアールが2番人気③着。この馬の複勝と馬券の軸にした3連複25.4倍が的中しました。
▲21日新潟12Rは8→11→14で決着
21日東京6Rは前走4角3番手だったフォーグッドが2番人気②着。この馬を中心にした3連単13.5倍を的中です。
▲21日東京6Rは6→3→8で決着
文末まとめに挙げていた特別競走でも、先述の平安Sをグロリアムンディが1番人気①着。そのほか、是政特別でホウオウフウジンが1番人気①着、ローズボウルが4番人気③着、フリーウェイSでセッタレダストが10番人気②着、オーストラリアTでスマートセプターが7番人気③着、鳳雛Sでエクロジャイトが4番人気①着、高瀬川Sでサトノテンペストが3番人気①着と好走馬が続出しました。
■2023年1月5日~5月21日
500kg以上[349.305.309.2788](勝率9.3%、複勝率25.7%)
499kg以下[1014.1057.1054.12383](勝率6.5%、複勝率20.2%)
■平地に出走した500kg以上の馬の前走4角位置取りごとの成績
4番手以内[186.136.150.982](勝率12.8%、複勝率32.5%)
5番手以下[148.151.141.1573](勝率7.4%、複勝率21.9%)
■前走4角4番手以内だった500kg以上の馬の芝・ダート別成績
芝[48.35.47.349](勝率10.0%、複勝率27.1%)
ダート[138.101.103.633](勝率14.2%、複勝率35.1%)
そして、5週目を終えた京都開催に限定した500kg以上の馬の成績も確認しておきましょう。
■4月22日~5月21日に京都に出走した500kg以上の馬の芝・ダート別成績
芝[14.7.5.93](勝率11.8%、複勝率21.8%)
ダート[25.19.22.172](勝率10.5%、複勝率27.7%)
芝ではこのところ勝ち星を伸ばしていましたが、先週も[2.0.1.19]。一方、ダートでは[5.4.6.45]と馬券圏内を賑わしたものの、出走頭数自体も多かったため、勝率、複勝率が共にダウンしました。
さらに当コラムが注目している、京都に出走した500kg以上の馬を対象にした前走4角の位置取りと成績もチェックしておきます。
■京都芝に出走した500kg以上の馬の前走4角通過順別の成績
前走4角1番手[3.2.0.9](勝率21.4%、複勝率35.7%)
前走2番手以内[4.4.0.20](勝率14.3%、複勝率28.6%)
前走3番手以内[6.4.0.30](勝率15.0%、複勝率25.0%)
前走4番手以内[7.4.0.35](勝率15.2%、複勝率23.9%)
■京都ダートに出走した500kg以上の馬の前走4角通過順別の成績
前走4角1番手[7.3.0.15](勝率28.0%、複勝率40.0%)
前走2番手以内[14.7.2.38](勝率23.0%、複勝率37.7%)
前走3番手以内[16.11.7.53](勝率18.4%、複勝率39.1%)
前走4番手以内[17.11.13.61](勝率16.7%、複勝率40.2%)
引き続きダートは高い複勝率ですが、注目は前走4角4番手以内の複勝率40.2%という数字でしょうか。前走4角1番手を上回っているものの、勝率は前走4角1~3番手に劣ります。この傾向から判断すると、馬券の頭ではなく、馬連、3連複などの軸や相手として考えるべきかもしれません。
続いて、新馬券術「未勝利戦は初ダート馬作戦」の検証です。先週は20日新潟3Rで文末まとめに挙げていたロードアウォードが4番人気③着。この馬を馬券の軸にした3連複28.7倍が的中しました。なお、2番人気①着だったスティルディマーレは「500kg以上の馬は前走4角4番手以内狙い作戦」の対象馬でした。
▲20日新潟3Rは4→12→3で決着
■「未勝利戦は初ダート馬作戦」購入の流れ(暫定)
[1]馬券の軸は、初ダートの馬の中から前走8番人気以内
[2]軸から初ダートの馬&気になる馬に流す
[3]軸になった馬が4番人気以内であれば単式①着付けも検討
[1]馬券の軸は、初ダートの馬の中から前走8番人気以内
[2]軸から初ダートの馬&気になる馬に流す
[3]軸になった馬が4番人気以内であれば単式①着付けも検討
先週行われたダートの3歳未勝利戦は16鞍で、出走した初ダートの馬(初出走の馬は除く)は[0.0.2.24](勝率0.0%、複勝率7.7%)。これを前走8番人気以内に絞ると[0.0.1.8](勝率0.0%、複勝率11.1%)となります。なお、1頭の競走中止がありました。
やや不振と言える成績ですが、前走8番人気以内でただ1頭、馬券圏内に入ったロードアウォードを的中に繋げることができました。初ダート馬といえば、芝で見せていた先行力をダートでも発揮して好走するパターンが多いイメージですが、ロードアウォードはダート1200m戦で出遅れて、直線で大外を1頭だけ違う脚で追い上げてきての③着。こういうパターンもあるんですね。次も人気になりそうですが、引き続きダートに出走してくれば狙いたいところです。
続いて、新馬券術「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」の検証に移ります。先週は2鞍に対象馬がいて、メイSでマテンロウスカイが4番人気②着でしたが、馬券は的中しませんでした…。
今週狙えそうなレースは4鞍です。
■欅S(東京ダート1400m)
1位:1分21秒7(重)メイショウテンスイ
2位:1分22秒2(不良)ケイアイターコイズ
2位:1分22秒2(重)アードラー
■桃山S(京都ダート1900m)
1位:1分57秒2(重)アノ
2位:1分58秒9(稍重)サンライズシェリー
3位:1分59秒5(良)リリーミニスター
■薫風S(東京ダート1600m)
1位:1分34秒6(重)サトノアポロン
2位:1分34秒9(重)ライラボンド
2位:1分35秒9(稍重)グランツアーテム
■渡月橋S(京都芝外1400m)
1位:1分19秒7(良)トーホウディアス
2位:1分19秒8(良)トオヤリトセイト
3位:1分20秒1(良)アネゴハダ
欅Sは持ち時計をベースに今回の斤量1kg増減=0秒2で計算する“想定持ち時計"比較で1位となるのが1分21秒9のメイショウテンスイ。2位に0秒5差をつけて、目安となる“0秒5差以上"をクリアしています。東京ダート1400mは[2.1.0.4]で、4走前の霜月Sは0秒4差④着。ここはもうひと押しに期待します。
桃山Sの“想定持ち時計"1位は1分56秒8のアノで、2位を1秒7引き離しています。ただ、持ち時計を記録したレースが2019年10月でやや古い持ち時計ですし、障害転向から再び平地へ戻っての2戦目。狙い目としては微妙な雰囲気ですが、軽ハンデ53kgを活かせれば。
薫風Sの“想定持ち時計"1位は1分34秒8のサトノアポロンで、2位を0秒7リード。定量戦ですが、この馬は持ち時計を斤量57kgで記録していて、“想定持ち時計"変換の際には0秒2プラスされるだけ。昇級2戦目だった前走・立夏Sで②着に好走し、3勝クラスにメドを立てて臨む一戦。今回は馬券の軸として信頼できそうです。
渡月橋Sも“想定持ち時計"換算で持ち時計1位の馬のリードが広がるレース。持ち時計は上位拮抗ですが、トーホウディアスが“想定持ち時計"1分19秒9で1位となり、2位に0秒5差をつけます。近2走こそ⑫→⑨着と大きな着順となっているものの、3走前・長篠Sはハンデ56kgで0秒4差②着。ここは変わり身に期待します。
続いては、当コラムの注目種牡馬情報です。去年6月以降、現3歳世代の新馬&未勝利戦で高回収率を示している種牡馬を観測しています。
21日京都1Rはヘニーヒューズ産駒のハクアイアテナが6番人気③着。この馬を軸にした3連複41.5倍が的中しました。
▲21日京都1Rは14→8→5で決着
21日京都4Rはダイワメジャー産駒のセーヌドゥレーヴが1番人気①着。この馬を軸にした3連複34.7倍が的中です。
▲21日京都4Rは6→10→18で決着
先週の開催を終えた時点の注目種牡馬の成績をチェックしておきましょう。
芝のレース出走のダイワメジャー産駒
[19.14.13.112]
単勝回収率162%↑、複勝回収率101%↑
ダートのレース出走のヘニーヒューズ産駒
[33.29.24.120]
単勝回収率89%↑、複勝回収率119%↑
ダートのレース出走のシニスターミニスター産駒
[20.16.18.73]
単勝回収率303%→、複勝回収率175%→
ダートのレース出走のエスポワールシチー産駒
[8.5.3.42]
単勝回収率125%→、複勝回収率84%→
キズナ産駒
全成績[34.26.17.199]単勝回収率122%↓、複勝回収率97%↓
芝[25.18.13.130]単勝回収率137%↓、複勝回収率98%↓
ダート[9.8.4.69]単勝回収率91%↓、複勝回収率97%↓
シルバーステート産駒
全成績[26.21.34.189]単勝回収率93%↓、複勝回収率87%↓
芝[22.15.21.120]単勝回収率90%↓、複勝回収率85%↓
ダート[4.6.13.69]単勝回収率98%↓、複勝回収率93%↓
先週は芝のレースでダイワメジャー産駒が[1.0.1.0]、ダートのレースでヘニーヒューズ産駒が[2.0.1.2]と活躍して、単勝回収率と複勝回収率を上げてきました。
一方でシルバーステート産駒は全ての項目で回収率100%割れの状況。悪くはない数字ですが、この状況が続くようなら観測種牡馬の入れ替えを検討します。
★今週の狙い馬★
【東京・土曜】
【東京・日曜】
【京都・土曜】
【京都・日曜】
★各項目の説明★
上「前走の上がりに注目作戦」
※ハンデ戦、牝馬限定戦、古馬戦を重視、前走および今回が1200m以下の場合は対象外
※中13週以上、前走が勝ち馬と1秒1差以上は割引
※前走よりも直線距離が長いコースを走る馬は馬名の前に「◯」、直線距離が同程度のコースを走る馬は馬名の前に「★」
※前走が同級以上の馬は(同級)を表記
初「未勝利戦は初ダート馬作戦」
※初ダートで、前走が8番人気以内の馬を表記(該当馬が1レースにつき5頭以内の場合)
持「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」
大「特別競走で500kg以上の馬は前走4角4番手以内狙い作戦」
※平地の特別競走で前走時馬体重が500kg以上で、前走が4角4番手以内の馬を表記
【東京・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | 初キタノチェロキー、初デルマオシダシ |
2 | 初クツワファミリー |
3 | |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | 大ホウオウパレード、大メイショウフンケイ、大ワールドコネクター |
10 | 大テーオーダヴィンチ、大モンタナアゲート |
11 | 大ケイアイターコイズ、上ケイアイロベージ(同級)、持大メイショウテンスイ、大ルコルセール |
12 |
【東京・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | |
3 | 初ミントガーネット |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | 上エイカイマッケンロ(同級、★)、上ブルーゲート(同級、★)、上ホウオウユニコーン(同級、○) |
9 | 大エコロファルコン、上グランツアーテム(同級、★)、持サトノアポロン、大ショウナンマリオ、大ベストフィーリング、上ミッキーヌチバナ(同級、○)、上ライラボンド(同級、★)、上ラブリーエンジェル(○)、大ロコポルティ |
10 | 上カーペンタリア(★)、大デコラシオン、大デビットバローズ、上トーセンリョウ(○)、大モーソンピーク、大ローシャムパーク |
11 | 上サトノグランツ(同級、○)、上シャザーン(同級、○)、上スキルヴィング(同級、★)、上ソールオリエンス(同級、○)、上トップナイフ(同級、○)、大ドゥラエレーデ、上ノッキングポイント(同級、★)、上ハーツコンチェルト(同級、★)、上パクスオトマニカ(同級、★)、上ファントムシーフ(同級、○) |
12 | 上アーティット(同級、★)、大セファーラジエル、上ゼッフィーロ(同級、★)、大バーデンヴァイラー、大バラジ、上ライラック(同級、○) |
【京都・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | |
3 | |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | 大マッハモンルード |
10 | 持アノ、上オブジェダート、上ビヨンドザファザー(同級)、大ブルーロワイヤル、大マイネルクロンヌ |
11 | 大タマモブラックタイ、大ルガル |
12 |
【京都・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | 初フィルムアクトレス |
2 | 初アメイジングスター |
3 | |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | 大インテンスフレイム、大グーデンドラーク、大レディベル |
10 | 大グルーヴィット |
11 | 上スズカハービン(○)、上セオ(○)、大メモリーズオブユー |
12 | 持トーホウディアス、上トオヤリトセイト(同級、★) |
★各項目の説明★
上「前走の上がりに注目作戦」
※ハンデ戦、牝馬限定戦、古馬戦を重視、前走および今回が1200m以下の場合は対象外
※中13週以上、前走が勝ち馬と1秒1差以上は割引
※前走よりも直線距離が長いコースを走る馬は馬名の前に「◯」、直線距離が同程度のコースを走る馬は馬名の前に「★」
※前走が同級以上の馬は(同級)を表記
初「未勝利戦は初ダート馬作戦」
※初ダートで、前走が8番人気以内の馬を表記(該当馬が1レースにつき5頭以内の場合)
持「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」
大「特別競走で500kg以上の馬は前走4角4番手以内狙い作戦」
※平地の特別競走で前走時馬体重が500kg以上で、前走が4角4番手以内の馬を表記
※投稿いただいた内容は、今後、弊社雑誌、書籍、ウェブ、その他の媒体へ掲載・収録させていただくことがあります。ご了承ください。