馬迷男の挑戦
1回京都終了で見えてきた傾向は? 今年も3歳馬の活躍に要警戒!?
どうも! “馬迷男” 八木たかおです! 日本ダービーが終了して、今週から新馬戦がスタート。2017年のダービーを勝ったレイデオロと②着だったスワーヴリチャードをはじめ、注目種牡馬の産駒が登場します。
当コラムでは2020年生まれの世代を対象に、去年6月以降の新馬&未勝利戦で高回収率を示している種牡馬を観測中。2021年世代に関しても、美味しい馬券を届けてくれそうな種牡馬をなるべく早い時期に見つけて観測していきます。
当コラムも読者の皆さんに美味しい馬券を届けられるように奮闘中。先週は新馬券術「500kg以上の馬は前走4角4番手以内狙い作戦」によって、27日東京8Rの3連複38.1倍が的中しました。
▲27日東京8Rは9→7→12で決着
このレースは新馬券術の対象となる馬が4頭いたのですが、その中からアウグストを馬券の軸に抜擢。アウグストは持ち時計がメンバー中2位でしたが、稍重馬場で記録したものでした。1位だったイエヴァンポルッカの持ち時計は重馬場で記録されていて、その差は0秒9。アウグストが迫る、もしくは逆転する可能性があると推測しました。
結果は前走4角2番手だったアウグストが3番人気①着で、イエヴァンポルッカが5番人気②着。この2頭を馬券の軸にして正解でした。
そして、馬券を的中させることはできませんでしたが、文末まとめに挙げていた対象馬では葵Sでルガルが2番人気②着になったほか、葉山特別でテーオーダヴィンチが3番人気③着、むらさき賞でローシャムパークが1番人気①着、桃山Sでマイネルクロンヌが5番人気③着、與杼特別でインテンスフレイムが2番人気③着に好走しました。
■2023年1月5日~5月28日
500kg以上[364.317.324.2910](勝率9.3%、複勝率25.7%)
499kg以下[1045.1091.1085.12821](勝率6.5%、複勝率20.1%)
■平地に出走した500kg以上の馬の前走4角位置取りごとの成績
4番手以内[193.139.157.1025](勝率12.7%、複勝率32.3%)
5番手以下[156.160.149.1642](勝率7.4%、複勝率22.1%)
■前走4角4番手以内だった500kg以上の馬の芝・ダート別成績
芝[50.37.51.363](勝率10.0%、複勝率27.5%)
ダート[143.102.106.662](勝率14.1%、複勝率34.6%)
そして、6週間にわたるグランドオープン開催を終えた1回京都に限定した500kg以上の馬の成績もまとめておきましょう。
■4月22日~5月28日に京都に出走した500kg以上の馬の芝・ダート別成績
芝[16.10.9.110](勝率11.0%、複勝率24.1%)
ダート[28.22.25.200](勝率10.2%、複勝率27.3%)
先週は芝で[2.3.4.17]と馬券圏内を賑わしたことで、芝の複勝率がアップ。この開催全体では勝率は芝、複勝率はダートの方が優秀という傾向が出ました。
さらに当コラムが注目していた、京都に出走した500kg以上の馬を対象にした前走4角の位置取りと成績もチェックしておきます。
■京都芝に出走した500kg以上の馬の前走4角通過順別の成績
前走4角1番手[4.2.0.13](勝率21.1%、複勝率31.6%)
前走2番手以内[5.5.1.25](勝率13.9%、複勝率30.6%)
前走3番手以内[7.5.1.37](勝率14.0%、複勝率26.0%)
前走4番手以内[8.5.1.43](勝率14.0%、複勝率24.6%)
■京都ダートに出走した500kg以上の馬の前走4角通過順別の成績
前走4角1番手[8.3.0.15](勝率30.8%、複勝率42.3%)
前走2番手以内[15.7.5.43](勝率21.4%、複勝率38.6%)
前走3番手以内[17.11.10.60](勝率17.3%、複勝率38.8%)
前走4番手以内[18.12.16.71](勝率15.4%、複勝率39.3%)
この開催を通じて、ダートの複勝率が堅調でした。次の京都開催は10月7日開幕。2回開催では新たな傾向が出てくるかもしれません。この秋には1回開催と2回開催の比較検討も行っていきたいです。
また、京都開幕前にも指摘しましたが、競馬場がリニューアルされると芝コースが注目されがちな中、実はダートの逃げ・先行馬が狙い目という傾向はこの京都開催でも活きていたようです。今後リニューアルが行われた場合に備えて覚えておくと、回収率アップに繋がりそうですね。
続いて、新馬券術「前走の上がりに注目作戦」の検証に移ります。先週は薫風Sの対象馬だったグランツアーテムが5番人気②着。この馬の複勝2.9倍が的中しました。複勝の配当としてはまずまず。
▲薫風Sは9→8→10で決着
実はこの薫風S、馬券は的中したものの、ちょっと残念なレースとなりました。15番人気③着だったライラボンドも対象馬だったので、3連複1347.6倍、3連単4099.3倍に手が届いていた可能性も…。切り替えて次、がんばります。
先週、この新馬券術では9鞍に対象馬がいて[1.2.4.20]。薫風Sのほかには、日本ダービーでソールオリエンスが1番人気②着、ハーツコンチェルトが6番人気③着と好走。さらに白百合Sでセオが2番人気③着、むらさき賞でカーペンタリアが2番人気③着、桃山Sでビヨンドザファザーが2番人気①着に入りました。
■前走で速い上がりを記録した馬をもっとも狙えるのは『直線距離が同じ』
■『直線距離延長』『直線距離短縮』は馬券の頭から狙わない
■『直線距離延長』『直線距離短縮』は馬券の頭から狙わない
◆各競馬場の直線距離による分類
●ロング
芝:東京、阪神外回り、新潟外回り
ダート:東京、中京
●ミドル
芝:阪神内回り、京都外回り、中京、新潟内回り
ダート:新潟、阪神
●ショート
芝:中山、京都内回り、福島、小倉、札幌、函館
ダート:中山、京都、福島、小倉、札幌、函館
今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単・馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の「★」付きということになります。『直線距離延長』の「〇」付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。ただ、今週は台風の影響もあって馬場状態が心配。末脚で勝負する馬にとっては不利な馬場状態になることも考えられるので、当日の傾向をしっかりチェックしましょう。
「2歳~3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦」も検証しておきます。先週は日本ダービーのシーズンリッチが14番人気⑦着、葵Sのモズメイメイが4番人気①着、白百合Sのワイドアラジンが6番人気④着でした。
これで現3歳世代のOPにおいて、レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[17.12.5.42](勝率22.4%、複勝率44.7%)。さらに末脚の切れよりも先行力のある馬が有利になることが多い1200m以下のレースを除くと[15.11.4.38](勝率22.1%、複勝率44.1%)となっています。
今週そして来週は3歳OPのレースがありません。次は再来週のユニコーンSです。
続いて、新馬券術「未勝利戦は初ダート馬作戦」の検証です。先週はこの新馬券術による的中はありませんでした…。
■「未勝利戦は初ダート馬作戦」購入の流れ(暫定)
[1]馬券の軸は、初ダートの馬の中から前走8番人気以内
[2]軸から初ダートの馬&気になる馬に流す
[3]軸になった馬が4番人気以内であれば単式①着付けも検討
[1]馬券の軸は、初ダートの馬の中から前走8番人気以内
[2]軸から初ダートの馬&気になる馬に流す
[3]軸になった馬が4番人気以内であれば単式①着付けも検討
先週行われたダートの3歳未勝利戦は9鞍で、出走した初ダートの馬(初出走の馬は除く)は[2.0.1.14](勝率11.8%、複勝率17.6%)。これを前走8番人気以内に絞ると[2.0.0.4](勝率33.3%、複勝率33.3%)となります。
先週は初ダート馬2頭が勝利を収めました。勝った2頭の今回の人気は2番人気と3番人気だったので、馬単、3連単で頭から狙って的中できていれば美味しい配当をゲットできていました。
そして6月に入り、そろそろ3歳未勝利戦も終盤に突入。3歳未勝利戦は9月1週目まで行われますが、去年の研究では初ダート馬の成績が7月下旬の開催から大きく落ち込んだため、仮説「ダートの3歳未勝利戦へ出走した初ダートの馬を狙うのは7月半ばまで」が浮上しています。もしこの仮説が正しければ、初ダート馬を狙える期間は残り1ヶ月半。ラストスパートで美味しい馬券を的中させたいところです。
続いて、新馬券術「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」の検証に移ります。先週は4鞍に対象馬がいましたが、いずれも馬券圏内に入ることができませんでした。よってこの新馬券術による的中馬券はありません…。
今週狙えそうなレースは3鞍です。人気薄になれば特に狙ってみたい馬が浮上しています。
■由比ヶ浜特別(東京芝1400m)
1位:1分20秒6(良)リサリサ
1位:1分20秒6(良)ルルローズ
3位:1分20秒8(良)ベストクィーン
■アハルテケS(東京ダート1600m)
1位:1分34秒8(重)サンダーブリッツ
2位:1分34秒9(重)サンライズラポール
3位:1分35秒7(良)ガンダルフ
■岸和田S(阪神芝内2000m)
1位:1分58秒4(良)プライムフェイズ
1位:1分58秒4(良)アサケレディ
3位:1分59秒1(良)テーオーソラネル
2勝クラスのハンデ戦・由比ヶ浜特別は持ち時計をベースに今回の斤量1kg増減=0秒2で計算する“想定持ち時計"を比較すると、1位に1分19秒8のベストクィーンが逆転浮上。2位に0秒6差をつけて、目安となる“0秒5差以上"をクリアしています。ベストクィーンは2020年11月に1勝クラスを勝って以来、2年半にわたって馬券圏内に入れていませんが、未勝利と1勝クラスを勝ち上がるのにもかなりのレース数を使っているので、どうやら大駆けタイプ…とみることもできそう。3走前の中京日経賞は今回と同じハンデ50kgで0秒7差⑤着。上手く噛み合えばもうひと押しが利くかもしれません。
アハルテケSは“想定持ち時計"比較で2頭が抜けている一戦です。サンライズラポールが1分35秒3で逆転1位となり、2位が1分35秒4のサンダーブリッツ。この2頭が3位を0秒9以上リードしています。ただ、3位のガンダルフは持ち時計を良馬場で記録しているので、重馬場で持ち時計をマークしているサンライズラポールとサンダーブリッツとは数字ほどの差はないかも。ひとまずサンライズラポールとサンダーブリッツを狙いつつ、ガンダルフも馬券に入れておきます。
岸和田Sも2頭が抜けています。“想定持ち時計"1位が1分58秒6のプライムフェイズ、2位が1分58秒8のアサケレディで、この2頭が3位を0秒6以上リード。アサケレディが3勝クラスですでに③着が2回あるのに対し、プライムフェイズは3勝クラスに昇級して以降の4戦で馬券圏内がありません。しかし、プライムフェイズは前走・御堂筋Sこそ1秒5差の⑯着と崩れたものの、その前は3走続けて1秒0差以内。前走の敗因を道悪と2400mの距離とみれば、今回は好走に期待する手もありそう。あとは馬場が意外と渋らなければ…。
続いては、当コラムの注目種牡馬情報です。去年6月以降、現3歳世代の新馬&未勝利戦で高回収率を示している種牡馬を観測しています。
芝のレース出走のダイワメジャー産駒
[19.14.13.112]
単勝回収率162%→、複勝回収率101%→
ダートのレース出走のヘニーヒューズ産駒
[33.30.24.123]
単勝回収率87%↓、複勝回収率118%↓
ダートのレース出走のシニスターミニスター産駒
[22.17.18.76]
単勝回収率301%↓、複勝回収率172%↓
ダートのレース出走のエスポワールシチー産駒
[8.6.4.43]
単勝回収率119%↓、複勝回収率87%↑
キズナ産駒
全成績[34.26.17.200]
単勝回収率121%↓、複勝回収率97%→
芝[25.18.13.131]
単勝回収率136%↓、複勝回収率97%↓
ダート[9.8.4.69]
単勝回収率91%→、複勝回収率97%→
シルバーステート産駒
全成績[26.22.34.192]
単勝回収率91%↓、複勝回収率87%→
芝[22.16.21.122]
単勝回収率89%↓、複勝回収率84%↓
ダート[4.6.13.70]
単勝回収率97%↓、複勝回収率92%↓
先週はシニスターミニスター産駒がダートで[2.1.0.3]。回収率こそ下げましたが、好成績を残しました。また、エスポワールシチー産駒はダートで[0.1.1.1]と好走して複勝回収率がアップ。今週から始まる2021年生まれ世代の新馬戦、未勝利戦でも、この2頭の産駒がどんな走りを見せてくれるのか楽しみです。
そして、新馬戦と同時に、1勝クラス以上では3歳馬と古馬の対戦もスタートします。ちなみに去年の6月1週目は、3歳馬が1頭でも出走した1勝クラス以上の平地競走が18レースあり、そのうち3歳馬が14勝と大暴れ。しかも、その14レースのうち半数の7レースで3歳馬が①~③着を独占しました。今週も3歳馬が活躍するのでしょうか。
ちなみに去年、数々の的中馬券をもたらしてくれた新馬券術「夏競馬は敢えて古馬に注目作戦」の狙いは下記の通り。
■狙える古馬の条件
・前々走、前走のどちらかにおいて同級以上で馬券圏内がある
・昇級2戦目まで
■狙える古馬の条件Ver.2
・古馬の中で人気最上位かつ1~3番人気
・1番人気は信頼度◎
まだ“夏競馬"と言うには早いですが、今週からしばらくは逆に古馬狙いで好配当に迫る作戦もアリかもしれませんね。
★今週の狙い馬★
【東京・土曜】
【東京・日曜】
【阪神・土曜】
【阪神・日曜】
★各項目の説明★
上「前走の上がりに注目作戦」
※ハンデ戦、牝馬限定戦、古馬戦を重視、前走および今回が1200m以下の場合は対象外
※中13週以上、前走が勝ち馬と1秒1差以上は割引
※前走よりも直線距離が長いコースを走る馬は馬名の前に「◯」、直線距離が同程度のコースを走る馬は馬名の前に「★」
※前走が同級以上の馬は(同級)を表記
初「未勝利戦は初ダート馬作戦」
※初ダートで、前走が8番人気以内の馬を表記(該当馬が1レースにつき5頭以内の場合)
持「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」
大「特別競走で500kg以上の馬は前走4角4番手以内狙い作戦」
※平地の特別競走で前走時馬体重が500kg以上で、前走が4角4番手以内の馬を表記
【東京・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | 初カフェブルーム、初クレイプマートル |
3 | 初グラニットピーク、初ダノンダンサー |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | 大マイネルカグラ |
9 | |
10 | 持ベストクィーン |
11 | 上アラジンバローズ(同級、★)、持サンダーブリッツ、持サンライズラポール、大スマイル |
12 |
【東京・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | 初ボンドオブラヴ |
3 | |
4 | 初オセアジェネシス |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | |
10 | 大アウリガテソーロ、大アメリカンファクト、上アルファマム(同級)、大イグザルト、大ウインアキレウス、大カズプレスト、大スプラウティング |
11 | 上ガイアフォース(同級、○)、上シャンパンカラー(同級、★)、上シュネルマイスター(同級、○)、大ジャックドール、上ソングライン(同級、★)、上レッドモンレーヴ(同級、★) |
12 | 大スカリーワグ、大マニバドラ |
【阪神・土曜】
R | 狙い馬 |
1 | 初ウィンザーロア |
2 | 初ポルトドール |
3 | 初プリモカヴァロ |
4 | |
5 | |
6 | |
7 | |
8 | |
9 | 大リブースト |
10 | |
11 | 上カラテ(同級)、上グラティアス(同級、★) |
12 |
【阪神・日曜】
R | 狙い馬 |
1 | |
2 | |
3 | 初ナムラマイケル、初バージャンフォース |
4 | 初アルアマル |
5 | |
6 | 初ゼンノグリッター |
7 | |
8 | |
9 | 大イツカハシャチョウ、大グローツラング、大サンライズジャスト、大テイエムマジック、大マイネルイリャルギ、大ラインオブソウル |
10 | 大アップデート、大タイソウ、上テーオーソラネル(★)、持プライムフェイズ |
11 | 大ジェネティクス、大デュアリスト |
12 |
★各項目の説明★
上「前走の上がりに注目作戦」
※ハンデ戦、牝馬限定戦、古馬戦を重視、前走および今回が1200m以下の場合は対象外
※中13週以上、前走が勝ち馬と1秒1差以上は割引
※前走よりも直線距離が長いコースを走る馬は馬名の前に「◯」、直線距離が同程度のコースを走る馬は馬名の前に「★」
※前走が同級以上の馬は(同級)を表記
初「未勝利戦は初ダート馬作戦」
※初ダートで、前走が8番人気以内の馬を表記(該当馬が1レースにつき5頭以内の場合)
持「持ち時計は他馬とのタイム差に注目作戦」
大「特別競走で500kg以上の馬は前走4角4番手以内狙い作戦」
※平地の特別競走で前走時馬体重が500kg以上で、前走が4角4番手以内の馬を表記
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