お暑うございます! “馬迷男" 八木たかおです! 暑いといえば、先週と今週は暑熱対策の一環として、新潟、札幌の2場開催となっています。

馬券的に気にしておきたいのが、この2週間は、未勝利戦と1勝クラスのレースにおいて、地元の馬が優先して出走できるようにしている｢自ブロック制｣が一旦解除されること。関東馬の自ブロックである新潟に、関西馬が大挙遠征します。その影響もあってか、先週の新潟では関西馬17勝、関東馬7勝で、関西馬優勢でした。この傾向、今週も続くかもしれませんね。

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まずは新馬券術のタネ｢騎手のコース実績に注目作戦｣から振り返りましょう。クイーンSは横山武騎手騎乗のウインピクシスが9番人気②着に入り、4週連続で注目騎手の騎乗馬が馬券圏内に入りました。

この作戦で注目していた馬の成績を振り返ると、七夕賞で丸田騎手が騎乗して13番人気③着だったホウオウエミーズも対象馬でした。クイーンSのウインピクシスもそうですが、人気薄が好走するのは魅力的。そこで、今週から正式に“新馬券術"に格上げしたいと思います。

今週の重賞はレパードS(新潟ダート1800m)とエルムS(札幌ダート1700m)。まずは新潟ダート1800mで、2022年以降に好成績の騎手を調べてみました。

■新潟ダート1800mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回収率	複回収率
坂井騎手	[3.3.2.6]	21.4%	57.1%	141%	140%
川田騎手	[3.1.0.4]	37.5%	50.0%	102%	72%
戸崎騎手	[3.1.4.11]	15.8%	42.1%	73%	88%

※データ対象は2022年以降

回収率まで考慮すると、坂井騎手と川田騎手が特に優秀な数字を叩き出しています。レパードSはこの2人の騎乗予定馬を狙ってみましょう。

続いては札幌ダート1700mの注目騎手。こちらも、対象期間は昨年以降としました。

■札幌ダート1700mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回収率	複回収率
武豊騎手	[5.5.1.11]	22.7%	50.0%	296%	134%
横山武騎手	[7.5.5.26]	16.3%	39.5%	73%	68%
丹内騎手	[6.10.7.36]	10.2%	39.0%	216%	133%
横山和騎手	[4.4.8.14]	13.3%	53.3%	107%	100%

※データ対象は2022年以降

回収率まで考慮しても、武豊騎手の成績が抜けている印象。丹内騎手、横山和騎手も気になります。

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新馬券術｢夏競馬は敢えて古馬に注目作戦｣の検証に移ります。29日新潟8Rは前々走②着だったスペシャルナンバーが2番人気①着で、この馬を馬券の軸にしていた3連複43.5倍が的中。4歳馬のフィーカが10番人気③着に入ってくれたことで好配当になりました。

▲29日新潟8Rは10→14→6で決着


馬券が的中しなかったレースでも、29日新潟12Rでサミュエルが8番人気②着、豊栄特別でダノンソフィアが7番人気③着、29日札幌6Rでグラサージュが7番人気②着に入っています。

先週は3歳馬と古馬が対戦した17レースで3歳馬14勝、4歳馬3勝で、3歳馬が古馬を圧倒しました。去年、新馬券術｢3歳よりも古馬狙い作戦｣の検証を続けている中で、左回りローカルの開幕週で3歳馬が活躍していた傾向を発見しましたが、今の新潟開催でも同様の傾向となった形です。そして、2週目となる今週は古馬勢の巻き返しがあるかもしれません。傾向の変化に注意しましょう。

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新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣の検証に移りましょう。先週、この新馬券術では4鞍に対象馬がいて[4.1.2.11]。クイーンSでドゥーラが1番人気①着となったほか、STV賞ではサンストックトンが2番人気①着、クライミングリリーが11番人気②着、ミスフィガロが4番人気③着となり、対象馬が馬券圏内を独占。ポプラSもカラフルキューブが4番人気①着、フームスムートが9番人気③着と頑張ってくれました。

｢今週の厳選馬｣だった佐渡Sのパラレルヴィジョンは、残念ながら2番人気④着。｢今週の厳選馬｣が初めて馬券圏内に入れませんでした。③着とはクビ差でしたから、出遅れがなければ…と思わせる内容でした。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢〇｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

そして｢今週の厳選馬｣に挙げたのがエルムSのペプチドナイル。函館ダート1700mのOPを連勝中で、前走は落鉄があったようですが、逃げてメンバー最速タイの上がりを記録して②着に3馬身半差ですから、ここでは力が一枚上とみます。他馬からのマークは厳しくなるかもしれませんが、ダート1700mの持ち時計もメンバー中上位ですから、主導権を握れば簡単には止まらないのではないでしょうか。

今週は｢2歳～3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣の対象となるレースが行われます。まずはレパードSから。ここまで現3歳世代のOPにおいて、レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[17.12.5.45](勝率21.5%、複勝率43.0%)。さらに末脚の切れよりも先行力のある馬が有利になることが多い1200m以下のレースを除くと[15.11.4.41](勝率21.1%、複勝率42.3%)となっています。

レパードSの対象馬はリバートゥルー。過去4戦で3度メンバー中最速上がりを記録している末脚自慢が、どんな走りを見せてくれるのか注目です。

また、現2歳世代OPは函館2歳Sの対象馬スカイキャンバスが4番人気③着でした。ダリア賞の対象馬はコラソンビート。デビュー戦で見せた33秒3の決め手は、今回のメンバーの中では抜けた数字です。観測種牡馬の欄でも触れますが、スワーヴリチャード産駒は芝で好調。産駒の初オープン勝ちも期待できそうです。

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新馬券術｢連闘馬は北海道で狙え｣ですが、先週は札幌で連闘した馬が12頭いて、いずれも馬券圏内に入れませんでした……。

この傾向が続くのかどうか探るため、昨年の1回札幌で連闘した馬の成績を調べてみました。

■昨年の1回札幌で連闘した馬の成績

週	着別度数	勝率	複勝率	単回収率	複回収率
1週目	[1.2.0.5]	12.5%	37.5%	37%	240%
2週目	[0.1.2.10]	0.0%	23.1%	0%	23%
3週目	[0.1.0.6]	0.0%	14.3%	0%	22%

1週目はなかなかの成績でしたが、2～3週目は成績を落としています。1回札幌3週目となる今週も、もしかしたら過信禁物かもしれません。

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最後に観測種牡馬の情報。回収率に重点を置いて、現2歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
スワーヴリチャード	[5.3.4.10]	181%	142%
リアルスティール	[3.3.0.4]	374%	135%
サトノクラウン	[2.0.3.11]	518%	151%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
レッドファルクス	[1.0.2.1]	172%	137%
ダノンレジェンド	[0.4.1.0]	0%	224%
ニューイヤーズデイ	[0.1.2.2]	0%	114%

スワーヴリチャード産駒、リアルスティール産駒が6番人気で1勝ずつ積み上げました。サトノクラウン産駒ヴィヴァクラウンも29日札幌1Rで7番人気③着に入っています。馬券的にも妙味がある上記種牡馬の産駒に、今週も注目です。

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