どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 先週から“マジックマン"ことジョアン･モレイラ騎手が短期免許での騎乗を開始。今回の短期免許は3日間開催となる9月18日(月)まで。世界的名手の買い方が、夏から秋にかけての課題となりそうです。

2018年に札幌開催で騎乗した際は計8日の騎乗でしたが、31勝を挙げて札幌リーディングを獲得しました。その成績は[31.8.8.28](複勝率62.7%、単勝回収率127%、複勝回収率86%)という圧倒的なものでした。

そして先週は15レースに騎乗して[2.2.2.9](複勝率40.0%、単勝回収率43%、複勝回収率57%)。なかなかの好成績なのですが、回収率はやや低めでした。

ちなみに、2018年以降でモレイラ騎手は札幌で90回騎乗して、すべて6番人気以内。やっぱり売れるんです。では、札幌でのモレイラ騎手の狙い目はどんなタイミングなのか? 人気別での成績をチェックしてみると、おもしろい傾向を発見できました。

■2018年以降、札幌開催でのモレイラ騎手

人気	着別度数	勝率	複勝率	単回収率	複回収率
1番人気	[18.5.1.17]	45.9%	58.5%	98%	74%
2番人気	[13.4.5.4]	50.0%	84.6%	187%	118%
3番人気	[1.1.4.7]	7.7%	46.2%	39%	75%
4番人気	[1.0.0.3]	25.0%	25.0%	195%	55%
5番人気	[0.0.0.2]	0.0%	0.0%	0%	0%
6番人気	[0.0.0.4]	0.0%	0.0%	0%	0%

2番人気の複勝率と回収率が、特に優秀でした。1番人気になるほどの有力馬は“モレイラ人気"でさらに買いが進み、オッズが下がってしまうのかもしれません。仮説としては｢モレイラ騎手がもっとも美味しいのは2番人気｣と言えるかも。今週も名手の手綱捌きに注目しつつ、データを蓄積していきます。

先週はそのモレイラ騎手が騎乗していた札幌で、馬券を的中させることができました。20日札幌6Rは新馬券術｢夏競馬は敢えて古馬に注目作戦｣の対象馬だったモレイラ騎手騎乗のクロスザルビコンが3番人気②着、フロンタルジェダイが5番人気③着。この2頭を馬券に入れた3連単32.0倍がトリプル的中です。

▲20日札幌6Rは4→5→6で決着

19日札幌8Rは、近4走ですべて馬券圏内に入っていたシンボリックレルムが4番人気②着。この馬を馬券の軸にして、3連複19.8倍が的中しました。

▲19日札幌8Rは1→10→6で決着

そして新潟でも的中馬券をゲット。瀬波温泉特別は近2走が③②着だったナンヨーヴィヨレが5番人気③着となり、3連複86.2倍が的中しました。

▲瀬波温泉特別は14→11→9で決着


馬券が的中しなかったレースでも、閃光特別でユイノダンディズムが6番人気③着、西部スポニチ賞でサトノルーチェが8番人気③着、手稲山特別でハピネスアゲンが6番人気②着などの好走がありました。

先週は3歳馬と古馬が対戦した29レースで3歳馬22勝、4歳馬3勝、5歳馬3勝、6歳馬1勝。先々週は5歳馬が健闘しましたが、3歳馬が大幅に巻き返しました。過去の傾向では、有力3歳馬が多数勝ち上がった翌週は古馬が勝ち星を増やすこともあります。今週はどんな結果になるでしょうか。

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新馬券術｢騎手のコース実績に注目作戦｣の検証です。札幌記念は対象騎手となっていたルメール騎手騎乗のソーヴァリアントが4番人気③着。馬券は的中しませんでしたが、これでこの新馬券術の対象騎手が騎乗した馬は7週連続で馬券圏内に入りました。

今週の重賞はキーンランドC(札幌芝1200m)と新潟2歳S(新潟芝外1600m)。まずはキーンランドCから、当該コースで実績を残している騎手をチェックしていきます。去年から今年にかけて好成績だった騎手は下記の通りです。

■札幌芝1200mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回収率	複回収率
横山武騎手	[4.5.3.15]	14.8%	44.4%	56%	88%
武豊騎手	[4.5.2.11]	18.2%	50.0%	85%	85%
鮫島駿騎手	[4.0.4.18]	15.4%	30.8%	95%	69%
ルメール騎手	[3.2.1.8]	21.4%	42.9%	144%	102%

※データ対象は2022年以降

ルメール騎手の回収率が優秀ですが、キーンランドCには騎乗予定馬がいません。ここは横山武騎手、武豊騎手、鮫島駿騎手に期待です。

続いて新潟芝1600mの注目騎手です。こちらも去年以降に絞ってチェックしました。

■新潟芝外1600mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回収率	複回収率
戸崎騎手	[6.1.1.14]	27.3%	36.4%	130%	62%
三浦騎手	[5.2.1.12]	25.0%	40.0%	294%	108%
大野騎手	[2.0.1.6]	22.2%	33.3%	563%	124%

※データ対象は2022年以降

特注は大野騎手。この夏の同コースで[2.0.1.4]という成績で、8月6日の新馬戦で8番人気だったクリーンエアを勝利に導いています。同馬に騎乗予定の新潟2歳Sではどうでしょうか。

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続いて、新馬券術｢小倉ダートは馬体重500kg以上の馬狙い作戦｣の検証です。先週、小倉ダートに出走した馬体重500kg以上の馬全体の成績は[1.3.2.30]とイマイチでした。

ただ、先週の薩摩S(ダート1700m)は500kg以上の馬が馬券圏内を独占。この夏の小倉ダートの特別競走に限定すると[3.2.2.17](複勝率29.2%)で、複勝回収率は107%となかなかの数字になっています。

また、この夏、小倉ダートで1番人気かつ馬体重500kg以上だった馬は[4.1.0.2](単勝回収率165%、複勝回収率115%)。回収率的にも美味しいので、大型馬が1番人気なら積極的に狙っていきたいですね。

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新馬券術｢前走の上がりに注目作戦｣の検証です。先週は3鞍に対象馬がいて、[2.1.0.3]。札幌記念でトップナイフが9番人気②着と好走したほか、日本海Sでドゥレッツァが1番人気①着、薩摩Sでフルヴォートが1番人気①着と期待に応える走りを見せてくれました。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢〇｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

｢今週の厳選馬｣は長岡Sのオヌール。前走･佐渡S(6番人気③着)がメンバー中最速の上がりだったので、同じく新潟芝外回りの今回は『直線距離が同じ』の｢★｣付きとなります。

新潟芝は過去に2度走っていて、どちらも3勝クラスの1800mで0秒2差。今回は初のマイル戦ですが、芝1800mの持ち時計がメンバー中上位なのでスピード負けすることは無さそうです。ここは勝ち負けを期待します。

｢2歳～3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も振り返っておきます。クローバー賞の対象馬ドナベティは3番人気⑤着。これで現2歳世代OPの対象馬は[1.1.1.2]となりました。

ドナベティは｢今週の厳選馬｣にも挙げていたのですが、好スタートから2番手を追走したものの直線で伸び切れず。今回は新馬戦で見せていた、センスの良さを発揮できませんでした。

今週の対象馬は新潟2歳Sがアスコリピチェーノ、ひまわり賞がアイタカです。アスコリピチェーノは前走･東京芝1400mの新馬戦で見せた、33秒3の末脚に今回も期待します。

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最後に観測種牡馬の情報。回収率に重点を置いて、現2歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
スワーヴリチャード	[8.7.6.13]	136%	129%
リアルスティール	[3.4.2.5]	267%	144%
サトノクラウン	[2.0.3.19]	345%	100%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
コパノリッキー	[1.1.1.10]	275%	108%
レッドファルクス	[1.0.2.2]	138%	110%
ダノンレジェンド	[0.4.1.1]	0%	186%
ニューイヤーズデイ	[0.2.2.3]	0%	105%

芝に出走したスワーヴリチャード産駒が先々週に続いて好成績。先週は[1.3.0.1]で5頭中4頭が連対しました。

一方、ダートではコパノリッキー産駒が急浮上。先週は[1.0.1.3]で、馬券圏内に入った2頭は7番人気と9番人気でした。一発の魅力を秘めているので、観測種牡馬に加えてみます。

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