どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 先週で夏競馬が終了しました。今年の夏競馬で印象に残ったのは、当コラムで検証をスタートさせて、正式に新馬券術へと昇格させた｢騎手のコース実績に注目作戦｣の好調ぶりでした。

---

対象馬が9週連続で好走!
夏の重賞“準パーフェクト"!

先週も新潟記念で対象騎手の菅原明騎手が騎乗したインプレスが10番人気③着と爆走したほか、札幌2歳Sで横山武騎手騎乗のセットアップが3番人気①着、小倉2歳Sで松山騎手騎乗のキャンシーエンゼルが4番人気③着となり、3重賞すべてで好走。

これで、対象騎手の騎乗馬は9週連続で馬券圏内に入りました。夏競馬の始まりとなる7月1週目に騎手のコース実績に注目する作戦が有効ではないかと気づき、翌週から検証を始めたので、比較的難解なイメージのある夏競馬の重賞を“準パーフェクト"という結果に。いい夏になりましたw

馬券は、小倉2歳Sのキャンシーエンゼルの複勝をきっちり頂きました。

▲小倉2歳Sは10→9→5で決着

今週から秋競馬が開幕し、セントウルS(阪神芝1200m)、紫苑S(中山芝2000m)、京成杯AH(中山芝1600m)の3重賞が行われます。まずはセントウルSの当該コースで実績を残している騎手をチェックします。去年から今年にかけて好成績だった騎手は下記の通りです。

■阪神芝1200mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
坂井騎手	[5.0.3.5]	38.5%	61.5%	370%	142%
鮫島駿騎手	[3.0.2.15]	15.0%	25.0%	59%	71%
和田竜騎手	[2.3.1.15]	9.5%	28.6%	101%	78%
武豊騎手	[2.3.1.6]	16.7%	50.0%	111%	108%

※データ対象は2022年以降

坂井騎手の成績が抜けていますが、日曜は韓国で騎乗予定。ほかでは武豊騎手が回収率を含めて優秀な数字となっています。ただ、上位拮抗ですから、ここは騎乗予定馬がいる騎手の中から、勝率がまずまずの鮫島駿騎手にも注目しましょう。

■中山芝2000mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
戸崎騎手	[9.10.4.36]	15.3%	39.0%	158%	101%
横山武騎手	[11.6.6.31]	20.4%	42.6%	77%	69%
田辺騎手	[7.4.5.28]	15.9%	36.4%	185%	148%

※データ対象は2022年以降

騎乗予定馬がいる騎手では、横山武騎手、田辺騎手が狙い目となりそうです。

■中山芝1600mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
横山武騎手	[13.4.3.36]	23.2%	35.7%	77%	62%
M.デムーロ騎手	[8.4.6.27]	17.8%	40.0%	72%	93%
杉原騎手	[5.1.0.24]	16.7%	20.0%	231%	104%
津村騎手	[4.5.11.30]	8.0%	40.0%	64%	156%

※データ対象は2022年以降

ここはM.デムーロ騎手と津村騎手に注目。開幕週の中山芝1600mですから、内枠に入って欲しいところです。複勝率、回収率を見ると、特に津村騎手の複勝圏内突入に期待したいところです。

→昨年9月の重賞の穴ぐさは単複回収率150％超!←

---

2～3歳OP限定作戦馬が好調!

先週は3鞍に対象馬がいて、[0.1.1.8]。札幌2歳Sでパワーホールが4番人気②着、ギャンブルルームが2番人気②着とがんばってくれました。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢〇｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

先週は｢2歳～3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣が好調。小倉2歳Sでキャンシーエンゼルが4番人気③着、すずらん賞でドナベティが2番人気①着、札幌2歳Sのロジルーラーは7番人気⑦着で、これで現2歳世代OPの対象馬は[3.2.2.3]となりました。

馬券は先述した小倉2歳Sのキャンシーエンゼルの複勝に加え、すずらん賞の3連複14.2倍が的中し、追加馬券でプラス幅を増やすことができました。

▲すずらん賞は6→11→3で決着

キャンシーエンゼルは｢今週の厳選馬｣にも指定していて、馬券圏内を確保。｢騎手のコース実績に注目作戦｣で対象騎手となった松山騎手の騎乗馬であり、さらに｢2歳～3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣でも対象馬でした。複数の新馬券術で対象となった馬が好走するケースは過去にも多数あり、今回も結果につながった形です。

今週は2歳OPが無く、3歳OPの紫苑Sが行われます。紫苑Sの対象馬はミシシッピテソーロ。前走･豊栄特別(新潟芝外1600m)を上がり32秒7で差し切り、このタイムが今回のメンバー中で最速となっています。2000mは今回が初挑戦ですが、前走同様の末脚を発揮できるでしょうか。

なお、ここまで現3歳世代のOPにおいて、レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[17.12.5.46](勝率21.3%、複勝率42.5%)。さらに末脚の切れよりも先行力のある馬が有利になることが多い1200m以下のレースを除くと[15.11.4.42](勝率20.8%、複勝率41.7%)となっています。

そして、｢今週の厳選馬｣はアスター賞のキャットファイト。このレースは1勝クラスなのですが、キャットファイトはこれまでの2戦で上がり33秒7～33秒8を記録し、前走はメンバー最速。芝1600mの持ち時計もメンバー中1位とあれば、開幕週の芝であっても対応可能とみます。ここは、キャットファイトのナイスファイトが期待できそうです。

---

秋競馬開幕週は古馬勢不利かも?

先週は、古馬作戦で的中を連発できました。2日札幌12Rは、6番人気②着だったサムハンターを軸にした3連複93.3倍が的中。

▲2日札幌12Rは14→11→1で決着

3日新潟8Rはキタサンドーシンが1番人気①着となり、この馬を軸にした3連複19.8倍が的中。

▲3日新潟8Rは15→12→2で決着

2日札幌6Rはクルールデュヴァンが4番人気③着。この馬を軸にした3連複7.6倍が的中し、追加馬券でプラス収支に持ち込むことに成功しました。

▲2日札幌6Rは9→11→2で決着


馬券が的中しなかったレースでも、人気薄では2日新潟12Rでリュミエールノワルが11番人気③着、西日本新聞杯でプレジールミノルが9番人気②着、3日札幌8Rでミユキザストロングが7番人気②着、釧路湿原特別でディープレイヤーが8番人気③着と好走しました。

先週は3歳馬と古馬が対戦した28レースで3歳馬16勝、4歳馬7勝、5歳馬5勝。平均的な傾向では、3歳馬がだいたい3レース中2レースで勝っていることを考えると、先週は古馬勢が健闘したようです。

そして夏競馬は終了しましたが、去年はこの新馬券術を12月いっぱいまで運用して結果を出していました。今年もタイトルを｢3歳よりも古馬狙い作戦｣と改題して、検証を続けます。

しかし、今週は秋競馬の開幕週。中山、阪神を見据えて待機していた有力3歳馬の出走がありそうなので、古馬勢がやや不利になる恐れがありそうです。今週は馬券を購入しながらも、3歳馬と古馬の対戦関係に注視が必要かもしれません。

→昨年9月の重賞の穴ぐさは単複回収率150％超!←

---

最後に観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、現2歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
スワーヴリチャード	[9.8.6.18]	118%	114%
リアルスティール	[3.5.2.9]	196%	114%
マクフィ	[2.2.0.5]	354%	168%
サトノクラウン	[2.0.4.23]	286%	251%
レッドファルクス	[1.2.2.12]	111%	128%
ニューイヤーズデイ	[1.3.4.12]	250%	160%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
コパノリッキー	[1.1.1.13]	223%	88%
ダノンレジェンド	[0.4.1.2]	0%	160%

先週はダートのレースでニューイヤーズデイ産駒が初勝利を挙げました。単勝回収率は低めですが、複勝回収率は依然100%を超えています。

ところが、驚きの事実を発見! 実は芝のレースのニューイヤーズデイ産駒が[1.3.4.12](単勝回収率250%、複勝回収率160%)と好成績を挙げていました。

さらに、ダートのレースで単勝回収率、複勝回収率が共に100%割れしたレッドファルクス産駒も、芝のレースでは[1.2.2.12](単勝回収率111%、複勝回収率128%)で成績がダートを上回っていました。芝の観測種牡馬が増えますが、この2頭は芝に鞍替えすることにします。

---

※投稿いただいた内容は､今後､弊社雑誌､書籍､ウェブ､その他の媒体へ掲載･収録させていただくことがあります｡ご了承ください｡