どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 先週も数々の注目レースが行われましたが、異質の盛り上がりとなったのが｢ジョッキーベイビーズ2023｣。川田騎手の息子さん、川田純煌(ぎんじ)くん･11歳が優勝に輝きました。

｢ジョッキーベイビーズ｣に参加したジョッキーが、その後、騎手としてデビューしたケースは多々あります。｢夢は世界のトップジョッキー｣と語る彼も、順調に進めば6年後となる2029年3月には騎手デビュー。6年なんてあっという間ですよね。ビッグレースでの川田親子の叩き合いが見られる日も近そうです。

その川田騎手は今週、牝馬三冠に挑むわけですが、その舞台となる京都競馬場は先週、2回開催の1週目が終了。京都に関して当コラムでは、前走4角の位置取りを参考にする“ダートの先行馬が狙い目"という方針を打ち出していました。先週の結果をチェックしてみましょう。

■先週京都ダートに出走した馬

前走4角位置	着別度数	勝率	複勝率
1番手	[5.2.3.10]	25.0%	50.0%
2～5番手	[7.8.6.59]	8.8%	26.3%
6番手以下	[2.5.6.94]	1.9%	12.1%

前走で4角1番手だった馬は特に好成績です。そして、前走が4角5番手以内だった馬は複勝回収率100%以上を記録しました。

一方、芝では前走で逃げていた馬は振るいませんでした。

■先週京都芝に出走した馬

前走4角位置	着別度数	勝率	複勝率
1番手	[1.1.1.11]	7.1%	21.4%
2～5番手	[10.8.4.49]	14.1%	31.0%
6番手以下	[2.4.8.60]	2.7%	18.9%

前走が4角先頭の馬は、やはりダートの方が狙い目が立ちそう。さらにダートでは馬体重500kg以上の馬に絞ると、かなり良い数字が上がってきました。

■先週京都ダートに出走した馬体重500kg以上の馬

前走4角位置	着別度数	勝率	複勝率
1番手	[1.1.3.1]	16.7%	83.3%
2～5番手	[3.1.1.12]	17.6%	29.4%
6番手以下	[1.4.2.18]	4.0%	28.0%

7日京都12Rは、前走4角先頭で馬体重500kgのオラヴェリタスが12番人気で③着に激走。今週は秋華賞、来週は菊花賞が行われますが、京都は今、ダートに注目です。

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対象騎手が3重賞で馬券圏内!

京都大賞典は対象騎手だった池添騎手騎乗のプラダリアが5番人気①着。また、同じく対象騎手だった和田竜騎手騎乗のディープボンドが1番人気③着でした。馬券もこの2頭を軸にした3連複20.3倍が的中。追加馬券でプラス収支でした。

▲京都大賞典は7→6→4で決着

また馬券が的中しなかったレースでも、サウジアラビアRCで川田騎手騎乗のボンドガールが1番人気②着、ルメール騎手騎乗のシュトラウスが2番人気③着、毎日王冠で戸崎騎手騎乗のソングラインが1番人気②着、ルメール騎手騎乗のシュネルマイスターが2番人気③着と好走しました。

今週行われる平地重賞は秋華賞(京都芝2000m)、府中牝馬S(東京芝1800m)の2レース。まずは注目の秋華賞について、当該コースで実績を残している騎手をチェックしましょう。京都競馬場リニューアル工事の影響を考慮して、先週の京都大賞典と同様に2019年以降を対象に、当該コースで良績を残している騎手を調べてみました。

■京都芝2000mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
北村友騎手	[8.3.9.16]	22.2%	55.6%	126%	119%
川田騎手	[6.13.4.9]	18.8%	71.9%	76%	97%
浜中騎手	[6.2.3.14]	24.0%	44.0%	104%	104%
武豊騎手	[6.1.4.20]	19.4%	35.5%	87%	65%
幸騎手	[5.7.4.30]	10.9%	34.8%	456%	171%

※データ対象は2019年以降

名前が挙がった騎手のうち、北村友騎手と浜中騎手は秋華賞に騎乗予定馬がいません。牝馬三冠に挑戦する川田騎手、勝率で上回っている武豊騎手、回収率が特に優秀な幸騎手に注目します。

■東京芝1800mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
ルメール騎手	[12.18.11.26]	17.9%	61.2%	52%	82%
戸崎騎手	[10.9.9.41]	14.5%	40.6%	58%	68%
M.デムーロ騎手	[6.3.4.25]	15.8%	34.2%	82%	60%
松山騎手	[5.2.3.16]	19.2%	38.5%	196%	115%
岩田康騎手	[2.1.2.7]	16.7%	41.7%	350%	183%

※データ対象は2022年以降

先週の毎日王冠と同じコースなので、挙がっている名前もほぼ同じ。ルメール騎手、松山騎手に加え、回収率に注目すると岩田康騎手も気になります。ここは対象騎手を3人にしておきます。

→神戸新聞杯で【穴ぐさ】が②着! 今週も要注目!←

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2週連続で人気最上位古馬が回収率100%超え!

大山崎Sは前々走②着、前走③着で対象馬となっていたエーティーマクフィが1番人気①着。この馬を馬券の軸にした3連複25.9倍が的中しました。

▲大山崎Sは13→2→4で決着


馬券が的中しなかったレースでも、前述した7日京都12Rでオラヴェリタスが12番人気③着、8日東京7Rでホワイトクロウが8番人気②着と人気薄で好走。また、tvk賞はカナテープが1番人気①着、ルージュカルミアが2番人気②着、ロジマンボが4番人気③着で、対象馬が馬券圏内を独占しました。

先週は3歳馬と古馬が対戦した36レースで3歳馬23勝、4歳馬10勝、5歳馬2勝、6歳馬1勝。4歳馬が健闘したことで、東京、京都の開幕週ながら3歳馬の勝利数が伸びませんでした。ただ、このあたりは今週、新潟が開幕を控えていることも影響しているかもしれません。過去の傾向ではローカル左回りの開幕週は特に3歳馬が活躍していたので、3歳馬への注目が必要となりそうです。

そして先週の古馬の人気最上位馬は[10.3.1.22](勝率27.8%、複勝率38.9%/単勝回収率117%、複勝回収率68%)となかなか優秀な成績。このうち1番人気に支持された馬は[5.1.0.1](勝率62.5%、複勝率75.0%/単勝回収率178%、複勝回収率101%)。先々週に続いて、2週連続で単複の回収率が100%を超えました。

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サウジアラビアRCで｢厳選馬｣が②着確保!

先週は4鞍に対象馬がいて[1.0.1.7]。グリーンチャンネルCでオメガギネスが2番人気①着、ペリエールが1番人気③着と好走しました。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢〇｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

｢今週の厳選馬｣は府中牝馬Sで『直線距離が同じ』の｢★｣付きとなったストーリア。前走･関越Sは牡馬を相手に回して、33秒1の強烈な上がりで突き抜けました。今回は重賞になりますが、中山牝馬S②着の実績もあり、牝馬限定戦なら通用するはず。

また、｢3歳馬よりも古馬狙い作戦｣の対象馬にもなっているので、2つの新馬券術の対象馬ということで期待がさらに高まります。

｢2歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も振り返っておきます。サウジアラビアRCのボンドガールは1番人気②着。これで現2歳世代OPの対象馬は[5.4.2.5]となりました。

｢今週の厳選馬｣にも指名していたボンドガールはメンバー中2位の上がりで差してきましたが、勝ち馬の切れ味に屈する形。それでも出走馬中ただ1頭の牝馬として好走できたことは、良い経験になったのではないでしょうか。

今週の対象馬は3歳OPの秋華賞がリバティアイランド、2歳OPのもみじSがホルトバージです。

リバティアイランドの末脚は言わずもがな。ホルトバージは前走･新潟2歳Sで2秒1差の⑪着。ここは立て直しての走りに期待したい一戦となりました。末脚が活きる展開になれば。

→神戸新聞杯で【穴ぐさ】が②着! 今週も要注目!←

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最後に観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、現2歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
スワーヴリチャード	[13.11.9.32]	269%	126%
リアルスティール	[5.6.4.17]	201%	92%
ニューイヤーズデイ	[3.4.4.17]	202%	132%
マクフィ	[2.2.0.10]	227%	108%
サトノクラウン	[2.0.4.27]	251%	220%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
カリフォルニアクローム	[2.3.2.18]	248%	128%
ダノンレジェンド	[1.5.1.5]	15%	114%
コパノリッキー	[1.1.4.27]	108%	74%
シルバーステート	[1.0.2.4]	101%	167%

先週は芝のレースでスワーヴリチャード産駒が2勝、リアルスティール産駒が1勝、②着1回、ニューイヤーズデイ産駒が1戦1勝と、観測種牡馬の産駒が好調でした。

東京、京都が開幕して秋競馬が本格的に始まった感がありますが、先週に関しては夏競馬で好調だった観測種牡馬の産駒が活躍した形です。とは言え、秋競馬のどこかで潮目が変わるタイミングがあるかもしれません。

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