どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 先週はリバティアイランドが史上7頭目の牝馬三冠を達成。地上波中継での勝利騎手インタビューやJRA公式サイトで公開されているジョッキーカメラ映像の音声では、大仕事を果たした直後の川田騎手が感極まっている様子でした。

いつもクールな印象がある川田騎手ですから、感情を溢れさせている声が僕にはやや意外に思えたんです。でも振り返れば今年3月、福永祐一調教師の騎手引退式で人目をはばからず涙を流す姿が印象的でした。｢実は熱いものを内に秘めた人なんだろうなぁ…｣と、川田騎手に新たな印象を持った秋華賞。今週の菊花賞ではどんなドラマが見られるでしょうか。

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長距離戦は騎手で買え!?

先週の開催前の時点で川田騎手は秋華賞の舞台、京都芝2000mで複勝率71.9%という良績を残していて、この新馬券術の対象騎手となっていました。トリッキーなことで知られるコース設定ですが、数字通りとも言える盤石のエスコート。パートナーの“お嬢さん"を牝馬三冠に導きました。

今週行われる重賞は菊花賞(京都芝3000m)、富士S(東京芝1600m)の2レースです。まずが菊花賞からいつも通り、当該コースで実績を残している騎手をチェックしていきますが、京都芝3000mで行われるレースは菊花賞と万葉Sしかありません。そこで古よりの馬券格言｢長距離戦は騎手で買え｣に従って、京都芝3000mと、全場で行われる3000m以上のレースを対象にした成績もまとめてみました。対象期間は2019年以降です。

■京都芝3000mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
武豊騎手	[1.1.0.1]	33.3%	66.7%	216%	96%
川田騎手	[1.0.1.2]	25.0%	50.0%	77%	70%
和田竜騎手	[1.0.0.2]	33.3%	33.3%	776%	106%
ルメール騎手	[0.1.0.1]	0.0%	50.0%	0%	75%

※データ対象は2019年以降

■全場芝3000m以上で注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
ルメール騎手	[4.2.3.4]	30.8%	69.2%	93%	123%
和田竜騎手	[3.5.0.11]	15.8%	42.1%	183%	176%
岩田望騎手	[3.0.1.11]	20.0%	26.7%	117%	69%
西村淳騎手	[2.0.0.2]	50.0%	50.0%	167%	82%
川田騎手	[1.2.3.10]	6.3%	37.5%	19%	53%
戸崎騎手	[1.1.4.6]	8.3%	50.0%	18%	141%
北村友騎手	[1.1.1.5]	12.5%	37.5%	47%	205%

※データ対象は2019年以降

このコースで連対歴がある武豊騎手、川田騎手、ルメール騎手、和田竜騎手の4人を対象としておきましょう。また、菊花賞には騎乗予定馬がいませんが、岩田望騎手が全場3000m以上で3勝･勝率20.0%を記録。デビュー5年目としては、レース数自体が少ない長距離戦でなかなかの好成績のように思えます。｢長距離の岩田望騎手｣誕生の兆しかもしれないので覚えていたいですね。

■東京芝1600mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
ルメール騎手	[17.15.14.31]	22.1%	59.7%	48%	90%
戸崎騎手	[11.8.10.56]	12.9%	34.1%	53%	69%
横山武騎手	[8.10.9.43]	11.4%	38.6%	60%	74%
川田騎手	[7.6.3.18]	20.6%	47.1%	110%	75%
田辺騎手	[5.5.9.31]	10.0%	38.0%	54%	114%
津村騎手	[3.3.6.36]	6.3%	25.0%	546%	183%

※データ対象は2022年以降

G1レースも行われる本格派コースということもあってか、リーディング上位騎手の名前が並びます。ここはルメール騎手、戸崎騎手、横山武騎手の3人を対象とします。富士Sに騎乗予定馬はいませんが、津村騎手の回収率が優秀なので、他のレースで狙ってみたくなります。

→神戸新聞杯で【穴ぐさ】が②着! 菊花賞でも注目!←

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少頭数の3連単をきっちり的中!

北野特別は近3走連続②着で、対象馬となっていたヘネラルカレーラが2番人気①着。この馬を馬券の軸にした3連単55.1倍が的中しました。

▲北野特別は5→8→7で決着

大原Sは前走･小倉記念③着で対象馬となっていたゴールドエクリプスが1番人気①着。この馬を軸にした3連単14.2倍が的中して、追加馬券でプラス幅を拡大できました。

▲大原Sは7→1→4で決着


馬券が的中しなかったレースでも、鷹巣山特別でスタニングスターが12番人気②着、14日京都9Rでワンダーカタリナが6番人気②着、15日京都9Rでサンライズジャストが7番人気③着、十日町特別でラナキラが7番人気③着、14日新潟12Rでゲキザルが8番人気③着、15日新潟8Rでフィーカが7番人気①着と人気薄で好走しました。

先週は3歳馬と古馬が対戦した38レースで3歳馬24勝、4歳馬9勝、5歳馬5勝。新潟開幕週ということで、ここを待っていた3歳馬の大攻勢を予想していたのですが、古馬勢が健闘しました。

そして先週の古馬の人気最上位馬は[7.6.4.21](勝率18.4%、複勝率44.7%、単勝回収率65%、複勝回収率71%)。このうち1番人気に支持された馬は[5.2.2.6](勝率33.3%、複勝率60.0%、単勝回収率106%、複勝回収率90%)で、複勝回収率こそ100%を割りましたが、期待に応える数字を記録しています。

そろそろ3勝クラス以上のレースでも3歳馬と古馬の対決が頻繁に見られるようになってきました。世代間争いの流れをしっかり見極めていきましょう。

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秋華賞でマスクトディーヴァが3番人気②着!

先週は6鞍に対象馬がいて[0.2.1.7]。秋華賞でマスクトディーヴァが3番人気②着と好走したほか、白秋Sでヴェルトハイムが3番人気②着、花背Sでラズルダズルが3番人気③着。なお、｢今週の厳選馬｣にも挙げていた府中牝馬Sのストーリアは残念ながら競走中止でした。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢〇｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

｢今週の厳選馬｣に指名したのは三年坂Sのモズゴールドバレル。前走は阪神芝外1600mの仲秋Sで、今回は京都芝外1600mですから『直線距離短縮』となる転戦です。その前走はメンバー中最速の上がりで0秒1差の③着。京都コースは4走前に2勝クラス②着があり、適性に問題はなさそう。

さらに芝1600mの持ち時計も今回はメンバー中1位。馬券の軸には最適とみます。菊花賞前の資金作りを託したい厳選馬です。

｢2歳～3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も振り返っておきます。3歳OPの秋華賞のリバティアイランドは1番人気①着、2歳OPのもみじSのレガテアドールは4番人気④着でした。

現3歳世代のOPにおいて、レース前の比較でメンバー中最も速い上がりを使っていた馬の成績は[18.13.6.48](勝率21.2%、複勝率43.5%)。さらに末脚の切れよりも先行力のある馬が有利になることが多い1200m以下のレースを除くと[16.12.5.44](勝率20.8%、複勝率42.9%)となっています。

また2歳OPでは[5.3.2.6]。勝率31.3%、複勝率62.5%と高い水準をキープしています。

今週の対象馬は3歳OPの菊花賞がシーズンリッチとダノントルネード、2歳OPのアイビーSがレガレイラです。

シーズンリッチとダノントルネードの上がり32秒4は、ダノントルネードが勝った去年7月31日の新潟芝外1800mでの新馬戦で記録したもの。新潟と同じ直線平坦の京都ですし、実際にダノントルネードは京都新聞杯②着の実績もあります。今回どんな走りを見せてくれるのか、楽しみです。

ファーストクロップが好調のスワーヴリチャード産駒･レガレイラは今回がキャリア2戦目。前走の函館芝1800mでの新馬戦は上がり34秒3が出色の切れ味でした。今回はコース替わりが好走へのカギとなりそうですが、不安よりは期待の方が大きい一戦です。

→神戸新聞杯で【穴ぐさ】が②着! 菊花賞でも注目!←

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最後に観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、現2歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
スワーヴリチャード	[13.11.10.34]	257%	122%
リアルスティール	[5.6.4.18]	195%	90%
ニューイヤーズデイ	[3.4.5.18]	189%	128%
マクフィ	[2.2.0.10]	227%	108%
サトノクラウン	[2.0.4.29]	237%	208%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
カリフォルニアクローム	[2.3.2.22]	214%	110%
ダノンレジェンド	[1.6.1.6]	12%	115%
コパノリッキー	[1.1.4.27]	108%	74%
シルバーステート	[1.0.3.5]	78%	108%

先週は観測種牡馬の産駒に大きな動きはありませんでしたが、それ以外で狙っておもしろそうな種牡馬を発見。15日京都2R(ダート1800m)でルディックが2番人気②着だったのですが、この馬の父イントゥミスチーフの産駒は現2歳世代のダートの新馬、未勝利戦では[2.2.0.0]で単回収率125%、複回収率117%です。

外国繋養種牡馬ということもあり、今年の2歳馬で登録されているのは9頭と少なく、そのうち勝ち上がっていない馬は6頭。イントゥミスチーフを観測種牡馬に加えるかどうかを検討しつつ、動向を追っていきます。

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