どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 先週の天皇賞･秋はイクイノックスが1分55秒2でレコード勝ち。驚異的な勝ち時計が表示された時って、一瞬何が起きたか分からなくなります。そして直後に｢え? この時計、合ってる? ｣と間違いを疑ってしまったり。この感覚は、心の安定を保つために働く｢正常性バイアス｣の一種なんでしょうか。

最近では、2018年ジャパンC(東京芝2400m)でアーモンドアイが記録した2分20秒6とか、2022年CBC賞(小倉芝1200m)でテイエムスパーダが逃げ切った時の1分5秒8とか、2022年ながつきS(中山ダート1200m)でハコダテブショウが叩き出した1分8秒4とかが、僕の心を良い意味で不安定にしてくれました。競馬は速い時計を目指す競技ではありませんが、やはりスピードも大きな魅力のひとつですね。

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天皇賞･秋の3連単的中!

イクイノックスに騎乗していたルメール騎手は、先週の開催が始まる前の時点で圧倒的な成績を残していました。今回もその数字通りの見事な騎乗で、完璧と思わせるレース運びを展開。鮮やかで力強い勝利でした。

また、6番人気のジャスティンパレスを②着に持って来た横山武騎手も、当該コースで好成績を残していました。この2人の好騎乗によって、天皇賞･秋の3連単フォーメーション69.6倍が的中しました。｢イクイノックスが強い競馬をした場合、ヒモ荒れがありそう…｣という見立てが正解。また③着付けにしていたプログノーシスは｢前走の上がりに注目作戦｣の対象馬でした。

▲天皇賞･秋は7→6→9で決着

また、アルテミスSでも対象騎手のルメール騎手が騎乗したチェルヴィニアが1番人気①着。落ち着いた騎乗で、勝利を掴み取りました。

今週はG1の狭間ですが、土日で楽しみな豪華4重賞。東京では京王杯2歳S(東京芝1400m)、アルゼンチン共和国杯(東京芝2500m)、京都ではファンタジーS(京都芝外1400m)、みやこS(京都ダート1800m)が行われます。

対象期間は京王杯2歳Sが去年以降、そして東京芝2500mはデータを増やすため、2019年以降とします。改修工事があった京都の重賞も同様に2019年以降です。

また、今週はアメリカでブリーダーズCが開催されるため、ルメール騎手などが不在。これは大きなポイントとなりそうです。こういう状況になると、名手モレイラ騎手の騎乗馬の質が上がる可能性もありそうなので注意が必要かもしれません。

■東京芝1400mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
戸崎騎手	[13.10.7.37]	19.4%	44.8%	144%	123%
横山和騎手	[6.3.0.16]	24.0%	36.0%	81%	85%
田辺騎手	[5.3.2.29]	12.8%	25.6%	395%	101%
横山武騎手	[4.7.8.28]	8.5%	40.4%	146%	106%

※データ対象は2022年以降

京王杯2歳Sに騎乗予定馬がいる中では、横山武騎手の複勝率と回収率が優秀。また、田辺騎手の単勝回収率も見逃せません。ここは横山武騎手と田辺騎手の2人を対象騎手とします。

■東京芝2500mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
横山典騎手	[2.0.0.2]	50.0%	50.0%	222%	87%
北村宏騎手	[1.0.1.1]	33.3%	66.7%	120%	1260%

※データ対象は2019年以降

データの少なさは否めませんが、その中でも複勝率&回収率が良い北村宏騎手に期待します。

■京都芝外1400mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
北村友騎手	[6.5.0.16]	22.2%	40.7%	89%	73%
松山騎手	[6.1.5.18]	20.0%	40.0%	96%	106%
鮫島駿騎手	[4.1.1.5]	36.4%	54.5%	232%	115%
角田河騎手	[2.1.1.4]	25.0%	50.0%	115%	133%

※データ対象は2019年以降

先週のスワンSと同じコース設定なので、挙がる名前もほぼ同じです。今回は複勝率40%以上を記録している鮫島駿騎手、北村友騎手、松山騎手の3人を対象騎手とします。

■京都ダート1800mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
幸騎手	[17.20.14.103]	11.0%	33.1%	89%	103%
藤岡佑騎手	[9.7.8.56]	11.3%	30.0%	107%	108%
横山典騎手	[3.1.4.9]	17.6%	47.1%	39%	84%

※データ対象は2019年以降

武豊騎手は複勝率50.6%とさすがの好成績ですが、今週は療養のため騎乗無し。上記3名の騎手のうち、みやこSに騎乗予定馬がいるのは幸騎手となります。

→天皇賞･秋で【穴ぐさ】が②着! 今週も要注目!←

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天皇賞･秋で対象馬プログノーシスが③着!

先週は9鞍に対象馬がいて[0.1.1.16]でしたが、先述の天皇賞･秋でプログノーシスが3番人気③着だったほか、古都Sでメイショウブレゲが7番人気②着と好走しました。

｢今週の厳選馬｣に指名していた古都Sのシホノスペランツァは2番人気⑪着。芝3000mということで菊花賞⑤着の実績に期待しましたが、今回は能力を出し切れなかった印象です。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢〇｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

｢今週の厳選馬｣に指名するのは馬事公苑リニューアルオープン記念のリバートゥルー。前々走のレパードS⑨着を除けば、すべて東京ダートを走って[3.1.0.1]で、末脚自慢ながら掲示板を外したことのない堅実派です。

前走の2勝クラスは、今回と同じ東京ダート1600m。不良馬場となり、逃げた馬が②着に残る展開をメンバー中最速の末脚を発揮して、後方から豪快に差し切りました。今回はもっとも期待できる『直線距離が同じ』の｢★｣付きとなります。ダート1600mの持ち時計もメンバー中上位。ここも炸裂する末脚が見られそうです。

｢2歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も振り返っておきます。先週の対象馬はアルテミスSのライトバックが3番人気④着、萩Sのビーグラッドが2番人気②着。これで2歳OPの対象馬の成績は[5.4.3.7]で勝率26.3%、複勝率63.2%となりました。

今週の対象馬は京王杯2歳Sがアグラード、ファンタジーSがシュークリームです。アグラードは前々走の新馬戦でメンバー中最速の上がり33秒2の切れ味を発揮して、クビ+ハナ差の惜しい③着。2戦目となった前走で、今回と同じ東京芝1400mで初勝利を挙げたことも好感が持てます。

シュークリームは前走の新馬戦が②着に7馬身差をつける圧勝。逃げて上がりがメンバー中最速の33秒8でしたから、ここではモノが違うと思わせる勝ちっぷりでした。今回は控えたり競られた場合など、未知の部分がある上、1200m→1400mへの距離延長もカギになりますが、能力を出すことができれば好走が十分期待できそうです。

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秋の福島開幕! 過去の傾向は?

先週も複数の対象馬が人気薄で好走。29日東京7Rでクロースコンバットが8番人気①着、29日京都8Rでメイショウタイゲイが8番人気②着、29日京都12Rでブレーヴジャッカルが6番人気①着、28日新潟6Rでワイルドベティが9番人気①着、ルミエールADでファイアダンサーが12番人気②着となり、好配当を呼びました。


先週は3歳馬と古馬が対戦した34レースで3歳馬19勝、4歳馬8勝、5歳馬3勝、6歳馬が3勝、8歳馬が1勝。4回新潟最終週ということで、これまでの傾向から｢3歳馬が開幕週以上の勝ち星を挙げることは考えにくい｣という見立ては正解でした。

ただ、先週の古馬の人気最上位馬は[2.4.4.24](勝率5.9%、複勝率29.4%、単勝回収率15%、複勝回収率70%)とやや不振。また、このうち1番人気に支持された馬は[1.2.1.5](勝率11.1%、複勝率44.4%、単勝回収率21%、複勝回収率60%)で、｢狙える古馬の条件Ver.2｣が普段以上に機能するという予想は空振りでした。

今週は福島開幕週。2019年以降の10～12月の福島開幕週での世代別勝利数を見ると、3歳は8～10勝、4歳以上は6～8勝でした。過去の傾向を見る限り、3歳馬が驚くような勝利数を挙げることは無さそう。普段通りの古馬狙いの手法で十分対応できそうです。

→天皇賞･秋で【穴ぐさ】が②着! 今週も要注目!←

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最後に観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、現2歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
スワーヴリチャード	[14.12.13.38]	231%	125%
リアルスティール	[6.8.5.21]	169%	93%
ニューイヤーズデイ	[4.5.5.20]	185%	127%
マクフィ	[2.2.2.10]	199%	124%
サトノクラウン	[2.1.5.35]	193%	181%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
カリフォルニアクローム	[3.3.2.29]	174%	90%
ダノンレジェンド	[2.7.2.8]	220%	191%
シルバーステート	[2.0.3.8]	233%	156%

先週はダートで大きな動きがありました。28日京都4Rでメイショウザンゲツが7番人気①着となり、ダノンレジェンド産駒が待望の2勝目。単勝40.1倍、複勝5.1倍をつけました。さらに翌日、3連単330万馬券が飛び出した29日東京4Rでペイシャスウィフトが13番人気②着と大波乱の片棒を担ぎ、この馬の複勝が12.6倍。

この2頭の好走により、ダートのダノンレジェンド産駒の複勝回収率は124%から191%に上昇。単勝回収率に至っては12%から220%にジャンプアップしました。こんなこともあるんですねぇw

また、ダートのシルバーステート産駒も29日京都1Rでディーノサンライズが7番人気①着となり、単勝23.3倍をつけました。これでダートのシルバーステート産駒は単勝回収率が64%から233%に急浮上。

この勢い、今週も続くでしょうか。金曜のJBCを皮切りに、国内では4重賞、アメリカのブリーダーズCまであって競馬ファンは大忙しの週末になりそうですが、新馬、未勝利戦からも目が離せません。

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