どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 今週は土曜に京都競馬場で熊沢重文騎手の引退式が行われます。引退の理由は、ケガをした頸椎が元通りにくっつかないということでドクターストップがかかったそうです。読者さんの中には、1991年有馬記念の14番人気(ダイユウサク)での勝利が記憶に残っている方もいらっしゃるのでは?

そして、引退式当日の京都ジャンプSでは、去年12月に落馬負傷したために休養中だった高田潤騎手が11ヶ月ぶりに実戦復帰。実は熊沢騎手と高田騎手がケガをした箇所は同じで、高田騎手の場合は骨がくっついたとのこと。改めて命がけの職業であることを思わせる、2人の引退と復帰。

先日は道営記念でも多重落馬事故が発生しました。中央も地方も、全ての人馬の無事な開催となることを祈ります。

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ファンタジーSで12番人気が③着激走!

先週も対象騎手の騎乗馬が馬券圏内をにぎわせました。京王杯2歳Sでは横山武騎手騎乗のコラソンビートが1番人気①着と人気に応え、ファンタジーSでは鮫島駿騎手騎乗のシカゴスティングが12番人気③着と激走。さらに、みやこSでも幸騎手騎乗のメイクアリープが6番人気②着と好走しました。

あと、驚いたのはモレイラ騎手の先週11勝の固め打ち。ブリーダーズCに合わせてルメール騎手らが遠征したため、｢モレイラ騎手の騎乗馬の質が上がる可能性もありそう｣と推測していましたが、想像以上の大活躍でした。

また、横山武騎手も先週6勝を挙げていて、勝利騎手の偏りが目立ちました。次にこんな状況になりそうなのは、来月の香港国際競走かもしれません。

先週と同じく今週も平地重賞が4レースという豪華な番組構成。エリザベス女王杯(京都芝外2200m)をはじめ、武蔵野S(東京ダート1600m)、デイリー杯2歳S(京都芝外1600m)、福島記念(福島芝2000m)が行われます。順に当該コースで実績を残している騎手をチェックしていきましょう。対象期間は京都の2重賞が2019年以降、ほかは去年以降です。

■京都芝外2200mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
川田騎手	[5.1.3.7]	31.3%	56.3%	90%	83%
北村友騎手	[3.1.4.6]	21.4%	57.1%	108%	133%
松山騎手	[2.3.0.14]	10.5%	26.3%	446%	201%
古川吉騎手	[2.0.1.3]	33.3%	50.0%	1366%	360%
ルメール騎手	[1.3.0.3]	14.3%	57.1%	67%	87%

※データ対象は2019年以降

騎乗予定馬がいる騎手では川田騎手、ルメール騎手の複勝率が優秀。回収率では松山騎手も気になります。ここはこの3人を対象騎手とします。また、騎乗予定馬はいませんが、古川吉騎手の回収率がずば抜けていることは覚えておいても良さそうです。

■東京ダート1600mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
ルメール騎手	[21.14.14.57]	19.8%	46.2%	63%	68%
戸崎騎手	[18.15.15.84]	13.6%	36.4%	48%	88%
横山武騎手	[16.11.10.62]	16.2%	37.4%	72%	69%
モレイラ騎手	[6.1.0.4]	54.5%	63.6%	110%	75%

※データ対象は2022年以降

リーディング上位騎手+モレイラ騎手という名前が挙がりました。騎乗予定の騎手の中からは、成績比較でルメール騎手に対象騎手を絞ります。

■京都芝外1600mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
川田騎手	[9.6.2.9]	34.6%	65.4%	111%	95%
松山騎手	[8.1.7.28]	18.2%	36.4%	102%	93%
北村友騎手	[4.2.3.18]	14.8%	33.3%	184%	148%
岩田望騎手	[1.3.5.11]	5.0%	45.0%	49%	182%

※データ対象は2019年以降

川田騎手の成績が他騎手を圧倒しています。狙ってみたいのは複勝率が優秀な岩田望騎手。さらに松山騎手を加えて、3人を対象騎手とします。

■福島芝2000mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
丹内騎手	[3.1.3.10]	17.6%	41.2%	101%	96%
角田和騎手	[2.2.2.9]	13.3%	40.0%	108%	127%
富田騎手	[2.0.1.3]	33.3%	50.0%	551%	175%
田辺騎手	[2.0.0.6]	25.0%	25.0%	125%	45%

※データ対象は2022年以降

富田騎手が回収率も含めて優秀な数字。騎乗予定馬がいる中から複勝率の良い丹内騎手、角田和騎手も対象騎手に加えておきます。

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万馬券を含んで続々的中!

先週はこの新馬券術が好調でした。衣笠特別は前走で1勝クラスを勝ち上がっていたラスマドレスが2番人気①着。3歳馬を②&③着に従えて連勝を飾りました。この馬を①着に入れて3連単フォーメーション117.3倍が的中! ラスマドレスは勝った前走が牡牝混合戦で、今回が牝馬限定戦。牝馬同士であれば昇級の壁は案外低かったのかもしれません。

▲衣笠特別は8→1→6で決着

醍醐Sは前々走②着で対象馬だったブッシュガーデンが4番人気②着。この馬を馬券の軸にした3連複41.3倍が的中しました。2番人気①着だった4歳馬ショウナンハクラクは前々走が④着ながら0秒1差。この新馬券術では0秒3差以内であれば“馬券圏内と同等とみなす“という基準があるので馬券に入れることができました。

▲醍醐Sは1→13→4で決着

5日東京8Rは前々走、前走で馬券圏内に入っていた古馬が多かったため、文末まとめに対象馬を挙げませんでしたが、前々走③着だったマウントベルが7番人気③着。この馬を馬券に入れて3連複26.7倍が的中です。

▲5日東京8Rは8→13→3で決着

5日福島8Rは前々走、前走で連続②着だったマメコが1番人気①着で｢狙える古馬の条件Ver.2｣が発動。この馬を馬券に入れて馬連19.2倍が的中しました。

▲5日福島8Rは5→13→1で決着

神奈川新聞杯は前々走①着だったエルゲルージが1番人気①着。この馬から流した馬連10.7倍が的中です。

▲神奈川新聞杯は12→8→2で決着

馬券が的中しなかったレースでも、フルーツラインCでオンザダブルが7番人気②着、5日福島12Rでアイファーベアが7番人気③着と人気薄で馬券圏内に入りました。


先週は3歳馬と古馬が対戦した35レースで3歳馬20勝、4歳馬13勝、5歳馬1勝、6歳馬が1勝。古馬勢がかなり健闘しました。

その影響もあってか、古馬の人気最上位馬は[8.5.6.16](勝率22.9%、複勝率54.3%、単勝回収率80%、複勝回収率98%)とまずまず好調。また、このうち1番人気に支持された馬は[3.2.2.4](勝率27.3%、複勝率63.6%、単勝回収率62%、複勝回収率92%)でした。

そして、先週は福島開幕週でしたが、当コラムの見立ては｢過去の傾向から3歳馬が驚くような勝利数を挙げることは無い｣というものでした。結果は3歳9勝、4歳6勝、5歳以上0勝。3歳馬が3分の2程のレースを勝つのは、これまでの傾向通り。ただ、先述の通り、先週の3歳馬と古馬が対戦したレースでは3歳馬は20勝ですから、約半数を福島で挙げた形です。逆に言えば、東京と京都では3歳馬がやや苦戦したのが先週の結果といえそうです。

傾向からは開幕2週目以降に3歳勢が勝利数を大幅に伸ばすことは考えづらいので、中京が開幕するまでの3週間は古馬狙いのチャンス…かもしれません。

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対象馬が2重賞を勝利!

先週は5鞍に対象馬がいて[2.1.0.8]。アルゼンチン共和国杯ではゼッフィーロが1番人気①着、マイネルウィルトスが5番人気②着とワンツーを決め、みやこSではセラフィックコールが1番人気①着となり、2重賞を制しました。

馬券はアルゼンチン共和国杯の馬連11.7倍が的中。追加馬券でプラス収支に持ち込めました。

▲アルゼンチン共和国杯は9→17→4･14(③着同着)で決着

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢〇｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

そして｢今週の厳選馬｣は奥多摩Sのヴェルトハイム。前走･白秋S②着と同じ東京芝1400mなので、信頼度の高い『直線距離が同じ』の｢★｣付きとなります。

近3走が③②②着と安定感がある馬が、今回の斤量は前走の56kgからハンデ55kgと1kg減。さらに持ち時計もメンバー中上位です。近走の成績が良いので人気にはなりそうですが、期待に応えてくれると考えます。

｢2歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も振り返っておきます。京王杯2歳Sはアグラードが4番人気⑦着、ファンタジーSはシュークリームが3番人気⑪着でした。これで2歳OPの対象馬の成績は[5.4.3.9]で勝率23.8%、複勝率57.1%となりました。

今週の対象馬はデイリー杯2歳Sがフルレゾン、福島2歳Sがアサギリです。フルレゾンは2戦目の前走で道中で一旦最後方へ下がるシーンがありながら、4角で大外を回っての差し切り勝ち。今回は重賞挑戦ですが、スムーズなレース運びから末脚を発揮できれば通用しても不思議なさそう。

アサギリは前々走の未勝利勝ちが、新潟千直を上がり33秒2で差し切ったもの。前走は東京芝1400mに距離を延ばして、2番手追走からの⑥着でした。勝ち馬とは0秒9差でしたが、②着とは0秒1差。距離短縮は歓迎のタイプとみます。

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最後に観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、現2歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
スワーヴリチャード	[14.12.15.40]	219%	128%
リアルスティール	[7.8.5.22]	165%	91%
ニューイヤーズデイ	[4.5.5.22]	175%	120%
マクフィ	[2.2.2.10]	199%	124%
サトノクラウン	[2.1.5.38]	180%	169%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
カリフォルニアクローム	[3.4.3.30]	161%	290%
ダノンレジェンド	[4.7.2.8]	241%	190%
シルバーステート	[2.0.3.9]	217%	145%

先々週に続いて先週もダートで大きな動きが発生しました。カリフォルニアクローム産駒が5日東京1Rでスペイドアンが2番人気②着、ワイドブリザードが12番人気③着と2頭が馬券圏内に突入。複勝はスペイドアンこそ230円だったものの、ワイドブリザードは8070円の高配当となり、同産駒の複勝回収率が90%→290%に大幅アップしました。

そして、②着が多かったダノンレジェンド産駒が先々週にやっと2勝目を挙げたと思ったら、先週は2戦2勝。“ケチャップドバドバモード"に入ったでしょうか? ダートの観測種牡馬の勢いを馬券的中に繋げたいものです。

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