どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 3日間開催で幕を開けた2024年の中央競馬。中継を見ていると、実況アナウンサーやスタジオのキャスターから｢勝った○○騎手は辰年生まれ｣とか、｢今年初勝利の○○調教師は年男｣なんてフレーズが度々出てきていました。

そんな中、6日付けで登録を抹消したのが明け12歳馬マイネルレオーネ。2012年･辰年生まれで、同世代が今では産駒が活躍しているドゥラメンテ、キタサンブラックですから｢お疲れさまでした!｣と言うしかないキャリア。そして、この世代のJRA現役馬は先週の門松Sで12番人気⑧着だった“年セン馬" マイネルプロンプトだけとなりました。｢勝ったのはマイネルプロンプト! 辰年生まれです!｣ そんな実況を聞くために、JRA現役最高齢馬を応援したい2024年です。

---

単複回収率100%超えの好成績!

当コラムも読者の皆さんに応援して頂くべく、今年も様々な新馬券術を提案していく所存ですが、その第1弾がこの新馬券術。去年の負担重量見直しに合わせて、重い斤量に耐えられるイメージがある馬体重500kg以上の馬に注目していた中で、特にマル外の好成績が目を引いたことがきっかけとなりました。

そのマル外に関しては、前回の当コラムで中山、京都、小倉の3場の過去成績を振り返った上で、仮説としてダート1700m以下に絞って狙うことにしました。

まず、先週の“馬体重500kg以上マル外"の成績を確認します。3場の芝･ダート全距離で[4.1.1.6](勝率33.3%、複勝率50.0%、単勝回収率255%、複勝回収率101%)。成績は優秀ですし、回収率は単複ともに100%超え。早速、結果が出ています。芝、ダートの距離別成績は下記の通りです。

■先週の馬体重500kg以上の外国産馬

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
芝1200m	[2.0.0.0]	100.0%	100.0%	1010%	290%
芝2000m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%
ダート1200m	[1.0.0.1]	50.0%	50.0%	120%	70%
ダート1400m	[1.1.0.3]	20.0%	40.0%	160%	68%
ダート1800m	[0.0.1.1]	0.0%	50.0%	0%	80%

ダート1800mでも③着に入った馬がいましたが、どちらかと言えば芝･ダート問わず短い距離の方が成績が良かった印象。カーバンクルSをシュバルツカイザーが8番人気で勝ったほか、7日京都3R(未勝利戦、ダート1400m)ではパトジュニアが3番人気①着、ルディックが1番人気②着というワンツー決着でした。

なお、パトジュニアはデビュー戦が芝1400mで⑨着で、今回が初ダート挑戦。以前に検証していた｢未勝利戦は初ダート馬作戦｣の対象馬でした。過去の新馬券術もしっかり使えますね。おさらいしておきましょう。


現状では引き続きダート1700m以下での狙いを推奨しますが、今後の検証によっては芝の短距離も視野に入りそう。今週は小倉が開幕するので、ダート1700m、芝1200mなどで新たなデータを蓄積できそうです。

---

新年も対象騎手が馬券圏内突入!

昨年7月に検証を始めてから、対象騎手が毎週の重賞で1人は馬券圏内に入り続けたこの新馬券術。新年も勢いは衰えません。対象騎手が騎乗した馬では、京都金杯で藤岡佑騎手騎乗のトゥードジボンが1番人気③着、フェアリーSで横山武騎手騎乗のラヴスコールが4番人気③着、シンザン記念で川田騎手騎乗のノーブルロジャーが3番人気①着、ルメール騎手騎乗のエコロブルームが1番人気②着でした。

馬券はシンザン記念の馬連9.3倍が的中し、追加馬券でプラス収支に持ち込むことに成功です。

▲シンザン記念は5→13→14で決着

今週は日経新春杯(京都芝外2400m)、京成杯(中山芝2000m)、愛知杯(小倉芝2000m)の3重賞。当該コースにおいて実績を残している騎手をチェックしていきましょう。対象期間は中山、小倉は2023年以降、京都は2019年以降です。

■京都芝外2400mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
川田騎手	[6.2.2.6]	37.5%	62.5%	106%	75%
池添騎手	[5.0.2.7]	35.7%	50.0%	178%	142%
和田竜騎手	[3.5.4.16]	10.7%	42.9%	51%	104%
藤岡康騎手	[2.5.1.8]	12.5%	50.0%	42%	108%
浜中騎手	[2.4.1.7]	14.3%	50.0%	42%	108%
坂井騎手	[2.3.2.11]	11.1%	38.9%	547%	171%
藤懸騎手	[1.1.1.1]	25.0%	75.0%	232%	340%
北村宏騎手	[1.1.1.1]	25.0%	75.0%	395%	250%

※データ対象は2019年以降

日経新春杯に騎乗予定馬がいる騎手の中から、川田騎手、池添騎手を対象騎手とします。

■中山芝2000mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
ルメール騎手	[10.2.5.8]	40.0%	68.0%	94%	88%
横山武騎手	[7.4.3.24]	18.4%	36.8%	84%	66%
津村騎手	[4.1.1.22]	14.3%	21.4%	178%	62%
田辺騎手	[3.5.3.18]	10.3%	37.9%	194%	113%
佐々木騎手	[2.2.2.13]	10.5%	31.6%	103%	74%
横山典騎手	[1.1.1.2]	20.0%	60.0%	132%	100%

※データ対象は2023年以降

先週の中山金杯と同じ条件なので、挙がる名前もほぼ同じ。ルメール騎手が群を抜いた好成績です。騎乗予定馬がいる中では横山武騎手、横山典騎手の複勝率が高いので、この3人を狙ってみます。

■小倉芝2000mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
藤岡佑騎手	[4.3.0.8]	26.7%	46.7%	160%	90%
藤岡康騎手	[4.3.0.13]	20.0%	35.0%	120%	105%
団野騎手	[4.1.1.9]	26.7%	40.0%	250%	101%
西村淳騎手	[2.7.4.11]	8.3%	54.2%	54%	122%
秋山真騎手	[2.0.1.3]	33.3%	50.0%	1025%	301%
川田騎手	[2.0.0.0]	100%	100%	480%	200%
太宰騎手	[1.1.1.2]	20.0%	60.0%	84%	230%
岩田望騎手	[1.1.1.4]	14.3%	42.9%	51%	105%
角田河騎手	[1.0.3.2]	16.7%	66.7%	861%	365%

※データ対象は2023年以降

川田騎手がこの条件で2戦2勝。騎乗回数は少ないものの、乗ってきたなら目が離せない存在となっています。それ以外で騎乗予定馬がいる騎手では、複勝率や回収率に注目すると藤岡康騎手、西村淳騎手をピックアップできます。この3人が対象騎手です。

→日経新春杯の【穴ぐさ】も要チェック!←

---

対象馬が東西金杯を勝利!

先週は10鞍に対象馬がいて[4.3.2.13]。中山金杯でリカンカブールが5番人気①着、京都金杯でコレペティトールが8番人気①着、セッションが3番人気②着となり、東西金杯を制して幸先の良いスタートとなりました。

そのほかの対象馬もポルックスSでヴァルツァーシャルが4番人気①着、キタノリューオーが6番人気②着、招福Sでアイブランコが6番人気②着、ローズボウルが9番人気③着、万葉Sでメイショウブレゲが4番人気①着、寿Sでモズロックンロールが3番人気③着と好走しました。

馬券は招福Sの馬連24.2倍が的中。ただ、このレースは③着も対象馬のローズボウルで、3連複は193.4倍、3連単が591.4倍もつきました。逃した魚はまあまあ大きい…。

▲招福Sは3→13→5で決着

先週の当コラムで指摘していた通り、京都ではやはりグリーンベルトが発生したようで、逃げ･先行馬、直線で内を通った馬、内枠に入った馬が有利でした。今年最初の京都芝のレースだった6日京都5Rが馬番2番→3番→1番で決着したのを見て、｢これはグリーンベルトが出たな…｣と思いましたが、②着セッションを馬券の軸にした3連複フォーメーションを購入して挑んだ京都金杯では、勝ったコレペティトールのイン突きを予想できず…。レース後に｢グリーンベルト発生中なんだから岩田スペシャルに警戒すべきじゃん… ｣と落ち込みましたw 今週のコースコンディションも要チェックです。

そんなグリーンベルト発生を想定した中で、芝のレースを避けてダートから選んだ｢今週の厳選馬｣ボルックスSのブラックアーメットは8番人気⑩着。ダート1800mでも勝ち星がありますが、ベストは1700mなのかもしれません。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢○｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

｢今週の厳選馬｣は京成杯のダノンデサイルを指名。前走･京都2歳Sはメンバー中最速タイ35秒2の末脚を繰り出すも、11番人気④着でした。京都芝内回り→中山芝の転戦ということで、『直線距離が同じ』の｢★｣付きとなります。

前走は直線で追いづらそうなシーンがあっての好走。0秒1差に迫った勝ち馬シンエンペラーは次走のホープフルS②着ですから、ダノンデサイルもかなりの能力を秘めていると思われます。

正直、アーバンシックとどちらにするか迷ったのですが、アーバンシックがスタートにやや不安があるように思えるため、ダノンデサイルを上位に取りました。

｢3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も振り返っておきます。ジュニアCのチャンネルトンネルは5番人気②着、フェアリーSのスティールブルーは1番人気④着、シンザン記念のエコロブルームは1番人気②着でした。

これでこの世代のOPにおいて対象馬の成績は[6.6.3.18]で勝率18.2%、複勝率45.5%となりました。今週は紅梅Sのワイドラトゥール、京成杯のアーバンシックが対象馬です。

→日経新春杯の【穴ぐさ】も要チェック!←

---

最後に観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、明け3歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

7日中山5R(未勝利戦、芝1600m)でサトノクラウン産駒のシャインズオンユーが1番人気①着、ヴィヴァクラウンが9番人気③着。3連複137.8倍が的中しました! 今年最初の万馬券ゲットです!

▲7日中山5Rは10→3→15で決着

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
スワーヴリチャード	[16.15.16.64]	167%	103%
リアルスティール	[14.11.6.38]	165%	95%
ニューイヤーズデイ	[5.6.6.33]	137%	101%
サトノクラウン	[4.2.7.71]	105%	108%
マクフィ	[3.2.2.14]	179%	103%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
ダノンレジェンド	[5.10.3.19]	148%	167%
カリフォルニアクローム	[5.5.3.55]	217%	199%
シルバーステート	[3.2.3.27]	94%	74%

ダートのシルバーステート産駒は先週、1頭が②着となりましたが、回収率が単複ともに100%を割ってしまいました。一旦、観測種牡馬から外すことにします。

---

※投稿いただいた内容は､今後､弊社雑誌､書籍､ウェブ､その他の媒体へ掲載･収録させていただくことがあります｡ご了承ください｡