どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 競馬に限らず、どんな分野でもプロの目線というのは勉強になりますし、その鋭さに驚かされることがあります。たとえば、アンカツ･安藤勝己さんはSNSで、重賞出走馬の勝因･敗因を短い文章で端的に表現されていて、読んで｢なるほど!｣と思うこともしばしば。

先週、そのアンカツさんのSNSで驚かされたのが、京成杯を勝ったダノンデサイルに関する投稿。｢道中にボロ(※馬糞)しながら走っとる｣と馬の若さを指摘していたのですが、｢ボロしてたっけ?｣と驚きました。映像を何度も確認すると、確かにボロっぽいものが映っているシーンを発見。でも、キックバックで跳ね上がった芝や土の塊のようにも見えました。

そして後日、安田翔伍調教師がSNSに｢実際は、、、しました。｣と投稿したことで、真実が明らかに。改めて｢すぐに気づくなんて、アンカツさんすげえ!｣と驚くと同時に、レース中にボロをすることがあることを知りました。今年最初に得た貴重な知見です。

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｢厳選馬｣が5番人気で京成杯快勝!

そんなヤンチャなダノンデサイルを｢厳選馬｣に推奨していたところ、京成杯で5番人気①着。前走の京都2歳Sが11番人気④着で、京都芝内回り→中山芝の転戦ということから、期待度が高い『直線距離が同じ』の｢★｣付きとなっていました。

また、その前走で0秒1差に迫った勝ち馬シンエンペラーが次走･ホープフルS②着だったことや、道中で追いづらそうなシーンがあったことから、今回は期待できるとみていました。

僕の馬券は10番人気③着だったコスモブッドレアが抜けて的中ならずでしたが、参考にされて的中した読者の皆さん、おめでとうございます!

この新馬券術には先週、6鞍に対象馬がいて[2.2.0.4]。京成杯でダノンデサイルが5番人気①着、アーバンシックが2番人気②着とワンツーを決めたほか、ニューイヤーSでグラティアスが6番人気②着、紅梅Sでワイドラトゥールが2番人気①着と好走しました。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢○｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

今週の｢厳選馬｣は若駒Sのミカエルパシャ。前走の東京スポーツ杯2歳Sはメンバー中2番目の末脚で追い込んできましたが、勝ったシュトラウスから0秒5差の⑤着でした。東京芝→京都芝内回りの転戦となる今回は『直線距離短縮』となります。

新馬戦は逃げを打ち、直線ではメンバー中最速上がりで後続を突き放す強い内容での完勝。そして、2戦目の前走は、戦法をガラッと変えて追い込みの競馬を見せ、②着馬とは0秒2差でした。なかなかの好素材に思えます。

初の右回り、天気が心配材料ですが、新馬戦が稍重馬場だったので馬場が多少渋っても能力を出せそうです。JRAで2勝している馬がいない今回のメンバーであれば、十分通用するとみます。

｢3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も振り返っておきます。対象馬となっていた京成杯のアーバンシックは2番人気②着、紅梅Sのワイドラトゥールは2番人気①着と結果を出しました。

これでこの世代のOPにおける対象馬の成績は[7.7.3.18]で勝率20.0%、複勝率48.6%となりました。毎回1番人気になっている訳ではないのに、この数字はなかなかのもの。今週の対象馬は若駒Sのミカエルパシャです。

→AJCC、東海Sの【穴ぐさ】も要チェック!←

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3重賞すべてで対象騎手が馬券圏内!

京成杯でワンツーとなったダノンデサイル騎乗の横山典騎手とアーバンシック騎乗の横山武騎手は、ともに対象騎手となっていました。また、日経新春杯で4番人気②着だったサヴォーナ騎乗の池添騎手、3番人気③着だったサトノグランツ騎乗の川田騎手も対象騎手。さらに、川田騎手は愛知杯でも対象騎手となっていて、1番人気ミッキーゴージャスを勝利に導きました。

川田騎手は昨年から先週の開催前の時点で、小倉芝2000mでは2戦2勝という好成績でした。そして先週は2回騎乗して愛知杯勝ちと未勝利戦②着。去年からの成績は[3.1.0.0]のパーフェクト連対を続けていて、単勝回収率290%、複勝回収率157%となっています。トップジョッキーがこの回収率ですから、小倉芝2000mに乗ってきた時は今後も頼りになりそうです。

馬券はミッキーゴージャスから流した愛知杯の馬連26.2倍が的中。②着が8番人気タガノパッションだったことで、1番人気から流しても好配当となりました。

▲愛知杯は12→3→2で決着

今週の重賞はAJCC(中山芝2200m)と東海S(京都ダート1800m)。当該コースにおいて実績を残している騎手をチェックしていきましょう。対象期間は中山が昨年以降、京都が2019年以降です。

■中山芝2200mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
田辺騎手	[3.0.1.4]	37.5%	50.0%	632%	175%
横山武騎手	[2.2.2.8]	14.3%	42.9%	37%	75%
戸崎騎手	[2.1.1.5]	22.2%	44.4%	265%	134%
M.デムーロ騎手	[1.1.1.2]	20.0%	60.0%	88%	114%

※データ対象は2023年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

騎乗予定馬がいる中では田辺騎手、横山武騎手の成績が優秀です。特に田辺騎手は単複回収率も抜けた数字。ここは田辺騎手、横山武騎手の2人に期待します。

■京都ダート1800mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
松山騎手	[21.19.15.112]	12.6%	32.9%	69%	82%
武豊騎手	[21.17.5.42]	24.7%	50.6%	96%	85%
幸騎手	[18.23.16.115]	10.5%	33.1%	81%	99%
川田騎手	[16.12.14.34]	21.1%	55.3%	59%	84%
岩田康騎手	[11.10.9.61]	12.1%	33.0%	65%	106%
ルメール騎手	[9.6.5.9]	31.0%	69.0%	60%	96%

※データ対象は2019年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

騎乗予定馬がいる中から複勝率に注目して武豊騎手、岩田康騎手、幸騎手、松山騎手の4人を対象騎手とします。ルメール騎手は特に好成績ですが、今回は騎乗予定馬がいません。

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先週も全体で複勝回収率100%超え!

この新馬券術では現在、馬体重500kg以上マル外をダート1700m以下で狙う戦略をとっていますが、先週の“馬体重500kg以上マル外"の成績は3場の芝･ダート全距離で[2.3.2.9](勝率12.5%、複勝率43.8%/単勝回収率25%、複勝回収率119%)。複勝回収率は2週連続で100%を超えてきました。

芝、ダートの距離別成績は下記の通りです。

■先週の馬体重500kg以上の外国産馬

馬場･距離	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
芝1200m	[0.0.1.2]	0.0%	33.3%	0%	110%
芝1600m	[0.0.1.2]	0.0%	33.3%	0%	143%
ダート1200m	[1.0.0.1]	50.0%	50.0%	125%	70%
ダート1400m	[1.0.0.0]	100.0%	100.0%	150%	110%
ダート1800m	[0.1.0.1]	0.0%	50.0%	0%	105%
ダート1900m	[0.2.0.3]	0.0%	40.0%	0%	138%

先週はダート1800～1900mで好走馬が出ました。現状は狙い目をダート1700m以下に絞っていますが、この傾向が続くようであれば、距離にはこだわらなくていいのかもしれません。もう1週、様子をみることにします。

そして、先々週は2頭が出走して2勝を挙げた芝1200mでは、先週は1頭が③着に入りました。近2週で[2.0.1.2]ですから狙えなくもないですが、こちらの判断も保留としましょう。

ちなみに昨年1年間を対象期間として、馬体重500kg以上のマル外が複勝率50%以上だった条件は下記の通りです。

■2023年の“馬体重500kg以上マル外"

馬場･距離	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
ダート1000m	[3.0.1.4]	37.5%	50.0%	160%	126%
ダート1150m	[2.2.0.4]	25.0%	50.0%	98%	103%
ダート1300m	[1.2.1.1]	20.0%	80.0%	80%	124%
ダート1600m	[8.4.2.14]	28.6%	50.0%	111%	77%

※複勝率50%以上

芝ではいずれの距離でも複勝率50%には届いていませんでした。これを見ると、ダートの1700m以下に絞るのは悪くない判断のように思えます。あと、東京ダートが意外と得意かも。そうなると、来週の東京開幕が楽しみになります。

文末まとめに、各場のダート1700m以下のレースに前走馬体重500kg以上のマル外が出走する場合は、馬名の前に外をつけて掲載しています。

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最後に観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、明け3歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

13日中山5R(新馬戦、芝1600m)でサトノクラウン産駒のニシノオンリーワンが3番人気②着。この馬を馬券に入れて馬連11.4倍が的中しました。

▲13日中山5Rは4→10→14で決着

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
スワーヴリチャード	[16.15.17.66]	162%	102%
リアルスティール	[16.11.7.39]	170%	100%
ニューイヤーズデイ	[5.6.6.34]	134%	99%
サトノクラウン	[4.3.7.76]	98%	103%
マクフィ	[3.2.2.15]	170%	99%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
ダノンレジェンド	[6.10.4.23]	136%	152%
カリフォルニアクローム	[5.6.3.58]	205%	190%

先週はリアルスティール産駒が芝で[2.0.1.1]と活躍。14日京都5R(新馬戦、芝内1600m)でミエスペランサが4番人気①着、14日小倉7R(未勝利戦、芝1800m)でドンアレスが1番人気①着、14日京都6R(未勝利戦、芝1400m)でシアターが6番人気③着でした。

当コラムでは｢秋～冬はリアルスティール産駒｣説を唱えていますが、この冬も成績を上げてきています。この週末は東京でも雪が降るかも、という天気予報が出ていますが、芝のリアルスティール産駒に懐を温めてもらいましょう。

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