どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 20日京都12Rは最終レースとしては珍しく3歳未勝利戦が組まれていました。12Rに未勝利戦が行われたのは2001年10月21日の新潟以来、約22年ぶりとなります。

なぜこのような番組編成となったのか、主な理由は安全確保と売上確保の2点。要約すると｢この時期の京都最終レースの時間帯は西日が強く、ダートだと砂による日光の反射がきつくなって騎手の視界が失われることがあるため｣、｢入れ替えられる可能性があったのは1勝クラスの芝2200mだったが、この距離は出走頭数が少なくなることがあり(結果的には17頭出走)、馬券の売上に影響する恐れがあったから｣ということのようです。

ファンとしては西日はあまり関係ありませんが、騎手の皆さんの安全確保はぜひお願いしたいところ。先週はレース中に雪が舞う時間帯もありました。あれも騎手の皆さんからすると怖いんでしょうね。23日には高知競馬で多重落馬事故が発生したばかり。全騎手、全馬の安全を願うばかりです。

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｢厳選馬｣が若駒Sで3番人気②着!

過去に幾多の名馬を輩出してきた注目の若駒Sは、出走直前に1頭が取り消して7頭立てに変更。｢厳選馬｣に推奨していたミカエルパシャが3番人気②着と好走してくれました。デビュー戦は逃げてメンバー中最速上がりで0秒4差の快勝、前走･東京スポーツ杯2歳Sはメンバー中2位の末脚で⑤着。東京芝→京都芝内回りの転戦となる今回は『直線距離短縮』の無印となり、『直線距離が同じ』の｢★｣付きに次ぐ期待度でした。

そしてレースでは、逃げてメンバー中2位の末脚を発揮するセンスの良さを披露。勝ち馬には差し切られましたが、今後のさらなる成長が楽しみな1頭です。

馬券は3連単13.9倍と3連複2.5倍が的中。特に3連複の配当は目を疑う低さでしたが、これはレース直前の1頭取消が影響したかもしれません。

▲若駒Sは6→5→1で決着

この新馬券術には先週、7鞍に対象馬がいて[1.3.1.18]。アメリカJCCでボッケリーニが2番人気②着、クロミナンスが5番人気③着と好走。さらに、豊前Sでレリジールダモーレが11番人気②着、アレキサンドライトSでダイシンピスケスが6番人気①着と人気薄ながら馬券圏内に突入してくれました。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢○｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

｢3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣の対象馬は若駒Sのミカエルパシャ(3番人気②着)で、この世代のOPにおける対象馬の成績は[7.8.3.18]で勝率19.4%、複勝率50.0%。ここ最近好走が続いている影響で、再び複勝率50%台に乗ってきました。今週の対象馬はクロッカスSのロジリオンです。

→昨年のシルクロードSは【穴ぐさ】が10番人気②着!←

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キング騎手は特別競走が狙い目!?

先週は、対象騎手の騎乗馬が馬券圏内に入りませんでした…。毎週の馬券圏内継続記録もついにストップ。まあ、記録はいつか途切れるものですから、今週から再始動です。

先週はキング騎手がアメリカJCCを制しましたが、同騎手が中山芝2200mのレースに騎乗したのは3度目で、過去2戦は⑥⑨着でした。相対的に過去の騎乗回数が少なくなりがちな短期免許の外国人騎手は、この作戦ではピックアップしづらくなります。

ただ、外国人騎手は現在の馬券においては頼りになる存在。キング騎手は去年8月のWASJで初来日して以降、JRAでの先週までの全成績は[6.2.9.26](複勝率39.5%)。複勝回収率は154%です。そして特別競走に絞ると[4.1.4.10](複勝率47.4%)で、複勝回収率226%と数字がアップ。馬券圏内に入った9頭中4頭が9番人気以下で、人気薄でも侮れません。

キング騎手の今回の短期免許は3月5日まで。残り1ヶ月あまりの間、“特別のキング"は馬券に入れておいた方がいいかもしれません。

さて、今週の重賞は根岸S(東京ダート1400m)とシルクロードS(京都芝1200m)。当該コースにおいて実績を残している騎手をチェックしていきましょう。対象期間は東京が昨年以降、京都が2019年以降です。

■東京ダート1400mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
戸崎騎手	[9.5.6.34]	16.7%	37.0%	87%	72%
菅原明騎手	[6.10.6.35]	10.5%	38.6%	66%	111%
横山武騎手	[5.5.9.25]	11.4%	43.2%	30%	74%
松山騎手	[5.1.1.10]	29.4%	41.2%	172%	105%
石川騎手	[2.11.2.29]	4.5%	34.1%	10%	256%
水口騎手	[1.0.1.2]	25.0%	50.0%	647%	195%
川田騎手	[1.0.1.3]	20.0%	40.0%	34%	62%

※データ対象は2023年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

騎乗予定馬がいる中では、このコース条件での騎乗回数は少ないものの、水口騎手が複勝率50.0%の好成績。また、川田騎手はOPに限ると[1.0.1.0]で、昨年の根岸Sは③着。これに横山武騎手を加えた3人を対象騎手としましょう。

■京都芝1200mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
武豊騎手	[8.1.3.14]	30.8%	46.2%	140%	88%
北村友騎手	[6.3.1.22]	18.8%	31.3%	93%	58%
岩田望騎手	[6.1.4.21]	18.8%	34.4%	210%	128%
和田竜騎手	[2.5.4.23]	5.9%	32.4%	105%	86%
川田騎手	[4.5.1.6]	25.0%	62.5%	87%	97%
角田河騎手	[1.1.2.8]	8.3%	33.3%	40%	155%

※データ対象は2019年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

リストの中では川田騎手、武豊騎手の複勝率が抜けていますが、今回は騎乗予定馬がいません。今回は岩田望騎手、角田河騎手、和田竜騎手の3人を対象騎手とします。

→昨年のシルクロードSは【穴ぐさ】が10番人気②着!←

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狙い目になりそうな東京が開幕!

ここまで馬体重500kg以上のマル外をダート1700m以下で狙ってきましたが、先々週までの傾向から距離を制限しなくても狙える可能性が浮上しています。

まずは、21日京都2R(新馬戦、ダート1800m)の馬券をご覧ください。このレースは、馬体重520kgのマル外･ジーティースピードが4番人気②着でした。馬連9.5倍が的中し、追加馬券でプラス収支に持ち込むことに成功。

▲21日京都2Rは4→5→14で決着

新馬戦ということで、ジーティースピードは文末まとめで推奨できませんでしたが、ダート1800mという距離に注目。先週の“馬体重500kg以上マル外"の成績は3場の芝･ダート全距離で[0.2.1.5](複勝率37.5%、複勝回収率75%)。詳細は下記の通りです。

■先週の馬体重500kg以上の外国産馬

馬場･距離	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
芝1600m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%
ダート1400m	[0.1.1.2]	0.0%	50.0%	0%	95%
ダート1700m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%
ダート1800m	[0.1.0.1]	0.0%	50.0%	0%	110%

これまでの傾向通り、ダートの短距離で好成績ですが、中距離のダートも狙いが立ちそう。今年はダート1800mが[0.2.1.3]、ダート1900mが[0.2.0.3]ですから、これは距離制限を解除してもいいようです。今後は馬体重500kg以上のマル外を、ダート全距離で狙っていきます。

また、先週指摘したように馬体重500kg以上のマル外は、どうやら東京ダートが狙い目になりそう。去年1年間を対象期間として、馬体重500kg以上マル外が複勝率50.0%以上の好成績を収めていたコース条件をおさらいしておきましょう。

■2023年の“馬体重500kg以上マル外"

馬場･距離	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
ダート1000m	[3.0.1.4]	37.5%	50.0%	160%	126%
ダート1150m	[2.2.0.4]	25.0%	50.0%	98%	103%
ダート1300m	[1.2.1.1]	20.0%	80.0%	80%	124%
ダート1600m	[8.4.2.14]	28.6%	50.0%	111%	77%

※複勝率50%以上

ダート1300m、1600mは、JRAでは東京だけの距離設定。今週開幕する東京は馬体重500kg以上のマル外を狙い撃ちできそうです。文末まとめに、ダートで前走馬体重500kg以上のマル外が出走する場合は、馬名の前に｢外｣をつけて掲載していますので、参考にしてください。ちなみに、根岸Sはパライバトルマリン、ピアシックが出走予定です。

そして｢今週の厳選馬｣には大津特別のミスティックロアを指名。ここまで6戦して馬券圏外はレパードS⑭着だけという堅実派です。前走･五条坂特別は馬体重518kgでの出走。今回はダート1800mということで、早速指名してみました。

前走は勝った先行馬を差し切れませんでしたが、メンバー中最速の上がりで0秒1差の②着。2勝クラスのレースということで文末まとめには掲載していないものの、前走も京都ダートでしたから、今回は『直線距離が同じ』の｢★｣付きとなります。外上の“隠れダブル対象馬" ミスティックロアには馬券の軸として期待します。

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最後に観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、明け3歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

最近、当欄でちょっとした盛り上がりを見せているのが｢秋～冬はリアルスティール産駒｣説。21日小倉2R(未勝利戦、芝1800m)でリアルスティール産駒のエリカエレガンテが2番人気②着となり、馬連4.8倍が的中しました。①着馬が1番人気なので堅い決着になりましたが、追加馬券でプラス収支です。

▲21日小倉2Rは3→7→12で決着

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
スワーヴリチャード	[16.15.18.69]	157%	100%
リアルスティール	[16.13.7.45]	153%	104%
ニューイヤーズデイ	[5.6.6.34]	134%	99%
サトノクラウン	[4.3.7.82]	92%	96%
マクフィ	[3.2.2.17]	156%	90%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
ダノンレジェンド	[7.10.4.26]	128%	141%
カリフォルニアクローム	[6.7.3.61]	195%	183%

先週はリアルスティール産駒が芝で②着2回、ダートでカリフォルニアクローム産駒が①着1回、②着1回と活躍しました。その一方で、芝のサトノクラウン産駒は単複回収率が共に100%割れ。一旦、観測種牡馬リストから外します。

 

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