どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 満開の桜の下で行われた桜花賞は、モレイラ騎手が騎乗したステレンボッシュが優勝。先週の当コラムではモレイラ騎手の買い時が騎乗成績および単複回収率から｢2番人気｣であることを再確認しましたが、ステレンボッシュがまさに2番人気でした。

桜花賞では、スタート直後から1番人気アスコリピチェーノの内に潜り込んで、4角でも内を譲らないことで1番人気馬に外を回らせて、自身は先に抜け出して押し切り勝ち。あの乗り方を見て、“マジックマン"と呼ばれる名手の買い時が｢2番人気｣である理由を｢凄腕のマーク屋だから｣と気づかされました。今回の短期免許は6月5日までですから、春のG1シリーズでは馬券を買う側もモレイラ騎手をがっちりマークしていかなければならないようです。

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対象騎手を軸にして3重賞全的中!

このところ、この新馬券術では対象騎手が大活躍していますが、先週も3重賞全てで馬券圏内に入りました。桜花賞は北村宏騎手騎乗のアスコリピチェーノが1番人気②着、ニュージーランドTは横山武騎手騎乗のエコロブルームが3番人気①着、阪神牝馬Sは川田騎手騎乗のウンブライルが4番人気②着。勢いが止まりません。

そして、その3重賞すべてで対象騎手を軸にして的中馬券を手にすることができました。桜花賞は3連複32.6倍が追加馬券も含めてトリプル的中。ニュージーランドTは3連複110.5倍、阪神牝馬Sは3連複22.2倍が的中です。

▲桜花賞は12→9→11で決着

▲ニュージーランドTは7→3→4で決着

▲阪神牝馬Sは1→9→6で決着

ニュージーランドTで万馬券を届けてくれたのは、9番人気③着のユキノロイヤル。デビュー以来の5戦のうち、中山マイルで2勝を挙げていてコース巧者の可能性をうかがわせていました。OP昇格直後の重賞初挑戦ということもあってか、やや人気薄となりましたが、馬券に入れておいて正解。今後も中山コースに出走してくる際には、馬券に入れたい1頭です。

今週の平地重賞は、皐月賞(中山芝2000m)、アーリントンC(阪神芝外1600m)、アンタレスS(阪神ダート1800m)の3レース。当該コースにおいて去年以降、実績を残している騎手をチェックしていきましょう。

■中山芝2000mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
横山武騎手	[10.6.3.27]	21.7%	41.3%	98%	74%
田辺騎手	[3.7.3.25]	7.9%	34.2%	148%	93%
横山典騎手	[2.1.1.2]	33.3%	66.7%	301%	135%
ムルザバエフ騎手	[1.2.0.1]	25.0%	75.0%	132%	182%
川田騎手	[0.2.1.1]	0.0%	75.0%	0%	105%

※データ対象は2023年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

騎乗回数は少なくてもムルザバエフ騎手、川田騎手が共に複勝率75.0%の高い数字。横山典騎手、横山武騎手を加えた4人を対象騎手とします。

■阪神芝外1600mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
坂井騎手	[7.3.3.21]	20.6%	38.2%	242%	138%
岩田望騎手	[6.7.7.25]	13.3%	44.4%	59%	170%
武豊騎手	[6.7.0.14]	22.2%	48.1%	172%	118%
川田騎手	[5.5.2.13]	20.0%	48.0%	42%	61%
ムルザバエフ騎手	[3.2.4.13]	13.6%	40.9%	112%	94%
西村淳騎手	[2.5.4.15]	7.7%	42.3%	371%	277%
M.デムーロ騎手	[2.4.2.10]	11.1%	43.8%	51%	203%
北村宏騎手	[2.1.0.2]	40.0%	60.0%	430%	134%
モレイラ騎手	[2.0.0.2]	50.0%	50.0%	150%	65%

※データ対象は2023年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

先週の桜花賞、阪神牝馬Sと同じコースです。桜花賞ワンツーのモレイラ騎手、北村宏騎手が好成績。そのほか騎乗予定馬がいる中では複勝率の順に武豊騎手、川田騎手を加え、この4人を対象騎手とします。

■阪神ダート1800mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
松山騎手	[14.14.6.42]	18.4%	44.7%	74%	82%
岩田望騎手	[12.16.9.50]	13.8%	42.5%	56%	68%
坂井騎手	[9.8.9.35]	14.8%	42.6%	103%	87%
川田騎手	[9.4.7.10]	30.0%	66.7%	64%	86%
鮫島駿騎手	[7.4.13.55]	8.9%	30.4%	62%	69%
藤岡佑騎手	[5.6.5.16]	15.6%	50.0%	183%	150%
武豊騎手	[5.5.4.11]	20.0%	56.0%	45%	199%
M.デムーロ騎手	[5.4.2.10]	23.8%	52.4%	67%	161%

※データ対象は2023年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

G1の裏の重賞ということもあって、騎乗予定馬のいる騎手が限られています。騎乗予定馬がいる岩田望騎手、鮫島駿騎手の2人をピックアップしましょう。

→桜花賞で【穴ぐさ】ライトバックが7番人気③着!←

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｢3歳OP限定作戦｣対象馬が3レースで馬券圏内!

先週は7鞍に対象馬がいて[1.1.3.12]でした。桜花賞でライトバックが7番人気③着だったほか、阪神牝馬Sでマスクトディーヴァが1番人気①着、モリアーナが3番人気③着と重賞で活躍。また、ダイワスカーレットCでシェイクユアハートが7番人気②着、セブンマジシャンが2番人気③着と馬券圏内に入りました。

先述の桜花賞、阪神牝馬Sのほかには、ダイワスカーレットCでセブンマジシャンを馬券の軸にして3連複36.1倍が的中しました。

▲ダイワスカーレットCは15→12→8で決着

阪神牝馬Sのマスクトディーヴァは｢厳選馬｣に指名していて、期待に応えてくれました。前走の東京新聞杯がメンバー中2位タイの末脚を使って⑥着。前走･東京芝→今回･阪神芝外回りの転戦ということで、もっとも狙える『直線距離が同じ』の｢★｣付きでした。

スタートを決めて内の4番手あたりという、後方から末脚を伸ばすイメージのあるこの馬としては見たことのない位置取りから、直線はすっと抜け出して快勝。単勝1.7倍という圧倒的な1番人気でしたが、その馬をしっかり勝たせるあたりはさすがモレイラ騎手です。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢○｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

｢3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も振り返りましょう。先週の対象馬は、桜花賞のライトバックが7番人気③着、ニュージーランドTのボンドガールが1番人気②着、エイムフォーエースが15番人気⑦着、忘れな草賞のタガノエルピーダが1番人気①着となり、3レースすべてで馬券圏内に入りました。

馬券は桜花賞、ニュージーランドTに加えて、タガノエルピーダを①着付けにした忘れな草賞の3連単フォーメーション16.7倍が的中です。

▲忘れな草賞は4→5→6で決着

これでこの世代のOPにおける対象馬の成績は[11.12.11.31]で勝率16.9%、複勝率52.3%となりました。今週の対象馬は皐月賞がジャスティンミラノとジャンタルマンタル、アーリントンCがディスペランツァです。

そして、｢今週の厳選馬｣に指名するのはアーリントンCのディスペランツァ。前走の平場1勝クラスは11頭立てのしんがり追走から、直線でメンバー中最速33秒1の末脚を爆発させての勝利。目の覚めるような豪脚でした。今回は前走と同コースですから、最も期待できる『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。

前々走のホープフルSは0秒9差の⑨着でG1の壁に弾き返されましたが、3走前の京都2歳Sは0秒2差の⑥着。G3であれば通用する能力はありそうですし、差しが決まる今の阪神芝も合うとみます。さらに｢3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣の対象馬で、鞍上は｢騎手のコース実績に注目作戦｣の対象騎手となっているモレイラ騎手。新馬券術トリプル対象馬の走りに注目です。

→桜花賞で【穴ぐさ】ライトバックが7番人気③着!←

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福島ダート1150mが熱い!?

先週の馬体重500kg以上マル外は、3場の平地競走で[2.2.0.12](勝率12.5%、複勝率25.0%、単勝回収率48%、複勝回収率38%)。9頭が出走していずれも馬券圏内に入れなかった先々週と比べるとやや持ち直しましたが、それでももうひと息でした。

しかし、京葉Sでは馬体重572kgで出走したシアージストが1番人気①着。この馬から馬連で流したところ、②着に9番人気が突っ込み、馬連59.3倍が的中しました。

▲京葉Sは4→12→14で決着

■先週の馬体重500kg以上の外国産馬

馬場･距離	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
芝1200m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%
芝2000m	[0.1.0.2]	0.0%	33.3%	0%	36%
芝2400m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%
ダート1150m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%
ダート1200m	[1.0.0.2]	33.3%	33.3%	110%	60%
ダート1400m	[1.1.0.1]	33.3%	66.7%	150%	106%
ダート1800m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%
ダート2400m	[0.0.0.3]	0.0%	0.0%	0%	0%

ダート短距離で好成績なのは、従来通りの傾向です。また、この新馬券術は小倉ダートで馬体重500kg以上マル外の活躍が目立ったことから検証を始めたものですが、右回りの小回りというコース形態は福島も同じ。そこで昨年以降を対象に、福島に出走した馬体重500kg以上マル外の成績をチェックしてみました。

■2023年以降の福島での“馬体重500kg以上マル外"

馬場･距離	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
芝1200m	[1.1.0.5]	14.3%	28.6%	107%	71%
芝1800m	[0.0.1.0]	0.0%	100.0%	0%	290%
芝2000m	[0.0.0.3]	0.0%	0.0%	0%	0%
ダート1150m	[2.2.0.5]	22.2%	44.4%	87%	92%
ダート1700m	[0.1.0.3]	0.0%	25.0%	0%	127%

やはりダート1150mが狙い目のようです。上記表は対象馬すべての成績ですから、近走成績などを参考にした取捨選択がうまくいけば、回収率をさらに上昇させることも可能かもしれません。今週を入れて残り2週となった春の福島開催、この新馬券術の主戦場はダート1150mになりそうです。

文末まとめに、各場のダートに前走馬体重500kg以上のマル外が出走する場合は、馬名の前に｢外｣をつけて掲載しています。

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最後に観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、現3歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

7日福島2R(芝1200m)はリアルスティール産駒のシアターが1番人気①着。この馬を馬券の軸にした3連複11.7倍が的中しました。

▲7日福島2Rは5→15→14で決着

7日福島6R(未勝利戦、ダート1150m)はカリフォルニアクローム産駒のアイスリンディが2番人気①着。この馬を馬券の軸にした馬連3.1倍が的中して、追加馬券でちょいプラスです。

▲7日福島6Rは2→7→4で決着

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
リアルスティール	[23.15.10.63]	328%	152%
スワーヴリチャード	[18.17.20.96]	124%	99%
ニューイヤーズデイ	[7.7.7.43]	118%	90%
マクフィ	[3.2.2.19]	144%	83%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
ダノンレジェンド	[13.13.7.48]	184%	135%
カリフォルニアクローム	[12.10.4.98]	137%	130%
エスポワールシチー	[3.4.8.29]	244%	197%

先週は芝でリアルスティールとニューイヤーズデイ、ダートでカリフォルニアクロームが1勝ずつを積み上げました。

リアルスティール産駒といえば、UAEダービー優勝が記憶に新しいフォーエバーヤングが思い浮かびます。ただ、現3歳世代の新馬･未勝利戦に限れば、芝は複勝率43.2%、ダートは複勝率29.6%。現状は芝の方が好成績ですが、今後はダートでも注目度が上がりそうです。

 

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