どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 先週で東京、京都の開催が終了し、今週から福島、小倉が開幕。函館と合わせて本格的な夏競馬がスタートします。

そんな中、高配当が的中しました。パラダイスSの3連複312.0倍です。

▲パラダイスSは6→2→10で決着

馬券的中に導いてくれたのは現在検証中の新馬券術ではなく、一昨年から検証を進めて、一応の形になった｢夏競馬は敢えて古馬に注目作戦｣です。当コラムと長くお付き合い頂いている読者の方なら覚えていらっしゃるかもしれません。3歳馬と古馬の対戦が始まると、3歳馬に人気が集まりがちですし、実際に3歳馬全体の成績が優秀なのですが、“狙える古馬"を馬券に加えて好配当をゲットしようというものです。その条件は下記の通り。


パラダイスSは16頭立てで行われ、3頭出走していた3歳馬が1～3番人気という、3歳馬に人気が集中した典型的なレースでした。｢狙える古馬の条件｣に適合していた6頭のうち、馬券の軸に据えたのは前々走･谷川岳S①着の7歳メイショウチタン。7番人気でしたが、芝1400mの持ち時計がメンバー中1位というのが決め手になりました。

そのメイショウチタンと、ハンデ53kgの軽量で、道悪(レースは稍重馬場)での単騎逃げを警戒した2番人気の3歳オーキッドロマンスの2頭軸で総流し14点を購入。

結果は①着オーキッドロマンス、②着メイショウチタンで、③着は前々走･谷川岳S③着だった8番人気の4歳フリームファクシが粘り込んでくれました。③着と4分の3馬身差に迫った④着が1番人気の3歳ロジリオンだったので、ここが入れ替わると配当が大きく下がっていましたが、“狙える古馬"2頭が馬券圏内に入り、高配当を届けてくれました。

どうやら今年も｢夏競馬は敢えて古馬に注目作戦｣は使えそうな兆しです。今週からの本格的な夏競馬で、好配当ゲットを狙いましょう。

江ノ島Sで対象馬が12番人気③着の激走!

先週は7鞍に対象馬がいて[2.2.1.13]でした。上位人気は宝塚記念でブローザホーンが3番人気①着、天保山Sでサトノルフィアンが1番人気①着。人気薄での好走もあって、江ノ島Sでカランドゥーラが12番人気③着、大沼Sでナチュラルハイが8番人気②着、サイレンススズカCでローズスターが7番人気②着でした。

ふた桁人気の対象馬の④着が2週続いていて、ようやく江ノ島Sでカランドゥーラが馬券圏内に入ってくれたのですが、馬券の組み合わせが上手くハマらず捉えることができませんでした…。ただ、開催最終週の芝の良馬場は、やはりこの新馬券術の対象馬にとっては向いていたのだろうと推測できます。

そして、｢厳選馬｣に指名していた日野特別のアッシュルバニパルも1番人気①着と期待に応えてくれました。前走の平場1勝クラスをメンバー中1位の上がりで圧勝して、今回は『直線距離が同じ』の｢★｣付き。ダート1600mの持ち時計もメンバー中上位で、｢馬体重500kg以上マル外狙い作戦｣とのダブル対象馬と、買い材料が揃っていました。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢○｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

今週はラジオNIKKEI賞が行われるので、｢3歳OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も振り返っておきましょう。この世代のOPにおける対象馬の成績は[15.14.14.43]で勝率17.4%、複勝率50.0%となっています。ラジオNIKKEI賞はオフトレイルが該当します。

→ラジオNIKKEI賞は【穴ぐさ】が過去5年中4年で激走!←

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宝塚記念で横山和騎手が5番人気③着

先週の平地重賞は宝塚記念だけで、対象騎手だった横山和騎手騎乗のベラジオオペラが5番人気③着。重馬場の中、馬券圏内に導いてくれました。

今週の重賞は、ラジオNIKKEI賞(福島芝1800m)と北九州記念(小倉芝1200m)の2レース。この2重賞に限らず、夏競馬の重賞はクセの強そうな印象のあるコース条件が多いですから、騎手の対応力がより求められるかもしれません。さらに、ルメール騎手が1か月の夏休みに突入。この新馬券術にも少なからず影響がありそうです。

それでは、当該コースにおいて、実績を残している騎手をチェックしていきます。対象期間は昨年以降です。

■福島芝1800mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
佐々木騎手	[4.0.1.10]	26.7%	33.3%	102%	62%
戸崎騎手	[3.2.1.8]	21.4%	42.9%	89%	66%
M.デムーロ騎手	[3.2.1.6]	25.0%	50.0%	112%	98%
西村淳騎手	[3.1.0.2]	50.0%	66.7%	271%	123%
三浦騎手	[1.3.2.7]	7.7%	46.2%	92%	108%
団野騎手	[1.1.0.2]	25.0%	50.0%	345%	132%
田辺騎手	[0.3.0.5]	0.0%	37.5%	0%	73%

※データ対象は2023年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

騎乗予定馬がいる中で複勝率に注目して、M.デムーロ騎手、三浦騎手、戸崎騎手、田辺騎手をピックアップしましょう。

■小倉芝1200mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
浜中騎手	[3.2.2.9]	18.8%	43.8%	91%	111%
松山騎手	[3.1.1.9]	21.4%	35.7%	98%	82%
川田騎手	[3.0.0.0]	100.0%	100.0%	283%	163%
坂井騎手	[2.1.1.8]	16.7%	33.3%	53%	109%
鮫島駿騎手	[1.8.2.17]	3.6%	39.3%	23%	83%

※データ対象は2023年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

川田騎手が3戦3勝の好成績。騎乗予定馬がいる松山騎手、坂井騎手を加えた3人を対象騎手とします。


そして、｢今週の厳選馬｣に指名するのは北九州記念のサーマルウインド。小倉芝1200mに川田騎手が乗ってくるのですから、ここはかなり期待できるはず。ハンデも前走･春雷S(②着)から0.5kg増の55.5kgで収まりました。また、前走が初のスプリント戦でしたが、その時マークした芝1200mの持ち時計はメンバー上位。経験を積んで、今回は前走以上の走りを見せてくれそうです。

→ラジオNIKKEI賞は【穴ぐさ】が過去5年中4年で激走!←

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｢厳選馬｣に指名していた対象馬が快勝も…

先週の馬体重500kg以上マル外は、3場の平地競走で[1.0.0.10](複勝率9.1%、複勝回収率10%)。｢厳選馬｣に指名していた日野特別のアッシュルバニパル(1番人気①着)以外は、馬券圏内に入ることができませんでした。

■先週の馬体重500kg以上の外国産馬

馬場･距離	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
芝1400m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%
芝1600m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%
ダート1200m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%
ダート1400m	[0.0.0.4]	0.0%	0.0%	0%	0%
ダート1600m	[1.0.0.0]	100.0%	100.0%	110%	110%
ダート1800m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%
ダート1900m	[0.0.0.1]	0.0%	0.0%	0%	0%

500kg以上のマル外は、今週開幕の小倉と相性が良い傾向があります。その点では楽しみなのですが、もし小倉前半でも対象馬が好走しなかった場合は、他の新馬券術との差し替えも視野に入れなければなりません。

文末まとめに、各場のダートに前走馬体重500kg以上のマル外が出走する場合は、馬名の前に｢外｣をつけて掲載しています。

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最後に観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、現3歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

■芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
リアルスティール	[24.16.12.89]	263%	141%
スワーヴリチャード	[19.23.23.117]	112%	106%
ニューイヤーズデイ	[8.7.7.60]	106%	74%
マクフィ	[3.2.2.25]	117%	68%

■ダート

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
カリフォルニアクローム	[16.12.4.126]	161%	117%
ダノンレジェンド	[15.13.12.74]	141%	110%
エスポワールシチー	[6.5.10.42]	354%	168%

先週は観測種牡馬の出走自体が少なく、数字の大きな変化はありませんでした。現2歳世代の未勝利戦も始まりましたが、この世代に関してはまだデータが少ない状況です。観測種牡馬の選定にはもうしばらくかかりそうですが、速報的にお伝えすると、下記のような名前が挙がります。

■2歳芝

種牡馬	着別度数	単回収率	複回収率
モーリス	[3.0.1.5]	2008%	558%
キングマン	[2.0.0.0]	190%	110%
サトノクラウン	[1.1.0.0]	160%	700%

モーリス産駒の回収率がとんでもない数字になっていますが、目を向けたいのはキングマン、サトノクラウンの2頭。後者に関しては、現3歳世代でも当初は単複回収率100%を超えていましたから、早い時期の好走が期待できる種牡馬なのかもしれません。


 

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