どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 兵庫競馬へ復帰した小牧太騎手が14日に復帰初戦を快勝。JRA最終騎乗となったレースを勝っているので、JRA→地方競馬と所属を変更しての騎乗機会2連勝という大記録を達成しました。競馬にまつわる記録は数あれど、この記録は達成条件がなかなか難しいですね。

小牧太騎手の復帰初戦が行われたのは水曜日。息子の小牧加矢太騎手は早朝の調教を終えた後、父の雄姿を見るために園田競馬場に駆けつけていたようです。息子さんが父の応援のために競馬場へ足を運ぶことも、“通常とは逆"とも言えるレアケース。今年の3月24日、吉村誠之助騎手が六甲SでJRA初勝利を挙げるまでは、兵庫所属の父･吉村智洋騎手が息子さんのデビューから毎週、競馬場で見守っていたとか。どちらの親子からも良い関係性が伝わってきて、ほっこりさせられます。

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2重賞で対象騎手が馬券圏内!

先週は平地重賞が2レース行われ、対象騎手が両方で馬券圏内を確保。小倉記念は川田騎手騎乗のリフレーミングが1番人気①着、関屋記念は戸崎騎手騎乗のジュンブロッサムが1番人気③着でした。

特にリフレーミングは、｢後方から末脚を伸ばすタイプだけに、開幕週の芝の最内枠は捌くのが難しいのでは?｣と思って観ていましたが、全くの杞憂。直線に向いたところで、川田騎手が馬群の外にスッと誘導して進路を確保しました。さすが先週開催前の時点で、中京芝2000mの勝率52.0%、複勝率80.0%という抜群のコース実績。見事なエスコートでレコードのおまけ付きの快勝でした。

今週の重賞は、札幌記念(札幌芝2000m)と、CBC賞(中京芝1200m)の2レース。当該コースにおいて、好成績を収めている騎手をチェックしていきましょう。対象期間は、中京は昨年以降、札幌はデータ数を増やすために2020年以降とします。

■札幌芝2000mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
横山武騎手	[10.14.7.45]	13.2%	40.8%	38%	64%
ルメール騎手	[10.8.3.30]	19.6%	41.2%	46%	57%
丹内騎手	[9.8.10.53]	11.3%	33.8%	230%	105%
横山和騎手	[9.7.3.36]	16.4%	34.5%	118%	101%
大野騎手	[5.4.3.22]	14.7%	35.3%	172%	154%
鮫島駿騎手	[5.3.5.24]	13.5%	35.1%	63%	119%
川田騎手	[3.1.0.4]	22.2%	55.6%	58%	71%
佐々木騎手	[2.4.4.16]	7.7%	38.5%	71%	144%

※データ対象は2020年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

騎乗予定馬がいる川田騎手、横山武騎手、佐々木騎手を対象騎手とします。

■中京芝1200mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
団野騎手	[3.2.1.6]	25.0%	50.0%	540%	187%
坂井騎手	[2.1.0.7]	20.0%	30.0%	133%	61%
浜中騎手	[1.2.0.1]	25.0%	75.0%	120%	145%
吉村騎手	[1.1.0.1]	33.3%	66.7%	363%	176%
泉谷騎手	[1.1.0.1]	33.3%	66.7%	1326%	263%
丸山騎手	[1.0.2.1]	25.0%	75.0%	457%	200%

※データ対象は2023年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

団野騎手が複勝率50.0%と高い数字をマーク。3勝の中には昨年の高松宮記念も含まれています。騎乗予定馬がいる坂井騎手を加えた2人を対象騎手としましょう。

→関屋記念で【穴ぐさ】ディオが8番人気②着!←

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BSN賞で対象馬が11番人気②着!

先週は6鞍に対象馬がいて[1.2.0.10]。BSN賞でゲンパチルシファーが11番人気②着と激走したほか、大雪Hでカンピオーネが2番人気①着、関ケ原Sでワイドエンペラーが3番人気②着と好走しました。

｢厳選馬｣に指名していたコスモス賞のジェットマグナムは1番人気⑦着。JRAの発表によると、競走中に心房細動を発症したそうです。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢○｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

｢今週の厳選馬｣に指名するのは日本海Sのマコトヴェリーキー。前走･保津峡Sはメンバー中2位の上がり33秒7を駆使して1番人気②着でした。京都芝外回り→新潟芝内回りの転戦なので、最も期待できる『直線距離が同じ』の｢★｣付きとなります。

マコトヴェリーキーは中団から末脚を伸ばせるので、内が荒れてきた今の新潟芝コースは合いそう。ほかに、新潟芝内回り2200mで1戦1勝、芝2200mの持ち時計がメンバー1位という買い材料もあります。さらに言えば、前走の上がりはメンバー中2位でしたが、1位の馬は最後方からレースを運んで33秒5。上がりの差はわずか0秒2差で、その馬に0秒7先着しているので、実質“上がり1位"と判断することもできます。近2走とも0秒1差の②着ですから、ここは順番でしょう。

実は、今週は｢厳選馬｣にしたい馬が複数いて迷いました。NST賞のマニバドラ、メタマックスといった馬体重500kg以上になりそうなマル外も、ダートで重視したい持ち時計などから魅力たっぷり。マコトヴェリーキーと同等の期待感を持って狙います。

世代別の｢メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も検証しておきます。先週の対象馬はコスモス賞のプリスクリプションが7番人気⑥着でした。これで2歳OPの成績は[0.1.0.3]。今週の対象馬は2歳OP･クローバー賞のミリオンローズです。

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これまでの傾向とは異なる好走馬が出現も?

先週の馬体重500kg以上マル外は、3場の平地競走で[1.0.3.8](複勝率33.3%、複勝回収率77%)でした。

先週馬券圏内に入ったのは芝1800～2000mとダート1700～1800mで、これまでの傾向からは好走例が少ないカテゴリーでした。狙うべきはダート、特に短距離であることを忘れないようにしたいところです。

文末まとめに、各場のダートに前走馬体重500kg以上のマル外が出走する場合は、馬名の前に｢外｣をつけて掲載しています。

→関屋記念で【穴ぐさ】ディオが8番人気②着!←

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続いて観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、現3歳世代＆2歳世代の新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

■3歳芝

種牡馬	着別度数	単回 収率	複回 収率
リアルスティール	[25.16.13.103]	239%	130%
スワーヴリチャード	[22.24.23.133]	108%	99%
ニューイヤーズデイ	[8.7.7.64]	101%	70%
マクフィ	[4.3.2.29]	140%	78%

■3歳ダート

種牡馬	着別度数	単回 収率	複回 収率
ダノンレジェンド	[17.13.12.80]	137%	105%
カリフォルニアクローム	[16.12.5.138]	149%	109%
エスポワールシチー	[6.6.10.49]	314%	152%

■2歳芝

種牡馬	着別度数	単回 収率	複回 収率
アドマイヤマーズ	[5.4.3.11]	96%	91%

3歳戦では、10日新潟7R(芝直1000m)でスワーヴリチャード産駒のポトマックテソーロが1番人気①着。今年5月にも千直の未勝利戦で0秒1差の②着があったので、狙いすました一戦で見事に勝ち上がったようです。

また、2歳戦では、11日中京1R(芝1600m)でアドマイヤマーズ産駒のメイショウツヨキが3番人気①着。しかし、11日新潟5R(新馬戦、芝外1600m)に同産駒が3頭出走して、いずれも馬券圏内に入れなかったため、単･複回収率が100%を割ってしまいました。観測種牡馬に留めるかどうかは、もうしばらく様子を見ることにします。

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最後に、独自運用を続けている｢夏競馬は敢えて古馬に注目作戦｣に関する報告です。11日新潟12R(1勝クラス、ダート1200m)で6歳レイデルマールが5番人気③着。このレースは2番人気の3歳馬が①着、1番人気の3歳馬が②着となる人気サイドの決着でしたが、レイデルマールの好走により、3連複は21.4倍とまずまずの配当となり、追加馬券でプラス幅の拡大に成功しました。

▲11日新潟12Rは15→5→8で決着


このレースは出走15頭のうち、6頭が3歳馬で、1～4番人気を3歳馬が占めていました。レイデルマールは人気の3歳馬4頭に次ぐ5番人気だったわけですが、前走②着だったので｢狙える古馬の条件｣に該当していました。

3歳馬が人気上位を占めているレースで、古馬が馬券圏内に入れば好配当に繋がるのは当然。そのようなレースに狙える古馬の条件に当てはまる馬がいる場合はチャンスと見て、積極的に馬券に入れるべきかもしれません。
 

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