どうも! “馬迷男" 八木たかおです! この秋、当コラムでは、東西主要4場がG1などで盛り上がる中、ローカルに狙いを定めて馬を使ってくる厩舎もあるのではないか…という仮説を立て、“新馬券術のタネ"を検証中。ここまでの新潟、福島の開催ではまずまずの成績でした。

そして、今週は阪神、中山と併せて中京が開幕。この時期の開催はG1･チャンピオンズCの舞台になりますから新潟、福島とはやや色合いが異なるかもしれませんが、平地競走において好成績を収めていた厩舎をチェックしておきましょう。対象期間は、斤量ルールが変更になった2023年以降です。対象期間に2度以上管理馬が馬券圏内に入った厩舎の中で、複勝率が高かったのは下記の厩舎です。

■2023年以降、11～12月の中京の平地競走

厩舎	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
加藤征厩舎	[2.0.1.2]	40.0%	60.0%	516%	178%
杉山佳厩舎	[2.3.2.5]	16.7%	58.3%	87%	131%
浜田厩舎	[6.2.1.8]	35.3%	52.9%	231%	105%
高橋亮厩舎	[5.2.2.9]	27.8%	50.0%	460%	180%
石坂厩舎	[3.4.0.7]	21.4%	50.0%	137%	110%
奥村豊厩舎	[3.2.0.5]	30.0%	50.0%	82%	150%
藤原英厩舎	[1.5.6.12]	4.2%	50.0%	44%	179%
牧浦厩舎	[1.3.4.8]	6.3%	50.0%	20%	133%
堀厩舎	[0.4.0.4]	0.0%	50.0%	0%	66%

上記の9厩舎が複勝率50.0%以上の好成績。わずか2年間、計6週間･計12日の成績ながら、浜田厩舎、高橋亮厩舎の勝利数、出走数は目を引きます。また、藤原英厩舎はその2厩舎を上回る出走数での好成績。この時期の中京をしっかり厩舎戦略に取り入れているように見受けられます。

今週から3週間続く中京では、好成績の9厩舎“中京九本槍”を狙っていきたいと思います。

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対象騎手が2重賞で馬券圏内確保!

先週はふたつの重賞で対象騎手が馬券圏内を確保。ジャパンCではルメール騎手騎乗のマスカレードボールが1番人気②着、京阪杯では西村淳騎手騎乗のルガルがこちらも1番人気②着でした。

今週の重賞は、日曜のチャンピオンズC(中京ダート1800m)、土曜のステイヤーズS(中山芝3600m)と鳴尾記念(阪神芝外1800m)、の計3レース。当該コースにおいて、好成績を収めている騎手をチェックしましょう。対象期間は昨年以降。また、ステイヤーズSは2022年以降の全場で行われた3000m以上のレースを対象にしました。なお、リストアップする騎手は対象期間内に2度以上、馬券圏内に入っている騎手としています。

■中京ダート1800mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
川田騎手	[8.9.9.12]	21.1%	68.4%	75%	93%
江田照騎手	[0.0.2.1]	0.0%	66.7%	0%	423%
戸崎騎手	[1.3.1.3]	12.5%	62.5%	17%	83%
三浦騎手	[2.3.1.4]	20.0%	60.0%	236%	209%
武豊騎手	[4.3.3.9]	21.1%	52.6%	45%	84%
坂井騎手	[8.8.5.25]	17.4%	45.7%	56%	93%

※データ対象は2024年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

川田騎手、戸崎騎手、三浦騎手、武豊騎手の4人を対象騎手とします。

■芝3000m以上で注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
レーン騎手	[2.0.1.0]	66.7%	100.0%	283%	246%
ルメール騎手	[5.1.1.1]	62.5%	87.5%	277%	138%
菱田騎手	[4.0.1.1]	66.7%	83.3%	220%	141%
川田騎手	[0.3.2.5]	0.0%	50.0%	0%	91%
吉田隼騎手	[0.2.0.2]	0.0%	50.0%	0%	250%
戸崎騎手	[1.1.3.6]	9.1%	45.5%	17%	120%
菅原明騎手	[0.1.3.5]	0.0%	44.4%	0%	94%
横山武騎手	[0.1.2.6]	0.0%	33.3%	0%	70%

※データ対象は2022年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

ルメール騎手、戸崎騎手、菅原明騎手の3人を対象騎手としましょう。

■阪神芝外1800mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
川田騎手	[5.6.3.6]	25.0%	70.0%	58%	86%
北村宏騎手	[1.0.1.1]	33.3%	66.7%	150%	1100%
西塚騎手	[2.2.1.4]	22.2%	55.6%	120%	110%
坂井騎手	[3.2.3.7]	20.0%	53.3%	92%	90%
ルメール騎手	[1.0.1.3]	20.0%	40.0%	34%	54%
西村淳騎手	[4.1.2.11]	22.2%	38.9%	424%	147%
藤岡佑騎手	[1.2.2.8]	7.7%	38.5%	85%	133%
武豊騎手	[2.1.3.10]	12.5%	37.5%	40%	77%

※データ対象は2024年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

川田騎手、坂井騎手、西村淳騎手、武豊騎手の4人を対象騎手とします。

→京都2歳Sで【穴ぐさ】ジャスティンビスタが単勝25.0倍①着!←

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対象馬がシャングリラSで7番人気①着!

先週は5鞍に対象馬がいて[2.0.2.5]でした。シャングリラSでアンシールが7番人気①着、キャピタルSでブエナオンダが6番人気③着と人気薄で好走。また、オータムリーフSでノーブルロジャーが4番人気③着、カトレアSでサトノボヤージュが1番人気①着でした。

サトノボヤージュはメンバー中2位タイの上がりを発揮して快勝。本馬は4角3番手だったのに対し、それ以外にメンバー中1～2位の上がりを使った馬は4角10～12番手ですから、かなり前のポジションから良い末脚を使いました。“末脚の質"という観点からも良質だったようです。ダートに替わって3連勝。先々が楽しみな馬が現れました。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢〇｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

そして、｢今週の厳選馬｣に指名するのは市川Sのクラウンシエンタ。前走･ハロウィンSではメンバー中2位タイの上がりで5番人気②着。京都ダート→中山ダートの転戦となるので、最も期待できる『直線距離が同じ』の｢★｣付きとなります。

前走は勝ち馬には0秒8差と離されたものの、しっかりと末脚を伸ばして②着確保。3勝クラスに上がってからの近2戦も③②着と安定していますし、前々走は今回と同じ中山ダート1800mで勝ち馬とタイム差なしのクビ+アタマ差でした。ダート1800mの持ち時計はメンバー中1位。前走で記録したものですから好調ぶりがうかがえます。トップハンデタイの56kgをこなせれば、ここも好勝負とみます。

続いて、｢世代OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣も振り返っておきましょう。対象馬となっていた京都2歳Sのカラペルソナは4番人気⑤着、カトレアSのアルカディアカフェは3番人気③着、ホウオウルクソールは4番人気⑤着でした。

ホウオウルクソールは｢厳選馬｣に指名していましたが、最内枠で痛恨の出遅れ。しかし、最後の直線ではよく盛り返していました。次走は先行力を見せてもらいましょう。

ここまで2歳OPの成績は[5.3.4.12](勝率20.8%、複勝率50.0%)となっています。今週は2歳OPのレースは行われません。

→京都2歳Sで【穴ぐさ】ジャスティンビスタが単勝25.0倍①着!←

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対象馬を軸にして馬単48.9倍的中!

先週の馬体重500kg以上マル外は、ダート全距離で[0.1.0.8](複勝率11.1%)と振るいませんでした。

しかし、馬券は馬券圏内に入ったただ1頭を的中に繋げることができました。30日京都7R(ダート1800m)でゼンエスポワールが5番人気②着となり、この馬を軸にして馬単48.9倍が的中。5番人気を軸にする、我ながらなかなかかっこいい馬券となりました。

▲30日京都7Rは12→3→10で決着

そして、今週は中京開催がスタート。改めて、馬体重500kg以上マル外の中京ダート各距離における成績を確認しておきましょう。対象期間は斤量ルールが変更された2023年以降です。

■2023年以降の中京ダートで馬体重500kg以上マル外

距離	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
1200m	[3.3.1.13]	15.0%	35.0%	60%	84%
1400m	[5.4.5.35]	10.2%	28.6%	108%	64%
1800m	[5.2.4.25]	13.9%	30.6%	243%	115%
1900m	[2.2.1.5]	20.0%	50.0%	680%	282%

そうです。対象馬は他場では全体的に短距離での活躍が目立ちますが、中京では1900mが最も好成績。今年1月にこの傾向を発見して以来、忘れずに覚えているのですが、今年はここまで中京ダート1900mへの馬体重500kg以上マル外の出走がありません。｢しっかり狙ってお年玉をもらうぞ! ｣と意気込んだのに、もはや12月ですw クリスマスプレゼントをいただきましょう。

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続いて観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

■2歳芝

種牡馬	着別度数	単回 収率	複回 収率
キズナ	[17.18.8.47]	106%	79%
モズアスコット	[6.5.6.31]	199%	121%
フォーウィールドライブ	[3.1.2.17]	138%	93%
グレーターロンドン	[1.1.1.15]	129%	45%

■2歳ダート

種牡馬	着別度数	単回 収率	複回 収率
フォーウィールドライブ	[5.1.5.28]	71%	124%
マインドユアビスケッツ	[5.2.2.18]	220%	220%
ニューイヤーズデイ	[4.5.11.24]	117%	211%
サンダースノー	[2.5.1.25]	206%	150%

先週、一旦観測種牡馬から外した芝のフォーウィールドライブ産駒ですが、先週は30日の京都3R(芝1200m)でオンザマーチが6番人気①着。単勝12.4倍。複勝2.8倍をつけ、単複回収率を引き上げました。芝･ダートどちらもこなす種牡馬として、再度芝でも注目することにします。

 
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