どうも! “馬迷男" 八木たかおです! 当コラムとしては2025年最後の更新となりました。今年も1年ご愛読いただき、誠にありがとうございました。2026年は1月8日から連載再開となる予定です。来年も様々な角度から新馬券術を研究･開発していきますので、引き続きのお付き合い、よろしくお願いいたします!

さて、現在当コラムでは、新馬券術に育ちそうな“新馬券術のタネ"2つを検証中。ひとつは、年内の100勝達成に迫る丹内騎手と岩田望騎手の2人に注目し、｢100勝応援作戦｣で美味しい馬券を狙っています。

先週の2人の成績は、丹内騎手[2.3.0.16]、岩田望騎手[1.1.3.16]でした。丹内騎手はターコイズSのリラボニート、21日中山2Rのベルウッドピースでいずれも6番人気②着。また、岩田望騎手はベテルギウスSのディープリボーン、六甲アイランドSのモジャーリオでいずれも6番人気③着と健闘しました。今年のJRAでの勝利数は丹内騎手94勝、岩田望騎手93勝となっています。

そして、JRA通算勝利数に目を転じると、現在、岩田望騎手は599勝。大台まであと1勝ですから、これも年内に達成しておきたいところでしょう。また、太宰騎手598勝、古川吉騎手597勝と続いているほか、上野騎手が障害通算98勝、吉村騎手が97勝、あとは横山典騎手が2996勝を挙げていて、それぞれが大台に迫っています。この2日間は年内の節目の勝利を目指して、騎乗にも一層力が入りそうな騎手たちにも注目です。

そして、もうひとつの“新馬券術のタネ"は、この時期の中京開催で好成績の9厩舎“中京九本槍"を狙う厩舎作戦です。先週の“中京九本槍"の成績は[0.1.1.16]とやや不振でした。そして、3週間行われた今開催全体では[5.6.2.42]。数字だけを見ると今ひとつですが、杉山佳厩舎は[0.2.0.5]、藤原英厩舎は[2.1.1.8]でどちらも④着4回という惜しい内容でした。

なお、この中京開催で好調だった厩舎は渡辺厩舎[4.0.3.9]、矢作厩舎[3.2.0.10]、松永幹厩舎[3.0.1.6]あたり。出走頭数の多さも目を引きます。来年のこの時期の中京開催まで覚えておきましょう。

---

朝日杯FSで対象騎手が5番人気②着!

先週は朝日杯FSで対象騎手となっていた、ルメール騎手騎乗のダイヤモンドノットが5番人気②着でした。好スタートからじわっとハナに立ち、重馬場の状況下で最初と最後の1ハロン以外は12秒台がないペースを演出。レース全体の上がりが35秒0で、ダイヤモンドノットの上がりが35秒1ですから、これは差し切った勝ち馬を褒めるべきでしょう。ルメール騎手に逃げられてペースを掌握されると、後続は苦しくなりますね。さすが名手です。

馬券はダイヤモンドノットを相手に入れて、3連複12.9倍が的中。追加馬券でプラス収支に持ち込めました。

▲朝日杯FSは8→10→12で決着

今週の平地重賞は、日曜の有馬記念(中山芝2500m)、土曜のホープフルS(中山芝2000m)、阪神C(阪神芝1400m)の3レース。当該コースにおいて、好成績を収めている騎手をチェックしましょう。対象期間は昨年以降。なお、リストアップする騎手は対象期間内に2度以上、馬券圏内に入っている騎手としています。

■中山芝2500mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
荻野極騎手	[0.1.2.0]	0.0%	100.0%	0%	440%
ルメール騎手	[2.1.1.1]	40.0%	80.0%	84%	96%
マーカンド騎手	[0.2.1.2]	0.0%	60.0%	0%	112%
佐々木騎手	[2.1.0.3]	33.3%	50.0%	161%	71%
横山典騎手	[1.0.1.2]	25.0%	50.0%	35%	80%
松山騎手	[0.1.1.2]	0.0%	50.0%	0%	137%
横山和騎手	[0.1.2.4]	0.0%	42.9%	0%	80%
丹内騎手	[3.0.1.6]	30.0%	40.0%	133%	60%
戸崎騎手	[1.2.1.7]	9.1%	36.4%	99%	72%

※データ対象は2024年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

荻野極騎手、ルメール騎手、松山騎手、丹内騎手の4人を対象騎手とします。

■中山芝2000mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
北村友騎手	[1.1.0.1]	33.3%	66.7%	60%	76%
川田騎手	[2.2.2.5]	18.2%	54.5%	60%	82%
マーカンド騎手	[1.4.3.8]	6.3%	50.0%	35%	95%
ルメール騎手	[9.4.6.20]	23.1%	48.7%	55%	68%
戸崎騎手	[13.8.7.35]	20.6%	44.4%	88%	92%

※データ対象は2024年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

北村友騎手、川田騎手、マーカンド騎手を対象騎手としましょう。

■阪神芝1400mで注目したい騎手

騎手	着別度数	勝率	複勝率	単回 収率	複回 収率
菅原明騎手	[1.1.0.0]	50.0%	100.0%	1905%	930%
北村友騎手	[1.4.1.7]	7.7%	46.2%	38%	220%
川田騎手	[2.2.1.6]	18.2%	45.5%	77%	87%
ルメール騎手	[1.1.0.3]	20.0%	40.0%	36%	60%
古川吉騎手	[0.0.2.3]	0.0%	40.0%	0%	148%
坂井騎手	[1.2.2.8]	7.7%	38.5%	30%	79%
岩田望騎手	[1.2.3.11]	5.9%	35.3%	35%	78%
鮫島駿騎手	[3.0.4.13]	15.0%	35.0%	86%	93%
松山騎手	[4.2.0.12]	22.2%	33.3%	98%	67%
団野騎手	[0.4.1.10]	0.0%	33.3%	0%	126%

※データ対象は2024年以降。黄地は当該重賞に騎乗予定あり

ルメール騎手、鮫島駿騎手、団野騎手の3人を対象騎手とします。

→ターコイズSで6＆10番人気が②＆③着で【穴ぐさダブル】!←

---

世代OP限定作戦で3連単275.5倍的中!

先週は8鞍に対象馬がいて[2.0.2.12]。朝日杯FSではカヴァレリッツォが2番人気①着、アドマイヤクワッズが1番人気③着となったほか、尾頭橋Sではメイショウズイウンが1番人気①着、御影Sではピエマンソンが1番人気③着と好走しました。

尾頭橋Sのメイショウズイウンは、｢厳選馬｣に指名していました。今回はメンバー中2位の上がりで快勝しました。ユニコーンS、盛岡の不来方賞でどちらも③着だった素質馬が待望のOP入り。来年に弾みがつく勝ち星となりました。

◆各競馬場の直線距離による分類

●ロング
芝:東京､阪神外回り､新潟外回り
ダート:東京､中京

●ミドル
芝:阪神内回り､京都外回り､中京､新潟内回り
ダート:新潟､阪神

●ショート
芝:中山､京都内回り､福島､小倉､札幌､函館
ダート:中山､京都､福島､小倉､札幌､函館

今週の対象馬はページ最下部をご覧ください。3連単･馬単の頭、WIN5で狙うなら、『直線距離が同じ』の｢★｣付きということになります。『直線距離延長』の｢〇｣付き、『直線距離短縮』の無印は頭以外で狙います。

｢今週の厳選馬｣に指名するのはギャラクシーSのノーブルロジャー。前走･オータムリーフSはメンバー中最速上がりで4番人気③着でした。京都ダート→阪神ダートの転戦なので、『直線距離延長』の｢○｣付きとなります。

ダートへ矛先を向けた近4走が⑦⑥④③着。徐々に着順を上げていて、さらに近2走はともにメンバー中最速上がりをマークしています。前走③着は④着馬に3馬身差ですから、能力上位のはず。そして、ダート1400mの持ち時計は不良馬場でのタイムながらメンバー中1位。石川騎手が手の内に入れている感もあります。今回も後方待機策となりそうなので展開に左右される面はありますが、安定した末脚での好走に期待です。

続いて、｢世代OP限定、メンバー中最も速い上がりを使っていた馬作戦｣もチェックしておきましょう。対象馬となっていたクリスマスローズSのタマモイカロスは1番人気②着、朝日杯FSのエコロアルバは3番人気④着、グッドピースは10番人気⑥着、ポインセチアSのテイエムサンレーヴは3番人気⑤着でした。

馬券はタマモイカロスを②着付けの軸にして、クリスマスローズSの3連単275.5倍が的中! ②着に入れていた馬単25.1倍も的中しました。

▲クリスマスローズSは4→1→5で決着

福島2歳Sを勝ったタマモイカロスの強さは認めつつ、今回は斤量が前走よりも1kg増となる57kg、馬体重520～530kg台の大型馬の最内枠、3週開催ながら最終週で芝コースの内が荒れてきたことに加えて、稍重馬場。気になる要素が複数あったため、やや評価を下げたことが奏功しました。ここまで2歳OPの成績は[5.5.4.15](勝率17.2%、複勝率48.3%)となっています。

今週の対象馬は、ホープフルSのアンドゥーリルとフォルテアンジェロの2頭です。

→ターコイズSで6＆10番人気が②＆③着で【穴ぐさダブル】!←

---

対象馬が人気で好走も?

先週の馬体重500kg以上マル外は、ダートで[1.1.0.5](複勝率28.6%、複勝回収率45%)と、もうひと押し欲しい成績でした。

馬券圏内に入った2頭は、21日中京3R(ダート1800m)で1番人気①着だったゼンエスポワール、20日中京7R(ダート1400m)で2番人気②着だったレーティッシュ。どちらも人気に応える好走でした。

---

続いて観測種牡馬の情報です。回収率に重点を置いて、新馬戦&未勝利戦で好成績を挙げている種牡馬の観測を続けています。

■2歳芝

種牡馬	着別度数	単回 収率	複回 収率
キズナ	[21.21.9.57]	131%	87%
モズアスコット	[6.5.6.40]	168%	102%
フォーウィールドライブ	[4.1.2.17]	204%	107%
グレーターロンドン	[1.1.1.18]	110%	38%

■2歳ダート

種牡馬	着別度数	単回 収率	複回 収率
フォーウィールドライブ	[6.2.5.39]	81%	101%
マインドユアビスケッツ	[6.2.2.28]	470%	207%
ニューイヤーズデイ	[4.7.12.30]	97%	186%
サンダースノー	[3.6.1.30]	179%	134%

先週は観測種牡馬の産駒の人気薄での勝利が目立ちました。21日阪神4Rではダートのマインドユアビスケッツ産駒のケイアイアマゾンが8番人気①着となり、単勝119.2倍、複勝19.1倍。21日中京4Rでは芝のフォーウィールドライブ産駒のテルヴィセクスが7番人気①着となり、単勝17.7倍、複勝4.3倍。20日阪神5Rでは芝のキズナ産駒のスピナーリートが8馬人気①着となり、単勝27.2倍、複勝6.0倍をつけました。

ケイアイアマゾンの単勝万馬券となる勝利によって、ダートのマインドユアビスケッツ産駒全体の単複回収率は大幅アップ。特に単勝回収率は180%→470%のジャンプアップとなりました。

観測種牡馬の産駒の活躍にあやかって、馬好きにとって特別感のある干支･午年の来年はジャンプアップと参りましょう。改めて、今年1年のご愛読、誠にありがとうございました! それでは、良い有馬記念と東西金杯、そして良いお年をお迎えください!

---

 
※投稿いただいた内容は､今後､弊社雑誌､書籍､ウェブ､その他の媒体へ掲載･収録させていただくことがあります｡ご了承ください｡