出資馬の馬名を考えることは、一口の楽しみのひとつです
今回は最初に、前回ご紹介できなかった2月号の会報から始めましょう。
今月号はクラブのコンセプトを紹介した
「馬と私」(写真右)が付録についていました。海外の絵本のような感じで、オシャレな仕上がりです。会員でない方もぜひ見ていただきたいデキですよ。
会報では
鹿戸雄師のインタビューなど通常のコンテンツに加え、
京阪杯で物議を醸したローブティサージュの枠入り問題(※)を特集した記事も。
(※)昨年11月30日の京阪杯に出走したローブティサージュが枠入りを嫌がり、尻っぱねをした際に脚が発走委員の右手にあたり、発走委員が転倒し、右手の腕時計が破損。枠入れテープを使用するも反抗し、三浦騎手が目隠しをすることを提案するも、却下。バックでゲートに向かうが、ゲート付近で嫌がった際に発走委員が鞭を数回入れる。待避所で三浦騎手が下馬した後にも鞭を入れられた。結果的に目隠しをされてゲートに入ったが、この一連の出来事はテレビで中継され、ファンからも「発走委員の個人的感情で鞭を入れたのではないか」「虐待行為」などの声が上がった。 この件について、
ローブティサージュを管理する
須貝師を通じてクラブで質疑を行ったほか、シルクHC会員でもある朝日新聞の小野記者も独自でJRAに取材し、寄稿を行っています。
JRAは
「感情的に鞭は打っていない」と答えていますが、
三浦騎手が下馬した後でも鞭を打ったのは事実で、クラブとしても納得できない事象だったことは想像に難くないです。
今回のように、クラブの所属馬が問題に巻き込まれた際、会員の不満や疑問を代弁するような記事が会報に載ることがあります。そういった姿勢をクラブが見せてくれることは、
会員としても安心感に繋がるのではないでしょうか。
京阪杯で14着に敗れた
ローブティサージュはその後ゲート再審査となりましたが、復帰戦となった3月1日の
阪急杯で3着に好走。大きな精神的ストレスがあったと思いますが、それを感じさせないレースを披露しました。
続いて、ユーザーアンケートのご紹介です。今回は
「あなたは出資馬の馬名を応募したことがありますか?」というテーマで募集しました。
聞き方もあると思うのですが、
「ある」と答えていただいた方が多数。名前というとやはり皆さん思い入れがあるようで、熱のこもったメッセージをたくさんいただきました。本当にありがとうございます!
最初は、前回写真付きでご紹介したこの馬の命名者さんからです。
エアグルーヴさん「あります!というか、取り上げて頂いた、ワンソックワンダー(シルクHC)の命名者です。センスあるなんて書いて頂いて光栄です。命名の根拠は、書いてあるように、右後ろ脚がちょっとだけ白くて、子供が片方だけやっと靴下を履いて、歩いてる感じをイメージしました。これは最初私の英語の先生(アメリカ人)が、写真を見た瞬間に、『ワンソックワンダー!』って言ったので、いい響きだと思って、応募しました。なので、本当の命名者は英語の先生です(笑)。今回初めて採用されましたが、私の場合は、基本的に外見や雰囲気から命名としています。実際見て良いなって感覚的に思った一口馬に出資しているので、その感覚を命名の時にもを大事にしていますね。ま、最終的に良い名前かどうかはその馬の成績が一番重要ですけどね」まさか命名者さんから投稿いただけるとは、こちらこそ光栄です。個人的にも、
外見からアプローチして名前を考えるということがなかったので、新鮮な驚きでした。
徹夜自慢さん「過去1回だけ応募したことがあります!そしてその1回で見事採用されました\(^o^)/ちなみにレッドベリンダ(東京TC)です!お母さんの馬名から連想したかったですが、意味が分かりませんでしたので、お母さんがイタリアのG1勝ちであることから、イタリア語で考えました。馬名を付けさせてもらえると、親近感が桁違いなのでぜひ応募されることをお勧めします!」あるぷすさん「出資馬には毎年応募してます。血統一覧から馬名を連想したり、母名から連想した馬名を考えたりしてます。仏語の意味をよく考えるので仏語辞書を購入したりもしました(笑)。採用されたことはありませんが、出資と同時に馬名を考えるのも一口馬主の楽しみですね」馬キチさん「年1、2頭購入していた頃はネーミング辞典などを買い込んで考えてました。採用された馬名は2つです。プライズロバリー(日本ダイナースC)は父名ジェイドロバリー(ヒスイ強盗)から賞金泥棒と命名しました。名前の通り色々な競馬場へ賞金を稼ぎに行ってくれたが残念ながら調教中の事故で亡くなってしまいました。マイネルサンライズ(TCラフィアン)→父サクラトウコウのトウコウを東の光と考えサンライズと命名しました。聞いた話では申請する時、候補の2番目だったのが調教師の推薦で繰り上がったそうです」外国語の辞書など元ネタになる本は、命名時は必須に近いですよね(笑)。自分は歴史が好きなので、歴史用語辞典などを見て名前を考えたこともあります。曲名や人名、神話からとられた名前もけっこういますね。好きなジャンルから名前を考えるのも楽しいですよ。
WELFAREさん「馬名の応募に間に合う期間に出資した際には、全馬に対して応募しています。出資頭数6頭に対して4頭です。その内1頭が採用されました。その馬は、アーリードライヴ(シルクHC)です。命名理由は、HP発表の通りですが、命名に対しての思いを『夜明けのドライヴをイメージしてもらえればと思います。カジノドライヴ産駒の初年度産駒として夜明けを迎えるドライヴになることを信じて、この馬名で応募しようと考えました』と付け加えて応募しました。少しでも印象に残るように書き応募するようにしています」なるほど。名前を選ぶのも人間ですから、
名前に込めた熱い思いを余すところなく伝えるということは意味がありそうですよね。
レプティリアさん「あります。というか毎年応募しています。一口の楽しみの半分ぐらいといっても過言ではないぐらいです(笑)。今回はアコースティクス13とベルベットローブ13(ともにシルクHC)に応募して、なんとアコースティクス(馬名はタイムレスメロディ)のほうに採用になりました!もう念願叶うといった感じで、涙ちょちょ切れるぐらいうれしかったです(笑)。自分の場合は、ふだんの生活の中で気になる言葉があったら、すぐにメモしてますね。それで9文字以内か?過去にない名前か?などを調べてストックするようにしてますね」「この言葉いい」と思っても、忘れては意味がありませんから、
“ネタ帳”を用意するのはいいですね。今はスマホなどもありますから、有効活用できそうです。
ここから一気にご紹介します。
ナカテツさん「毎年応募してます。今年は採用されませんでしたが、去年はアダムスブリッジ(キャロットC)が採用されました。母名と兄名繋がりで応募しました。これから活躍してくれると嬉しいですね」がくえんさん「馬名は2回採用されました。1頭目はプリエールエスペレで、母のサイレントプレアーから連想、2頭目はヴァイサーリッター(ともにグリーンF)で、こちらは母の毛色と父名の聖剣を連想しました」阿波の虎さん「マンハッタンスカイ(ユニオンOC)の時にマンハッタンハウスと申し込みました。結構に走ってくれました。2億円以上稼いでくれました。楽しい期間でしたね。今はどうしてるかな?子供は無理かな?(編注:13年に種牡馬を引退し、土佐黒潮牧場に功労馬として繋養されているようです。産駒は14年産に3頭がいます)」もぐさん「私はセンスがないのでしないことにしています(-_-;) が、昨年からクラブを始めて、初出資した2歳馬がルージュバックだった後輩女子は、返す刀で1歳馬を購入!早速応募した馬名が採用されました!シャインティアラ(キャロットC)です。母親名(プリンセスドルチェ)から連想したそうです。先日、名付け親証明書なるものを見せてもらいましたよ!ついてる人はトコトンついてるんですね(^^ゞ」皆さんありがとうございました! 馬名を応募される方は、その参考になったでしょうか? 会員でない方でも、
馬名をつけるのは一口の楽しみの大きなウエイトを占めますから、その楽しさを感じていただければ嬉しいです。
次回のユーザーアンケートは考慮中です。「こんなテーマで聞いてほしい」などありましたら、ぜひご意見をお寄せください!
発売中のサラブレ4月号でも一口クラブに関する連載記事を掲載しています。こちらもよろしくお願いします!
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