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イリデッセンスが好走しやすい条件が、そろそろ見えてきました!?

編集部員の出資馬イリデッセンスが、4月2日・阪神芝1800mの牝馬限定未勝利戦に出走。いつも通り好位で進めましたが、直線で伸び切れずにデビュー以来初めてのふた桁着順となる12着に敗れてしまいました。

ここではレース結果は置いておいて、まずは前回更新からレースまでの過程をシルクHCから発信された関係者コメントを元に追いかけてみましょう。まずは3月24日の情報から。

3月24日
在厩場所:栗東トレセン
調教内容:角馬場でハッキング、馬場でキャンター
次走予定:阪神4月2日 芝1600m[岩田康誠]

佐々木調教師「今週は変則日程の為に明日追い切りを行います。ここに来てトモの具合も良くなってきましたし、明日は1週前なので、しっかり負荷を掛けて坂路で併せてみようと思います。マイルなら流れが緩まない分、集中力を維持出来ると思いますし、前走ぐらい走ればチャンスは十分あるでしょう。来週は単走で終い重点で行うつもりです」

チークピーシズを装着していますし、以前から課題に挙げられている集中力の維持がポイントのイリデッセンス。前走で2着に好走しましたから、状態のキープに主眼が置かれていることが窺えます。

3月30日
在厩場所:栗東トレセン
調教内容:角馬場でハッキング、坂路でキャンター 30日にCWコースで追い切り
次走予定:阪神4月2日 牝馬限定戦・芝1800m[川田将雅]

佐々木調教師「今朝(30日)、CWコースで追い切りました。前走後は鍛える為に坂路調教を取り入れて調整をしてきましたが、状態も変わりありませんし、良い意味で好調を維持しています。調教でも大分と真面目に走る様になってきているようですし、前走同様に気持ちを無くさずに走ってくれれば勝負になると思っています。前走後に川田騎手に声を掛けたところ、その時は先約があって乗れないと言うことで、他の騎手を当たったところ1600mの番組なら岩田騎手が空いていたのでお願いしていたのですが、先週末に川田騎手サイドから牝馬限定戦・芝1800mなら騎乗できると連絡がありました。混合戦よりは牝馬限定戦の方が、メンバーが揃ったとしても牡馬と戦うよりは有利だと思いますし、一度騎乗している川田騎手ならこの馬の癖も分かってくれているので、岩田騎手には申し訳ないですが予定を変更することにしました。今回もチークピーシズを着用して競馬に臨むつもりです」

前回更新で岩田騎手に決まったところまでお伝えしていたのですが、レースでは川田騎手が騎乗していたので「あれ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。実は、目標のレースが替わったことで騎手が替わっていたんです。

イリデッセンス自身は、前走は牡牝混合戦で2着に好走しましたが、陣営は牝馬限定戦の方が与しやすいと考えたようです。重賞などと違って未勝利戦は同じ週に開催されるレースの種類が多いので、メンバーなどを見つつ騎手の入れ替えが頻繁に行われているんですね。

そしてレース。8枠16番から先行して流れに乗っていたように見えたのですが、直線で伸びがありませんでした。敗因については、最初にクラブ発信の関係者コメントを見ることにしましょう。

4/2(土)阪神3R 3歳未勝利(牝)[芝1800m・18頭]
12着[5人気]

まずまずのスタートから前に付け、道中は外目3番手を追走、前を射程圏に入れて直線に入りましたが、いざ追い出してから伸びが見られず、徐々にポジションを下げて中団でゴールしています。

川田騎手「初戦の頃と比べると全体的にしっかりしていましたし、トモがとても良くなって成長しているのにはビックリしました。外枠でしたがスッと良い位置に取り付けましたし、考えていた通りの競馬をすることが出来ました。他の馬が来ても自分から止めようとするところもなかったですし、だいぶ真面目に走るようになりました。勝負所で追い出しにかかると思いのほか反応が鈍く、いい脚を使うことが出来ませんでしたし、坂を上る前に他の馬にアッサリ抜かれてしまったので、坂が堪えたという訳でもなさそうです。現状は小回りの平坦コースの方が良いのかもしれませんが、今の内に違う条件も試しておく必要もあると思います。トモも良くなっていることですし、先行力のある馬ですから、一度ダートを試して早めに押し切る競馬をしてみるのも手かもしれません」

佐々木調教師「返し馬の感触がとても良かったですし、状態に関してはこれまでにないぐらい良くなっていたので、正直ここまで負けるとは思いませんでした。これまでの内容を考えると小回りコースの方が良いのかもしれませんが、川田騎手が『ダートも選択肢の一つにした方が良いのでは』と言っていましたから、次走はダート戦も視野に入れて検討したいと思います。トレセンに戻って状態を確認して次走を検討したいと思います」

案外な結果に終わりましたが、昨年9月のデビュー戦以来の騎乗となった川田騎手は全体的な成長を感じたようで、前向きなコメントをいただきました。

今回は直線に坂のあるコースが初めてでした。レースを改めて見ると、勝負所の4コーナー手前で置かれ気味になっています。これまでのイリデッセンスを振り返ると、レースの上がり3Fが35秒8以上だと③⑦②着35秒3以内だと④⑧⑫着。このレースの上がりは34秒3で、これまで経験したことがないほど上がりの速いレースになったことで、ここまで着順を落とすことになったと思われます。

それだけに、ダートで力を発揮しやすくなる可能性は確かにありそう。同父系の半姉タガノベルーガ(父ネオユニヴァース)は初ダートの一戦で未勝利勝ちしていますし、期待できそうですね。


↑レースでのイリデッセンス(撮影/森鷹史)

その後、4月6日更新の情報もお伝えしましょう。

4月6日
在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき 6日に放牧
調教内容:軽め調整
次走予定:5月京都開催

佐々木調教師「状態に関しては自信を持っていたので、あそこまで負けると思っていませんでしたが、力のいる馬場よりは少しでも平坦な競馬場の方がこの馬には合っているのかもしれません。川田騎手と相談して、次走は平坦のダートコースを試してみようと思うので、1か月ぐらい間を空けて京都開催のダート1800mに向かいたいと思います。状態は変わりありませんが、リフレッシュも兼ねて今日(6日)ノーザンファームしがらきに放牧に出しました。向こうで状態を確認してもらい、変わりない様であれば帰厩に向けて乗り込んで貰います」

一旦放牧に出ましたが、大きな問題がなさそうなのは何よりです。これまでの戦績からも分かるように、平坦コースが向くようなので、できれば阪神や中京開催が始まる前の京都開催のうちに初勝利を挙げておきたいところ。来月のレースでどのような姿を見せてくれるか、楽しみにします!

※次回は4月22日(金)の更新を予定しています。

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