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初ダートの一戦は⑦着という着順以上に評価されたようです

編集部員の出資馬イリデッセンスは、前回お伝えしたとおり5月22日京都1R(ダート1800m)に浜中騎手とのコンビで出走。逃げ馬を行かせて番手につけて砂を被らない位置で進めましたが、直線で粘り切れず⑦着に敗れました。


↑レース前のイリデッセンス(撮影/稲葉訓也)

ここまで見ると「ダートは難しかったかな?」という感じですが、関係者の皆さんによるとそうでもなかったようです。まずはレース直前、5月18日の更新から振り返ります。

5月18日
在厩場所:栗東トレセン
調教内容:角馬場でハッキング、坂路でキャンター 18日にCWコースで追い切り
次走予定:京都5月22日 ダート1800m[浜中俊]

佐々木調教師「今朝(18日)、CWコースで追い切りました。15日にコースで追い切った際に追い出してフワッとしていたこともあったので、深めのブリンカーを試してみました。熊沢騎手に跨って貰いましたが、『併走馬を抜き去っても気を抜くこともなく、最後まで集中して力強く走っていたので、効果は十分ありますね』と言っていました。真面目に走れば本当に良い動きをしているだけに、一変はかなり見込めそうですね。後は実戦に行って極端に揉まれることがなければチャンスは十分あると思いますよ」

デビュー当初から課題になっている、レースで気を抜くという面は追い切りでは出なかったようです。それだけに、ブリンカーも効果があったようですね。

芝を使っていた馬がダートに転戦した時は、馬場はもちろん、砂を被って怯む面を見せることが多くあります。それだけに、佐々木師も極端に揉まれないことを条件に挙げています。

では、実際のレースではどうだったのでしょうか?

5月22日
京都1R 3歳未勝利(ダート1800m・16頭)
7着[2人気]

好スタートを決めて前に付け、道中は2番手を追走、残り600m付近で逃げ馬に並び掛け、直線の入り口で交わして先頭に立ちましたが、いざ追い出してから伸びを欠いて徐々に後退し、7着でゴールしています。

浜中騎手「調教師から、出来れば先団で競馬をしてほしいと指示が出ていましたが、ゲートを出てスッといい位置に取り付けましたし、理想の形で競馬をすることが出来ました。勝負処までは手応えも楽で、先行している馬を馬なりで交わしてくれたので、これは楽勝だなと思っていたのに、いざ先頭に立つとフッと気を抜いて手応えが無くなってしまいました。逃げていた馬が少しバテるのが早かったですし、目標にしている馬がもう少し頑張ってくれていれば違った結果になっていたかも知れませんね。今回の内容を考えると、もう1つ2つ後ろのポジションで競馬をして、ゴール手前で交わす形の競馬をすれば、最後まで気を抜かずに走ってくれそうです。ダート適性は特に問題なかったですし、気持ちが最後まで途切れなければすぐ勝てる能力は持っていると思いますよ」

佐々木調教師「東京出張の為にモニター越しで見ていたのですが、あれだけの手応えでバッタリ脚が上がってしまったので、距離が長かったのかダートが合わなかったのか心配しましたが、レース後の話では抜け出してフワッとしたようですね。あの形なら何馬身突き放すのかと思っていただけに残念で仕方ありませんが、ダートは大丈夫だったようですし、次走は抜け出すタイミングさえ気を付ければ巻き返しはあると思います。2、3週は間隔を空けないと出走できないかもしれませんが、この後の状態に変わりがなければこのまま厩舎で調整して次走に備えたいと思います」

佐々木師が仰っているように、正直なところ4コーナーを回るまでは「ああ、これは勝てる」と思っていたのですが……。やはり抜け出してから気を抜いてしまう面が出てしまったようです。とはいえ、コメントがかなり前向きで、馬券圏内に好走したかと思わせるほどの評価の高さですね。


↑直線半ばでのイリデッセンス(橙帽の馬、撮影/稲葉訓也)

この結果を受けて、今度は少し控える形を試すとのこと。そうなると展開が向くかどうかがカギになりますね。

ちなみに、佐々木師「2、3週は間隔を空けないと出走できないかも」と仰っていますが、未勝利戦は「前走⑤着以内&前走から1ヵ月以内」の条件に該当しない馬の場合、前走からの間隔が長い順に出走が決まります。たまに前走好走馬以外はほぼ全馬休み明けというレースがありますが、そのレースに出馬投票が殺到すると、そういったことになるんですね。

イリデッセンスは⑦着だったため、ある程度間隔を空けないと出走できない可能性が高い、ということですね。続けて5月25日の情報を。

5月25日
在厩場所:栗東トレセン
調教内容:軽め調整
次走予定:阪神6月12日 牝馬限定戦・ダート1400m[浜中俊]

佐々木調教師「前走は自然とハナに立つ形になってしまったのが結果的に悪い方に出てしまいましたね。浜中騎手と相談しましたが、『スピードのある馬なので、1400mでも流れに対応出来ると思うし、前走の様に早め抜け出しになることはないと思うので、競馬はし易くなるでしょう』と言っていたので、除外の可能性はありますが、阪神6月12日 牝馬限定戦・ダート1400mを浜中騎手で向かいたいと思います。レース後の状態も変わりありませんし、条件さえ嵌ればもっと走ってくれるはずです」

距離を短くするようですね。1800mだといわゆる“スピードの違いで前へ”というケースが出てきてしまいますが、1400mならそこまで楽なペースにはならないということなのでしょう。前走の内容をよく知る浜中騎手とのコンビで出られればさらに良さそう。あとはうまく出走できるかどうかですね。次こそは!

※次回は6月17日(金)の更新を予定しています。

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