イリデッセンスのダート2戦目は一歩前進の⑤着! ユーザーアンケートを募集します!
編集部員の出資馬
イリデッセンスは、ダート2戦目となった6月25日の阪神3R(ダート1400m)で⑤着。初ダートの2走前が⑦着でしたから、一歩前進となりました。まずはレース直前となる、6月23日の更新から振り返ることにしましょう。
↑パドックのイリデッセンス(撮影/森鷹史)
6月23日 在厩場所:栗東トレセン 調教内容:角馬場でハッキング、坂路でキャンター 23日にCWコースで追い切り 次走予定:阪神6月25日 ダート1400m[ルメール]
佐々木調教師「除外を想定して追い切りは今朝(23日)CWコースで行いました。出来れば26日の牝馬限定戦に投票したかったのですが、投票前の段階では除外確実だった為に25日の混合戦に投票させていただきました。気を抜かない様にしっかり乗ってもらえるジョッキーを探したところ、ルメール騎手が空いていましたのでお願いをしました。彼ならスッと好位に取り付けて最後まで一生懸命走らせてくれるでしょう。状態としてはここまで除外で延びた影響もありませんし、本当に気持ちの問題だけだと思いますから、1400mに距離を詰めて変わり身を期待しています」
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前回説明した
「想定」を見たところ、確かに
牝馬限定戦は除外確実という状況。一方で牡牝混合戦は出走が叶いそうだったので、こちらを選択することになったようです。
そしてレース。最内枠に入った
イリデッセンスは、行き脚がつかない感じで後方からの競馬に。直線で外に持ち出されてから、いい脚で前との差を詰めてきました。
↑外から脚を伸ばすイリデッセンス(白帽の馬。撮影/森鷹史)クラブHPで発表された、レース後のコメントは以下の通りです。
6月25日 阪神3R 3歳未勝利(混)[ダート1400m・16頭] 5着[6人気]
行き脚がひと息で中団からになり、道中は11番手あたりを追走、3・4コーナー中間で一旦順位を下げ、4コーナーで外に持ち出すと、直線ではまずまずの脚を見せて追い上げ、掲示板を確保しています。
ルメール騎手「内枠でしたし、出来ればハナを切りたかったのですが、ゲートは五分に出てくれたものの、行き脚が他の馬より速くありませんでした。無理に追っ付けて行くよりは、自分のリズムを大事にする方が良いと思ったので、終いを活かす競馬に徹しましたが、脚が溜まっていた分、最後は良い脚を使ってくれましたね。4角で前がゴチャ付いていたので、ロスは覚悟で外に出して行きました。1400mだと距離が足りない感じがしますし、1800mだと少し長い気がするので、1700mぐらいがちょうど良いかもしれませんね」
佐々木調教師「内枠でしたが揉まれ弱い馬ではありませんし、砂を被っても怯むことがないので、良い所を引いたなと思っていましたが、思いのほか行き脚が付きませんでしたね。すぐに戦法を切り替えて中団からレース運びをしてくれましたし、勝負所でも前が詰まりそうになると迷わずに外へ出す好判断で上手く騎乗してくれました。ルメール騎手も言っていた通り、1400mだと少し短い印象を受けましたから、権利を取ることが出来ましたが、中京開催はパスして小倉開催のダート1700mに向かいたいと思います。その前に放牧に出してこれまでの疲れを取ってもらえば、フレッシュな状態で競馬に向かえるはずですから、何としてでもそこで勝負にもっていきたいと考えています。トレセンに戻って状態を確認してノーザンファームしがらきへ放牧に出させていただきます」
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ハナを切りたかったようですね。結果的には4角3番手以内の馬が馬券圏内を占めており、その判断は間違っていなかったようです。上位3頭はダート1200~1400mでの馬券圏内がある馬だったので、展開も向かなかったのと同時に、相手も強かったのでしょうか。
とはいえ、最後の脚は確かに見どころがありました。未勝利戦で好勝負できる力はあるはずなので、あとは展開が合えば、という感じでしょう。
最後に6月29日の更新を。
6月29日 在厩場所:滋賀県・ノーザンファームしがらき 29日に放牧 次走予定:小倉8月6日 牝馬限定戦・ダート1700m
佐々木調教師「トレセンに戻って状態を確認しても特に異常ありませんが、予定通り一旦放牧に出して牧場でリフレッシュさせようと思います。緩めない程度に乗り込んでもらい、7月中旬あたりにトレセンに帰厩させようと思います」
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次走予定が出ましたね。これも前回説明したように、
⑤着に入ったことで1ヶ月間有効の優先出走権は得ましたが、次の中京開催はダート1400mの次に長いのがダート1800mしかなく、適当なレースがないんですね。ここは敢えて放牧に出して、連対実績がある小倉でチャンスを探すようです。
いわゆる
“スーパー未勝利”(説明は次回以降に!)への出走権がかかる可能性があるこの一戦。万全の態勢で臨めることを祈りたいと思います!
また、
イリデッセンスが所属する
シルクHCでは、第3回追加募集を開始するとのことですので、募集馬をチェックしてみましょう。
気になる血統は、1頭目が
父ルーラーシップ、母バイラオーラの牝馬(美・勢司厩舎所属予定)。
今年の2歳が初年度の
ルーラーシップ産駒は、7月1日現在でJRAで延べ5頭がデビューしていますが、すべて掲示板内に入っています。本馬の半兄
カンタオールも勝ち上がっていますし、堅実に走ってくれるかもしれませんね。募集総額は1400万円で、一口は2万8000円です。
2頭目は
父ゼンノロブロイ、母クラウンピースの牝馬(美・木村厩舎所属予定)。
本馬の半兄
リーチザクラウンは重賞2勝で
ダービー②着の実績あり。半姉
クラウンプリンセスもOP特別を2勝しています(ともに
父スペシャルウィーク)。父が
ゼンノロブロイに替わりましたが、これまでJRAでデビューした
父サンデー系の産駒はすべて勝ち上がっています。募集総額は1200万円で、一口は2万4000円です。
最後は
父ダノンシャンティ、母メイショウアゲハの牡馬(栗・吉田厩舎所属予定)。
本馬の半兄
メイショウアラワシは今年の
中山グランドジャンプ③着馬。
ダノンシャンティは
スマートオーディンをはじめ、芝ダートそれぞれで期待馬を出しています。本馬がどんなところで活躍してくれるか、興味をそそる血統ですね。募集総額は1500万円で、一口は3万円です。
募集は会員の方が7月1日10時から、新規の方は7月7日到着分から郵送で受け付けとのことです。興味のある方はぜひ。
最後に、久々に
ユーザーアンケートを募集したいと思います。
イリデッセンスも惜しいレースが多い現状、
もし初勝利を挙げられたら、その喜びはかなり大きいんだろうなあ……と想像します。
そこで、
「あなたの出資馬が勝ったレースのうち、一番嬉しかったレースとその理由」をお聞きしたいと思います。
G1勝ち、長期休養明けで半信半疑だった中での勝利、ラストチャンスで挑んだ未勝利戦での勝利、いろいろあると思います。できればその理由も教えていただけると嬉しいです!
※次回は7月22日(金)の更新を予定しています。
一口クラブの連載も掲載されているサラブレ7月号は現在発売中。こちらもぜひご注目下さい!
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